JIS G 3105:2021 チェーン用丸鋼

JIS G 3105:2021 規格概要

この規格 G3105は、チェ―ンに用いる熱間圧延丸鋼について規定。

JISG3105 規格全文情報

規格番号
JIS G3105 
規格名称
チェーン用丸鋼
規格名称英語訳
Steel bars for chains
制定年月日
1953年3月28日
最新改正日
2021年2月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

53.040.20, 77.140.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1953-03-28 制定日, 1956-03-28 確認日, 1959-03-20 確認日, 1963-07-01 確認日, 1965-03-01 改正日, 1968-02-01 確認日, 1971-07-01 確認日, 1974-07-01 確認日, 1976-02-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1984-03-01 確認日, 1987-03-01 改正日, 1992-10-01 確認日, 1998-03-20 確認日, 2004-12-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認日, 2021-02-22 改正
ページ
JIS G 3105:2021 PDF [7]
                                                                                   G 3105 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類の記号・・・・[2]
  •  5 製造方法・・・・[2]
  •  6 化学成分・・・・[2]
  •  7 機械的性質・・・・[2]
  •  7.1 引張強さ,伸び及び絞り・・・・[2]
  •  7.2 曲げ性・・・・[2]
  •  7.3 シャルピー吸収エネルギー・・・・[2]
  •  7.4 供試材の状態・・・・[3]
  •  8 形状,寸法,質量及びその許容差・・・・[3]
  •  9 外観・・・・[3]
  •  10 試験・・・・[3]
  •  10.1 分析試験・・・・[3]
  •  10.2 機械試験・・・・[4]
  •  11 検査・・・・[4]
  •  12 再検査・・・・[4]
  •  13 表示・・・・[5]
  •  14 報告・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 3105 pdf 1] ―――――

           G 3105 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本鉄鋼連盟(JISF)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS G 3105:2004
は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,令和4年2月21日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3105:2004を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 3105 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
G 3105 : 2021

チェーン用丸鋼

Steel bars for chains

1 適用範囲

  この規格は,チェーンに用いる熱間圧延丸鋼(以下,丸鋼という。)について規定する。

2 引用規格

  次に揚げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理)
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 0416 鋼及び鋼製品−機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
JIS G 3191 熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2242 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS G 0201,JIS G 0202及びJIS G 0203による。
3.1
棒鋼
棒状に熱間圧延した鋼材
注釈1 棒鋼には,バーインコイル(3.3)を含む。
3.2
丸鋼
棒鋼(3.1)のうち,断面が円形のもの

――――― [JIS G 3105 pdf 3] ―――――

           2
G 3105 : 2021
3.3
バーインコイル
棒鋼(3.1)のうち,長尺のままコイル状に巻いたもの

4 種類の記号

  丸鋼は,3種類とし,その種類の記号は,表1による。
表1−種類の記号
種類の記号
SBC300
SBC490
SBC690

5 製造方法

  丸鋼は,熱間圧延によって製造し,圧延のままとする。

6 化学成分

  丸鋼は,10.1の試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。
表2−化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S
SBC300 0.13以下 0.04以下 0.50以下 0.040以下 0.040以下
SBC490 0.25以下 0.150.40 1.001.50 0.040以下 0.040以下
SBC690 0.36以下 0.150.55 1.001.90 0.040以下 0.040以下
必要に応じて,この表に記載していない合金元素を,添加してもよい。

7 機械的性質

7.1 引張強さ,伸び及び絞り

  丸鋼は,10.2によって引張試験を行い,その引張強さ,伸び及び絞りは,表3による。なお,絞りは,
SBC690に適用する。

7.2 曲げ性

  SBC300及びSBC490は,表3の試験条件で10.2によって曲げ試験を行い,曲げ試験片の外側にき裂を
生じてはならない。

7.3 シャルピー吸収エネルギー

  SBC690は,10.2のシャルピー衝撃試験を行い,吸収エネルギーは,表4による。この場合,吸収エネル

――――― [JIS G 3105 pdf 4] ―――――

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G 3105 : 2021
ギーは,3個の試験片の平均値とし,JIS G 0404の9.6(組試験の結果の評価)によって判定する。

7.4 供試材の状態

  供試材の状態は,表3及び表4による。なお,SBC490の供試材の状態は,注文者での溶接後のチェー
ンの熱処理の有無及び/又は種類に応じて,圧延のままか焼ならしかを,受渡当事者間の協定によって定
める。
表3−引張強さ,伸び,絞り,曲げ性及び供試材の状態
種類の 引張強さ 伸び 絞り 曲げ性
引張試験片 供試材の状態
記号 N/mm2 % % 曲げ角度 内側半径 試験片
2号 25以上 −
SBC300 300以上 180° 径の0.5倍 2号 圧延のまま
14A号 30以上 −
2号 18以上 − 圧延のまま
SBC490 490以上 180° 径の1.5倍 2号
14A号 22以上 − 又は焼ならし
2号 12以上
SBC690 690以上 40以上 − − − 焼入焼戻し
14A号 17以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
表4−吸収エネルギー及び供試材の状態
吸収エネルギー
種類の記号 試験温度 3個の平均値 試験片及び 供試材の状態
℃ J 試験片採取方向
Vノッチ
SBC690 0 60以上 焼入焼戻し
圧延方向

8 形状,寸法,質量及びその許容差

  丸鋼の形状,寸法,質量及びその許容差は,JIS G 3191による。

9 外観

  丸鋼は,使用上有害な欠点があってはならない。ただし,コイル状で供給されるバーインコイルは,一
般に検査によって全長にわたっての欠点の検出及びその除去は困難であるため,欠点を含む場合がある。
コイル内に発見された使用上有害と判断される欠点の取扱いについては,必要な場合,受渡当事者間の協
定による。
なお,丸鋼のきず取り基準は,JIS G 3191の箇条9(外観)による。

10 試験

10.1 分析試験

  分析試験は,次による。
a) 分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。

――――― [JIS G 3105 pdf 5] ―――――

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JIS G 3105:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3105:2021の関連規格と引用規格一覧