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G 3141 : 2017
2) 幅600 mm未満で冷間圧延する場合は,ブライト仕上げとする。
4 化学成分
調質記号A及びSの鋼板及び鋼帯は,13.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表4による。
表4−化学成分
単位 %
種類の記号 C Mn P S
SPCC 0.15以下 1.00以下 0.100以下 0.035以下
SPCD 0.10以下 0.50以下 0.040以下 0.035以下
SPCE 0.08以下 0.45以下 0.030以下 0.030以下
SPCF 0.06以下 0.45以下 0.030以下 0.030以下
SPCG 0.02以下 0.25以下 0.020以下 0.020以下
必要に応じて,この表以外の合金元素を添加してもよい。
5 機械的性質
5.1 引張強さ及び伸び
5.1.1 調質記号A及びSの鋼板及び鋼帯の場合
調質記号A及びSの鋼板及び鋼帯は,13.2によって試験を行い,その引張強さ及び伸びは,表5による。
表5−引張強さ及び伸び
種類の 引張強さ 伸びa)
記号 N/mm2 %
厚さb)
mm
0.20 0.25 0.30 0.40 0.60 1.0 1.6 2.5
以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
0.20 0.25 0.30 0.40 0.60 1.0 1.6 2.5
未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満 未満
SPCC c) 規定しない。 規定しない。
SPCD 270以上 25以上 27以上 30以上 33以上 36以上 38以上 39以上 40以上 41以上
SPCE 270以上 27以上 29以上 32以上 35以上 38以上 40以上 41以上 42以上 43以上
SPCF 270以上 − − − − 40以上 42以上 43以上 44以上 45以上
SPCG 270以上 − − − − 42以上 44以上 45以上 46以上 −
引張試験片は,5号試験片圧延方向とする。
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 標準調質でブライト仕上げを行った鋼帯及び鋼板の伸びは,この表の規定値から2を減じた値とする。
b) 適用厚さは,表1による。
c) 受渡当事者間の協定によって,附属書JAを適用してもよい。
5.1.2 硬質材の場合
硬質材は,引張強さ及び伸びを規定しない。
注記 硬質材の引張強さ及び伸びについて,受渡当事者間で協定する場合がある。その場合の参考値
を,表JB.1に示す。
――――― [JIS G 3141 pdf 6] ―――――
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5.2 時効特性
SPCF及びSPCGの鋼板及び鋼帯は,製造工場出荷日から起算して6か月間,非時効性1) を保証する。
ただし,注文者の要請によって出荷予定日を過ぎて出荷する場合は,製造工場出荷日に代えて出荷予定日
を6か月間の起算日としてもよい。
注1) 非時効性とは,時効が起こらないことをいう。時効とは,通常,経時変化によって,表5の伸
びが満足できなくなること,又は加工時にストレッチャストレインを発生することをいう。
5.3 平均塑性ひずみ比
SPCGの鋼板及び鋼帯は,13.2によって試験を行い,その平均塑性ひずみ比(r)は,表6による。
表6−平均塑性ひずみ比 r
厚さ
mm
種類の記号
0.50以上 1.0超え 1.6超え
0.50未満 1.0以下 1.6以下
SPCG − 1.5以上 1.4以上 −
5.4 硬さ
5.4.1 調質記号A及びSの鋼板及び鋼帯の場合
調質記号A及びSの鋼板及び鋼帯は,硬さを規定しない。
注記 調質記号A及びSの硬さを,受渡当事者間で協定する場合がある。その場合の参考値を,表JB.2
及び表JB.3に示す。
5.4.2 硬質材の場合
硬質材は,13.2によって試験を行い,その硬さは,次による。
a) 硬さは,表7のロックウェル硬さによる。ただし,注文者の指定がある場合には,硬さは表8のビッ
カース硬さによってもよい。
なお,中間区分の硬さは,受渡当事者間の協定による。
b) 厚さが薄く,ロックウェル硬さスケールB(以下,HRBという。)が適用できない場合には,ロック
ウェルスーパーフィシャル硬さスケール30T(以下,HR30Tという。),ロックウェルスーパーフィシ
ャル硬さスケール15T(以下,HR15Tという。)又はビッカース硬さ(以下,HVという。)によって
硬さを測定し,表9表11の換算表によってHRBに換算してもよい。
なお,硬さ換算表にない硬さ値は,内挿法によって換算する。
注記 JIS Z 2245では,“試験後,試験片の裏面に目に見える変形がないことが望ましい。”として
おり, HRBが適用できる試験片の最小厚さの算出式について,この規格の表12の注記の内
容が規定されている。この式による最小厚さの計算例を表12に示す。
c) さらに,厚さが薄く,HR30T又はHR15Tが適用できない場合には,ダイヤモンドアンビルを使用し
たHR30Tm又はHR15Tmを適用する。ダイヤモンドアンビルを使用する場合には,試験片の裏面に
くぼみの影響が生じてもよい。
注記 JIS Z 2245では,HR30T及びHR15Tが適用できる試験片の最小厚さの算出式について,こ
の規格の表13の注記の内容が規定されている。この式による最小厚さの計算例を表13に示
す。
――――― [JIS G 3141 pdf 7] ―――――
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表7−硬質材のロックウェル硬さ(HRB)
調質区分 調質記号 HRBS又はHRBW a)
81硬質
8 5071
41硬質
4 6580
21硬質
2 7489
硬質 1 85以上
注a) 測定は,HRBS又はHRBWのいずれかでよい。
ただし,疑義が生じた場合は,HRBSによる。
表8−硬質材のビッカース硬さ(HV)
調質区分 調質記号 HV
81硬質
8 95130
41硬質
4 115150
21硬質
2 135185
硬質 1 170以上
――――― [JIS G 3141 pdf 8] ―――――
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表9−HR30TSからHRBSへの硬さ換算表
HR30TS 換算HRBS HR30TS 換算HRBS HR30TS 換算HRBS HR30TS 換算HRBS
35.0 28.1 47.0 46.0 59.0 63.9 71.0 81.9
36.0 29.6 48.0 47.5 60.0 65.4 72.0 83.4
37.0 31.1 49.0 49.0 61.0 66.9 73.0 84.9
38.0 32.5 50.0 50.5 62.0 68.4 74.0 86.4
39.0 34.0 51.0 52.0 63.0 69.9 75.0 87.9
40.0 35.5 52.0 53.5 64.0 71.4 76.0 89.4
41.0 37.0 53.0 55.0 65.0 72.9 77.0 90.8
42.0 38.5 54.0 56.5 66.0 74.4 78.0 92.3
43.0 40.0 55.0 58.0 67.0 75.9 79.0 93.8
44.0 41.5 56.0 59.5 68.0 77.4 80.0 95.3
45.0 43.0 57.0 60.9 69.0 78.9 81.0 96.8
46.0 44.5 58.0 62.4 70.0 80.4 82.0 a) 98.3
この表は,HR30TWからHRBWへの換算に適用してもよい。ただし,疑義が生じた場合は,HR30TSからHRBS
への換算による。
注記 この表の換算表は,ASTM E140表2 [1]による。ただし,ASTMの表にない硬さは,内挿法によった。
注a) R30TSが82.0を超える場合,HRBS換算値は,“98.3超え”と表記する。ただし,これに代えて外挿によ
って求めたHRBSの換算値を概数として報告してもよい。
表10−HR15TSからHRBSへの硬さ換算表
HR15TS 換算HRBS HR15TS 換算HRBS HR15TS 換算HRBS HR15TS 換算HRBS
70.0 28.8 76.0 47.3 82.0 65.8 88.0 84.3
70.5 30.3 76.5 48.8 82.5 67.3 88.5 85.8
71.0 31.9 77.0 50.4 83.0 68.8 89.0 87.3
71.5 33.4 77.5 51.9 83.5 70.4 89.5 88.9
72.0 35.0 78.0 53.4 84.0 71.9 90.0 90.4
72.5 36.5 78.5 55.0 84.5 73.5 90.5 92.0
73.0 38.0 79.0 56.5 85.0 75.0 91.0 93.5
73.5 39.6 79.5 58.1 85.5 76.6 91.5 95.0
74.0 41.1 80.0 59.6 86.0 78.1 92.0 96.6
74.5 42.7 80.5 61.1 86.5 79.6 92.5 98.1
75.0 44.2 81.0 62.7 87.0 81.2 93.0 a) 99.7
75.5 45.7 81.5 64.2 87.5 82.7
この表は,HR15TWからHRBWへの換算に適用してもよい。ただし,疑義が生じた場合は,HR15TSからHRBS
への換算による。
注記 この表の換算表は,ASTM E140表2 [1]による。ただし,ASTMの表にない硬さは,内挿法によった。
注a) R15TSが93.0を超える場合,HRBS換算値は,“99.7超え”と表記する。ただし,これに代えて外挿によ
って求めたHRBSの換算値を概数として報告してもよい。
――――― [JIS G 3141 pdf 9] ―――――
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G 3141 : 2017
表11−HVからHRBSへの硬さ換算表
HV 換算HRBS HV 換算HRBS HV 換算HRBS HV 換算HRBS
85 41.0 135 73.2 185 88.8 270 (102.0)
90 48.0 140 75.0 190 89.5 280 (103.5)
95 52.0 145 76.6 195 90.7 290 (104.5)
100 56.2 150 78.7 200 91.5 300 (105.5)
105 59.4 155 79.9 210 93.4 320 (107.0)
110 62.3 160 81.7 220 95.0 340 (108.0)
115 65.0 165 83.1 230 96.7 360 (109.0)
120 66.7 170 85.0 240 98.1 380 (110.0)
125 69.5 175 86.1 250 99.5
130 71.2 180 87.1 260 (101.0)
注記1 この表の換算表は,SAE J417 表1 [2]による。ただし,SAEの表にない硬さは,内挿法によった。
注記2 括弧を付した値は,HRBSの適用範囲外であり,参考値である。概数として報告してもよい。
表12−HRBが適用できる試験片の最小厚さの計算例
硬さ値 50 65 74 85
試験片の最小厚さt mm 2.40 1.95 1.68 1.35
注記 t=0.03(130−H)
ここに, t : 試験片の最小厚さ(mm)
H : 硬さ値
表13−HR30T及びHR15Tが適用できる試験片の最小厚さの計算例
硬さ値 50 65 74 85
試験片の最小厚さt mm 0.75 0.53 0.39 0.23
注記 t=0.015(100−H)
ここに, t : 試験片の最小厚さ(mm)
H : 硬さ値
5.5 曲げ性
SPCCの鋼板及び鋼帯は,13.2.5の試験を行い,試験片の外側にき裂を生じてはならない。ただし,SPCC
のうち調質区分が硬質の鋼板及び鋼帯は,曲げ性を規定しない。
6 寸法の表し方
鋼板及び鋼帯の寸法の表し方は,次による。
a) 鋼板の寸法は,厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。
b) 鋼帯の寸法は,厚さ及び幅をミリメートルで表す。
――――― [JIS G 3141 pdf 10] ―――――
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- ISO 3574:2012(MOD)
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