JIS G 3141:2021 冷間圧延鋼板及び鋼帯 | ページ 5

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G 3141 : 2021
附属書JB
(参考)
受渡当事者間の協定による機械的性質
JB.1 硬質材の引張強さ及び伸び
表JB.1−硬質材の引張強さ及び伸び(参考)
調質区分 記号 引張強さ 伸び 引張試験片
N/mm2 %
81硬質
8 290410 25以上
41硬質
4 370490 10以上
5号試験片圧延方向
21硬質
2 440590 −
硬質 1 550以上 −
注記 1 N/mm2=1 MPa
JB.2 標準調質及び焼なましのままの硬さ
表JB.2−標準調質及び焼なましのままのロックウェル硬さ(参考)
調質区分 記号 硬さ
HRB HR30T HR15T
焼なましのまま A 57以下 54以下 79以下
標準調質 S 65以下 60以下 82以下
表JB.3−標準調質及び焼なましのままのビッカース硬さ(参考)
調質区分 記号 HV
焼なましのまま A 105以下
標準調質 S 115以下
参考文献
[1] ASTM E140,Standard Hardness Conversion Tables for Metals Relationship Among Brinell Hardness, Vickers
Hardness, Rockwell Hardness, Superficial Hardness, Knoop Hardness, Scleroscope Hardness, and Leeb
Hardness
[2] SAE J417,Hardness tests and hardness number conversions

――――― [JIS G 3141 pdf 21] ―――――

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G 3141 : 2021
附属書JC
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 3141 ISO 3574:2012,(MOD)
a) ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差異の e) ISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
1 1 追加 JISは,みがき帯鋼を含めた狭幅材を追加JISは,ISO規格に比べ広
している。 範囲の板幅を規定してい
る。
3 3 変更 JISは,用語規格で定義している用語の定JISに必要な用語及び定
義を適用している。 義を規定しており,現状
のままとする。
4 1 追加 JISは,ISO規格に比べ広
JISは,調質区分及び表面仕上げを追加し
ている。 範囲の冷延鋼板の種類を
規定している。
5 5.1 変更 JISでは,SPCCのMn及びPは,ISO規格 JISのSPCCは,汎用鋼
に比べ高くなっている。 の位置づけのため,ISO
規格より高めのMn及び
JISでは,SPCGのTiを規定していないが,
ISO規格は規定している。 Pが必要となる。
JISは,必要に応じてその
他の合金元素の添加をし
てもよいとしている。
6 5.10 変更 ISO規格の曲げ性削除に
ISO規格は,改正によって,硬さ及び曲げ
性を削除した。 対し,JISではSPCCの
JISでは,降伏点又は耐力を削除した。 曲げ性の規定が必要であ
る。
JISの硬質材は,硬さ規定
が必要である。JISの用途
では,降伏点又は耐力が
必要とされない。
変更 JISとISO規格とでは,引張強さ及び伸びJISの引張強さは,構造材
が異なる。ISO規格の引張強さは,上限規
として使用する場合があ
定となっているが,JISは,下限規定として
るため,下限規定として
いる。 いる。JISの伸びは,ISO
規格より厳格である。
7 6 追加 JISは,汎用品のため標準
JISは,通常使用される厚さを標準厚さと
している。 厚さは,必要である。
変更 JISの寸法許容差は,ISO規格より厳しい国内市場と国際市場とで
値となっている。 は,要求される品質が異
なるため,現状のままと
する。
8 6 変更 JISの形状の規定値は,ISO規格より厳し同上。
い値となっている。
9 − 追加 商習慣上2種類の質量が
JISは,計算質量及び実測質量を規定して
いる。 必要であり,JISに規定し
ている。

――――― [JIS G 3141 pdf 22] ―――――

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G 3141 : 2021
a) ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差異の e) ISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
11 5.1 追加 JISは,硬さ試験及び曲げ試験を追加してJISは,硬さ試験及び曲げ
7 いる。 試験を行うため追加して
8 いる。
12 − 追加 JISは,検査をまとめて一つの項目としてJIS独自の構成であり,現
おり,ISO規格は個別の項目で規定してい状のままとする。
る。
13 14 追加 JISは,調質記号及び表面仕上げ記号を追商習慣上,調質記号及び
加し,規格番号を削除している。 表面仕上げ記号は必要で
あり,JISに追加してい
る。
15 − 追加 JISは,報告事項を規定している。 JISでは,報告の規定は必
須である。
附属書JA − 追加 JISは,受渡当事者間の協定によって, 商習慣上,規定が必要で
(規定) SPCCTと表示する場合の機械的性質を規 あり,現状のままとする。
定している。
附属書JB − 追加 JISは,標準調質及び焼きなましのままの商習慣上,標準調質及び
(参考) 焼きなましのままの硬
硬さ,硬質材の引張強さを,参考として追
加している。 さ,硬質材の引張強さを
使用することがあり,JIS
に追加している。
− 12 削除 JISは,受入検査を削除している。 JISは,汎用品であり,出
荷前の受入検査を通常行
わない。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。

JIS G 3141:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3574:2012(MOD)

JIS G 3141:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3141:2021の関連規格と引用規格一覧