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K 0061 : 2022
通常,中性洗剤又はエタノールを含ませた布又は紙でけい部を拭う。
上縁視定の表記があるとき,又は視定表記がないとき 水平面視定の表記があるとき
a) 上縁視定 b) 水平面視定
図2−浮ひょうの目盛の読取り方
6.2.4 計算
密度(20 ℃),比重(20/20 ℃)は,次によって求める。
浮ひょうの目盛を定めた基準の温度と,測定温度とが異なる場合は,JIS B 7525-1及びJIS B 7525-3に
規定する温度補正を行う。器差の補正は,浮ひょうの示度から器差を減じる。
校正された密度浮ひょう又は比重浮ひょうとの比較で器差を求める場合は,次の式による。なお,測定
精度を0.001の桁まで必要としないときは,器差を求めなくてもよい。
E=R−(Rs−e)
ここで, E : 器差
R : 用いる浮ひょうの示度
Rs : 校正された浮ひょうの示度
e : 校正された浮ひょうの器差
浮ひょう法によって得た密度(20 ℃)(g/cm3)又は比重(20/20 ℃)の値に対する空気の浮力の影響は,
液面上に出ているけい部の体積と同一体積の空気の質量だけなので,通常は無視してもよい。
a) 密度(20 ℃)で目盛られた浮ひょうを用いて密度(20 ℃)を求める場合は,次の式によって算出す
る。
D=D20−E
ここで, D : 密度(20 ℃)(g/cm3)
D20 : 密度(20 ℃)で目盛られた浮ひょうの示度(g/cm3)
E : 器差
b) 密度(15 ℃)で目盛られた浮ひょうを用いて密度(20 ℃)を求める場合は,次の式によって算出す
る。
D=0.999 88 (D15−E)
ここで, D : 密度(20 ℃)(g/cm3)
D15 : 密度(15 ℃)で目盛られた浮ひょうの示度(g/cm3)
E : 器差
c) 比重(15/4 ℃)で目盛られた浮ひょうを用いて密度(20 ℃)を求める場合は,次の式によって算出す
る。
D=0.999 85 (S15−E)
ここで, D : 密度(20 ℃)(g/cm3)
S15 : 比重(15/4 ℃)で目盛られた浮ひょうの示度
E : 器差
d) 密度(20 ℃)から比重(20/20 ℃)を求める場合は,次の式によって算出する。
――――― [JIS K 0061 pdf 11] ―――――
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S=D/0.998 21
ここで, S : 比重(20/20 ℃)
D : 密度(20 ℃)(g/cm3)
6.2.5 測定結果の表し方
密度及び比重の値は,小数点以下3桁に丸めて表示する。ただし,密度及び比重の値は,使用する浮ひ
ょうのシリーズの目量及び最大許容誤差によって,求めることができる精度が異なる。
例 密度浮ひょうL50シリーズの場合は,小数点以下4桁まで求めることが可能である。
6.3 比重瓶法
6.3.1 原理
比重瓶に試料を満たし,恒温水槽で測定温度における体積に調整した後,比重瓶内の試料の質量を量る。
次に,同じ比重瓶を用いて同一温度,同一体積における水の質量を量り,その質量で試料の質量を除した
値に水の密度を乗じて,測定温度における試料の密度を求める。
この方法は,密度測定の基本原理に従ったもので,小数点以下4桁までの高い精度が得られるが,操作
はやや煩雑である。
6.3.2 装置及び器具
装置及び器具の種類は,次による。
a) 比重瓶
1) ワードン形比重瓶 あふれた液体の蒸発防止用の蓋が付いている。瓶の容量は,50 mLのものを推
奨する。構造の詳細は,JIS R 3503を参照。図3に例を示す。
――――― [JIS K 0061 pdf 12] ―――――
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図3−ワードン形比重瓶の例
――――― [JIS K 0061 pdf 13] ―――――
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2) ゲイ·リュサック形比重瓶 側管の標線で液量を合わせる。液あふれしない。瓶容量は,25 mL又
は50 mLのものを推奨する。温度計付きのものがある。構造の詳細は,JIS R 3503を参照。図4に
例を示す。
a) ゲイ·リュサック形比重瓶の例 b) ゲイ·リュサック形温度計付き比重瓶の例
図4−ゲイ·リュサック形比重瓶の例
――――― [JIS K 0061 pdf 14] ―――――
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3) ハバード形比重瓶 瓶口が広く,粘性の高い液体にも適用が可能である。瓶容量は,25 mLのもの
を推奨する。構造の詳細は,JIS R 3503を参照。図5に例を示す。
図5−ハバード形比重瓶の例
――――― [JIS K 0061 pdf 15] ―――――
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JIS K 0061:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 758:1976(MOD)
JIS K 0061:2022の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 0061:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7525-1:2018
- 浮ひょう―第1部:密度浮ひょう
- JISB7525-3:2018
- 浮ひょう―第3部:浮ひょう型比重計
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8704:1993
- 温度測定方法―電気的方法
- JISZ8705:1992
- ガラス製温度計による温度測定方法
- JISZ8710:1993
- 温度測定方法通則