JIS K 0350-40-10:2002 用水・排水中の全細菌試験方法

JIS K 0350-40-10:2002 規格概要

この規格 K0350-40-10は、工業用水及び工場排水中の全細菌数の試験方法について規定。

JISK0350-40-10 規格全文情報

規格番号
JIS K0350-40-10 
規格名称
用水・排水中の全細菌試験方法
規格名称英語訳
Testing method for enumeration of total bacteria in industrial water and wastewater
制定年月日
2002年3月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.060.70
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 II 2021
改訂:履歴
2002-03-20 制定日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 0350-40-10:2002 PDF [7]
K 0350-40-10 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工業用水協会 (JIWA) /財団
法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS K 0350には,次に示す部編成がある。
JIS K 0350-10-10 用水・排水中の一般細菌試験方法
JIS K 0350-20-10 用水・排水中の大腸菌群試験方法
JIS K 0350-30-10 用水・排水中の従属栄養細菌試験方法
JIS K 0350-40-10 用水・排水中の全細菌試験方法

(pdf 一覧ページ番号 )

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                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0350-40-10 : 2002

用水・排水中の全細菌試験方法

Testing method for enumeration of total bacteria in industrial water and wastewater

1. 適用範囲 この規格は,工業用水及び工場排水中の全細菌数の試験方法について規定する。
2. 引用規格 付表1に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成
する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 定義 この規格で用いられる主な用語の定義は,JIS K 0101, JIS K 0102, JIS K 0550及びJIS K 0211
によるほか,次による。
3.1 全細菌 試料中に含まれるすべての細菌をいう。
4. 共通事項 共通事項は,次による。
4.1 通則 化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。
4.2 水 この規格で用いる水は,JIS K 0557に規定するA2又はA3(1)の水。使用前に4.4d)のろ過除菌を
行う。
注(1) 金属製の蒸留装置は用いない。
4.3 試薬
a) 試薬は,品目指定されている場合には,JISに規定されているものの最上級の品質のものを用い,JIS
に規定されているものがない場合には,試験に支障のないものを用いる。
b) 試薬類の溶液の濃度は,一般に,質量濃度はg/L又はmg/Lで示す。
c) 試薬類の調製に用いる水は,4.2の水による。
d) 試薬類の名称は,国際純正及び応用化学連合 (IUPAC) の無機化学命名法及び有機化学命名法を基に
して,社団法人日本化学会が定めた化合物命名法及びJIS試薬の名称とできるだけ整合を図った。
e) 試薬類及び廃液などの取扱いについては,関係法令などに従い十分に注意する。
4.4 器具などの滅菌及び除菌操作 器具などの滅菌及び除菌操作は,次による。
a) 乾熱滅菌 ガラス製及び金属製器具類の滅菌に用いる。約170℃で約1時間滅菌する。
b) 高圧蒸気滅菌 培地,希釈水,試料容器,使用済み培地などの滅菌に用いる。121℃で1520分間滅
菌する。
c) 火炎滅菌 試験管及びフラスコの口部などの滅菌に用いる。試験管及びフラスコは,培養操作の前後
に斜めに持って回しながら口部を火炎の中にしばらく入れて滅菌する。
d) ろ過除菌 水又は溶液の除菌に用いる。6.2d)のろ過器(図2参照。)に示すろ過装置で,ろ過材に孔

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K 0350-40-10 : 2002
径0.2 直径約50mmのメンブレンフィルター(2)を用い,ろ過して除菌する。
注(2) 使用するメンブレンフィルターは,あらかじめ,アルミニウムはく(又は硫酸紙など)に包み,
ガラス製ペトリ皿に入れてb)の高圧蒸気滅菌を行う。又は滅菌済みの市販品を用いてもよい。
メンブレンフィルターの取扱いには,6.2b)のピンセットを用いる。
4.5 消毒操作 消毒操作は,次による。
a) 試験操作の前後には,手指及び実験台を消毒する。手指の消毒にはクレゾール石けん液 (10g/L),陽
性石けん液 (110g/L),消毒用エタノール(日本薬局方に規定するもの)又はエタノール (80vol%)
[JIS K 8102に規定するエタノール (95) を用いて調製する。]を用いる。
実験台は,陽性石けん液 (10g/L),消毒用エタノール又はエタノール (80vol%) などを噴霧するか,
これらを含ませた布でぬぐって消毒する。
b) 使用済みのピペット,試料容器,採水器などの器具は,クレゾール石けん液 (3050g/L) などの消毒
液中に1日間浸した後(又は高圧蒸気滅菌した後),消毒液が完全に除去されるまで,水でよくすすぐ。
4.6 ガラス器具類 ガラス器具類は,一般にJIS R 3503及びJIS R 3505に規定するものを使用する。た
だし,特殊な器具を必要とする場合には,それぞれの項目に,その一例を図示又は説明する。また,加熱
操作を伴う場合には,JIS R 3503に規定するほうけい酸ガラス−1を用いる。
5. 試料
5.1 試料の採取 試料は,採水器又は試料容器を用いて採取する。
5.1.1 試薬 試薬は,次による。
a) グルタルアルデヒド溶液 1,5−ペンタンジアール(グルタルアルデヒド)溶液の電子顕微鏡用。
参考 市販品がある。グルタルアルデヒド溶液は,20%前後のものが扱いやすい。
5.1.2 器具 器具は,次による。
a) 採水器 ハイロート採水器(3)。採水器は,携帯箱に収めて4.4a)の乾熱滅菌を行う。図1に一例を示す。
注(3) ハイロート採水器による採取が困難な深度からの採取には,バンドーン採水器を用いてもよい。
この場合は,b)の試料容器に移しかえる。

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図1 ハイロート採水器の一例
b) 試料容器 共栓ガラス瓶100ml。試料容器(4)は,栓部と首部をアルミニウムはく(又は硫酸紙)など
で覆って4.4a)の乾熱滅菌又は4.4b)の高圧蒸気滅菌を行う。又は滅菌済みの細菌試験用のポリエチレ
ン瓶を用いてもよい。試料採取時まで汚染を受けないように注意する。
注(4) 残留塩素などの酸化性物質を含む試料を採取する場合には,試料容器にJIS K 8637に規定する
チオ硫酸ナトリウム五水和物(粉末にしたもの。)2030mgを入れ,4.4b)の高圧蒸気滅菌又は
オキシラン(エチレンオキシド)滅菌をしておく。
市販の滅菌済みの細菌試験用ポリエチレン瓶であらかじめチオ硫酸ナトリウムの入っている
ものを用いてもよい。
5.1.3 操作 試料の採取は,次による。
a) 表層水の採取 湖沼,河川,水路排水口及び貯水槽などの表層水で直接採取できる場合は,試料容器
で試料を採取する。この際,手指に触れた水が採取されないように注意する。直接採取できない場合
は,採水器を用いて採取する(3)。
b) 各深度の水の採取 一定の深さの水は,採水器を用いて採取する(3)。
c) 給水栓からの採取 給水栓の材質が火炎滅菌に耐えるものである場合,あらかじめ,4.4c)の火炎滅菌
に準じて給水栓口を滅菌し,栓を開き,配管中の水を十分に放出した後,試料容器に採取する。
火炎滅菌ができない場合は,あらかじめ,給水栓口の周辺及び内部の汚れを除去し,エタノール
(80vol%) などで消毒しておく。栓を開き,配管中の水を十分に放出した後,試料容器に採取する。
d) 配管,装置からの採取 c)と同様に操作して採取する。
5.2 試料の取扱い 試験は試料採取後,直ちに行う。直ちに試験ができない場合には,グルタルアルデ
ヒド溶液を0.11.0vol%になるように加え,05℃(凍結させない。)の暗所に保存する。

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K 0350-40-10 : 2002
6. 試験方法 全細菌の試験は,細菌のDNAを3,6−ビス(ジメチルアミノ)アクリジン(アクリジンオ
レンジ)で染色し,励起波長460490nmで青白く又はだいだい色の蛍光を発するものを,又は4, 6−ジ
アミジノ−2−フェニルインドール (DAPI) で染色し,励起波長330380nmで青白い色の蛍光を発するも
のを全細菌として計数する方法を適用する。
6.1 試薬 試薬は,次による。
6.1.1 水 4.2による。
6.1.2 染色試薬 染色試薬は,次による。
a) アクリジンオレンジ溶液 (10g/L) アクリジンオレンジ(5)1gを水100mlに溶かした後,4.4d)のろ過
除菌を行う。
b) API溶液 (1g/L) 4, 6−ジアミジノ−2−フェニルインドール2塩酸塩 (DAPI)(5)0.1gを水100mlに
溶かした後,4.4d)のろ過除菌を行う。この溶液は,滅菌済みの褐色瓶に移し,冷暗所で保存する。
注(5) 発がん性の疑いがあるので,皮膚,衣服などに付着しないように注意する。
6.1.3 無蛍光油浸油 蛍光顕微鏡用無蛍光油
参考 市販品がある。
6.2 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
a) メスピペット 110ml。ピペット滅菌箱に先端を先にして入れるか,アルミニウムはく又は硫酸紙
に包んで,4.4a)の乾熱滅菌をしておく。
b) ピンセット 先端が平らで滑らかなもの。使用直前に4.4c)の火炎滅菌を行う。
c) メンブレンフィルター(黒) 孔径0.2 直径約25mmの黒に着色されたポリカーボネート製メン
ブレンフィルター。
d) ろ過器(分離形) 図2に一例を示す。ろ過器の各部をアルミニウムはく(又は硫酸紙など)に包ん
で,材質に適した滅菌をしておく。
A : 上部ろ過管 B1 : メンブレンフィルター B2 : メンブレンフィルター(黒)
C : メンブレンフィルター支持台 D : 下部ろ過管 E : ゴム栓(シリコーン) F : 金属製クランプ
G : 吸引瓶
図2 ろ過器(分離形)の一例
e) スライドガラス JIS R 3703に規定する品質2種の標準形 (76.0×26.0mm)
f) カバーガラス JIS R 3702に規定する品質2種(24×24mm又は32×24mm)

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