JIS K 1353:1986 規格概要
この規格 K1353は、工業薬品としての乳酸について規定。
JISK1353 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K1353
- 規格名称
- 乳酸
- 規格名称英語訳
- Lactic acid
- 制定年月日
- 1954年7月20日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 71.080.50
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1954-07-20 制定日, 1957-07-20 確認日, 1960-07-20 確認日, 1963-08-01 確認日, 1966-10-01 確認日, 1969-11-01 確認日, 1972-11-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1979-05-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1986-07-01 改正日, 1991-06-01 確認日, 2003-05-20 確認日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS K 1353:1986 PDF [4]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 1353-1986
乳酸
Lactic Acid
CH3・CH (OH) ・COOH FW : 90.08
1. 適用範囲 この規格は,工業薬品としての乳酸について規定する。
2. 種 類 乳酸の種類は,75%乳酸,50%乳酸及び40%乳酸の3種類とする。
3. 品 質 乳酸の品質は,4.によって試験し,次の表の規定に適合しなければならない。
表
種類
75%乳酸 50%乳酸 40%乳酸
項目
無色微黄色無臭又はほとんど
無色微黄色無臭又はほとんど
外観及びにおい −
無臭澄明であること 無臭澄明であること
確認試験 確認できること 確認できること 確認できること
塩化物 直ちに濁らないこと 直ちに濁らないこと −
硫酸塩 直ちに変化しないこと 直ちに変化しないこと 直ちに変化しないこと
重 金 属% 0.001以下 0.001以下 −
鉄 直ちに青が現れないこと 直ちに青が現れないこと 直ちに青が現れないこと
カルシウム 直ちに変化しないこと 直ちに変化しないこと 直ちに変化しないこと
糖類 赤の沈殿を生じないこと 赤の沈殿を生じないこと −
硫酸着色物 暗色が現れないこと 暗色が現れないこと −
沈殿又は混濁を生じないこと
くえん酸・しゅう酸・ 沈殿又は混濁を生じないこと −
りん酸又は酒石酸
エーテル溶状 変化しないこと − −
揮発性脂肪酸 脂肪酸様臭気を発しないこと
脂肪酸様臭気を発しないこと −
シアン化物及びフ −
緑青が現れないこと 緑青が現れないこと
ェロシアン化物
強熱残分 % 0.1以下 0.1以下 1以下
含 量 % 85以上 50以上 40以上
4. 試験方法
4.1 試料採取方法 試料採取方法は,JIS K 1322(硫酸試験方法)の5.3(1)による。
4.2 一般事項 試験において共通する一般事項は,JIS K 0050(化学分析方法通則)による。
引用規格 : 4ページに示す。
――――― [JIS K 1353 pdf 1] ―――――
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K 1353-1986
4.3 外観及びにおい 試料5mlを内径15mmの試験管に取り上方から調べる。
4.4 確認試験 試料にJIS K 8247[過マンガン酸カリウム(試薬)]に規定する過マンガン酸カリウムを
用いて調製した過マンガン酸カリウム溶液 (0.3%) を加え,加熱するとき生じるアセトアルデヒドのにお
いの有無を確認する。
4.5 塩 化 物 試料1mlを水に溶かして100mlとし,その10mlにJIS K 8541[硝酸(試薬)]に規定す
る硝酸を用いて調製した硝酸 (10%) 2滴及びJIS K 8550[硝酸銀(試薬)]に規定する硝酸銀を用いて調製
した硝酸銀溶液 (1.7%) 1mlを加える。
4.6 硫 酸 塩 75%乳酸及び50%乳酸の場合は試料1mlを水に溶かして100mlとし,40%乳酸の場合は
試料1mlを水に溶かして500mlとし,その10mlにJIS K 8180[塩酸(試薬)]に規定する塩酸2滴及びJIS
K 8155[塩化バリウム(試薬)]に規定する塩化バリウムを用いて調製した塩化バリウム溶液 (12%) 1ml
を加える。
4.7 重 金 属 重金属は,次のとおりとする。
(1) 試 薬
JIS K 8001(試薬試験方法通則)の4.3(1)による。
(a) フェノールフタレイン溶液 (1%)
(b) アンモニア水 (10%) JIS K 8085[アンモニア水(試薬)]に規定するアンモニア水(含量2528%)
を用いて調製したもの。
(c) 塩酸 (10%) IS K 8180に規定する塩酸を用いて調製したもの。
(d) 硫化水素水 JIS K 8001の4.1による。
(e) 硫化ナトリウム溶液 JIS K 8001の4.1による。
(f) 鉛標準原液 (0.1mgPb/ml) JIS K 8563[硝酸鉛(試薬)]に規定する硝酸鉛159.8mgを0.1mgまで
量り取り,JIS K 8541に規定する硝酸(約70%)1mlを加えた水100mlに溶解し,更に水を加えて
1lとする。本液の調製及び保存は,可溶性鉛塩を含まないガラス容器とする。
(g) 鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 鉛標準原液10mlを全量ピペットを用いて量り取り,水を加えて100ml
としたもの。本液は,使用するときに調製する。
(2) 器 具 ネスラー管 JIS K 8001の図2のもの。
(3) 操 作 試料2gをネスラー管 (A) に量り取り,水10mlを加えた後,フェノールフタレイン溶液 (1%)
1滴を加え,微紅色になるまでアンモニア水 (10%) を滴加し,更に塩酸 (10%) 2.5ml及び水を加えて
25mlとする。別に,鉛標準液2mlを全量ピペットを用いてネスラー管 (B) に量り取り,塩酸 (10%)
2.5ml及び水を加えて25mlとする。A,B両管にそれぞれ水10ml及び硫化水素水10mlずつを加えて
混和し,10分間放置するか,又はA,B両管にそれぞれ水10ml及び硫化ナトリウム溶液2滴ずつを
加えて混和し,2分間放置した後,管を白紙上に置き管の上部から液をとおして観察したとき,Aの
溶液の色が,Bの溶液の色より暗くないとき,0.001%以下とする。
4.8 鉄 75%乳酸及び50%乳酸の場合は試料1mlを水に溶かして5mlとし,40%乳酸の場合は試料1ml
を水に溶かして100mlとし,その5mlを塩酸酸性とし,JIS K 8802[フェロシアン化カリウム(試薬)]に
規定するフェロシアン化カリウムを用いて調製したフェロシアン化カリウム溶液 (10%) を2,3滴加える。
4.9 カルシウム 75%乳酸及び50%乳酸の場合は,試料1mlを水に溶かして10mlとし,その5mlにJIS K
8001の4.1に規定するしゅう酸アンモニウム溶液 (4%) を2,3滴加え,40%乳酸の場合は試料1mlを水に
溶かして200mlとし,その5mlにしゅう酸アンモニウム溶液 (4%) を0.5ml加える。
4.10 糖 類 試料5滴をJIS K 8001の4.1に規定するフェーリング溶液を約100℃に加熱した熱フェーリ
ング溶液10mlに加える。
――――― [JIS K 1353 pdf 2] ―――――
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K 1353-1986
4.11 硫酸着色物 試料5mlを試験管中で等容量のJIS K 8951[硫酸(試薬)]に規定する硫酸の上に注意
して注入し15℃に保ち,15分間以内に界面に生じる輪環の色を調べる。
4.12 くえん酸・しゅう酸・りん酸又は酒石酸 試料1mlを水に溶かして10mlとし,これにJIS K 8575
[水酸化カルシウム(試薬)]に規定する水酸化カルシウムを用いて調製した水酸化カルシウム飽和溶液
40mlを加え2分間煮沸する。
4.13 エーテル溶状 試料10mlにJIS K 8103[ジエチルエーテル(試薬)]に規定するジエチルエーテル
12mlを混和する。
4.14 揮発性脂肪酸 試料5mlをビーカーに取り,水浴上で加温する。
4.15 シアン化物及びフェロシアン化物 シアン化物及びフェロシアン化物は,次のとおりとする。
(1) 試 薬
(a) 水酸化ナトリウム溶液 (10%) JIS K 8576[水酸化ナトリウム(試薬)]に規定する水酸化ナトリ
ウム10.5gを水に溶かし,100mlとしたもの。
(b) 硫酸第一鉄溶液 (10%) JIS K 8001の4.1による。
(c) 塩化第二鉄溶液 (10%) JIS K 8001の4.1による。
(d) 塩 酸 JIS K 8180による。
(2) 操 作 試料2mlに水酸化ナトリウム溶液 (10%) 約10mlを加えてアルカリ性とし,これに硫酸第一
鉄溶液 (10%) 10滴を加え,数分間加温した後冷却し,次に塩化第二鉄溶液 (10%) 1滴及び塩酸2ml
を加えて酸性とし,そのとき現れる色を調べる。
4.16 強熱残分 強熱残分は,次のとおりとする。
(1) 装置及び器具
(a) るつぼ 容量2030mlのもの。
(b) 電気炉 700750℃の温度範囲に調節できるもの。
(2) 操 作 試料約2gをるつぼ(1)に0.1mgまで量り取り,徐々に加熱し700750℃で強熱し炭化した後
放冷する。これにJIS K 8951に規定する硫酸1mlを加えて潤した後,注意して炭素が消失するまで低
温で熱し,るつぼをデシケーター中で放冷後,その質量を0.1mgまで量る。
注(1) 700750℃で強熱し恒量とした後,質量を0.1mgまで量ったもの。
(3) 計 算 強熱残分は,次の式によって算出する。
W2
A 100
1
ここに, A : 強熱残分 (%)
W1 : 試料の質量 (g)
W2 : 強熱後の残分の質量 (g)
4.17 含 量 含量は,次のとおりとする。
(1) 試 薬
(a) 1mol/l (lN) 水酸化ナトリウム溶液 JIS K 8001の4.4(20.1)による。
(b) 0.5mol/l (lN) 硫酸 JIS K 8001の4.4(28.1)による。
(c) フェノールフタレイン溶液 (1%) 4.7(1)(a)による。
(2) 操 作
(2.1) 75%乳酸及び50%乳酸の場合 試料約3gを0.1mgまで量り取り,1mol/l (1N) 水酸化ナトリウム溶
液40mlを加え,10分間水浴上で加熱し,熱時0.5mol/l (1N) 硫酸でフェノールフタレイン溶液 (1%)
――――― [JIS K 1353 pdf 3] ―――――
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K 1353-1986
を指示薬として過剰のアルカリを滴定する。次に同様の条件で空試験を行う。
(2.2) 40%乳酸の場合 試料約3gを0.1mgまで量り取り,約100mlの水で共栓フラスコに洗い移し,更
に,水100m1及び1mol/l (1N) 水酸化ナトリウム溶液25mlを加え,栓をして室温に30分間放置し
た後,0.5mol/l (1N) 硫酸でフェノールフタレイン溶液 (1%) を指示薬として過剰のアルカリを滴定
する。次に,同様の条件で空試験を行う。
(3) 計 算 含量は,次の式によって算出する。
V1 V .0090 08
C 100
S
ここに, C : 含量 (%)
S : 試料の質量 (g)
V : 滴定に要した0.5mol/l (1N) 硫酸の量 (ml)
V1 : 空試験に要した0.5mol/l (1N) 硫酸の量 (ml)
0.090 08 : 1mol/l (1N) 水酸化ナトリウム溶液1mlの乳酸相当量 (g)
5. 表 示 乳酸の容器には,次の事項を表示しなければならない。
(1) 種 類(2)
(2) 製造年又はその略号
(3) 製造業者名又はその略号
注(2) 75%乳酸については,乳酸と表示してもよい。
引用規格 :
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 1322 硫酸試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8103 ジエチルエーテル(試薬)
JIS K 8155 塩化バリウム(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8563 硝酸鉛(試薬)
JIS K 8575 水酸化カルシウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8802 フェロシアン化カリウム(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 1353:1986の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 1353:1986の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK1322:1987
- 硫酸試験方法
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8247:2015
- 過マンガン酸カリウム(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8563:2018
- 硝酸鉛(II)(試薬)
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8802:2007
- ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)