この規格ページの目次
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K 2514-2 : 2013
附属書D
(参考)
触媒コイルの外観評価
D.1 触媒コイルの外観評価方法
触媒コイルの外観評価方法は,表D.1による。
なお,この評価方法は,箇条9によって酸化操作を行った後の触媒コイルの外側の腐食性を定性的に評
価するときに用いると有効である。
表D.1−触媒コイルの外観
評価 外観
鋼線
光沢あり 研磨直後の外観。
光沢なし 赤茶色のさび及び腐食は点在していないが,全体的に変色している。
軽度のさび 6か所以下のさびが認められる。
中程度のさび 7か所から12か所のさびが認められる。
重度のさび 13か所以上のさびが認められる。
エッチング 鈍い鋼色の変色。
コーティング 触媒コイルの付着物によって表面の腐食を観察するのが困難。
銅線
光沢あり 研磨直後の外観。
光沢なし 中程度の変色。
変色(茶色) 均一な薄茶色又はこげ茶色の変色。
変色(緑色) 鮮明な緑色の変色。
変色(黒色) 非常に暗い色(主に黒)の変色。
エッチング 鈍い銅色の変色。
コーティング 触媒コイルの付着物によって表面の腐食を観察するのが困難。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 26] ―――――
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K 2514-2 : 2013
附属書E
(参考)
金属分の求め方
E.1 一般事項
酸化処理後の酸化油,水及び沈殿物並びに残留物中の鉄分及び銅分は,これらの合計量として求める場
合がある。また,場合によっては各相ごとの濃度で表すこともある。この附属書は,受渡当事者間の合意
のための基準的な定量方法を提供しているわけではなく,定量方法の参考となる情報を示したものである。
この附属書で適用する測定方法として,原子吸光分析法(AAS),誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP),
蛍光X線分析法(XRF)がある。
E.2 液相
E.2.1 C.4に従って調製したものを準備し,必要に応じて水層,油層及び沈殿物並びに残留物を鉄及び銅
の測定用試料とする。
E.2.2 液相が均質で透明な場合は,受渡当事者間で合意した測定方法によって銅及び鉄の濃度を直接測定
する。液相が不均一,又は濁っている場合は,各液相を湿潤な残留物となるまで安全に配慮して蒸発させ
て,E.3の手順に従って処理を行う。
E.3 沈殿物及び残留物
E.3.1 最少量の濃硫酸中で,薄膜フィルタの沈殿物及び/又は湿潤な残留物を分解し,磁性るつぼ,石英
るつぼ,白金るつぼなどへ移す。硫酸白煙がなくなるまで突沸しないように低温で加熱する。775 ℃±25 ℃
の電気炉に入れて有機物を分解する。るつぼを冷却し,水3滴及び硫酸10滴(1+1)を加え,残留物全体
が湿るようにるつぼを動かす。低温加熱を繰り返し,電気炉で30分加熱後,室温まで冷却する。
E.3.2 E.3.1に従って生成された硫酸灰分は,受渡当事者間で合意した方法によって銅及び鉄の定量用に
用いることができる。
E.4 結果の表記
E.4.1 測定した各相の銅及び鉄の濃度を表E.1によって丸める。
表E.1−数値の丸め方
単位 mg/kg
濃度 丸めの幅
100未満 1
1001 000 10
1 000を超える 50
E.4.2 必要な形式,例えば銅及び鉄の合計濃度,試料中の銅及び鉄,水中の銅,鉄などで結果を報告する。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 27] ―――――
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K 2514-2 : 2013
附属書JA
(参考)
試験方法の種類
JA.1 試験方法の種類
JIS K 2514の規格群には,表JA.1に示す試験方法がある。
表JA.1−試験方法の種類
規格番号 試験方法 試験方法の略称 適用油種例
K 2514-1 内燃機関用潤滑油酸化安定度 ISOTa) 内燃機関用潤滑油(エンジン油)
K 2514-2 タービン油酸化安定度 TOSTb) タービン油,油圧作動油
K 2514-3 回転圧力容器式酸化安定度 RPVOTc) タービン油,油圧作動油,空気圧縮機油
注a) ndiana Stirring Oxidation Testの略称。
b) urbine oil Oxidation Stability Testの略称。
c) otating Pressure Vessel Oxidation Testの略称。回転ボンベ式酸化安定度試験(Rotating Bomb Oxidation
Test : RBOT)とも呼ばれている。
参考文献 JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS G 3505 軟鋼線材
JIS G 3532 鉄線
ISO 4263-2,Petroleum and related products−Determination of the ageing behaviour of inhibited oils
and fluids−TOST test−Part 2: Procedure for category HFC hydraulic fluids
――――― [JIS K 2514-2 pdf 28] ―――――
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K 2514-2 : 2013
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 4263-1:2003 Petroleum and related products−Determination of the ageing
JIS K 2514-2:2013 潤滑油−酸化安定度の求め方−第2部 : タービン油酸化安定度
behaviour of inhibited oils and fluids−TOST test−Part 1: Procedure for mineral oils
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
5 試薬 試薬を規定。 4 追加 JISは,希塩酸(1+3),ヘキサ国内の実状に合わせて追加した。
ン,トルエン及び圧縮空気を仕技術的差異はない。
様とともに追加している。
6 試験器 6.1タービン油酸化 5 追加 JISは,ISO規格にない試験器 試験器の構成が分かりやすいよう
及び器具 安定度試験器 の全体図(図1)を追加してい に追加した。技術的差異はない。
る。
6.1 j) 酸化油抜取管 追加 JISは,ISO規格にない酸化油 器具の寸法が分かりやすいように
保持具 抜取管保持具の図(図7)を追 追加した。技術的差異はない。
加している。
6.3触媒巻線器 触媒巻線器の主軸だけを 変更 JISは,触媒巻線器全体の仕様 器具の詳細が分かりやすいように
記載。 を追加した図(図8)に変更し 変更した。技術的差異はない。
ている。
8試験の 8 f) 1) 試料用温度 7 追加 JISは,ISO規格にない試料用 試料用温度計の取付け方が分かり
準備 計の取付け方 温度計の取付け方の図(図9) やすいように追加した。技術的な
を追加している。 差異はない。
9 試験の 9 a) 2) 酸化油抜取 8 追加 JISは,ISO規格にない酸化油 酸化油抜取方法が分かりやすいよ
手順 管組立図 抜取管組立図(図10)を追加しうに追加した。技術的差異はない。
ている。
K2
9 a) 4) 酸素の流量 追加 JISは,ISO規格にない試験開 流量の点検及び調節は,精度に与
5
始後の酸素の流量確認を規定しえる影響が大きいため追加した。
14-
ている。 ISO規格見直し時に提案する。
2 : 2013
2
――――― [JIS K 2514-2 pdf 29] ―――――
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K 2514-2 : 2013
K2
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
5
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
14
番号
-
2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
及び題名 の評価
01
9 試験の 9 a) 7.2) 油面指示計 8 追加 JISは,ISO規格にない油面指 水と酸化油の界面が不明のときに
3
手順 示計の図(図11)及び使用方法有用な器具であるため追加した。
(続き) を規定している。 技術的差異はない。
11 結果の 数値の丸め方を規 10 追加 JISは,数値をJIS Z 8401によ 数値の丸め方を明確にするため追
表し方 定。 って丸めることを規定してい 加した。技術的差異はない。
る。
丸めの幅1に丸め 酸化時間1 000時間を境 変更 JISは,旧規格と同様に全て丸 国内の実状に合わせて変更した。
る。 に1又は10に丸める。 めの幅1に丸めている。 技術的差異はない。
12 精度 許容差を外れた場 11 追加 JISは,試験結果が許容差を外 JIS規格体系試験結果の取扱方法
合の処理を規定。 れた場合は,JIS Z 8402-6によを明確にするため追加した。技術
って処理することを規定してい的差異はない。
る。
繰返し試験による 繰返し試験による室間再 削除 ISO規格は,室内併行許容差, JIS及びISO規格においてこの許
室間再現精度を規 現許容差を規定。 室間再現許容差のほか,繰返し容差の規定は一般的ではない。ま
定。 試験による室間再現許容差を規た,試験の手順との整合がとれな
定している。 いため削除した。ISO規格見直し
時に提案する。
附属書JA
(参考)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 4263-1:2003,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS K 2514-2:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4263-1:2003(MOD)
JIS K 2514-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2514-2:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2501:2003
- 石油製品及び潤滑油―中和価試験方法
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8252:2010
- ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK8848:2012
- ヘキサン(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISK9701:2013
- ヘプタン(試薬)
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方