この規格ページの目次
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K 2514-2 : 2013
附属書A
(規定)
温度計の仕様
A.1 温度計の仕様
6.1 d) 1)及び2)に規定するガラス製温度計の仕様を表A.1に示す。ガラス製温度計に代わる温度測定装
置は,これらの仕様と同等の性能をもつものとする。
表A.1−温度計の仕様
種類 恒温槽用 試料用
温度範囲 ℃ 72126 80100
浸没 mm 100 76
目量 ℃ 0.2 0.1
長目量線 ℃ 1 −
目盛
目盛数字 ℃ 2 1
最大目盛線幅 mm 0.15 −
目盛の最大許容誤差 ℃ 0.2 0.1
全長 mm 390400 235245
直径 mm 6.08.0 6.07.0
長さ mm 1520 −
球部
直径 mm 幹部より太くないこと −
球部下端からの指定目盛線 ℃ 72 −
目盛の位置 距離 mm 125145 −
目盛部の長さ mm 190235 −
注記 JIS B 7410の温度計番号46(TOS)は,恒温槽用温度計の仕様に適合する。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 21] ―――――
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K 2514-2 : 2013
附属書B
(規定)
触媒コイルの包装及び保管手順
B.1 材料
B.1.1 試験管 試験管は,ほうけい酸ガラス製の長さ250 mm,外径25 mm,内径約22 mmのものを用い
る。
B.1.2 試験管蓋 試験管蓋は,ポリエチレン製の試験管の外面に密着する円筒形のものを用いる。
B.1.3 乾燥剤 乾燥剤は,紙製の長さ約76 mm,幅51 mm,厚さ3 mmでシリカゲルを3 g±0.5 g含むも
の又は同等の性能をもつものを用いる。
B.1.4 窒素導入管 窒素導入管は,ステンレス製又はガラス製の長さ305 mm,外径約5 mmで試験管の
底部に窒素を供給できるものを用いる。
B.1.5 窒素 窒素は,純度99.7 %以上で酸素を含まず適切な圧力に調整したものを用いる。
B.2 手順
B.2.1 浮遊粒子を除去するため窒素導入管を用いて清浄で乾燥した新品の試験管に窒素を流す。窒素の圧
力は,試験管内側から遊離粒子を除去するのに十分な程度とするべきだが,渦流によって試験管内に空気
が混入するほど高くしてはならない。
B.2.2 試験管を傾けて手袋を着用して触媒コイルを試験管に徐々に入れた後,乾燥剤を試験管に入れる。
試験管の中央から底部へ窒素導入管を挿入し,窒素を数秒間流す。
B.2.3 窒素を流した状態で窒素導入管をゆっくりと引き上げ,直ちに試験管蓋を用いて密封する。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 22] ―――――
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K 2514-2 : 2013
附属書C
(参考)
鉱油の不溶解分の求め方
C.1 一般事項
この附属書は,箇条9によって酸化処理を行った鉱油の不溶解分の求め方について記載する。
注記 HFC油圧流体の不溶解分の求め方は,ISO 4263-2の附属書Cに記載されているが,フィルタの
孔径,手順などが異なるため,これらの結果を比較することは適切ではない。
C.2 試験の原理
一定時間(通常は1 000時間)の酸化処理後の酸化油を孔径5 μmの薄膜フィルタを用いてろ過し,ろ過
前後の薄膜フィルタの質量の差を不溶解分としてmgで表す。
C.3 器具
C.3.1 ろ過装置 ろ過装置は,漏斗とろ過瓶(最少容量1 L)との間のフィルタ支持台に薄膜フィルタを
固定保持できるものを用いる。ろ過瓶は,使用圧力で破損しないものを用いる。
C.3.2 薄膜フィルタ 薄膜フィルタは,直径47 mm,孔径5 μmで試料及びヘプタンに適用できる材質の
ものを用いる。
注記 薄膜フィルタには,四ふっ化エチレン製,セルロース製などのものがある。
C.3.3 分液漏斗 分液漏斗は,ほうけい酸ガラス製の容量500 mLのものを用いる。
C.3.4 遠心分離器 遠心分離器は,試験管の先端部における相対遠心力(Frc)が約1 100となるように回
転できるもので,運転中,試験管を確実に保持できる試験管外筒及び緩衝用ゴムを備えたものを用いる。
回転軸,試験管の外筒及び緩衝用ゴムは,いずれも最大遠心力に耐えられる安全に配慮したものを用いる。
注記 遠心分離器の回転軸の毎分回転数nは,次の式によって求めることができる。
n 1 337 Frc / d
ここに, n : 毎分回転数
Frc : 相対遠心力
d : 回転状態において相対する2本の試験管の先端の
距離(mm)
C.3.5 試験管 試験管は,遠心分離器に適合するものを用いる。
C.3.6 ピンセット ピンセットは,ステンレス製の先端が滑らかなものを用いる。
C.3.7 ペトリ皿 ペトリ皿は,蓋付で薄膜フィルタを収納できる寸法のガラス製のものを用いる。
C.3.8 乾燥器 乾燥器は,80 ℃±5 ℃に制御可能で薄膜フィルタを乾燥できるものを用いる。
C.3.9 はかり はかりは,0.1 mgの桁までひょう量できるものを用いる。
C.4 試験の手順
C.4.1 箇条9による酸化操作を終了した後,酸化器から酸素供給管を外し,凝縮器を取り外して,恒温槽
から酸化器を取り出す。酸化器の内容物をできるだけ分液漏斗へ移し水層と分離する。酸化器にヘプタン
――――― [JIS K 2514-2 pdf 23] ―――――
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K 2514-2 : 2013
約300 mLを加え触媒コイルを洗浄する。
C.4.2 触媒コイルの外観評価を行う場合は,酸素吹込管を取り外してヘプタンで洗浄し,洗浄物を酸化器
に洗い流す。次に,必要に応じて附属書Dによって触媒コイルの評価を行う。評価を行うまで触媒コイル
を酸化器に保存する(C.4.6参照)。
C.4.3 ピンセットを用いて,薄膜フィルタをペトリ皿に移し,ペトリ皿の蓋を開けたままで80 ℃に調節
した乾燥器に1時間以上入れる。蓋をして30分冷却した後,薄膜フィルタ及びペトリ皿の質量を,はかり
を用いて0.1 mgの桁までひょう量し,初期質量(M1)として記録する。ひょう量後,薄膜フィルタをろ過
装置のフィルタ支持台に置く。
注記 不溶解分が少ない場合は,薄膜フィルタをペトリ皿に入れずに薄膜フィルタだけの初期質量及
び最終質量をひょう量してもよい。
C.4.4 全ての試料を分液漏斗に入れ,減圧状態で薄膜フィルタを通して,水層を減圧フラスコへろ過する。
水層を附属書Eによる試験などに用いる場合は,水を加えて容積を60 mLに調節する。ろ過装置を再度組
み立て,減圧状態にして薄膜フィルタを乾燥させる。
C.4.5 油層をほかの試験などに用いる場合は,必要量(通常100 mL)を分液漏斗から遠心分離器の試験
管に静かに注ぎ,約1 100の相対遠心力で1時間遠心分離器にかける。遠心分離後の上澄み液を試験用試
料とする。沈殿物は,油層(試料及びヘプタン)をろ過するときに併せて処理を行うため分液漏斗に戻し
ておく。
C.4.6 酸化器の内容物(C.4.1参照)を分液漏斗へ移してよく混ぜる。酸素吹込管又は触媒コイルに沈殿
物が付着している場合は,ヘプタンで洗い流す。沈殿物及びヘプタンを分液漏斗に移す。16時間以上直射
日光から遮蔽して保管する。
注記 長時間の保管によって,不溶解分と油層(試料及びヘプタン)との間に平衡状態が確立され,
よりろ過性が高い形状に沈殿物が形成する。
C.4.7 薄膜フィルタを通して油層をろ過し,最初に油層上部の比較的沈殿物の少ない液を静かに注ぐ。分
液漏斗,試験管(C.4.5参照),酸化器,酸素吹込管をヘプタンで洗浄し,これらの洗浄物を薄膜フィルタ
を通してろ過する。油分が認められなくなるまで薄膜フィルタをヘプタンで洗浄する。
注記 必要に応じて2枚以上の薄膜フィルタを用いてもよい。
C.4.8 減圧状態にして,ろ過装置から漏斗を取り外し,沈殿物を乱さないように薄膜フィルタを少量のヘ
プタンで端から中央に向けて静かに洗い,油分を除去する。短時間減圧状態を維持して,ヘプタンを除去
する。初期質量をひょう量するときに用いたペトリ皿に薄膜フィルタを移し,1時間以上乾燥器に入れる。
蓋をして30分冷却後,はかりを用いて0.1 mgの桁までひょう量し,最終質量(M2)として記録する。
C.5 計算
不溶解分は,次の式によって算出する。
I M2M1
ここに, I : 不溶解分(mg)
M1 : 薄膜フィルタ及びペトリ皿の初期質量(mg)
M2 : 薄膜フィルタ及びペトリ皿の最終質量(mg)
注記 薄膜フィルタだけをひょう量した場合は,ペトリ皿の質量は不要である。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 24] ―――――
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K 2514-2 : 2013
C.6 結果の表し方
規定の酸化時間の終了時における不溶解分の質量(mg)を丸めの幅1に丸める。また,酸化時間(h)
を1時間単位で報告する。
――――― [JIS K 2514-2 pdf 25] ―――――
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JIS K 2514-2:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4263-1:2003(MOD)
JIS K 2514-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2514-2:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2501:2003
- 石油製品及び潤滑油―中和価試験方法
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8252:2010
- ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK8848:2012
- ヘキサン(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISK9701:2013
- ヘプタン(試薬)
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方