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K 6250 : 2019
円柱状試験片の厚さの測定は,試験片の中央部1か所の値をその試験片の厚さとする。
表4−加圧面に規定の圧力を得るために必要な質量
圧子の直径 加圧面に(10±2)kPa 加圧面に(22±5)kPa
を与えるための質量 を与えるための質量
mm g g
2 3 7
3 7 16
4 13 28
5 20 44
6 29 63
8 51 113
10 80 176
測定装置が,試験片又は製品の形状によって圧力を調節することができれば,圧子が試験片又は製品か
らはみ出してもよい。測定中には,試験片又は製品は,圧子に対して平行に置くことが望ましい。
寸法測定は,それぞれの方向に対して場所を変えて少なくとも3回行い,その中央値を報告する。
10.3 B法
B法は,30 mm以上100 mm以下の試験片又は製品に適用し,JIS B 7507に規定するノギス又はこれと
同等以上の精度をもつものを用いて,1 %以内の読取り精度で測定する。
試験片又は製品の測定箇所の平行な面に垂直にそれぞれの寸法を測定する。また,測定する寸法が,試
験片又は製品のひずみによって影響を受けないように試験片を固定することが望ましい。試験片を圧縮し
ないようにノギスを調整する。
円柱状試験片の厚さの測定は,試験片の中央部1か所の値をその試験片の厚さとする。
寸法測定は,それぞれの方向に対して場所を変えて少なくとも3回行い,その中央値を報告する。
10.4 C法
C法は,100 mmを超える試験片又は製品に適用し,JIS B 7516に規定する金属製直尺,JIS B 7512に規
定する鋼製巻尺又はこれらと同等以上の精度をもつものを用いて,1 mm以内の読取り精度で測定する。
試験片又は製品の測定箇所の平行な面に垂直にそれぞれの寸法を測定する。寸法測定は,それぞれの方
向に対して場所を変えて少なくとも3回行い,その中央値を報告する。
10.5 D法
D法は,ゴムと接触しない方法で,Oリング,ホースなど特殊形状のものを測定するときに適用し,光
学装置(例えば,読取顕微鏡,投影顕微鏡,投影機など)を用いる。厚さを測定する場合のゲージは,寸
法の1 %又は0.01 mmのいずれか小さい方より高い読取り精度で測定できるものとする。寸法測定は,そ
れぞれの方向に対して場所を変えて少なくとも3回行い,その中央値を報告する。
11 試験条件
11.1 試験時間
老化などで試験片内の変化を調べるために必要な試験時間は,ゴムの種類,配合,加硫度,試験環境の
特性,厳しさなどに影響を受ける。長期間の試験が必要な場合,決まった時間間隔で変化を調べる。管理
目的の場合,通常はこのような試験は不要であり,一定期間の試験時間で十分である。いずれの試験の場
合でも,表5の試験時間から選択する。
――――― [JIS K 6250 pdf 11] ―――――
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なお,技術的な理由から小さい許容差が必要な場合は,適用する規格の試験条件に従う。
表5−試験時間
単位 h
試験時間 許容差a)
8
±0.25
16
24 0
48 −2
72
168 ±2
168(7日間)の倍数
注a) 許容差は,百分率で同じではないが,試験者の平均
的な勤務時間を考慮している。
11.2 試験温度及び試験湿度
11.2.1 標準試験温度及び標準試験湿度
標準試験温度及び標準試験湿度は,箇条6で規定している試験室の標準温度及び試験室の標準湿度とす
る。
11.2.2 その他の試験温度
標準試験温度以外の温度で試験を行う場合で,技術的な要求がないときは,表6の温度の中から選択す
る。再現性を得るのに必要なときは,小さい許容差を規定してもよい。
表6−その他の試験温度
単位 ℃
試験温度 許容差
−85
−70
−55
−40 ±2
−25
−10
0
40
55
70 ±1 a)
85
100
125
150
175
200
±2
225
250
275
300
注a) グローブボックスを用いる場合は,±2 ℃でよい。
――――― [JIS K 6250 pdf 12] ―――――
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12 恒温槽
12.1 一般要求事項
恒温槽に用いる媒体は,試験片の特性に影響を与えないものを用いる。恒温槽は,試験片を置いてある
部分の温度を,適用する試験方法に規定する許容差で制御できるものとする。恒温槽に用いる媒体を,恒
温槽全体に循環する機構をもち,自動温度調節機構をもつものがよい。試験片を槽内に入れた後,試験温
度への復帰は,15分未満とする。特に,気相を用いる場合は,温度の振れに注意が必要となる。
恒温槽の外側は,低温で用いるときは結露しないように,また,高温で用いるときは接触でやけどをし
ないように,断熱材で保護する。試験装置を観察するための窓を設けるとき,適切な断熱を施し,結露も
防ぐ構造とする。
液体媒体の場合の温度制御は,媒体に浸した温度制御装置を用いるか,又は恒温槽の外の熱交換器を用
いて,媒体を循環させることによって行う。
恒温槽の構造は,用いる媒体による。空気媒体の場合,横からの開閉式が使いやすい。恒温槽の内壁は,
温度の均一性を確保し,熱伝導率の高いアルミニウム又はすずめっきした銅が望ましい。試験片の取付け
及び取外しを除いて,恒温槽の中の装置を,手動で操作する必要がある場合は,手袋及び断熱されたスリ
ーブを備えた手掛け孔を恒温槽の壁に設置するとよい。
12.2 高温試験での恒温槽
12.2.1 気相循環形
気相循環形は,適切な加熱装置で加熱した空気媒体を,送風機によって恒温槽内に均一に循環させる。
試料及び試験片への直接の熱放射を避けるため,加熱装置を遮蔽する。
必要な温度制御の精度を得るため,温度の周期的な変動を防止する制御機構をもつ。
12.2.2 液相循環形
液相循環形は,12.2.1の気相循環形と同様な機構をもつもので,加熱装置の代わりに浸漬ヒータをもつ。
送風機の代わりに,かくはん(攪拌)機又は循環ポンプを用いる。
12.2.3 流動床形
流動床形は,ガラスビーズなどの不活性な流動床を用い,適切な気体を適切な速度で通すことで,温度
制御する。
12.3 低温試験での恒温槽
12.3.1 冷凍機形
冷凍機形は,多段式圧縮装置及び恒温槽を取り囲む冷却コイルをもった,機械式冷凍機によって冷却を
行う。
12.3.2 ドライアイス形(直接冷却方式)
ドライアイス形の直接冷却方式は,ドライアイスを入れた区画でドライアイスの蒸気(炭酸ガス)を,
適切な送風機を用いて,直接恒温槽に送風し,冷却を行う。
12.3.3 ドライアイス形(間接冷却方式)
ドライアイス形の間接冷却方式は,ドライアイスで冷却した空気を媒体として用い,恒温槽に循環させ
て冷却を行う。ドライアイスの蒸気(炭酸ガス)は,直接試験片には接触させない。
12.3.4 空気循環形
空気循環形は,あらかじめ別の装置で温度調節した冷気又はドライアイスの蒸気(炭酸ガス)を,恒温
槽に循環させて冷却を行う。
12.3.5 液体窒素形
――――― [JIS K 6250 pdf 13] ―――――
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液体窒素形は,恒温槽の温度を制御するために必要な量の液体窒素を噴射,又は恒温槽の外で液体窒素
をあらかじめ蒸発させた気体(窒素ガス)を循環させて冷却を行う。液体窒素を噴射する場合,液体窒素
を完全に気化させ,試験温度に達してから試験装置及び試験片に接触させる。
13 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記録する。
a) 試料の詳細
1) 試料の明細,履歴など
2) 試料及び/又は試験片の採取・作製方法
− 成形・加硫した場合は,その条件
− 厚さ調整した場合は,その装置
b) 試験方法
1) 適用した規格の番号及び名称
2) 寸法測定の方法(A法,B法,C法又はD法)
− 恒温槽を用いた場合は,恒温槽の種類及び媒体の種類
c) 試験の詳細
1) 試験室の標準温度及び相対湿度(必要な場合)
2) 状態調節の詳細(時間及び温度)
3) 試験温度及び試験湿度(必要な場合)
4) その他必要事項
d) 試験結果
1) 適用した試験方法の規格による。
e) 試験年月日
――――― [JIS K 6250 pdf 14] ―――――
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附属書A
(規定)
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム試験片に対する状態調節時間
A.1 一般
この附属書は,加硫ゴム及び熱可塑性ゴム試験片に対する,標準試験温度以外の試験温度における状態
調節時間について規定する。
A.2 標準試験温度以外の試験温度における状態調節時間
状態調節時間とは,本来は試験片がその温度に平衡に達するのに十分な時間のことであるが,ここでは,
20 ℃の試験片を設定温度に保持するとき,試験片中心部の温度が,設定温度の1 ℃差に到達するまでの計
算時間を状態調節時間とし,その時間を表A.1表A.3に示す。
注記1 この状態調節時間は,試験片の形状及び大きさ,材質及び熱媒体の種類によって影響される。
使用する試験片について,個々に予測値を示すことは不可能なので,大部分の試験片が含
まれる,円柱状,平板状及び短冊状の三つの形状の試験片とした。引張試験用のダンベル状
試験片は,短冊状に属する。
状態調節の時間は,ゴム材料の熱特性によって決まる。この計算では,ゴムの熱拡散速度
は0.1 mm2/s,熱伝導率は0.2 W/(m・K) とした。
一般に恒温槽の熱媒体としては,空気又は液体を用いる。表A.1表A.3は,空気におけ
る熱伝達係数を20 W/(m・K) とし,液体については,種類によって熱伝達係数が異なるが,
ここでは,750 W/(m・K) とした。
注記2 時間を丸めることが重要ではなく,平衡状態にすることが重要なため,表A.1表A.3中の
時間は,全て5分間の倍数に切り上げて表している。
――――― [JIS K 6250 pdf 15] ―――――
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JIS K 6250:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 23529:2016(MOD)
JIS K 6250:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6250:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISK2201:1991
- 工業ガソリン
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6298:2009
- 原料ゴム―天然ゴム・合成ゴム―サンプリング及びその後の準備手順
- JISK6299:2012
- ゴム―試験用試料の作製方法
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般
- JISZ8000-3:2014
- 量及び単位―第3部:空間及び時間
- JISZ8000-4:2014
- 量及び単位―第4部:力学
- JISZ8000-5:2014
- 量及び単位―第5部:熱力学
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方