この規格ページの目次
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K 6322 : 2018
3.9
内層(inner plies)
外層以外の中間布層。
3.10
耳ゴム(edge rubber)
ベルトの断面において,布層の端部からベルト端部までのゴム。
4 記号及び単位
この規格で用いる記号及び単位は,表1による。
表1−記号の説明
記号 記号の説明 単位
b ベルトの幅 mm
L エンドレスベルトの長さ m
t ベルトの厚さ mm
t1 上面カバーゴムの厚さ mm
t2 下面カバーゴムの厚さ mm
T トラフ指数a) −
F 試験片のたわみ mm
δ ベルトの曲がり量 mm
注a) 10.6参照。
5 種類
ベルトの種類は,ベルトの強力の呼び,ベルトの幅及びカバーゴムの種類によって分類し,表2の組合
せによって表す。
なお,ベルトの強力の呼びは,ベルトの引張強さの最小値で表す。
表2−ベルトの種類
ベルトの強力の呼び 低強力用途 100 125 160 200 250 315 400 500
高強力用途 630 800 1000 1250 1500 1600 1800 2000
2500 3150
ベルトの幅 mm 300 350 400 450 500 600 650 750 800 900
1000 1050 1200 1350 1400 1500 1600 1800 2000 2200
2250 2400 2500 2600 2750 2800 3000 3200
カバーゴムの種類 P G S A L D H
6 構造
6.1 ベルトの断面構造
ベルトの断面構造の例及び各部の呼び方は,図2による。
――――― [JIS K 6322 pdf 6] ―――――
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1 上面カバーゴム
2 下面カバーゴム
3 耳ゴム
4 布層
図2−ベルトの断面構造(3層,耳ゴム付きの例)
6.2 布層の継ぎ
6.2.1 ベルトの長さを得るために必要な布層の長さのための継ぎ
布層の長さのための継ぎ箇所数は,次による。布層の長さのための継ぎ角度は,長さ方向に対し,45°
70°とする。継ぎ箇所数は,次のa) c) に適合しなければならない。
a) 外層の継ぎは,ベルト長さ100 m当たり1か所以内とするが,同一布層内の継ぎの間隔は,5 m以上
離さなければならない。
b) 内層の継ぎは,ベルト長さ100 m当たり2か所以内とするが,同一布層内の継ぎの間隔は,5 m以上
離さなければならない。
c) 異なる布層にある継ぎとの間隔は,3 m以上離さなければならない。
6.2.2 ベルトの幅を得るために必要な布層の幅のための継ぎ
ベルト幅に対し許容される各布層の最大継ぎ箇所数は,表3による。布層の幅のための継ぎ角度は,長
さ方向に対し,平行とする。ただし,この場合,次のa) c) に適合しなければならない。
a) 耳ゴムと接する布層の幅は,100 mm以上とする。
b) 異なる布層の継ぎの間隔は,100 mm以上とする。
c) 同一布層内の継ぎの間隔は,300 mm以上とする。
表3−布層の幅のための最大継ぎ箇所数
ベルトの幅 外層 内層
mm
1 200以下 1 1
1 200を超え 1 600以下 1 2
1 600を超え 2 000以下 2 2
2 000を超えるもの 2 3
6.2.3 布層の継ぎの検査
布層の継ぎの検査は,製造業者の製造記録による。
7 寸法及び寸法許容差
7.1 ベルトの幅及びその許容差
ベルトの幅は,表2に示す幅とする。許容差は,ベルトの幅が500 mm以下の場合は,±5 mmとし,そ
――――― [JIS K 6322 pdf 7] ―――――
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の他のベルトの幅では,±1.0 %とする。
7.2 ベルトの長さの許容差
オープンベルトの長さの許容差は,表4による。また,エンドレスベルトの長さの許容差は,表5によ
る。
注記 オープンベルトとは,長さ方向の両端末を接合していないベルトをいう。また,エンドレスベ
ルトとは,長さ方向の両端末を接合した無端ベルトをいい,エンドレスベルトの長さは,ベル
トの中心周の長さで表す。
表4−オープンベルトの長さの許容差
ベルトの形態の区分 長さの許容差
2.5 %
+
1本もの 表示長さに対して0
複数本もの 個々の表示長さに対して±5.0 %
2.5 %
+
合計の表示長さに対して
0
表5−エンドレスベルトの長さの許容差
ベルトの長さの区分 長さの許容差
15 m以下 ±50 mm
15 mを超え 20 m以下 ±75 mm
20 mを超えるもの ±0.5 %
7.3 ベルトの厚さの均一性
ベルトの厚さの均一性は,測定値の最大値と最小値との差が,その平均値の10 %以内とする。ただし,
平均値が10 mm未満のものは,その差を1 mm以下とする。
7.4 カバーゴムの厚さの許容差
カバーゴムの厚さの許容差は,下限側だけとし,表6による。
表6−カバーゴムの厚さの許容差
カバーゴムの表示厚さ 許容差
4 mm以下 +制限なし
−0.2 mm
4 mmを超えるもの +制限なし
−5 %
8 性能
8.1 カバーゴムの特性
カバーゴムの特性は,表7に適合しなければならない。
――――― [JIS K 6322 pdf 8] ―――――
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表7−カバーゴムの特性
試験項目 カバーゴムの種類
P G S A L D H
引張試験 老化試験前a) カバーゴムの引 MPa 8 14 18 14 15 18 24
張強さ 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
伸び % 300 400 450 400 350 400 450
以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
老化試験後 カバーゴムの引 % ±40 ±30 ±25 ±25 ±25 ±25 ±25
張強さの変化率 以内 以内 以内 以内 以内 以内 以内
伸びの変化率 % ±40 ±30 ±25 ±25 ±25 ±25 ±25
以内 以内 以内 以内 以内 以内 以内
摩耗試験 摩耗量 mm3 400 250 200 150 200 100 120
以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下
注a) 採取可能なカバーゴムの厚さが薄い(0.81.6 mm)場合,引張強さ及び伸びは,この表に記載の値より−15 %
まで許容する。
8.2 ベルトの特性
ベルトの特性は,表8に適合しなければならない。
表8−ベルトの特性
試験項目 ベルトの強力の呼び
100 125 160 200 250 315 400 500 630
引張 ベルトの引張強さ N/mm 100 125 160 200 250 315 400 500 630
試験 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
ベルトの強力の呼びの10 % 4以下
負荷時の伸び %
試験項目 ベルトの強力の呼び
800 1 000 1 250 1 500 1 600 1 800 2 000 2 500 3 150
引張 ベルトの引張強さ N/mm 800 1 000 1 250 1 500 1 600 1 800 2 000 2 500 3 150
試験 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上 以上
ベルトの強力の呼びの10 % 4以下
負荷時の伸び %
8.3 離強さ
ベルトの各層間の離強さは,高強力用途(ベルトの強力の呼び : 630以上)のものは表9に,低強力
用途(ベルトの強力の呼び : 500以下)のものは表10に適合しなければならない。
なお,離強さの最大値は,いずれも20 N/mmを超えてはならない。
表9−高強力用途(ベルトの強力の呼び : 630以上)の離強さ
単位 N/mm
層間の区分 平均値 最小値
厚さ0.8 mm以上,1.5 mm未満のカバーゴムと布との間 3.2以上 2.4以上
厚さ1.5 mm以上のカバーゴムと布との間 3.5以上 2.9以上
各布間 4.5以上 3.9以上
――――― [JIS K 6322 pdf 9] ―――――
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表10−低強力用途(ベルトの強力の呼び : 500以下)の離強さ
単位 N/mm
層間の区分 平均値 最小値
厚さ1 mm以上,3 mm未満のカバーゴムと布との間 2.0以上 1.6以上
厚さ3 mm以上のカバーゴムと布との間 2.4以上 1.6以上
各布間 2.4以上 2.0以上
8.4 トラフ性
トラフ性は,トラフ指数Tで表す。トラフ角度に対するトラフ指数の値は,表11に適合しなければなら
ない。
表11−トラフ性
トラフ角度(°) トラフ指数T トラフ角度(°) トラフ指数T
20以下 0.08以上 45以下 0.18以上
25以下 0.10以上 50以下 0.20以上
30以下 0.12以上 55以下 0.23以上
35以下 0.14以上 60以下 0.26以上
40以下 0.16以上
8.5 ベルトの直線性
ベルトの直線性は,表12に適合しなければならない。
表12−ベルトの直線性
ベルトの幅及びベルトの長さによる区分 直線性の許容量
ベルトの幅が450 mm以下,又はベルトの長さが20 m以下のもの。 5 mにつき25 mm以下
7 mにつき25 mm以下
ベルトの幅が450 mmを超え,かつ,ベルトの長さが20 mを超えるもの。
9 試料の採取及び寸法の測定
9.1 試料の採取
試料の採取は,ベルトの1ロットごとに表13に示す個数とする。ここでいう1ロットとは,ベルトの種
類が同一で,長さ以外の寸法も同一のもので,等しい条件下で生産されたものをいう。
なお,試料は,JIS K 6250の6.1(試験室の標準温度)及び9.1(一般事項)に規定する,製造後16時間
以上経過したものとし,かつ,試験前に温度23±2 ℃の室内に3時間以上状態調節する。
――――― [JIS K 6322 pdf 10] ―――――
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