JIS L 0844:2011 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法 | ページ 2

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3) 恒温水槽又は恒温槽 加熱装置をもち,回転する試験瓶内の試験液を所定温度±2 ℃に保持できる
もの
4) ステンレス鋼球 JIS G 4303のSUS304で直径約6 mmのもの
図1−洗濯試験機の一例(恒温水槽によるもの)
図2−洗濯試験機の一例(恒温槽によるもの)
b) 石けん(A法に用いる。) JIS K 3302に規定する無添剤(又は1種)又は無添剤のもの
c) 炭酸ナトリウム(A-3号A-7号及びB-7号B-16号に用いる。) JIS K 8625に規定の特級のもの
d) 合成洗剤(B法に用いる。) 合成洗剤は,表2に示す1号及び表3に示す2号の2種類とし,目的に
よっていずれかを用いる。合成洗剤は,表2及び表3によって各成分を正しくはかりとり,乳鉢及び
乳棒を用いてよくすり合わせ,必要に応じて乾燥し,均一な粉末として用いる。必要に応じてJIS K
3371の規定に適合する市販の合成洗剤を用いてもよい。その場合には,用いた合成洗剤の品名を試験
報告書に付記する。

――――― [JIS L 0844 pdf 6] ―――――

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表2−合成洗剤1号の成分
単位 %
成分 質量比
直鎖アルキルスルホン酸ナトリウム塩(LAS) 18.0
アルミノけい酸ナトリウム 25.0
炭酸ナトリウム 18.0
けい酸ナトリウム(SiO2/Na2O=2/1) 0.50
硫酸ナトリウム 22.13
ポリエチレングリコール 2.76
ポリアクリル酸ナトリウム 3.50
シリコン(石けんの泡抑制剤) 0.04
水分 10.0
その他の界面活性剤 0.07
注記 合成洗剤1号は,ISO 105-C06の4.4.2に規定するものと同等である。
表3−合成洗剤2号の成分
単位 %
成分 質量比
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 8.0 ±0.02
(パラフィン鎖の平均長さ:炭素数にして11.5)
エトキシル化 牛脂 アルコール(14EO) 2.9
石けん 3.5
C12−C16 : 1326 %
C18−C22 : 7487 %
トリポリりん酸ナトリウム 43.7
けい酸ナトリウム(SiO2/Na2O=3.3/1) 7.5
けい酸マグネシウム 1.9
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC) 1.2
EDTAナトリウム塩 0.2
硫酸ナトリウム 21.2
水 9.9
注記 合成洗剤2号は,ISO 105-C06の4.4.3に規定するものと同等である。
e) 酢酸(A法に用いる。) JIS K 8355に規定するもの
f) 次亜塩素酸ナトリウム溶液(A-4号,B-13号及びB-14号に用いる。) 有効塩素1 %を含むもの(有効
塩素試験方法は,附属書JA参照)。
g) 過炭酸ナトリウム(A法に用いる。) 有効酸素12 %以上,pH10pH11(3 %溶液)のもの(有効酸素
試験方法は,附属書JA参照)。
h) 水 JIS K 0557に規定するA1の水
i) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの
j) 汚染用グレースケール JIS L 0805に規定するもの
k) 添付白布 JIS L 0803に規定するもの
なお,脱水用機器及び乾燥機は,JIS L 0801に規定するものを用いる。

――――― [JIS L 0844 pdf 7] ―――――

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6 複合試験片の調製

6.1 A法(石けん,又は石けん及び炭酸ナトリウムによる洗濯法)

  複合試験片の調製は,JIS L 0801の6.2(複合試験片の調製)による。ただし,必要であれば,次のa)
c) のいずれによってもよい。また,添付白布に単一繊維布を使用するときは,試験片に添付する2枚の
添付白布は,1枚(第1添付白布)は,通常,試験片と同じ種類,他の1枚(第2添付白布)は表4によ
るものを用いる。試験片が混用品の場合は,第1添付白布は,混用率の最も大きい繊維と同じ種類のもの
を用い,第2添付白布は,表4によるもの,又はその次に混用率の大きい繊維と同じ種類のものを用いる。
多繊交織布を用いるときは,多繊交織布交織1号(以下,交織1号という。)及び多繊交織布交織2号(以
下,交織2号という。)についてはA-1号A-2号試験,多繊交織布交織3号(以下,交織3号という。)
についてはA-3号A-7号試験だけとする。
表4−添付白布の組合せ(A法)
第1添付白布 第2添付白布 第2添付白布
試験温度40 ℃ 試験温度60 ℃,
及び50 ℃ 70 ℃,80 ℃及び95 ℃
綿 毛 レーヨン又はナイロン
毛 綿 −
絹 綿 −
レーヨン 毛 綿
アセテート レーヨン又は綿 レーヨン又は綿
ナイロン 毛又は綿 綿
ポリエステル 毛又は綿 綿
アクリル 毛又は綿 綿
なお,受渡当事者間の協定によって,他の種類のものを用いてもよい。ただし,この場合には,試験報
告書に記録する。
さらに,A-4号試験において,試験液に次亜塩素酸ナトリウムを添加する場合,複合試験片の調製は,
表5に示す添付白布を用いる。
a) 試料が布の場合は,次のいずれかによる。
1) 100 mm×40 mmの試験片の表面に,50 mm×40 mmの添付白布(単一繊維布)2枚を隣り合わせに
並べて添付する。次に,白綿縫糸で試験片の4辺を粗く縫い付けるか又は添付白布を内側にして50
mm×40 mmの二つ折りとし,試験片のほぼ中央を白綿縫糸で折り目に平行に粗く縫い付ける。
2) 100 mm×40 mmの試験片に,同じ大きさの添付白布(多繊交織布)1枚を添付し,白綿縫糸で4辺
を粗く縫い付ける。
b) 試料が糸の場合は,次のいずれかによる。
1) 長さ100 mm,質量が添付白布2枚の約1/2の試料を取り,100 mm×20 mmの添付白布(単一繊維
布)2枚の間に薄い層にして並べ,白綿縫糸で4辺を粗く縫い付ける。
2) 長さ100 mm,質量が添付白布2枚の約1/2の試料を取り,束にして両端をくくり,50 mm×40 mm
の添付白布(単一繊維布)2枚を隣り合わせに並べてそれぞれ二つ折りにした間に,両添付白布に
またがるように平たくして挟み,白綿縫糸で折り目以外の外周に沿って(短辺部では試料糸の束を
貫通して)粗く縫い付ける。

――――― [JIS L 0844 pdf 8] ―――――

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3) 長さ100 mm,質量が添付白布2枚の約1/2の試料を取り,100 mm×40 mmの添付白布(多繊交織
布)を短辺の中央で二つ折りにした間に,試料糸の方向が添付白布の長辺に平行になるように薄い
層にして並べ,白綿縫糸で折り目以外の3辺を粗く縫い付ける。
c) 試料がばら繊維の場合は,次のいずれかによる。
1) 質量が添付白布2枚の約1/2の試料を取り,くし削って押し付け,50 mm×40 mmの薄い層にして,
これと同じ大きさの添付白布(単一繊維布)2枚の間に挟み,白綿縫糸で4辺を粗く縫い付ける。
2) 質量が添付白布2枚の約1/2の試料を取り,くし削って押し付け,50 mm×40 mmの薄い層にして,
100 mm×40 mmの添付白布(多繊交織布)を長辺の中央で二つ折りにした間に挟み,白綿縫糸で折
り目以外の3辺を粗く縫い付ける。
表5−次亜塩素酸ナトリウム添加試験に用いる添付白布の繊維の種類
試験片 第1添付白布 第2添付白布
綿 綿 レーヨン又は
ポリエステル
レーヨン レーヨン又は 綿
ポリエステル
キュプラ キュプラ レーヨン又は綿
アセテート アセテート又は レーヨン又は綿
ポリエステル
ポリエステル ポリエステル 綿
アクリル アクリル 綿

6.2 B法(家庭及び商業洗濯法)

a) 単一繊維布の場合 JIS L 0803に規定する添付白布を表6の組合せによって使用する。また,試験片
が混用品の場合で単一繊維布を使用するときは,第1添付白布は,混用率の最も大きい繊維と同じ種
類のものを用い,第2添付白布は,その次に混用率の大きい繊維と同じ種類のものを用いる。
なお,受渡当事者間の協定によって,他の種類のものを用いてもよい。ただし,この場合には,試
験報告書に記録する。
表6−添付白布の組合せ(B法)
第1添付白布 第2添付白布
B-1B-6試験 B-7B-16試験
綿 毛 レーヨン又は
ナイロン
毛 綿 −
絹 綿 −
レーヨン 毛 綿
アセテート レーヨン又は綿 レーヨン又は綿
ナイロン 毛又は綿 綿
ポリエステル 毛又は綿 綿
アクリル 毛又は綿 綿
b) 多繊交織布の場合 試験温度によって,JIS L 0803に規定する交織2号及び交織3号を,次のように
用いる。

――――― [JIS L 0844 pdf 9] ―――――

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1) 試験温度が40 ℃及び50 ℃(60 ℃で使用することもある。この場合には,その旨を試験報告書に
記録する。)の場合は交織1号又は交織2号を使用する。
2) 試験温度が70 ℃及び95 ℃(60 ℃で使用することもある。)の場合は交織3号を使用する。

7 試験操作

7.1 A法(石けん,又は石けん及び炭酸ナトリウムによる洗濯法)

  A法は,表7に示すように,条件の異なる7種類の試験とする。
表7−A法の種類及び条件
試験の種 試験液 ステンレ 温度 時間 ISO 105-C10
類の細分 石けん 炭酸ナト 液 ス鋼球 の試験番号
(号) リウム (参考)
g/L g/L mL 個 ℃ min
A-1 5 − 100 − 40±2 30 A(1)
A-2 50±2 30 B(2)
A-3 2 60±2 30 C(3)
A-4 10 a) 70±2 45 −
A-5 80±2 −
A-6 95±2 30 D(4)
A-7 240 E(5)
注記 試験液の液量は,ISO 105-C10では,試験片質量に対し,浴比50:1となっている。
また,A-2号に対応するISO 105-C10の時間は,45分となっている。
注a) 試験片が毛,絹又はこれらの混用品の場合は,ステンレス鋼球を用いない。
表7によって,試験液及びステンレス鋼球の規定個数を規定容量の試験瓶の中へ入れ,試験瓶を予熱し
て試験液を規定の温度にした後,これに複合試験片を入れて密閉し,洗濯試験機に取り付ける。試験機を
規定時間運転した後,複合試験片を試験瓶から取り出し,水洗(25 ℃±2 ℃の水100 mLで1分間)を2
回繰り返した後,JIS L 0801に規定する方法によって脱水,乾燥する。
なお,水洗後,必要に応じて,更に,約0.1 g/Lの希酢酸溶液(25 ℃±2 ℃)100 mLで1分間処理して
もよい。また,試験の目的によって試験液に漂白剤を添加する必要があるときは,次のa) c) のいずれか
1種類を選び,複合試験片を試験瓶の中に入れる直前に試験液に規定量を添加する。ただし,次亜塩素酸
ナトリウムは,試験片が毛,絹,ナイロン又はこれらの混用品でない場合に限りA-4号を用いることがで
きる。
a) 次亜塩素酸ナトリウムを有効塩素濃度が0.01 %になるように添加する。
b) ペルオキソほう酸ナトリウム2.5 g/Lを添加する。
c) 過炭酸ナトリウム2.5 g/Lを添加する。
これらの処理を行った場合には,試験報告書に記録する。

7.2 B法(家庭及び商業洗濯法)

  B法は,表8に示すように,条件の異なる16種類の試験とする。
表8によって,試験液及びステンレス鋼球の規定個数を試験瓶の中へ入れ,試験瓶を予熱して試験液を
規定の温度にした後,これに複合試験片を入れて密封し,洗濯試験機に取り付ける。試験機を規定時間運
転した後,複合試験片を試験瓶から取り出し,水洗(25 ℃±2 ℃の水100 mLで1分間)を2回繰り返し
た後,JIS L 0801に規定する方法によって脱水,乾燥する。

――――― [JIS L 0844 pdf 10] ―――――

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JIS L 0844:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 105-C06:2010(MOD)
  • ISO 105-C08:2010(MOD)
  • ISO 105-C09:2001(MOD)
  • ISO 105-C10:2006(MOD)
  • ISO 105-C12:2004(MOD)

JIS L 0844:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0844:2011の関連規格と引用規格一覧