JIS L 0844:2011 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法 | ページ 3

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なお,次亜塩素酸ナトリウムは,B-13号及びB-14号において,試験片が毛,絹,ナイロン又はこれら
の混用品でない場合に限り用いることができ,有効塩素濃度が0.015 %になるように添加する。
表8−B法の種類及び条件
試験の種類の 試験液 ステンレス 温度 時間
細分(号) 合成洗剤 pH 液量 有効 ペルオキソ 鋼球
1号又は2号 塩素 ほう酸ナト
リウム
g/L mL % g/L 個 ℃ min
B-1 4 − 150 − − 10 a) 40±2 30
B-2 10 45
B-3 1 10 a) 30
B-4 − 25 a) 50±2
B-5 50 45
B-6 1 25 a) 30
B-7 10.5±0.1 50 − 25 60±2
B-8 (20 ℃のとき) 50 45
B-9 1 25 30
B-10 − 70±2
B-11 100 45
B-12 1 25 30
B-13 0.015 −
B-14 100 45
B-15 − 25 95±2 30
B-16 1
注a) 試験片が毛,絹又はこれらの混用品の場合は,ステンレス鋼球を用いない。

8 判定

  試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,JIS L 0801の箇条10(染色堅ろう度の判定)の規定によ
る。

9 記録

  洗濯堅ろう度は,JIS L 0801の規定によって,次の例1例6のように試験報告書に記録する。
なお,B法によった場合には,試験の種類は,例4のように表1の国際規格の種類によって記録しても
よい。多繊交織布の汚染は,最も汚染程度の著しい部分の等級及びその構成糸の繊維名だけを記録する。
ただし,必要がある場合には,全ての繊維名及びその等級を記入するか又は必要でないものを除外して記
入してもよい。
例1 洗濯試験 A-3号 変退色4級 汚染3級(綿) 3−4級(毛)
例2 洗濯試験 A-3号 変退色4級 汚染3級(綿) 3−4級(毛)(計器法)
例3 洗濯試験 B-3号(合成洗剤1号) 変退色4−5級 汚染3級(交織1号・ナイロン)
例4 洗濯試験 A1M号(合成洗剤2号) 変退色4級 汚染3級(交織2号・毛)
例5 洗濯試験 B-2号(市販洗剤名) 変退色4級 汚染3級(ナイロン)
例6 洗濯試験 A-4号(次亜塩素酸ナトリウム添加) 変退色3級 汚染3級(綿) 4−5級(ポリ
エステル)

――――― [JIS L 0844 pdf 11] ―――――

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附属書A
(規定)
C法(ISO法)
A.1 概要
この試験は,ISO 105-C08に規定する漂白活性化剤を含有した無りんの標準洗剤を使用する家庭及び商
業洗濯試験方法に対する染色堅ろう度試験である。
A.2 原理
添付白布に接した繊維の試験片を洗濯処理し,水洗し,乾燥する。試験片の洗濯処理は,試験結果が短
時間で得られるように,温度,アルカリ度,漂白及び摩擦作用の条件下で行う。摩擦作用は,適切な数の
鋼球の使用で達成する。試験片の変退色及び添付白布の汚染は,グレースケール又は計器を用いて,原布
と比較して評価する。
A.3 一般
A.3.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) 洗濯試験機 洗濯試験機は,箇条5のa) による。ただし,試験液を所定の試験温度まで1.5 ℃/min
±0.5 ℃/minの昇温速度で昇温させることのできる昇温速度調整装置を具備する。
b) かくはん機 試験液を調製するもので,回転数1 000 min−1以上のかくはんができるもの
c) 合成洗剤3号 合成洗剤3号は,表A.1によって各成分を正しくはかりとり,乳鉢及び乳棒を用いて
よくすり合わせ,必要に応じて乾燥し,均一な粉末としたもの
表A.1−合成洗剤3号の成分
単位 %
成分 質量比
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 9.7 ±0.02
(パラフィン鎖の平均長さ : C11.5)
エトキシル化牛脂アルコールC12−13(7EO) 5.2
石けん,鎖の長さC12−17 46 % : C18−20 54 % 3.6
消泡剤(DC-42485) 4.5
けい酸アルミニウムナトリウム(ゼオライト4A)32.5
炭酸ナトリウム 11.8
アクリル酸及びマレイン酸重合体のナトリウム塩 5.2
けい酸ナトリウム(SiO2/ : Na2O=3.3 : 1) 3.4
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC) 1.3
ジエチレン・トリアミン・ペンタ 0.8
(メチレン・フォスフォニックアシッド)
硫酸ナトリウム 9.8
水 12.2
注記 合成洗剤3号は,ISO 105-C08のA.1に規定するものと同等である。
必要に応じて次の酵素を添加することができる。その添加割合は,酵素を加えた合成洗剤の全体量
に対して,次のとおりである。

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− プロテアーゼ(Savinase 12T) : 0.5 %
− リパーゼ(Lipolase100T) : 0.1 %
− アミラーゼ(Thermamyl 60T) : 0.3 %
− セルラーゼ(Celluzyme 0.7T) : 0.3 %
注記 それぞれの酵素は,Novo Nordisk Bio-industrials社の製品である。ただし,同等の効果が得ら
れる他の製品でもよい。
d) 漂白活性化剤[テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)] ISO 105-C08に規定するもの
e) 水 JIS K 0557に規定するA1の水
f) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの
g) 汚染用グレースケール JIS L 0805に規定するもの
h) 添付白布 JIS L 0803に規定するもの
なお,脱水用機器及び乾燥機は,JIS L 0801に規定するものを用いる。
i) ステンレス鋼球
j) てんびん ±0.01 gまで正確にはかれるもの
k) 酢酸液 氷酢酸0.2 gのもの。酸処理を必要とする場合に用いる。
A.3.2 複合試験片の調製
複合試験片の調製で,使用する添付白布は,次によるほか,JIS L 0801の6.2の規定による。
a) 単一繊維布の場合 JIS L 0803に規定する添付白布を表A.2の組合せによって使用する。また,試験
片が混用品の場合で単一繊維布を使用するときは,第1添付白布は,混用率の最も大きい繊維と同じ
種類のものを用い,第2添付白布は,その次に混用率の大きい繊維と同じ種類のものを用いる。
なお,受渡当事者間の協定によって,他の種類のものを用いてもよい。ただし,この場合には,試
験報告書に記録する。
表A.2−添付白布の組合せ(C法)
第1添付白布 第2添付白布
C-1及びC-2試験 C-3及びC-4試験
綿 毛 レーヨン
毛 綿 −
絹 綿 −
レーヨン 毛 綿
アセテート レーヨン レーヨン
ナイロン 毛又は綿 綿
ポリエステル 毛又は綿 綿
アクリル 毛又は綿 綿
b) 多繊交織布の場合 試験温度によって,JIS L 0803に規定する交織2号及び交織3号を,次のように
用いる。
なお,2種類の多繊交織布の組成は,表A.3のとおりとする。
1) 試験温度が40 ℃及び50 ℃(60 ℃で使用することもある。この場合には,その旨を試験報告書に
記録する。)の場合は毛,アセテートを含む交織2号を使用する。
2) 試験温度が95 ℃(60 ℃で使用することもある。)の場合は毛,アセテートを含まない交織3号を
使用する。

――――― [JIS L 0844 pdf 13] ―――――

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表A.3−C法に用いる多繊交織布の組成
種類 多繊交織布交織2号 多繊交織布交織3号
よこ糸 アセテート トリアセテート
綿 綿
ナイロン ナイロン
ポリエステル ポリエステル
アクリル アクリル
毛 レーヨン
たて糸 ポリエステル ポリエステル
A.4 操作
C法は,表A.4に示すように,温度条件の異なる4種類の試験とし,目的に応じて選択し用いる。
合成洗剤3号4 g,漂白活性化剤0.15 g,及びペルオキソほう酸ナトリウム四水和物1 gを1 000 mLの水
に加え,かくはん機で完全に分散させる。この操作は25 ℃±5 ℃で10分間行って試験液を調製する。
一つの複合試験片に対し,質量比で50倍の試験液をとり,複合試験片及び25個のステンレス鋼球とと
もに試験瓶に入れて蓋を固定し,洗濯試験機内にセットする。洗濯試験機は25 ℃から運転を開始し,規
定の試験温度に達するまで1.5 ℃/min±0.5 ℃/minの昇温速度で加熱する。試験温度に達した後,その温
度で30分間運転する。運転終了後,複合試験片を取り出して,大容量のビーカーに入れた2 Lの室温の水
に投入し,1分間かくはんする。さらに,10分間流水洗浄した後,60 ℃以下で風乾する。乾燥機を用いて
もよい。
表A.4−C法の種類及び条件
試験の種類 試験液 ステンレス 温度 時間
の細分(号) 合成洗剤 液量 鋼球
3号 (試験液 :
g/L 複合試験片) 個 ℃ min
C-1 4 50 : 1 25 a) 40±2 30
C-2 50±2
C-3 60±2
C-4 95±2
注a) 試験片が毛,絹又はこれらの混用品の場合は,ステンレス鋼球を用いない。
A.5 判定
試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,JIS L 0801による。
A.6 記録
洗濯堅ろう度は,次の例のように試験報告書に記録する。
多繊交織布の汚染は,最も汚染程度の著しい部分の等級及びその構成糸の繊維名だけを記録する。ただ
し,必要がある場合には,全ての繊維名及びその等級を記入するか,又は必要でないものを除外して記入
してもよい。
例 洗濯試験 C-3号 変退色4級 汚染3級(綿) 3−4級(毛)

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附属書B
(規定)
D法(ISO法)
B.1 概要
この試験方法は,ISO 105-C09に規定する酸化漂白剤及び漂白活性化剤を添加した無りん標準洗剤を用
いた家庭洗濯及び商業洗濯に対する染色堅ろう度試験方法である。
B.2 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) 洗濯試験機 洗濯試験機は,箇条5のa) による。ただし,試験液を所定の試験温度まで1.5 ℃/min
±0.5 ℃/minの昇温速度で昇温させることのできる昇温速度調整装置を具備する。
b) かくはん機 試験液を調製するのもので,回転数1 000 min−1以上のかくはんができるもの
c) 合成洗剤3号 合成洗剤3号は,表B.1によって各成分を正しくはかりとり,乳鉢及び乳棒を用いて
よくすり合わせ,必要に応じて乾燥し,均一な粉末としたもの
表B.1−合成洗剤3号の成分
単位 %
成分 質量比
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 9.7 ±0.02
(パラフィン鎖の平均長さ) : C11.5
エトキシル化牛脂アルコールC12-13(7EO) 5.2
石けん 3.6
C12−17 46 % : C18−20 54 %
消泡剤(DC2-4245) 4.5
けい酸アルミニウムナトリウム(ゼオライト4A)32.5
炭酸ナトリウム 11.8
けい酸ナトリウム(SiO2/Na2O=3.3/1) 5.2
けい酸マグネシウム 3.4
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC) 1.3
ジエチレン・トリアミン・ペンタ 0.8
(メチレン・フォスフォニックアシッド)
硫酸ナトリウム 9.8
水 12.2
注記 合成洗剤3号は,ISO 105-C08のA.1に規定するものと同等である。
d) 漂白活性化剤(TAED)
e) ペルオキソほう酸ナトリウム四水和物(NaBO3・4H2O)
f) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの
g) てんびん ±0.01 gまで正確にはかれるもの
h) 水 JIS K 0557に規定するA1の水
i) ろ紙
j) 未染布 ポリプロピレン製のものなど。

――――― [JIS L 0844 pdf 15] ―――――

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JIS L 0844:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 105-C06:2010(MOD)
  • ISO 105-C08:2010(MOD)
  • ISO 105-C09:2001(MOD)
  • ISO 105-C10:2006(MOD)
  • ISO 105-C12:2004(MOD)

JIS L 0844:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0844:2011の関連規格と引用規格一覧