JIS L 1021-18:2020 繊維製床敷物試験方法―第18部:汚れ試験方法 | ページ 2

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図2−試験片の配置例

4.5 手順

  手順は,次による。
4.5.1 均一な汚れを確保するために,各列の試験片を規則正しく,2日ごと,又は所定の通行量ごとに移
動する。右回り(時計方向)に90°回転して,廊下方向に沿って2枚分移動し,列を変える。試験区域内
で均一な汚れが付着しているかどうかを評価できるように,同一の試料から採取した試験片は,互いに離
れた位置に施工する(図2参照)。
4.5.2 試験片の位置を移動(ローテーション)するときに,試験片を電気掃除機で,ツーダブルストロー
ク法(前から2回,後ろから2回掃除する方法)によって掃除をする。このとき,全ての試験片全体に均
一に掃除が行き届くよう,次のような方法で掃除を行う。最初のツーダブルストロークは,電気掃除機の
吸込口が,緩衝用繊維製床敷物の部分に50 %,試験片に50 %当たるように掃除を行う。その後のストロ
ークは,最初のストローク方向に対して平行に,掃除済みの部分が50 %ずつ重なるように繰り返す。最終
的に,試験片の掃除済み部分の50 %と反対側の緩衝用繊維製床敷物とが重なるようになれば,掃除を終了
する。
4.5.3 標準試料として定めた試験片の1枚が,あらかじめ定めた水準の汚れに到達するまで,所定の歩行
人数が終了するときまで,又は所定の敷込み期間が終了するときまで試験を行う。
あらかじめ定めた汚れの水準は,グレースケールの等級(例えば,3級)若しくは色差計で測定した色差

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によって評価する,又は試験ごとに標準試料を含めて試験を行い,これと試験室で保管している所定の汚
れの水準に到達した試料を標準試料として,比較してもよい。

4.6 試験結果

  試験を行う前に,4.5.2に規定の方法で掃除を行う。
各試験片の汚れの程度は,次の評価方法のうち,少なくとも一つの方法を用いて行う。
a) IS Z 8781-4に規定する色差が測定できる測色計による方法。色の変化は,汚れた試験片と未試験の
試験片との間の色差で表す。
注記 測色計を使用する場合,試験片を測色窓に押し当てることによってパイル表面が過度に平た
ん(坦)になることによって,測色結果が大きく変化するため,注意が必要である。また,
太いもく(杢)糸のパイル及びビックループパイルの製品では,“測色計による汚れ度の評価
方法”は適切でない場合がある。
b) グレースケールによる方法。ただし,等級判定は,JIS L 0804に規定する変退色用グレースケールに
よる。
c) 目視で比較する方法。

4.7 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) 試験年月日
b) 試験実施者名
c) 試験を行った繊維製床敷物の明細など必要な情報
d) この規格番号及び箇条番号
e) 試験の目的
f) 試験開始時及び終了時における試験片の配置に関する記述
g) 位置替え及び移動方法
h) (使用した電気掃除機の形式も含めた)清掃方法に関する記述
i) 試験片のうち,標準試料として決めた試験片の所定の汚れ水準,歩行人数又は実用試験の期間
j) 試験結果
k) 結果に影響を及ぼした事項,例えば,試験期間中の試験場所の温度及び相対湿度
l) 得られた結果は,敷込み試験場所内だけで有効であるという旨

5 カッパーソイリング試験機による汚れ試験方法

5.1 原理

  カーペットの試験片に対し,標準人工汚れ物質を用いた促進汚れ試験を行う。汚れの程度は,試験後の
試験片と未試験の試験片との間の色相の変化を比較し,評価する。
注記 この試験方法は,洗剤の洗浄性能及びクリーニング機の性能の評価にも利用できる(附属書A
参照)。

5.2 装置

  装置は,次による。
5.2.1 カッパーソイリング試験機 次の要素から構成された装置とする(図3参照)。
5.2.1.1 円形試験台 円形試験台は,直径が600 mm±2 mmで18 rpm±1 rpmの速度で回転し,回転回数
が250回ごとに反対方向に回転(反転)し,試験片を取り付けることができるもの。

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5.2.1.2 二つの円すい(錐)形ロール 試験台の半径方向に載るロールで,自由回転し,互いに同一方向
に回転する。ただし,円すい形ロールの表面速度は,試験台の表面速度より(5±1)%速く,各ロールは,
40 N±2 Nの力を試験台にかける。
5.2.1.3 汚れ物質分散装置 試験台の上部に位置し,試験中に試験片上に,汚れ物質を均一かつ断続的に
分散させる機能をもつ装置で,汚れ物質1.4 g±0.01 gを,試験台の回転回数250回転で分散させ,1回転
ごとに全体に均一に分散させる。
単位 mm
1 円すい形ロール
2 試験片
3 試験台
4 汚れ物質分散装置
図3−カッパーソイリング試験機

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5.2.2 標準人工汚れ物質 標準人工汚れ物質の例を,附属書Bに示す。
5.2.3 清掃用吸引機 空気流量が25 L/s±5 L/sで,吸引だけを行い,吸込口の大きさが,(125 mm±25
mm)×(15 mm±2.5 mm)の装置。
5.2.4 試験片固定具 繊維製床敷物の試験片を,試験台に水平に固定できるもの。
注記 圧着形両面粘着テープ,噴霧式接着剤,締付装置などがある。
5.2.5 測色計 繊維製床敷物の色を測ることができ,口径50 mm±0.5 mmの測色部をもち,測色結果を,
JIS Z 8781-4に規定するL*a*b*表色系におけるΔE*又はΔL*として表すことができる装置。
5.2.6 グレースケール JIS L 0804に規定するグレースケール。
5.2.7 測色型板 測色計に合致したもので,試験片と同じ大きさで,測色系の測色部の口径と同じ大きさ
の五つの孔のあいた板(図4参照)。
1 測色部分
2 位置決め用の突起
図4−測色型板の一例

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5.2.8 直定規 長さ200 mm以上の直定規。
5.2.9 照明装置 JIS L 1021-13に規定する照明装置。

5.3 調製及び試験条件

  調製及び試験は,JIS L 0105の5.1.1(標準状態)で行う。

5.4 試験片の採取及び準備

5.4.1  試験片の採取
JIS L 1021-1によって,当該繊維製床敷物から2枚以上の試験片を採取する。試験片が,自然なパイル
の毛並みの向きがある繊維製床敷物の場合,パイルの毛並みの向きが試験台の回転方向に対して直角にな
るように採取する。試験片及び汚れ物質は,24時間以上調製する。評価は,5.3に規定する標準状態下で
行う。
5.4.2 試験片の準備
採取した試験片から適切な数を5.3に規定する標準状態によって,平らに,1枚ずつ,使用面を上側にし
て,24時間以上調製する。
試験に対する試験片の数が足りない場合は,同じ厚さのスペアの繊維製床敷物を不足部分に置き,カッ
パーソイリング試験機の試験台の空の部分を埋める。
注記 1回の試験で,最大12枚の同一又は異なった試験片の試験が可能である。

5.5 手順

  手順は,次による。
a) 清掃用吸引機で試験片を清掃する。清掃は,パイルの毛並みの向きに対して順方向に2回,逆方向に
2回,合計4回行い,試験片表面の脱落繊維を除去する。カットパイルカーペットの場合,清潔な直
定規を用いて,自然なパイルの毛並みの向きの列を整える。このときは,僅かな荷重をかけながら,
パイルの毛並みの向きに対して直角方向に直定規を動かす。
グレースケールによる評価を行うときは,c) の手順で行う。
b) 試験片の上に,測色型板を載せ,測定箇所を決め,測色計によって試験片の5か所の色を測定し,測
色値を記録する。
c) 試験台に試験片を確実に固定し,各試験片間に隙間のないことを確認する。厚さの異なった試験片で
試験を行う場合は,厚さの差が1 mm未満になるよう調整する。次に,汚れ物質を汚れ物質分散装置
に充する。
注記 汚れ物質分散装置に汚れ物質を充するとき,誤って汚れ物質をこぼしても試験片を汚さな
いように工夫する。
d) カッパーソイリング試験機を運転し,試験台回転回数で5 000回終了するまで試験を行う。
試験の初期に試験片表面に抜け落ちた繊維が発生した場合は,カッパーソイリング試験機を一旦停
止し,手作業によって丁寧に抜け落ちた繊維を取り除く。その後,試験を再開し,試験を続行する。
e) 試験終了後,注意深く試験片を試験台から外し,清掃用吸引機で余分な汚れ及び抜け落ちた繊維を吸
引,除去する。清掃は,パイルの毛並みの向きに対して順方向(順目方向)に2回,逆方向(逆目方
向)に2回,合計4回行う。
カットパイルカーペットの場合は,最後の清掃方向がパイルの毛並みの向きに対して順方向(順目
方向)になるように行う。最後に,清潔な直定規を用いて,僅かな力をかけながら,パイルの毛並み
の向きに対して直角方向に直定規を動かす。

――――― [JIS L 1021-18 pdf 10] ―――――

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JIS L 1021-18:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11377:1997(MOD)
  • ISO 11378-1:2000(MOD)

JIS L 1021-18:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1021-18:2020の関連規格と引用規格一覧