JIS L 4404:2021 織じゅうたん

JIS L 4404:2021 規格概要

この規格 L4404は、織じゅうたん1) の要求事項について規定。ただし,タイルカーペットは除く。注1)ワイヤの打込み装置をもつ織機,二重パイルの織機又はアキスミンスター織機を使用して作製したパイルのある繊維製床敷物をいう。

JISL4404 規格全文情報

規格番号
JIS L4404 
規格名称
織じゅうたん
規格名称英語訳
Woven carpet
制定年月日
1980年3月1日
最新改正日
2021年2月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.080.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1980-03-01 制定日, 1985-09-01 確認日, 1990-04-01 改正日, 1995-01-01 改正日, 1997-12-20 改正日, 2000-12-20 改正日, 2006-05-20 確認日, 2008-09-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認日, 2021-02-22 改正
ページ
JIS L 4404:2021 PDF [8]
                                                                                   L 4404 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類・・・・[2]
  •  5 品質・・・・[2]
  •  5.1 パイル糸の引抜き強さ・・・・[2]
  •  5.2 摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率・・・・[2]
  •  5.3 パイル糸の染色堅ろう度・・・・[2]
  •  5.4 難燃性・・・・[3]
  •  5.5 パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量・・・・[3]
  •  5.6 単位面積当たりの基部上のパイル質量・・・・[3]
  •  6 寸法及び表示単位・・・・[3]
  •  7 外観・・・・[4]
  •  8 材料・・・・[4]
  •  9 試験方法・・・・[4]
  •  9.1 試料・試験片の採取・・・・[4]
  •  9.2 パイル糸の引抜き強さ・・・・[4]
  •  9.3 摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率・・・・[4]
  •  9.4 パイル糸の染色堅ろう度・・・・[4]
  •  9.5 難燃性・・・・[5]
  •  9.6 パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量・・・・[5]
  •  9.7 単位面積当たりの基部上のパイル質量・・・・[5]
  •  9.8 寸法・・・・[5]
  •  9.9 材料・・・・[5]
  •  10 検査方法・・・・[6]
  •  11 表示・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 4404 pdf 1] ―――――

           L 4404 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本カーペッ
ト工業組合(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を
改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格で
ある。これによって,JIS L 4404:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 4404 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
L 4404 : 2021

織じゅうたん

Woven carpet

1 適用範囲

  この規格は,織じゅうたん1) の要求事項について規定する。ただし,タイルカーペットは除く。
注1) ワイヤの打込み装置をもつ織機,二重パイルの織機又はアキスミンスター織機を使用して作製
したパイルのある繊維製床敷物をいう。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 8103 ジエチルエーテル(試薬)
JIS L 0212-1 繊維製品用語(衣料を除く繊維製品)−第1部 : 繊維製床敷物
JIS L 0805 汚染用グレースケール
JIS L 0842 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0849 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 1021-1 繊維製床敷物試験方法−第1部 : 物理試験のための試験片の採取方法
JIS L 1021-2 繊維製床敷物試験方法−第2部 : く(矩)形の繊維製床敷物の寸法測定方法
JIS L 1021-4 繊維製床敷物試験方法−第4部 : 質量の測定方法
JIS L 1021-7 繊維製床敷物試験方法−第7部 : 動的荷重による厚さ減少試験方法
JIS L 1021-8 繊維製床敷物試験方法−第8部 : パイル糸の引抜き強さ試験方法
JIS L 1030-1 繊維製品の混用率試験方法−第1部 : 繊維鑑別
JIS L 1030-2 繊維製品の混用率試験方法−第2部 : 繊維混用率
JIS L 1091 繊維製品の燃焼性試験方法
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8305 活字の基準寸法
JIS Z 8401 数値の丸め方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0212-1によるほか,次による。
3.1
燃焼長さ
規定された試験条件において,着炎後燃える状態がやむまでの時間内に燃焼又は熱分解によって破壊さ
れた部分の最大長さ。炭化長ともいう。

――――― [JIS L 4404 pdf 3] ―――――

           2
L 4404 : 2021
注記 炭化長は,消防法施行令(昭和36年3月25日政令第37号)の第四条の三第4項に規定するも
のをいう。

4 種類

  織じゅうたんの種類は,織り方,パイルの形状及び難燃性によって,次のとおりとする。
a) 織り方による種類
1) ウィルトンカーペット
2) フェイストゥフェイスカーペット
3) アキスミンスターカーペット
b) パイルの形状による種類
1) カットパイル
2) ループパイル
3) カット/ループパイル
c) 難燃性による種類
1) 難燃(織じゅうたんを製造した後に,難燃加工を施したものを除く。)
2) なし

5 品質

5.1 パイル糸の引抜き強さ

  パイル糸の引抜き強さは,9.2によって試験したとき,2.0 N以上とする。

5.2 摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率

  摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率は,9.3によって試験したとき,表1のとおりとする。
表1−摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率
パイルの形状による種類 厚さ減少率
カットパイル 35 %以下
ループパイル 20 %以下
カット/ループパイル 35 %以下

5.3 パイル糸の染色堅ろう度

  パイル糸の染色堅ろう度は,9.4によって試験したとき,表2のとおりとする。ただし,特定の色相のも
のは,耐光堅ろう度又は摩擦堅ろう度(乾燥)のいずれか一方が,基準より1級下であってもよい。
なお,特定の色相のものとは,特に濃色のもの(無彩色で明度の低いもの,明度が低くて彩度の高いも
の及びJIS L 0805に規定する汚染用グレースケールで判定して2級以下のもの),又は特に淡色のもの(明
度が高くて彩度の低いもの及びJIS L 0805に規定する汚染用グレースケールで判定して3級以上のもの)
をいう。

――――― [JIS L 4404 pdf 4] ―――――

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L 4404 : 2021
表2−パイル糸の染色堅ろう度
項目 等級
耐光堅ろう度
4級以上
摩擦堅ろう度(乾燥)

5.4 難燃性

  “難燃”と表示する織じゅうたんについては,9.5によって試験したとき,表3のとおりとする。
表3−難燃性
残炎時間 燃焼長さ
項目
秒 cm
たて方向
20以下 10以下
よこ方向

5.5 パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量

  パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量は,9.6によって試験したとき,表4のとおりとする。
表4−パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量
パイル糸の種類 油脂分及び溶剤抽出分 洗浄減量
毛(混紡を含む。) 1.2 %以下
アクリル,アクリル系,ポリエステル,ナ
紡績糸 0.9 %以下 −
イロン又はこれらの混用品
その他(ただし,ポリプロピレンは除く。) 1.2 %以下
ポリプロピレン − 0.9 %以下
フィラメント糸
上記以外 0.9 %以下 −

5.6 単位面積当たりの基部上のパイル質量

  単位面積当たりの基部上のパイル質量は,9.7によって試験したとき,表5のとおりとする。
表5−単位面積当たりの基部上のパイル質量
単位 g/m2
パイルの形状による種類 単位面積当たりの基部上のパイル質量
カットパイル 400以上
ループパイル 310以上
カット/ループパイル 400以上

6 寸法及び表示単位

  寸法は,9.8によって試験したとき,表示値に対して+2 %,−1 %とし,表示単位は,表6のとおりと
する。

――――― [JIS L 4404 pdf 5] ―――――

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