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附属書F
(参考)
機械ふるい分け装置の望ましい特徴
F.1 連続式ふるい分け装置
ふるいの配置例(断面図)を図F.1図F.4に示す。粒度区分は,A(粗)からB→C→D→E(細)の順
に小さくなる。
図F.1−1段1駆動の例(細粒から粗粒に順次ふるい分け)
図F.2−多段1駆動の例(粗粒から細粒に順次ふるい分け)
――――― [JIS M 8706 pdf 31] ―――――
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図F.3−多段多駆動の例(粗粒から細粒に順次ふるい分け)
図F.4−多段多駆動の例(細粒から粗粒に順次ふるい分け)
ふるい面に与える動きは,次の条件を満足させることが望ましい。
a) 試料が層状になり,粗粒が上部,細粒が下部に集まるようにする。
b) ふるい目を粒子が通過しやすいようにする。
c) 粒子が反転しながら,あらゆる方向でふるい目に接するようにする。
d) ふるい面に沿って試料が確実に進むようにする。
e) ふるいの目詰まりを防止する。
――――― [JIS M 8706 pdf 32] ―――――
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M 8706 : 2015
通常用いられる連続式ふるい分け装置は振動式である。垂直面の運動は,円形又は直線(場合によって
はだ円形)である。いずれの動きが優れているのかを示す事実はないが,直線運動(前方向への投げ出し)
には,ふるい面を傾けなくてもよいため,上方の空間が節約できるという利点があり,滞留時間も長くで
きる。
実際の経験では,ふるい目が目詰まりしやすい場合及びふるい分け粒度が大きめ(例えば,+22.4 mm)
の場合,振動数より振幅を大きくするほうがよい。
実操業のふるい分けと異なり,円運動のふるい分け及び試験ふるい分けにおいては,ふるい面を前方に
1015°傾斜させ,後ろ方向に動かすことで自由に試料を流しながら,合理的な処理速度が達成できる。
自然流動が期待できない試料に対しては,ふるい面の傾斜を大きくして,前方向の運動とすることが求め
られる。
F.2 段重ねふるい分け装置
連続式ふるい分け装置に関する詳細の多くは,段重ねふるい分け装置にも応用できる。主な違いは,往
復運動の場合も円運動の場合も,試料粒子が全てのふるい面の上を通過するという点である。粒子がふる
いの枠の片側に積み上がるような振動は,好ましくない。目的に合わせるためには,次の二つの方法があ
る。
a) 段重ねふるいをくさび形の回転板に載せることで,ふるいを周期的に傾け,粒子を片側から反対側に
動かす。
b) 段重ねふるいに渦巻き運動を与え,手動ふるい分け操作に似た動きを作る。
これらの運動を,本来の上下運動のふるい分け操作に追加することができる。
−4 mmの範囲でふるい分ける場合は,単純な上下運動だけがよい。粉鉱石の粒子を不規則にふるい表
面に広げるには,運動に僅かの不規則性を与えれば十分である。
ふるいの目詰まり除去や掃除を頻繁に行うことを考慮すると,ふるいの動きは目詰まり防止より粒度選
別の効率を重視して決めることができる。したがって,振幅が小さく(例えば,3 mm以下),振動数の大
きな運動を採用することとなろう。これは粒度選別の効率化に加え,壊れやすい試料粒子の粉化防止にも
なる。
F.3 可変駆動
駆動の振動数及び振幅を可変式にできれば,特に連続式ふるい分け装置において,操作の柔軟性を増す
ことができる。駆動が回転装置である場合,振動数を変化させるのは容易である。電磁振動機が付いてい
れば(振幅が小さければなおさら)振幅の変更は通常の操作で可能であり,不釣合い形振動機の場合,よ
り簡単である。後者では,ふるい装置の停止後に機械的な調整を行うことで,変化がつけられる。段重ね
ふるい分け装置では,単純にふるい分け時間を延長するだけで粒度選別の効率が向上することが多く,可
変駆動の重要性は低い。
注記 電磁振動機は,異なった試験において同じ振動強度を保証することは難しく,試験結果を厳密
に比較する場合又は要求があった場合は使用しないほうがよい。
――――― [JIS M 8706 pdf 33] ―――――
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M 8706 : 2015
附属書G
(規定)
ふるい分け試料の最小質量計算手順
G.1 計算式
大口試料(又は構成するインクリメント若しくは小口試料)を縮分するときは,最終的にふるい分ける
試料の最小質量を,式(G.1)によって求める。
κ ρa
m3 2
(G.1)
βPM 5 000
ここに, m3 : 縮分後大口試料の最小質量(kg)
戀 調製・測定精度[質量分率(%)]
懿 試料粒子の見掛け密度(kg/m3)
定数 試料の種類,規定粒度及び規定粒度の質量分率の特性値であり,式(G.2)で求められる。
5.0
l
5.2 10 5 P(100P) d3 (G.2)
d
ここに, P : 規定粒度の質量分率(%)(表G.1参照)
d : 粒度試料の最大粒径(mm)
l : 規定ふるいの目開き(mm)
実際に式(G.2)で計算を行う場合は,表G.1のP値を用いる。
表G.1−Pの値(規定粒度に対する質量分率)
規定粒度の P P (100−P)
質量分率(%)
04.9 5 475
5.09.9 10 900
10.014.9 15 1 275
15.019.9 20 1 600
20.024.9 25 1 875
25.029.9 30 2 100
30.034.9 35 2 275
35.040.0 40 2 400
ここに,規定粒度が“未満”又は“を超える”で表す累積%の基準値の場合,この値を式(G.2)のlとし
て用いる。規定粒度が2種類の目開きによって定義されている場合には,次のとおり取り扱う。
a) 規定粒度が大きい粒度区分にあるときは,2種類の目開きのうち,小さいものを式(G.2)のlとする。
b) 規定粒度が小さい粒度区分にあるときは,2種類の目開きのうち,大きいものを式(G.2)のlとする。
粉鉱石(−6.3 mm)の場合,実際の経験から,ふるい分け試料の最小質量は50 g以上が適切である。し
たがって,上式によって計算した質量が50 gより小さいときは,50 gとする。
各インクリメント又は小口試料を縮分する場合は,縮分後の試料の最小質量(m5)は,式(G.3)による。
――――― [JIS M 8706 pdf 34] ―――――
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M 8706 : 2015
m3
m5 (G.3)
n1
ここに, m3 : 式(G.1)で求めた縮分後大口試料の最小質量(kg)
n1 : 縮分するインクリメント又は小口試料の数
G.2 ふるい分け試料の最小質量の計算例
例1 以下の条件のときの最小質量を求める。
試料の種類 焼結用粉鉱石−10 mm
規定粒度 +6.3 mm
試料の規定粒度の概算質量分率(%) 8%
試料粒子の見掛け密度 4 800 kg/m3
目標 戀 2%
1) を求める。規定粒度は6.3 mmであり,G.1によってlの値は6.3 mmとなる。
2) 及び (100−P) を求める。
Pの概算値は8 %であるから,表G.1に従いPは10 %,P (100−P) は900となる。
3) 式(G.2)から
5.0
5 3.6
5.2 10 900 103 17.86
10
4) 式(G.1)から最小質量を求める。
17.86 4 800
m3 2
3.4 kg
2 5 000
例2 以下の条件のときの最小質量を求める。
試料の種類 整粒鉱石−31.5+6.3 mm
規定粒度 −10+6.3 mm
試料の規定粒度の概算質量分率(%) 12 %
試料粒子の見掛け密度 4 500 kg/m3
目標 戀 2.5 %
1) を求める。規定粒度は−10+6.3 mmでありG.1によってlの値は10 mmとなる。
2) 及び (100−P) を求める。
Pの概算値は12 %であるから,表G.1によってPは15 %,P (100−P) は1 275となる。
3) 式(G.2)から
5.0
5 10
5.2 10 1 275 315.3 561.34
315.
4) 式(G.1)から最小質量を求める。
561.34 4 500
m3 2
808. kg
5.2 5 000
――――― [JIS M 8706 pdf 35] ―――――
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JIS M 8706:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4701:2008(MOD)
JIS M 8706:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.10 : 鉄鉱石
JIS M 8706:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISM8700:2013
- 鉄鉱石及び還元鉄―用語
- JISM8702:2019
- 鉄鉱石―サンプリング及び試料調製方法
- JISM8704:2015
- 鉄鉱石―ロットの質量及び品質特性値の決定方法
- JISM8705:2015
- 鉄鉱石―ロットの水分決定方法
- JISM8708:2005
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8708:2021
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8709:2006
- 鉄鉱石―サンプリングの偏りを調査する実験方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8801-2:2000
- 試験用ふるい―第2部:金属製板ふるい
- JISZ8815:1994
- ふるい分け試験方法通則