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d) 給油口は,次のとおりとする。
1) 給油の際,給油しやすい位置に取り付け,かつ,洗浄可能なろ網を設けなければならない。
2) 給油口ふたは,容易に脱落しない構造とし,確実に結合できなければならない。
e) 油タンクには送油バルブを付けるものとし,その構造は,次による。ただし,送油管接続部が油タン
ク上面にあって,くみ上げポンプと併用するものは,送油バルブを付けなくてもよい。
1) 口金と送油バルブとの接合は,完全で油漏れがあってはならない。
2) 時計方向に回転すれば閉止するものでなければならない。ただし,レバー式のものは,油の流れに
対し,つまみが直角方向になったときに閉止するものでなければならない。
3) 開・閉の操作は,円滑,確実であって,長時間の使用に耐えなければならない。
f) 油タンク容量は,油タンク内容積の90 %の容量以下でなければならない。この場合,70 %未満となっ
てはならない。
g) 油タンクには油量計を付けるものとし,その構造は,次のとおりとする。なお,構造上やむを得ず油
面直視式の油量計を用いる場合は,外部から遮へいされている安全構造でなければならない。
1) 油量計と給油口との距離は350 mm以下とし,かつ,満量の指示などは給油中見やすくしなければ
ならない。
2) 使用中,手を触れないでも油量の確認が容易でなければならない。
3) 油量計の満量の指示は,油タンク容量を確実に指示しなければならない。
4) 油量計の満量の指示位置は,表示可動範囲の90 %以下としなければならない。
5) 油量計の空量の指示は,油タンク内容積の20 %以下でなければならない。ただし,油タンク内の油
の残量以下であってはならない。
6) 油量計の作動は円滑で,容易に変形又は変質してはならない。
7) 油面直視式のものは,次による。
7.1) 直視管は,JIS R 3503に規定する2級以上で厚さ1.2 mm以上の硬質ガラス又はこれと同等以上の
耐熱性及び耐油性の材料を使用しなければならない。
7.2) 直視管は,破損防止のため,ガードなどの保護装置を設けなければならない。
7.3) 直視管接続部の穴径は,3 mm以下でなければならない。
8) 浮子を用いる場合,その材料は,耐油性があるものを使用しなければならない。
h) 油タンクは,地震又はこれに相当する衝撃を受けたとき,転倒したり,その他の危険が生じない構造
でなければならない。
i) 油タンクの上面及び側面に水,燃料などのたまるおそれのあるへこみ部があってはならない。
j) 油タンクと石油燃焼機器本体とを結ぶ送油管は,次による。
1) 油タンクと石油燃焼機器本体とを結ぶ送油管は金属管とし,JIS S 3028の規定に適合した銅製又は
これと同等以上のものを用いなければならない。ただし,屋内で使用するものにあっては,JIS S 3022
の規定に適合したゴム製の送油管を用いてもよい。
2) 送油管と送油バルブなどとの接続部は取り外しができ,その接続部の形状及び寸法は,次による。
2.1) 銅製の送油管を用いる場合の接続部の形状及び寸法は,JIS S 3028の6.(形状・寸法)によらなけ
ればならない。
2.2) ゴム製の送油管を用いるもので差し込み方式の場合は,接続金具の形状及び寸法は,通常図1に示
すいずれかによる。
――――― [JIS S 3020 pdf 6] ―――――
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単位 mm
図 1 差し込み方式の接続金具の形状及び寸法
2.3) ゴム製の送油管を用いるもので,ねじ接続方式の場合は,接続部の形状及び寸法は,図2によらな
ければならない。また,接続部のねじは,JIS B 0202によらなければならない。
なお,亜鉛ダイカスト製の場合,Aの部分の表面粗さは,附属書に規定する式によって算出した
値が12 S以下でなければならない。
単位 mm
備考 Aの部分の形状は,球面状でもよい。
図 2 ねじ接続方式の接続部の形状及び寸法
5.2 据置式の構造
据置式の油タンクの構造は,次による。
a) 油タンク底面が直接設置場所に触れることなく,かつ,倒れにくくなければならない。
b) 油タンクの脚は,使用上十分な強さをもち,油タンク本体に固定してあるか又は固定できなければな
らない。
c) 油タンクには,通気口又は通気管を設けなければならない。
d) 屋内用の油タンクで油タンク容量が40 Lを超える油タンクの脚は,設置場所に固定できなければなら
ない。
e) 屋外用の油タンクの構造は,次のとおりとする。
1) 油タンクの脚は,設置場所に固定できなければならない。
2) 油タンク本体の外面には,塗装を施さなければならない。ただし,耐食材料を用いたものは,この
限りでない。
3) 各部の材料及び表面処理は,長時間日光の照射を受けても,影響を受けにくくなければならない。
5.3 壁掛式の構造
壁掛式の油タンクの構造は,次による。
a) 壁面から落下しにくく,かつ,傾きにくくなければならない。
b) 給油の際,床面におろす構造のものは,倒れにくくなければならない。
――――― [JIS S 3020 pdf 7] ―――――
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c) 壁面に取り付けるための金具,ねじ類を附属してあり,容易に取付けられなければならない。
d) 屋外用の油タンクは,5.2e)2)3)の規定に適合しなければならない。
6. 外観
油タンクの外観は,9.17によって試験したとき,次の規定を満足しなければならない。
a) 油タンクの塗装,めっきなどの仕上げは良好で,使用上有害な欠点,きず,塗りむら,たれなどの著
しい欠点があってはならない。
7. 材料
油タンクの材料は,9.18によって試験したとき,次の規定を満足しなければならない。
a) IS G 3141又はこれと同等以上の機械的性質をもつ金属を用い,その厚さは,表3のとおりとする。
ただし,パッキン,油量計,ドレン受け容器,ろ網,給油口ふた,つまみ類などは,金属以外の材料
を用いてもよいが,耐油性,耐食性及び耐震性を考慮し,使用上十分な強度,安全性,耐久性などが
ある材料を用いる。
表 3 材料の板厚
単位 mm
油タンク内容積の90 %の容量 厚さ
5 L以下 0.6以上
5 Lを超え 20 L以下 0.8以上
20 Lを超え 40 L以下 1.0以上
40 Lを超え100 L以下 1.2以上
100 Lを超え200 L未満 1.6以上
備考 JIS G 3141の材料厚さの許容差は,JIS G 3141の6.2(厚
さ許容差)による。
8. 加工方法
油タンクの加工方法は,次による。
a) 油タンク本体は,アーク溶接・抵抗溶接,ガス溶接,ろう付け又は巻締めとする。ただし,巻締めに
よる場合は,150 ℃以下で軟化若しくは溶融しないろう材又は耐油性のある接着剤によって油密を完
全にしなければならない。
b) 油タンクとその他の接合は,次のとおりとする。
1) 油タンクと油量計口金は,ねじ込み,アーク溶接,抵抗溶接,ガス溶接,ろう付け,圧入又はかし
めのいずれかによらなければならない。ただし,油面直視式のものは,かしめを行ってはならない。
2) 油タンクと給油口口金は,アーク溶接,抵抗溶接,ガス溶接,ろう付け,ねじ込み,圧入又はかし
めのいずれかによらなければならない。
3) 油タンクと送油バルブなどの接合は,アーク溶接,抵抗溶接,ガス溶接,ろう付け又はねじ込みの
いずれかによらなければならない。
4) 油タンクと脚部取付金具などの接合は,アーク溶接,抵抗溶接,ガス溶接,ろう付け,ねじ込み又
はねじ締めのいずれかによらなければならない。
9. 試験方法
9.1 試験条件
9.1.1 試験室の温度 試験室の温度は,特に指定のある場合を除き,常温とする。
――――― [JIS S 3020 pdf 8] ―――――
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9.1.2 試験用の計測器等 試験用の計測器等は,通常付表1に示すもの,又はこれらと同等以上のものを
用いる。
9.2 耐油性試験
9.2.1 油量計の浮子 油量計の浮子を,JIS K 2201に規定する1号ガソリン中に100時間浸した後,これ
を取り出し,質量変化率を式(1)によって算出する。この場合,1号ガソリンの温度は20 ℃±5 ℃とする。
W2−W1
ΔW= 100 (1)
W1
ここに, ΔW : 質量変化率(%)
W2 : 試験後の質量(g)
W1 : 試験前の質量(g)
なお,空気の浮力を利用するために浮子内に空気を封じ込めたプラスチック成形のものは,約60 ℃の
温水槽の中に24時間水没させた後,浮子内に水の侵入があるかどうかを調べる。
9.2.2 ゴム,プラスチック材など 通常使用中に油の触れるおそれがある部分に使用するゴム,プラスチ
ック材などについて行うものとし,JIS K 2201に規定する1号ガソリン中に24時間浸した後,これを取り
出し,質量変化率を9.2.1の式(1)によって算出する。この場合,1号ガソリンの温度は20 ℃±5 ℃とする。
9.3 漏れ試験
油タンクの漏れ試験は,油タンクに灯油を入れないで,試験圧力を加える箇所を除く開
放部を閉じた状態で,加圧部からゲージ圧力50 kPaの空気圧を1分間加え,水中において漏れがあるかど
うかを調べる。ただし,油タンク容量が100 Lを超える油タンクは,油タンクに水を満たした後,試験圧
力を加える箇所を除く開放部を閉じた状態で,テストポンプによって50 kPaの水圧を1分間加え,漏れが
あるかどうかを調べてもよい。なお,油量計に油面直視式を用いたものは,油量計を取り付けた後,再び
漏れ試験を行う。
9.4 さび止め試験
9.4.1 付着性試験 付着性試験は,油タンクの内面及び外面の塗膜に片刃かみそりを約30度に保持し,
素地に達する1 mm角の碁盤目を100個(10×10)作り,碁盤目の上にJIS Z 1522に規定する幅12 mmの
セロハン粘着テープを完全に密着させ,直ちにテープを塗膜面に直角に保ち,瞬間的に引き離し,碁盤目
のはく離の有無を調べる。この場合,試験室の温度は,20 ℃±5 ℃とする。
9.4.2 耐油性試験 耐油性試験は,次による。
a) 試験片 油タンクを図3のように4分し,それぞれから噴霧室の内容積に合わせて試験片の大きさを
定め,2個ずつの試験片を作製する。なお,切断面には,十分なさび止め処置を施す。
図 3 試験片
b) 試験方法 試験片をJIS K 2201に規定する1号ガソリン中に48時間浸した後,取り出し,更に,空
――――― [JIS S 3020 pdf 9] ―――――
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気中に2時間以上放置した後,油タンク内面の膨れ,はがれ,割れの発生の有無,塗膜の変化の有無
を調べる。この場合,1号ガソリンの温度は,20 ℃±5 ℃とする。
9.4.3 塩水噴霧試験 塩水噴霧試験は,次による。
a) 法(屋内用の油タンク) 屋内用の油タンクの塩水噴霧試験は,次によって行う。
1) 試験装置 試験装置は,JIS Z 2371の3.(装置)による。
2) 試験片 9.4.2) a)と同様な方法で作製する。なお,切断面には,十分なさび止め処置を施す。
3) 試験方法 試験片を噴霧室につるし,その室温を35 ℃±2 ℃にして,JIS Z 2371の6.(試験用塩
溶液)の塩溶液を48時間噴霧した後,直ちに試験片の切断面以外の表面を布でふき取り,ふき取れ
ないさびの有無を調べる。
b) 法(屋外用の油タンク) 屋外用の油タンクの塩水噴霧試験は,次によって行う。
1) 試験装置 a)1)による。
2) 試験片 a)2)と同様な方法で作製した後,外面の塗装に片刃かみそりで素地に達する十文字のスク
ラッチマークを刻む。なお,試験片には,給油口キャップ,油量計などを含む。
3) 試験方法 試験片を噴霧室につるし,その室温を35 ℃±2 ℃にして,JIS Z 2371の6.の塩溶液を
48時間噴霧した後,直ちに試験片の切断面以外の表面を布でふき取り,スクラッチマークに沿った
片側3 mm,合計6 mmの幅以外の部分のさび,膨れ又ははがれの発生の有無を調べる。
9.5 指示精度試験
指示精度試験は,次による。
a) 油タンクに灯油を入れないときの油タンクの質量を測定した後,油タンクに灯油を入れ,油量計が空
量を指示するときの油タンクの質量,油量計が満量を指示するときの油タンクの質量及び油タンク内
容積まで灯油を入れたときの油タンクの質量を測定する。
b) 満量を指示するときの容量を,式(2)によって算出する。
C−A
L1= (2)
S 1000
ここに, L1 : 満量を指示するときの容量(L)
C : 油量計が満量を指示するときの油タンクの質量(g)
A : 油タンクに灯油を入れないときの油タンクの質量(g)
S : 灯油の密度(0.8とする。)
c) )の満量を指示するときの容量から,油タンク容量との差を式(3)によって算出する。
L−L0
L= 1 100 (3)
L0
ここに, L : 油タンク容量との差(%)
L1 : 満量を指示するときの容量(L)
L0 : 油タンク容量(L)
d) 空量指示の油タンク内容積に対する比率を,式(4)によって算出する。
B−A
ΔL= 100 (4)
D−A
ここに, ΔL : 油タンク内容積に対する比率(%)
B : 油量計が空量を指示するときの油タンクの質量(g)
A : 油タンクに灯油を入れないときの油タンクの質量(g)
D : 油タンク内容積まで灯油を入れたときの油タンクの質量(g)
――――― [JIS S 3020 pdf 10] ―――――
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JIS S 3020:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.060 : バーナ.ボイラ > 27.060.10 : 液体及び固体燃料バーナ
JIS S 3020:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0202:1999
- 管用平行ねじ
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISK2201:1991
- 工業ガソリン
- JISK2203:2009
- 灯油
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISS3022:2003
- 石油燃焼機器用ゴム製送油管
- JISS3028:2006
- 石油燃焼機器用銅製送油管
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8305:1962
- 活字の基準寸法