JIS S 6040:1995 一般工作用接着剤

JIS S 6040:1995 規格概要

この規格 S6040は、家庭,学校などで一般に工作用として使用される接着剤について規定。

JISS6040 規格全文情報

規格番号
JIS S6040 
規格名称
一般工作用接着剤
規格名称英語訳
Adhesives for general works
制定年月日
1965年10月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

83.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
接着 2021
改訂:履歴
1965-10-01 制定日, 1968-10-01 確認日, 1971-10-01 確認日, 1974-07-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1981-02-15 改正日, 1986-03-25 確認日, 1993-10-01 改正日, 1995-10-01 改正日, 2001-01-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS S 6040:1995 PDF [12]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
S 6040-1995

一般工作用接着剤

Adhesives for general works

1. 適用範囲 この規格は,家庭,学校などで一般に使用される接着剤(以下,接着剤という。)について
規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS K 1410 亜鉛華(酸化亜鉛)
JIS K 3331 工業用硬化油・脂肪酸
JIS K 6202 ゴム用有機加硫促進剤
JIS K 6222 ゴム用粉末硫黄
JIS K 6745 硬質塩化ビニル板
JIS K 6747 ポリプロピレン成形材料
JIS K 6833 接着剤の一般試験方法
JIS P 3201 筆記用紙
JIS R 6252 研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 接着剤の種類 接着剤の種類は,表1のとおりとする。

――――― [JIS S 6040 pdf 1] ―――――

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S 6040-1995
表1 接着剤の種類
種類 区分内容 主な被着材 形態
1種(1) セルロース系 木材,紙 溶剤形
2種(2) A 合成樹脂系溶剤形 木材,紙 溶剤形
B 塩化ビニル樹脂
3種(3) A 木材
合成樹脂系エマルジョン形 エマルジョン形(ディスパージ
B 布,ゴム,皮革 ョン形及びラテックス形を含
C 紙 む。)
4種(4) A 合成ゴム系 ゴム,皮革 溶剤形
B 塩化ビニル樹脂,皮革
5種(5) A エポキシ樹脂系 化学反応形
金属,硬質プラスチック(オレフィン系,ふっ素
系などを除く。),陶器,タイル
B 金属,硬質プラスチック(オレフィン系,ふっ素
系などを除く。),陶器,タイル特にたわみ性を必
要とする用途に用いる。
6種(6)
A
懿 シアノアクリレート系
金属,ゴム,木材,陶器,プラスチック(オレフ
1液反応形
ィン系,ふっ素系,シリコン系,軟質塩化ビニル
B などを除く。) 2液反応形
C ポリエチレン,ポリプロピレン 2液形
注(1) 1種は,ニトロセルロースを主成分とし,その他の樹脂,可塑剤などの配合剤と有機溶剤とからなり,主に木
材,紙などの接着に用いる。
(2) 2種は,合成樹脂を主成分とし,その他の樹脂,可塑剤などの配合剤と有機溶剤とからなり,2種Aは主に木
材,紙などの接着に,2種Bは塩化ビニル樹脂の接着に用いる。
(3) 3種は,水を媒体とした合成樹脂又は合成エラストマーのエマルジョン(ラテックス,ディスパージョンを含
む。)にその他の樹脂,可塑剤などの配合剤を加えたもので,3種Aは主に木材などの接着に,3種Bは主に
布,ゴム,皮革などの接着に,3種Cは主に紙などの接着に用いる。
(4) 4種は,合成エラストマーを主成分とし,樹脂,添加剤などの配合剤と有機溶剤とからなり,4種Aは主にゴ
ム,皮革などの接着に,4種Bは主に塩化ビニル樹脂,皮革などの接着に用いる。
(5) 5種は,エポキシ樹脂を主成分とし,その他の樹脂,添加剤などの配合剤を加えたもので,主に金属,硬質プ
ラスチック,陶器,タイルなどの接着に用いる。5種Aは主に硬い接着層を必要とする用途に,5種Bは特に
たわみ性がある接着層を必要とする用途に用いる。
(6) 6種は, 懿 シアノアクリレートモノマーを主成分とし,安定剤,樹脂,補強剤などの配合剤を加えたもので,
6種Aは1液形,6種Bは硬化促進剤を使用した2液速硬化形,6種Cは表面処理剤を併用した2液形で,ポ
リエチレン,ポリプロピレンの接着に用いる。
3. 品質
3.1 性能 接着剤の性能は,6.によって試験したとき,表2の規定に適合しなければならない。

――――― [JIS S 6040 pdf 2] ―――――

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S 6040-1995
表2 接着剤の性能
項目 種類
1種 2種 3種 4種 5種 6種
A B A B C A B A B A B C
外観 均質であって異物の混入がないこと。
塗布性 容易に塗布できること。
不揮発分 % 20 25 40 25 97 95 −
以上 以上 以上 以上 以上 以上
接 圧縮せん断 4.0 5.0 − 7.0 − − − −
着 N/mm2 以上 以上 以上
強 引張せん断 − − − 材破 − 8.0 2.5 8.0 8.0 1.5
さ N/mm2 する 以上 以上 以上 以上 以上
(7) こと
セットタイ − − − − − 120 30 120
ムs 以内 以内 以内
はく離 − − 1.2 − 2.0 − 2.0 1.2 − 1.6 −
kN/m 以上 以上 以上 以上 以上
注(7) 被着材表面が部分又は全面において破壊した場合は,接着強さに示す数値に至らなくても品質規格に
適合するものとする。
3.2 保存性 接着剤は,未開封の状態で夏季期間を通じて室温(8)で6か月保存したとき,表2の性能に
適合しなければならない。
注(8) 室温とは,1040℃の範囲の温度をいう。
3.3 安全衛生 接着剤は,化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律に規定された第1種特定化学
物質及び第2種特定化学物質,労働安全衛生法に基づく有機溶剤中毒予防規則に規定された第1種有機溶
剤並びに毒物及び劇物取締法に規定された毒物及び劇物を使用してはならない。
また,皮膚,粘膜などのかぶれ,湿しん(疹)などの障害を起こしやすいものであってはならない。
4. 試験の一般条件
4.1 試験室の温湿度 試験室の温湿度は,JIS K 6833の4.1(試験室の温湿度)による。
4.2 試料の状態調節 試料の状態調節は,JIS K 6833の4.2(試料の状態調節)による。
4.3 試験値の丸め方 試験値の丸め方は,JIS K 6833の4.3(試験値の丸め方)による。
5. 試料の採取方法及び取扱方法 試料の採取方法及び取扱方法は,JIS K 6833の5.(試料の採取方法及
び取扱方法)に準じて行う。
6. 試験方法
6.1 外観 外観は,試料を清浄なガラス板上に,ガラス棒などで均一に薄く塗布し,直ちに均質性及び
異物の混入の有無を観察する。
6.2 塗布性 塗布性は,試料を清浄なガラス板上に,ガラス棒などで均一に薄く塗布し,容易に塗布で
きるかどうかを調べる。
6.3 不揮発分 不揮発分は,試料約1g(9)をとり,JIS K 6833の6.4(不揮発分)に規定する方法で不揮発
分を測定する(10)。
注(9) 5種については,2液形の場合,主剤と硬化剤を別々に測定し,その平均値をとる。

――――― [JIS S 6040 pdf 3] ―――――

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S 6040-1995
(10) 試料を入れたはかり瓶又はアルミニウムはくの皿は,乾燥器に入れる前にふたを除いて23±2℃
に30分間放置する。
6.4 接着強さ
6.4.1 試験の種類 試験の種類は,次のとおりとする。
(1) 圧縮せん断接着強さ試験 圧縮荷重をかけて接着剤のせん断接着強さを測定する方法で,1種,2種A
及び3種Aの接着剤に適用する。
(2) 引張せん断接着強さ試験 シングルラップ接合の試験片を用いて接着剤の引張せん断接着強さを測定
する方法で,3種C,5種及び6種の接着剤に適用する。
(3) セットタイム試験 接着剤の接着強さ発現性を引張せん断接着強さによって測定する方法で,6種の
接着剤に適用する。
(4) はく離接着強さ試験 少なくとも一方がたわみやすい(180度又は90度で折返し可能)試験片材料を
用いて,接着剤のはく離接着強さを測定する方法で,2種B,3種B,4種A及び4種B並びに5種B
の接着剤に適用する。
6.4.2 圧縮せん断接着強さ試験 圧縮せん断接着強さ試験は,次によって行う。
(1) 試験片材料 試験片材料は,原則として容積密度500800kg/m3以上のかば(樺)のまさ目板とする。
あらかじめ含水率(全乾燥質量基準)415%に乾燥しておく。被着材の接着しようとする面は平滑に
仕上げ,厚さは515mm,その主繊維方向は図1の材軸と平行なものとし,節,割れ,目切れ,異常
な変色,その他の欠陥がないものを用いる。
(2) 試験片の作製 試験片材料の接着しようとする面に,あらかじめよくかき混ぜた接着剤を1m2当たり
100200gを均等に塗り,製造業者の指定する乾燥時間をとる。材軸に平行な両側面にずれがないよ
うに接着面を密着させ,10分以内に0.51MPaの荷重(11)で圧締し,そのまま23±2℃で24時間放置
する。
除圧後,48時間保ってから図1に示す形状及び寸法に仕上げ,さらに接着面の周辺は,接着剤の盛
り上がりがないようにする。
試験片の数は,少なくとも3枚の試験体から合計12個をとる。このとき,個々の試験片のせん断面
の幅と長さを0.25mmの精度で測定しておく。試験片は個々に作製してもよい。
注(11) 荷重を確認する計器は,当分の間,荷重が従来単位によって表示されたものを使用してもよい。
この場合,荷重は510kgf/cm2とする。

――――― [JIS S 6040 pdf 4] ―――――

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S 6040-1995
図1 試験片の形状及び寸法
(3) 試験機 試験機は,試験片の破壊荷重が試験機の容量の1585%に当たるものを用い,荷重速度が毎
分約10kN又はクロスヘッドの移動速度が毎分3±0.15mmとする。
備考 試験機は,当分の間,荷重が従来単位によって表示されたものを使用してもよい。この場合,
荷重速度は毎分約1tfとする。
(4) 操作 試験片を試験機の取付具に荷重面が一致するように取り付け,試験片が破壊するまでの最大荷
重を測定する。この操作を12個の試験片について行う。ただし,木部において破断し,そのときの平
均接着強さが規定の接着強さ以下のときは再試験を行う。
(5) 計算 各々の圧縮せん断接着強さは,次の式によって算出した値をJIS Z 8401によって有効数字3け
たに丸める。
また,圧縮せん断接着強さは,12個の試験片の平均値とする。
P1
S1
A
ここに, S1 : 各々の圧縮せん断接着強さ (N/mm2)
P1 : 最大荷重 (N)
A : 試験片のせん断面積 (mm2)
備考 荷重が従来単位によって表示された試験機を用いた場合,圧縮せん断各々の接着強さは,次の
式によって算出する。
P2 .9806 67
S1
A
ここに, P2 : 最大荷重(kgf)
6.4.3 引張せん断接着強さ試験 引張せん断接着強さ試験は,次によって行う。
(1) 3種C JIS P 3201に規定する筆記用紙A(坪量7580g/m2)の紙 (60×30mm) の30×30mmの部分
に接着剤を薄く均等に塗布し,図2のようにはり合わせ,そのままつるして約5分間放置し,両端か
らほぼ均一に力が加わるようにして,材破又は接着層はく離が生じるまで静かに引っ張る。

――――― [JIS S 6040 pdf 5] ―――――

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