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板に挟み,100 Nの力で30秒間加圧する(図3参照)。
c) 加圧試験を実施した後,7.4で定める電気的試験を実施する。
8 検査
8.1 検査の種類及び検査項目
検査の種類には,形式検査,受渡検査及び抜取検査がある。形式検査及び受渡検査の検査項目は,それ
ぞれ次のとおりとし,抜取検査の項目は,受渡当事者間の協定による(附属書A参照)。
なお,各検査に当たっては試験成績書を作成し,試験年月日,試験室の温度及び相対湿度を記録する。
a) 形式検査項目
1) 外観検査
2) 機械的試験
3) 電気的試験
4) 老化試験
5) 低温試験
6) 特殊物性の試験(特殊物性をもつ手袋だけに実施)
b) 受渡検査項目
1) 外観検査(形状及び仕上がり)
2) 電気的試験(耐電圧試験及び浸水直後の充電電流)
8.2 検査順序及び検査個数
形式検査の検査順序及び検査個数は,附属書Aに従う。抜取検査の検査個数は,受渡当事者間の協定に
よる合理的な個数とするか,附属書Cに従う。
8.3 合否の判定
8.1の項目について,箇条7によって試験を行い,箇条5及び箇条6に適合したものを合格とする。
9 表示
手袋には,袖口付近の見やすい箇所に,容易に消えない方法2)で,次の事項を表示しなければならない。
注2) 石けん水を含んだ布で15秒間こすっても,容易に判読できればよい。
a) 名称
b) 種類
c) 最大使用電圧
d) 耐電圧
e) 寸法[手袋の長さ(L)]
f) 製造業者名又はその略号
g) 製造年月又はその略号
10 製品の呼び方
製品の呼び方は,名称,手袋の種類(クラス)又は最大使用電圧,寸法(長さL)及び特殊物性の有無
による。
例 電気絶縁用手袋/J1(又は7 000 V)/460
電気絶縁用手袋/J00(又は300 V)/270/耐油性又はH
――――― [JIS T 8112 pdf 16] ―――――
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11 取扱説明書
手袋には,取扱方法及び点検方法を記載した取扱説明書を添付する(附属書D参照)。
――――― [JIS T 8112 pdf 17] ―――――
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附属書A
(規定)
検査の種類及び試験順序
A.0 一般
検査の種類及び試験順序は,表A.1による。
表A.1−検査の種類及び試験順序
検査項目 該当条項 形式検査
検査 検査 検査 検査 検査 検査 検査 受渡
ロット 検査
ロット ロット ロット ロット ロット ロット
1 2 3 4 5 6 7
R C A H Z
目視検査及び測定
−形状 5.1,7.2.1 1 1
−寸法 5.2,7.2.2 2 1a) 1a) 1a) 1a) 1a) 1a)
−外観及び仕上がり 5.3,7.2.3 3 2
−表示 9 4
−取扱説明書 11 5
機械的試験
−引張強さ及び切断時の伸び 6.1.1,7.3.1 6
−引張永久ひずみ 6.1.2,7.3.2 8
−耐貫通性 6.1.3,7.3.3 7
電気的試験
−耐電圧 6.2.1,7.4.2
2 3b)
−充電電流 6.2.2,7.4.3
老化試験 6.3,7.5 9
低温耐久性試験 6.4,7.6 10c)
特殊物性
−種類A(耐酸性) 6.5.1,7.7.1 2
−種類H(耐油性) 6.5.2,7.7.2 2
−種類Z(耐オゾン性) 6.5.3,7.7.3 2
−種類C(超低温耐久性) 6.5.4,7.7.4 2
6.5.16.5.3,
−種類R(耐酸性,耐油性,耐オゾン
2
性) 7.7.17.7.3
各ロットの試料数(単位は手袋1双) 5 3 8 3 3 3 2 全数
表内の数値は,試験の実施順序を示す。
抜取検査の試料数は,受渡当事者間の協定によるか又は附属書Cによる。
注a) 掌又は甲部分の厚さ(図1の斜線のない部分)だけでよい。
b) 浸水直後の充電電流。
c) 種類Cの手袋の場合は,省略。
A.1 検査ロットの試料数
A.1.1 検査ロット1
a) 検査ロット1は,5双の完全な手袋を必要とする。
b) 4双の手袋について目視検査及び測定を行う。そのうちの1双から引張強さ及び切断時の伸びの試験
――――― [JIS T 8112 pdf 18] ―――――
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に必要な試験片を,1双から引張永久ひずみ試験用の試験片を,1双から耐貫通性試験用の試験片を,
残り1双から老化試験用の試験片を準備する。
c) 残りの1双の手袋で低温耐久性試験を実施する。
A.1.2 検査ロット2
a) 検査ロット2は,3双の完全な手袋を必要とする。
b) 最初に,手袋の厚さを測定し,次に,その3双について電気的試験を実施する。
A.1.3 検査ロット3(種類Rの手袋)
a) 検査ロット3は,8双の完全な手袋を必要とする。
b) 全ての手袋について厚さを測定した後,そのうちの3双を種類Aの物質(7.7.1の試験で使用する硫酸
溶液)に,3双を種類Hの物質(7.7.2の試験で使用する溶液)に浸せき(漬)し,2双を種類Zの物
質(7.7.3の試験で使用するオゾン)にさら(曝)す。
c) 物質A及び物質Hに浸せきした1双の手袋から機械的試験に必要な試験片をとり,試験を実施する。
また,物質Zにさらした2双の手袋について,オゾン損傷の有無を調べる。
d) 物質A又はHに浸せき,Zにさらした各2双の手袋について,電気的試験を実施する。
A.1.4 検査ロット4(種類Cの手袋)
a) 検査ロット4は,3双の完全な手袋を必要とする。
b) 全ての手袋について厚さを測定した後,超低温耐久性試験を実施し,目視検査を行う。
c) その後,電気的試験を実施する。
A.1.5 検査ロット5(種類Aの手袋)
a) 検査ロット5は,3双の完全な手袋を必要とする。
b) 全ての手袋について厚さを測定した後,種類Aの物質(7.7.1の試験で使用する硫酸溶液)に浸せきす
る。
c) 物質Aに浸せきした3双のうち,1双から機械的試験に必要な試験片を準備し,残りの2双について
電気的試験を実施する。
A.1.6 検査ロット6(種類Hの手袋)
a) 検査ロット6は,3双の完全な手袋を必要とする。
b) 全ての手袋について厚さを測定した後,種類Hの物質(7.7.2の試験で使用する溶剤)に浸せきする。
c) 物質Hに浸せきした3双のうち,1双から機械的試験に必要な試験片を準備し,残りの2双について
電気的試験を実施する。
A.1.7 検査ロット7(種類Zの手袋)
a) 検査ロット7は,2双の完全な手袋を必要とする。
b) 全ての手袋について厚さを測定した後,種類Zの物質(7.7.3の試験で使用するオゾン)にさらし,目
視検査を行う。
c) その後,電気的試験を実施する。
――――― [JIS T 8112 pdf 19] ―――――
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附属書B
(規定)
種類H手袋の試験に使用する液体
B.1 溶剤102
この溶剤は,No.1オイル95 %(体積比)及び炭化水素化合物系オイル添加剤5 %(体積比)の混合液体
である。添加剤は,硫黄29.533 %(体積比),りん1.52 %(体積比),窒素0.7 %(体積比)を含んだ
市販品を使用してもよい。
B.2 No.1オイル
JIS K 6258で規定された試験用潤滑油であり,No.1オイルの特性を表B.1に示す。
表B.1−No.1オイルの特性
物性 No.1オイル
アニリン点 ℃ 124±1
動粘性 m2/秒 (20±1)×10−6
引火点 ℃ 243(最低)
密度 g/cm3 0.886±0.002
粘度−比重恒数 −
B.3 IRM901オイル
IRM901オイルの特性を表B.2に示す。
表B.2−IRM901オイルの特性
物性 IRM901オイル
アニリン点 ℃ 123.8
動粘性 m2/秒 19.54×10−6
引火点 ℃ 287
比重 API 28.6
粘度−比重恒数 0.796
%Cp
Paraffinic Carbon Atoms 70
――――― [JIS T 8112 pdf 20] ―――――
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JIS T 8112:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60903:2002(MOD)
JIS T 8112:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.40 : 手及び腕の保護
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.260 : 電気衝撃に対する防御.活線作業
JIS T 8112:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6257:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6772:1994
- ビニルレザークロス
- JIST8010:2017
- 絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態