JIS X 6104:1988 位相変調(PE)方式による12.7mm幅,9トラック,63cpmm,情報交換用磁気テープの情報記録様式

JIS X 6104:1988 規格概要

この規格 X6104は、計数形電子計算機及び類似の機械相互間において,情報交換に用いられる磁気テープの情報記録様式のうち,位相変調方式を用い,データ密度63cpmm,トラック数9個のものについて規定。

JISX6104 規格全文情報

規格番号
JIS X6104 
規格名称
位相変調(PE)方式による12.7mm幅,9トラック,63cpmm,情報交換用磁気テープの情報記録様式
規格名称英語訳
9-Track, 12.7 mm wide magnetic tape for information interchange -- Format and recording, using phase encoding at 63 cpmm
制定年月日
1975年2月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/DIS 3788:1987(MOD)
国際規格分類

ICS

35.220.22
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1975-02-01 制定日, 1978-02-01 確認日, 1983-08-01 確認日, 1987-03-01被移行日, 1988-12-01 改正日, 1993-12-01 確認日, 1998-12-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2010-01-20 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS X 6104:1988 PDF [10]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 6104-1988

位相変調 (PE) 方式による12.7mm幅,9トラック,63cpmm,情報交換用磁気テープの情報記録様式

9-Track, 12.7mm Wide Magnetic Tape forInformation Interchange−Format and Recording,Using Phase Encoding at 63cpmm

1. 適用範囲 この規格は,計数形電子計算機及び類似の機械相互間において,情報交換に用いられる磁
気テープ(以下,テープという。)の情報記録様式のうち,位相変調方式[以下,PE (Phase Encoding) 方式
という。]を用い,データ密度63cpmm,トラック数9個のものについて規定する。
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) E方式 正走行方向にあるテープ上のトラックに一連の2進符号を逐次記録する場合,符号“1”を
記録するときには,飽和磁化の極性をブロック間隔部と逆の極性から同じ極性に,符号“0”を記録す
るときには,ブロック間隔部と同じ極性から逆の極性にそれぞれ反転させ,かつ,隣り合う2符号が
同じときには,その中間で更に極性を反転させる記録方式。
(2) 標準テープ テープの電磁変換特性の標準として用いられ,その特性値が国際標準化機構(ISO)によっ
て規定されるテープ。
(3) 副標準テープ テープの電磁変換特性を標準テープのそれと比較するために用いられ,その特性と標
準テープの特性との偏差が明示されて,実測値の偏差を補正することによって,間接的に供試テープ
と標準テープとの特性の比較を行うことを可能にするようなテープ。
(4) 基準磁界 標準テープに記録密度126ftpmmで相連続する磁束反転を記録して,これを再生するとき,
その再生出力電圧が最大出力電圧(飽和値)の95%となるような最小印加磁界。
(5) 基準せん(尖)頭出力電圧 標準テープに記録密度126ftpmm,基準磁界を生じさせる電流の1.8倍の
記録電流によって,相連続する磁束反転を記録し,これを再生するときに得られる平均せん頭 (P−P)
出力電圧。
(6) 基準縁 テープの磁性面を上側にして水平に置き,記録時のテープの進行方向が左から右方向になる
ように見たときの奥側の縁。
(7) トラック 磁気テープの表面に一連の情報を蓄え,1個のヘッドで読出し又は書込みができる線状の
部分。
(8) 列 1組の9ビットがテープ幅方向に記録されている部分。
引用規格,対応国際規格及び関連規格 : 10ページに示す。

――――― [JIS X 6104 pdf 1] ―――――

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X 6104-1988
(9) 記録密度 トラックの長さ1mm当たりに記録された磁束反転数 (ftpmm)。
(10) データ密度 テープの長さ1mm当たりに記録されたデータキャラクタ数 (cpmm)。
(11) スキュー 1列内のビットの長手方向の最大位置ずれ量。
3. テープの使用条件
3.1 使用環境条件 記録時及び再生時のテープの使用環境条件は,次のとおりとする。
温度 1632℃
相対湿度 2080%
湿球温度 25℃以下
この使用環境条件を超えて保管又は輸送されたテープを使用する場合は,その状況によって212時間
使用環境に慣らしてから使用することが望ましい。
3.2 記録済みテープの保存環境条件 情報交換に用いる記録済みテープの保存環境条件は,次のとおり
とする。
温度 532℃
相対湿度 2080%
湿球温度 26℃以下
3.3 記録済みテープの輸送条件 発送者は,輸送中の損傷を防ぐために附属書1の諸事項に対する適切
な処置をとるものとする。
3.4 巻取り張力 記録済みテープの巻取り張力は,23.6Nとする。
3.5 使用テープ 情報交換に用いるテープは,JIS X 6101(情報交換用磁気テープ)に規定するもののう
ち記録密度の呼びが126ftpmmに適合するものを用いなければならない。
4. 記録の一般的必要条件
4.1 記録方式 記録方式はPE方式とし,記録磁化は,テープの長手方向に対して行う。
4.2 記録密度 公称記録密度は,126ftpmmとし,磁束反転間隔は,7.935 歛
められた測定を行う場合の公称記録密度として,63ftpmmを用いる。
4.3 平均磁束反転間隔 平均磁束反転間隔は,記録密度63ftpmmで記録されたテープを用いて測定し,
次の条件を満足しなければならない。
(1) 静的磁束反転間隔は,連続する5×105個以上の磁束反転間隔の平均とし,15.87 4%とする。
(2) 動的磁束反転間隔は,ある特定の磁束反転間隔に関して,その磁束反転間隔とその直前の磁束反転間
隔との平均とし,静的磁束反転間隔の±10%以内とする。ただし,動的磁束反転間隔の変動は,1磁
束反転当たり0.5%を超えてはならない。
4.4 瞬時磁束反転間隔 瞬時磁束反転間隔は,再生過程,記録過程,記録されたパターン(パルス凝縮
効果),その他の要因によって変動する。瞬時磁束反転間隔は,附属書2の試験条件において,次の条件を
満足しなければならない。
(1) 中間に位相磁束反転がない場合,データビットの間隔は動的磁束反転間隔の85108%とする。
(2) 中間に位相磁束反転がある場合,データビットの間隔は動的磁束反転間隔の93112%とする。
(3) データビットとそれに隣接する位相磁束反転の間隔は,動的磁束反転間隔の4462%とする。
(4) 63ftpmmにおける磁束反転の前又は後に126ftpmmの磁束反転がある場合,126ftpmmの磁束反転が連
続していたと仮定したときにデータビットが存在すると予想される位置とそれに対応する63ftpmmの

――――― [JIS X 6104 pdf 2] ―――――

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実際のデータビットの位置との距離の平均値は,動的磁束反転間隔の±6%未満とする。
4.5 スキュー 同一の列において,いかなる磁束反転も他の磁束反転からの変位は,15.87
はならない。
4.6 信号振幅
4.6.1 平均信号振幅 平均信号振幅は,次の条件を満足しなければならない。
(1) 記録密度126ftpmmにおける平均信号振幅は,基準せん頭出力電圧の65150%とする。
(2) 記録密度63ftpmmにおける平均信号振幅は,基準せん頭出力電圧の300%未満とする。
(3) 平均信号振幅は,相連続する4 000磁束反転以上にわたり,再生された出力の平均値とする。
測定は,記録後の第1回目の再生において行う。
4.6.2 最小信号振幅 記録後の第1回目の再生における最小信号振幅(せん頭値)は,基準せん頭出力電
圧の20%を下回ってはならない。
4.7 消去 消去は,次のとおりとする。
(1) 消去の極性 テープの消去部分における磁化は,テープ始端が北極,終端が南極を指す方向とする。
(2) 消去の幅 テープの消去部分における消去の幅は,テープ全幅とする。
(3) 消去効果 テープを消去したとき,残存する信号がNRZ-1方式で32ftpmm,PE方式で126ftpmm及び
GCR方式で356ftpmmのいずれの場合でも,残存する信号の再生出力は,126ftpmmにおける基準せん
頭出力電圧の4%未満とする。
5. トラック
5.1 トラック数とトラック番号 テープに情報を記録するためのトラックの数は,9個とする。トラック
は,基準縁に近い方から順次に1から9までの番号を付けて呼ぶ(図参照)。
5.2 トラックの位置と寸法 情報が記録されたトラックの幅は,1.09mm以上とする。各トラックの中心
線と基準縁との間隔は,表のとおりとする。
表 トラックの位置
単位mm
トラック番号トラックの中心線と基準縁との間隔
1 0.74±0.08
2 2.13±0.08
3 3.53±0.08
4 4.93±0.08
5 6.32±0.08
6 7.72±0.08
7 9.12±0.08
8 10.52±0.08
9 11.91±0.08
5.3 データの表現 データは,JIS X 0201(情報交換用符号)及びJIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)
に規定される7単位符号又は8単位符号によって表現する。符号とトラック番号との対応は,JIS X 0204
(情報交換用符号の磁気テープ上での表現)による。
参考 7単位符号とトラック番号の対応は,参考表1のとおりとする。トラック7は,常に“0”を記
録する。pはパリティビットで,パリティは奇数とする。

――――― [JIS X 6104 pdf 3] ―――――

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参考表1 7単位符号のデータの表現
2進化符号 20 21 22 23 24 25 26 ‐ ‐
7単位符号 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 ‐ p
トラック番号 2 8 1 9 3 5 6 7 4
8単位符号とトラック番号との対応は,参考表2のとおりとする。pはパリティビットで,パ
リティは奇数とする。
参考表2 8単位符号のデータの表現
2進化符号 20 21 22 23 24 25 26 27 ‐
8単位符号 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 p
トラック番号 2 8 1 9 3 5 6 7 4
6. テープ上における情報の記録(図参照)
6.1 記録密度識別バースト PE記録方式であることを示すために,テープ始端反射マーカ(以下,BOT
マーカという。)付近に記録密度識別バーストを記録する。記録密度識別バーストは,第4トラックに
63ftpmmの信号を記録し,他のトラックは消去して形成する。記録密度識別バーストは,BOTマーカの後
縁の43.2mm以上手前から始まり,最初のデータブロックの始まる12.7mm以上手前で終了しなければな
らない。
6.2 データブロック構成 データブロックは,プリアンブル,データ部分及びポストアンブルで構成さ
れる。
6.3 プリアンブル プリアンブルは,データブロックのデータ部分に先立ち,全トラックに2進符号“0”
を40列記録した後,2進符号“1”を1列(データ部に最も近い1列)記録する。
6.4 データ部分の長さ データブロックのデータ部分は,182 048バイトからなる。ただし,情報交換
当事者間の合意があれば,より大きなデータブロックを使用できる。
6.5 ポストアンブル ポストアンブルは,データブロックのデータ部分に続いて,全トラックに2進符
号“1”を最初の1列に記録した後,2進符号“0”を40列記録する。
6.6 ギャップ
6.6.1 イニシャルギャップ BOTマーカの後縁から最初のデータブロックの最初の列との間隔は,767
600mmとする。このギャップ部分は,記録密度識別バースト部分を除き,4.7の消去状態とする。
6.6.2 ブロック間隔 ブロック間隔の長さは,公称15mm,最小12.7mm,最大7 600mmとし,4.7の消
去状態とする。

――――― [JIS X 6104 pdf 4] ―――――

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X 6104-1988
図 テープ上における情報の記録
6.7 テープマーク 制御ブロックであるテープマーク[JIS X 0601(情報交換用磁気テープのラベルとフ
ァイル構成)参照]は,第3,第6及び第9トラックを消去し,第2,第5及び第8トラックに“1”を64
256列記録する。他のトラック(第1,第4及び第7)は,消去するか又は第2,第5及び第8トラック
と同様に“1”を64256列記録するかのいずれでもよい。
テープマークは,6.6.2のブロック間隔を設けることによって,データブロックと分離する。
7. 情報交換用記録の品質
7.1 記録時の誤り テープへの記録時には,永久的なパリティ誤りが存在してはならない。
7.2 長大なブロック間隔 消去命令で生じた長大なブロック間隔の数は,ブロック数が400以内のテー
プについては2か所,それ以外のテープについてはブロック数の0.5%を超えてはならない。
8. 表示 情報を記録したリールの表面に,次の事項を明確に表示しなければならない。
(1) 記録情報名
(2) データ密度の呼び
(3) 情報作成業者名(又は登録商標)
(4) 記録業者名(又は登録商標)
(5) 記録した日付(又はその略号)

――――― [JIS X 6104 pdf 5] ―――――

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