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Z 1620-1995
附属書 試験・検査方法及び合格基準
1. 適用範囲 この附属書は,本体7.(試験)に規定する鋼製ペールの試験方法及び合格基準並びに8.(検
査)に規定する検査方法について規定する。
2. 試験方法
2.1 気密試験 危険物用は本体表9,非危険物用は本体7.2.1に規定する圧縮空気を加え,次の方法のい
ずれかによって漏れの有無を調べる。
(1) ペールを水中に浸す方法
(2) ペールの溶接部,巻締め部及び口金部に石けん水を塗布する方法
(3) 圧力計の圧力の変化によって確認する方法
(4) これと同等以上の有効な方法
備考 圧力計の圧力の変化によって確認する方法で試験する場合は,次の方法による。
最小目盛が試験圧力の5%以内の圧力計を用い,ペールに適切な方法で,規定されたゲージ
圧の圧縮空気を送り込む。ただし,加圧時のペールの膨張によって正確な試験が困難な場合に
は,試験圧力より多めに圧縮空気を送り込み,ゲージ圧が試験圧力以上で安定してから試験を
開始する。
2.2 落下試験
(1) 落下姿勢 落下姿勢は,次による。
(1.1) 危険物用
(a) 第1回落下 天ぶた又は天板を下にして,最も弱いと考えられる部分(胴溶接部又は口金部に最も
近い部分など)を衝撃点とするように対角落下させる。
(b) 第2回落下 第1回落下とは別の最も弱いと考えられる部分(口金部,胴溶接部など)を衝撃点と
するように落下させる。
(c) 対面落下以外の落下は,落下面に対し衝撃点の垂直上方に重心がくるように行うこと。
(1.2) 非危険物用
(a) 1種及び2種については,天ぶたを上にして,胴溶接部に最も近いチャイム部を衝撃点とするよう
に対角落下させる。
(b) 3種については,天板を下にして,口金又は胴溶接部に最も近いチャイム部を衝撃点とするように
対角落下させる。
(c) 落下面に対し衝撃点の垂直上方に重心がくるように行うこと。
(2) 充てん物
(2.1) 固体危険物用 固体危険物用ペールの充てん物は,単一物質か乾燥砂とおがくず又はその他のもの
を混合して,輸送する収納物の比重に調整する。ただし,収納物を内装袋に入れて輸送する場合は,
収納物を内装袋に入れて試験することができる。
(2.2) 非危険物用 非危険物用のペールの1種及び2種に用いる乾燥砂は,おがくず又はその他のものを
混合して,比重1.2以上に調整する。
――――― [JIS Z 1620 pdf 11] ―――――
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2.3 積重ね試験 非危険物用ペールの1種,2種及び固体危険物用ペールの充てん物は,落下試験に使用
するものと同一物とする。
2.4 取っ手及び取っ手取付部強度試験 本体7.1.5に規定された試験を5分間行う。
3. 合格基準
3.1 気密試験 漏れがあってはならない。ただし,附属書2.1の(1)及び(2)によって試験を行った場合は,
1分間保持し連続的な気泡の発生があってはならない。(3)によって試験を行った場合は,10分間保圧後,
ゲージダウンが試験開始圧力の5%以内の場合は合格とみなす。
3.2 落下試験 落下試験は,次による。
(1) 落下衝撃後,漏れ(ただし,液体危険物用ペールについては,内圧と外圧を平衡にした後)があって
はならない。
(2) 固体を収納したペールで,内装袋を使用して落下試験を行う場合は,天ぶたが外れても内装袋から内
容物の漏れがなければ合格とする。
(3) 液体を収納したペールにおいて,落下衝撃直後に発生する水滴の飛散は,その量の多少にかかわらず,
その後継続的な漏れと認められない場合は,判定から除外する。
3.3 水圧試験 規定するゲージ圧で5分間試験し,漏れがあってはならない。
3.4 積重ね試験 積重ね試験は,次による。
(1) 輸送の安全性に悪影響を及ぼすおそれがある変質,容器の強度を弱めたり,積重ねの安全性を損なう
おそれがある変形があってはならない。
(2) 荷重を加えた後に積重ねの安全性を評価する場合は,同一種類の充てんペール2個を供試品の上面に
積み重ね,その状態を1時間保った場合は合格とする。
3.5 取っ手及び取っ手取付部強度試験 取っ手及び取っ手取付部の外れ又は破損があってはならない。
4. 検査方法
4.1 外観,構造及び形状 ペールの外観,構造及び形状は,規定された項目並びに図に示された構造及
び形状について,原則として目視によって検査する。
4.2 寸法及び質量 ペールの寸法及び質量の検査には,許容差に対し適切な精度をもった測定器を用い
て測定を行う。ただし,内径及び内高については,次の計算式によって求めることができる。
内径 Di=外径−(呼び板厚×2)
内高 Hi=外高−[天板のチャイム深さ+地板のチャイム深さ+(呼び板厚×2) ]
4.3 容量 容量は,ペールに水を100%充てんした質量から,ペールの質量を減じた質量を容量に換算す
る。
――――― [JIS Z 1620 pdf 12] ―――――
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JIS Z 1620 改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 内 野 篤 社団法人日本化学工業協会
青 柳 桂 一 通商産業省基礎産業局
山 村 修 蔵 工業技術院標準部
加 山 英 男 財団法人日本規格協会
鈴 木 和 男 自治省消防庁
小 崎 文 雄 運輸省海上技術安全局
獅 山 有 邦 厚生省薬務局
八十川 欣 勇 社団法人日本海事検定協会
中 西 忠 雄 防衛庁装備局
柳 瀬 斎 彦 化成品工業協会
久保田 亘 石油連盟
浜 田 久 直 日本ペイント株式会社
渡 辺 浄 光 日本石鹸洗剤工業会
○ 綿 引 孝 一 日本ドラム缶更生工業連合会
○ 広 瀬 圭 介 ドラム缶工業会
○ 南 徹 日鐵ドラム株式会社
○ 原 田 勝 鋼管ドラム株式会社
○ 折 原 隆 新邦工業株式会社
○ 長 尾 隆 株式会社長尾製缶所
○ 横 井 大 秋 株式会社前田製作所
○ 豊 田 眞 史 エノモト工業株式会社
○ 井 上 裕 株式会社大和鐵工所
(事務局) 柴 野 正 裕 ドラム缶工業会
備考 ○印は,分科会委員
JIS Z 1620:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 55 : 包装及び物流 > 55.120 : 缶.ぶりき缶.チューブ
JIS Z 1620:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3303:2017
- ぶりき及びぶりき原板
- JISG3315:2017
- ティンフリースチール
- JISG3532:2011
- 鉄線
- JISZ1604:2017
- 鋼製ドラム用口金
- JISZ1607:2003
- 金属板製ふた・口金