この規格ページの目次
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Z 8222-2 : 2006 (IEC 81714-2 : 1998)
JIS Z 8313-0 製図−文字−第0部 : 通則
備考 ISO 3098-0:1997,Technical product documentation−Lettering−Part 0: General requirementsが,
この規格と一致している。
JIS Z 8313-5 製図−文字−第5部 : CAD用文字,数字及び記号
備考 ISO 3098-5:1997,Technical product documentation−Lettering−Part 5: CAD lettering of the Latin
alphabet,numerals and marksからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8321 製図−表示の一般原則−CADに用いる線
備考 ISO 128-21:1997,Technical drawings−General principles of presentation−Part 21: Preparation of
lines by CAD systemsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 6428:1982,Technical drawings−Requirements for microcopying
ISO 6523:1984,Data interchange−Structures for the identification of organizations
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8222-1の3.(定義)及びJIS C 0452-1の3.(定義)
によるほか,次による。
3.1 文書に用いる図記号
3.1.1 機能記号(function symbol) 定められた動作をするオブジェクトを示し,かつ,入出力機能ノー
ドを備えた図記号。
備考 機能記号の例として,“AND-function”。
3.1.2 製品記号(product symbol) 定められた動作をするオブジェクトを示し,かつ,ノード,特にハ
ードウエア又はソフトウエアのいずれかのためのノードを備えた図記号。
3.1.3 図記号のオカレンス(graphical symbol occurrence) 当該オブジェクトに関連するデータの表示を
含む,線図内に描画されている図記号。
3.1.4 参照記号(reference symbol) 明白に識別されている図記号であって,かつ,図記号のオカレンス
によって線図内に描画されているオブジェクトに関連するデータの表示のためのオープニングを備えてい
る図記号。
備考 オープニングを備えた図記号の例を,図12及び図13に示す。
参考 “オープニング”の定義は,3.3.1参照。
3.2 ノード
3.2.1 接続ノード・ポート・接続端(connect node・port・terminal) 接続を目的とした,オブジェクトの
アクセスポイント。
備考 接続には,例えば,次のものがある。
a) 信号,エネルギー又は物の流れを提供するための,配管及び/若しくは流路システム間,又
は導体及び/若しくは接触子間の,物理的インタフェース。
b) 情報伝達のための論理素子,ソフトウエアモジュールなどに使う機能的性質の結合。
3.2.2 (図式上の)接続ノード[(schematic) onnect node] 接続を目的とした,図記号上の位置。
備考1. (図式上の)接続ノードは,当該オブジェクトの接続端を示す。
2. (図式上の)接続ノードは,図形形状をもたないことがある。図記号の中の仮想的な点であ
ってもよい。
3.2.3 ノード名称(node name) 接続ノードの識別名称。
3.2.4 符号化接続ノードクラス(coded connect node class) 接続ノードの符号化された分類。
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Z 8222-2 : 2006 (IEC 81714-2 : 1998)
3.2.5 (図式上の)電気的ノード[(schematic) lectrical node] 電気的ネットワーク(例えば,電気回路・
配電ネットワークなど)を表現するためにデザインした接続ノード。
3.2.6 (図式上の)機能ノード[(schematic) unctional node] 機能ネットワークを表現するためにデザ
インした接続ノード。
3.2.7 (図式上の)結合ノード[(schematic) inkage node] 機械的リンクを表現するためにデザインした
接続ノード。
備考 結合ノードの例を,図1に示す。
a) リレー素子の機械的結合 b) 分離して表現したリレーの機械的結合素子
c) 電動機と発電機との間の機械的結合
図 1 結合ノードの表示例
3.2.8 (図式上の)物質ノード[(schematic) atter node] 物質輸送のネットワークを表現するためにデ
ザインした接続ノード。
備考 物質は,気体,液体又は固体である。
3.2.9 (図式上の)光学ノード[(schematic) ptical node] 光ファイバネットワークを表現するためにデ
ザインした接続ノード。
3.2.10 (図式上の)波動ノード[(schematic) ave node] 波動の伝ぱ(播)ネットワークを表現するた
めにデザインした接続ノード。
備考 波動の伝ぱ(播)ネットワークの例 : 赤外光,無線送信など。
3.3 オープニングの管理
3.3.1 オープニング(opening) 図記号のオカレンスによって示されるオブジェクトに関連する情報を
入力するための位置・範囲。
3.3.2 説明ブロック(descriptive block) 説明情報を示すためのオープニング。
3.3.3 識別ブロック(identifying block) 参照指定を示すためのオープニング。
3.3.4 接続ブロック(connect block) 接続ノードに関連したデータを示すためのオープニング。
3.3.5 テキスト(text) 英数字及び/又は人が理解できる他の文字の集合体[JIS B 3700-201]。
3.4 製品の識別
3.4.1 国名コード(country code) 国の符号化名称。
備考 JIS X 0304が,各国の国名コードを規定している。
3.4.2 組織コード(organization code) 個々の組織の符号化名称。
備考 ISO 6523では,国家機関が組織コードを割り当てるときの方法を規定している。
3.4.3 組織名称(organization name) 個々の組織の識別子[JIS B 3700-201]。
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3.4.4 住所(address) 組織の郵便配達区分の詳細又は地理的な場所の詳細[JIS B 3700-201]。
3.4.5 製品識別番号(product identifying number) ある組織内において製品を一意に識別する,その組織
固有のコード。
3.4.6 統一商品コード・国際物品番号・EANコード(universal product code,international article number,
EAN number) 世界的に明確な製品識別子。[20](1)
注(1) 角括弧内の数字は附属書Lの参考文献の番号を示す。
参考 EANコード及びJANコード
EAN(European Article Numberの略) : ベルギーに本部を置く国際的なコード管理機関である
“国際EAN協会”が管理しているコード。
JAN(Japanese Article Numberの略) : EANコードのことを日本ではJANコードという名称で
用いている。
3.5 図形構成
3.5.1 基本図形(graphical primitives) コンピュータ支援作画システムで図形を描くのに必要な,線,円
弧,多角形,だ円などの図形。
3.5.2 縮尺率(scaling factor) 記号の定義されているすべての点に,その記号の基準点からの寸法を拡
大又は縮小する倍率。
3.6 線図における図記号の結線及び配置
3.6.1 埋込みエリア(embedded area) 図記号が収められているエリア。
3.6.2 接続線の方向(connecting line directions) 図式上の接続ノードにつなげてもよい接続線の方向の
仕様。
3.7 図記号の管理
3.7.1 レイヤー(layer) 個々に操作又は表示することができる独立したデータグループ。
3.7.2 記号分類(symbol classification) 図記号によって示されるオブジェクトの分類。
3.7.3 記号分類コード(symbol classification code) 図記号によって示されるオブジェクトの符号化され
た分類。
3.7.4 記号説明(symbol description) 図記号の説明のテキストによる説明。
3.7.5 記号名称(symbol name) 記号ライブラリ内における図記号の識別子。
3.7.6 記号形式(symbol type) 例えば,CAEシステム内における単純な記号管理などのために使用す
る図記号分類の属性,及び特殊な数値(例えば,接続端,デバイス,分割表示,一体表示など)。
3.7.7 変形名称(variant name) 変形した記号の識別名称。
3.8 テキスト
3.8.1 文字枠(character body) 一つの文字を囲むのに使用する長方形。
備考 同じ書体(type face)のすべての文字枠は,同じ高さをもつ(ISO/IEC 79421参照)。
3.8.2 文字縦横比(character aspect ratio)[JIS B 3700-201],文字拡大率(character expansion factor)[JIS X
4221-1] 文字枠の高さと幅との比率。
3.8.3 文字の行そろえ(character justification) その文字枠内の文字の位置合せ[JIS X 4221-1]。
3.8.4 文字間隔係数(character spacing factor) 連続した文字枠間の間隔[JIS X 4221-1]。
3.8.5 平板状レタリング(tabular lettering) すべて文字枠の幅が一定の文字のレタリング。
備考 文字枠の幅は,高さに対する幅の比率(b/h)で決まっている。
3.8.6 均整(比例)レタリング(proportional lettering) 文字枠ごとに独自の幅をもつ文字のレタリング。
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Z 8222-2 : 2006 (IEC 81714-2 : 1998)
備考 文字枠の幅は,文字の見掛けによって決まる。
3.8.7 行間隔係数(line distance factor) 文字のレタリング高さに対するテキストの連続する基線間の間
隔を決定する係数。
4. マーカ
4.1 基準点及び接続ノード
この規格では,次のマーカを文書化の目的のために使用する。
基準点 接続ノード 基準点と接続ノードとの組合せ
この規格の中で(図式上の)接続ノードの形式を特定する場合,アステリスク(*)は,JIS Z 8222-3
に規定する文字コードを使用する。
4.2 テキストの位置決めを表すためのマーカ
接続ブロック,説明ブロック,識別ブロック及びテキス
ト領域の位置及び方向には,次のマーカを使用する。
上部
中心
下部
左 中心 右
図 2 テキスト位置の符号化
JIS Z 8313-5の規定によって,各々の位置は,図2に示す数字によってコード化する。附属書Gを参照。
5. 参照記号
使用者にとって,製品に関する文書化において使用者志向であることが重要である。
文書化を整備することは,重要な経費削減要素である。企業は,低コストで,しかも短時間に,品質の
確保された文書の作成を目指して文書化を整備している。したがって,そのような文書化整備のために,
より効率的なツールを備えることが産業上の重要事項である。
線図は,幾つかの図記号を含んでいる。各々の記号は,オブジェクトに属する他の情報の表示を伴って
いる。図記号の作成において,この情報の判読性に関し,線図内の情報及び/又はエネルギーの流れの向
き及び図形全体の一貫性に注意を払わなければならない。線図作成における仕事量を軽減させるために,
図記号を記号ライブラリに保存する。
線図は,ライブラリに含まれている図記号の定義のオカレンスだけを使用する。この方法によって,シ
ステムは,線図内に埋め込まれたオブジェクトに図記号を含める必要はない。線図内で使用する場合,単
に対応するライブラリ内の対応する記号の定義を参照するだけでよい。これは,線図のデータ量を非常に
少なく保つことができる効率的な方法である。
ライブラリに含まれる図記号の定義は,それがどこに適用されるかを示していない。したがって,図記
号が示すオブジェクトに属する変動し得るデータは,線図内に表示するときに挿入する必要があり,更に,
線図に組み入れる必要がある。線図内での記号のオカレンスに関連したデータは,通常,ライブラリの記
号の定義で指定する初期値を優先する。
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Z 8222-2 : 2006 (IEC 81714-2 : 1998)
次のような事項は,将来の事業環境の重要な要素である。
− 異なる規律の中での増加する相互運用性
− 増加するマルチサプライヤの環境
− 増加するデータ共有
線図作成及び図記号の使用に関して,上記の事項は,図記号が整理されている方法で入手可能な場合に
だけ実現できる(附属書Bも参照)。整理されている図記号は,参照記号及び参照記号ライブラリを導入
することによって達成できる。
JIS C 0617及びISO 14617の図記号は,参照記号の基礎として用いてもよい。これらの引用規格・参考
文献に規定する図記号がコンピュータ設計システムで有効的な追加要求を反映していないため,この規格
では,必要なCAx−要求事項を規定している。詳細については,附属書Aを参照。
参考 CAxとは,CAD(computer aided designの略),CAM(computer aided manufacturingの略)及び
CAE(computer aided engineeringの略)を示す。
参照記号の使用は,次の事項を容易にする。
− アプリケ−ション内の記号ライブラリの使用に関する共通認識
− 共通機能の再使用又はマルチサプライヤの環境で作業する場合の製品構想
− 線図に使用する記号の効率的な交換規則
− 効率的な記号の定義
− 自動設計を支援する概念を追加した,より十分な品質
− 少ないサイズ変更,図記号の適用などを伴った工程の各段階内での再使用(複数回使用)の支援
− CAx−システムにおける既存の機能の拡張使用。
6. 参照ライブラリ用記号を含む記号に対する仕様
6.1 一般
参照記号は,JIS Z 8222-1に基づいて定義し,この規格の追加規則に従って規定しなければな
らない。
この規格の規則は,参照記号ライブラリに含まれていない図記号作成にも適用することが望ましい。
参照図記号は,位置が規定された幾つかのオープニングをもつことがある。これらのオープニングは,
図記号が線図において示すオブジェクトに関連付けられたデータの表示のためのものである。この規格に
おいて,これらのオープニングの内容は,テキスト領域の形で表示している。この規格で規定するオープ
ニングについて,データ形式及び長さに関する推奨事項を附属書Eに示す。
備考1. 特に断らない限り,この規格に記載する寸法は,線,円などの中心を起点とする。
2. この規格で示す最小間隔は,JIS Z 8222-1によって規定する要求事項を包含する。さらに,
プリンタ及びプロッタ機器の既存の機械的許容差も考慮している。
6.2 各種図記号
6.2.1 一般 線図中における8種類の変形の使用について,変形は制御(情報,信号)の流れ及び図記号
自体のプロセス(物質,エネルギー)の流れを考慮に入れる必要がある。さらに,英数字の読みの方向又
は図記号に関連した他のラベルが制御の流れに平行となるように規定する必要がある。
これらの8種類の変形は,線図上でそれらを使用する場合の追加推奨事項を考慮せずに定義している。
変形は,それらを使用するか,使用しないかに関わらず,独立してAHの名称を用いる。
変形の定義を図3に示す。
――――― [JIS Z 8222-2 pdf 10] ―――――
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JIS Z 8222-2:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 81714-2:1998(IDT)
JIS Z 8222-2:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.50 : 情報及び通信技術用製図,及び関連技術文書のための図記号
JIS Z 8222-2:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0452-1:2004
- 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第1部:基本原則
- JISC0456:2005
- 電気及び関連分野―電気技術文書に用いる符号化図形文字集合
- JISC1082-1:1999
- 電気技術文書―第1部:一般要求事項
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISX0211:1994
- 符号化文字集合用制御機能
- JISX0304:2011
- 国名コード
- JISX0304:2021
- 国名コード
- JISX4221-1:2001
- コンピュータグラフィクス及び画像処理―対話型グラフィクスシステムPHIGS―第1部:機能記述
- JISZ8222-1:2006
- 製品技術文書に用いる図記号のデザイン―第1部:基本規則
- JISZ8222-3:2006
- 製品技術文書に用いる図記号のデザイン―第3部:接続ノード,ネットワーク及びそのコード化の分類
- JISZ8312:1999
- 製図―表示の一般原則―線の基本原則
- JISZ8313-0:1998
- 製図―文字―第0部:通則
- JISZ8313-5:2000
- 製図―文字―第5部:CAD用文字,数字及び記号
- JISZ8321:2000
- 製図―表示の一般原則―CADに用いる線