この規格ページの目次
28
Z 8732 : 2021
e) 測定時の気温(℃),相対湿度(%)及び大気圧(Pa)
f) 測定に用いた測定器の名称,型式,シリアル番号及び製造業者名
g) 試験に用いた音源
h) 使用した音源ごとに設定したマイクロホントラバースの起点の位置
i) それぞれのマイクロホントラバース経路の位置·方向·長さ及び室境界との位置関係
j) 試験信号及び分析周波数帯域幅
k) 対象周波数範囲(3.11参照)
l) それぞれのマイクロホントラバース経路について測定点の数及び各測定点における平均化時間,並び
に連続的測定についてトラバースの速度及び測定器の反応時間
m) それぞれのマイクロホントラバース経路上で測定した試験用音源からの距離ごとの測定対象周波数範
囲の音圧レベルの分布又は逆2乗則からの偏差を示した表若しくは図
n) 特性が評価された無響空間又は半無響空間の諸元及び場所
A.5.2 報告事項
この附属書によって行った試験について,次の事項を報告する。
a) 測定の日時
b) 特性試験の対象とした試験室の諸元及び壁·天井·床の仕上げ
c) 使用した測定器
d) この規格の要求事項を満たした指向特性をもつ試験に使用した音源
e) 試験信号及び分析周波数帯域幅
f) 対象周波数範囲(3.11参照)
g) 試験におけるマイクロホントラバース経路及び音源の位置
h) 逆2乗則からの偏差の許容値に関する性能評価基準
i) この規格によって性能を評価した無響空間又は半無響空間の諸元及び場所
j) 音圧レベルの拡散減衰又は音源からの距離に対する逆2乗則からの偏差に関する測定結果
k) 対象とする試験室の使用目的に対する適性
l) 性能評価をこの規格に従って行った旨の記載
――――― [JIS Z 8732 pdf 31] ―――――
29
Z 8732 : 2021
附属書B
(規定)
特定の騒音源の音響パワーレベル及び
音響エネルギーレベル測定用試験室の適性試験方法
B.1 一般事項
この附属書では,この規格によって,特定の騒音源の音響パワーレベル又は音響エネルギーレベルを測
定するための試験室の内部空間の適性を調べる方法を示す。この方法は,試験室自体の適性の試験方法を
規定した附属書Aの代用ではない。
この規格による測定は,自由音場又は半自由音場の条件を満たす環境で行う。
試験室は十分大きく,半無響室の反射面を除いて,反射を生じるようなものはあってはならない。
次の条件を満たすような試験室の内部に,測定面を設定する。
a) 境界から有害な反射音がない音場
b) 測定対象騒音源の近接音場から外れた空間
この附属書では,測定環境に対して有害な影響がある場合にはそれを特定し,自由音場又は半自由音場
であることを確認する方法について規定する。半無響室における測定では,反射面は,B.2に規定する要
求事項を満たさなければならない。
B.2 反射面の特性
B.2.1 一般事項
半無響室では,一面が反射性である試験室の反射面の上で測定を行う。
反射面が地表面でない場合,又は試験室を構成する面の一つでない場合には,その面が振動することに
よって測定に影響を与えるような音を放射しないことを確かめておく必要がある。
B.2.2 寸法
反射面の大きさは,その上に設定する半球測定面の投影面より,対象周波数範囲の1/3オクターブバン
ドの最低の中心周波数の音の波長の1/4以上かつ0.75 m以上大きくなければならない。
B.2.3 吸音率
反射面の吸音率は,対象周波数範囲全体にわたって0.06未満でなければならない。
注記 空気だ(溜)まり及び対象周波数範囲で構造的な共振をもたない密閉したコンクリート構造,
又は面密度が20 kg/m2以上の密閉軽量構造がこの条件に適合する。
B.3 異なる半径をもつ二つの測定球面又は半球面を用いる方法(二面法)
B.3.1 試験用音源
この適性試験では,試験用音源として測定対象騒音源を用いる。
測定面の適性は,試験に用いる騒音源又は寸法及び指向特性がその騒音源に近い騒音源を対象とする場
合に限られる。
B.3.2 手順
騒音源を取り囲む二つの球面(無響室の場合)又は二つの半球面(半無響室の場合)を設定する。一つ
めの面は,この規格の箇条8で規定した条件に適合した音響パワーレベル又は音響エネルギーレベルの測
――――― [JIS Z 8732 pdf 32] ―――――
30
Z 8732 : 2021
定のための測定面(面積 : S1)とする。二つめの面(面積 : S2)は,一つめの面と幾何学的に相似で騒音
源から遠く離れ,騒音源に対して対称とする。
二つめの面上のマイクロホン位置は,一つめの面に対応するように設定する。比率S2/S1は2以上,でき
れば4以上とすることが望ましい。
S1とS2との面上の時間平均音圧レベルの平均値の測定結果から,各周波数について,次の量を計算する。
S2
Lp1 Lp2 10log10 (B.1)
S1
ここに, L :
p1
S1面上の面上時間平均音圧レベル(dB)
L :
p2
S2面上の面上時間平均音圧レベル(dB)
注記 測定対象騒音源が単発性の音を放射する場合には,式(B.1)の L及び
p1 Lを,それぞれ,S1及
p2
,,1 及び LET
びS2の面上の面上時間積分音圧レベル LET ,,2 に置き換えて,δを計算する。
·δ·の値が0.5 dB以下であれば,試験室及び測定面S1は,この規格の要求事項に適合していると判断され
る。
――――― [JIS Z 8732 pdf 33] ―――――
31
Z 8732 : 2021
附属書C
(規定)
1/3オクターブバンドレベルからA特性音響パワーレベル及び
A特性音響エネルギーレベルを計算する方法
C.1 一般事項
この附属書は,1/3オクターブバンドごとに測定した測定対象騒音源の音響パワーレベル又は音響エネ
ルギーレベルから,A特性音響パワーレベル又はA特性音響エネルギーレベルを計算する方法を規定する。
C.2 A特性音響パワーレベル
A特性音響パワーレベルLWA(dB)は,式(C.1)によって計算する。
jmax
L Cj /10
LWA 10log10 10Wj, (C.1)
jjmin
ここに, LW,j : j番目の1/3オクターブバンドの音響パワーレベル(dB)
j, Cj : それぞれ,表C.1に示す値
jmin, jmax : それぞれ,測定を行った1/3オクターブバンドの最低及び
最高周波数のjの値
C.3 A特性音響エネルギーレベル
A特性音響エネルギーレベルLJA(dB)は,式(C.2)によって計算する。
jmax
LJj
, Cj /10
LJA 10log10 10 (C.2)
jjmin
ここに, LJ,j : j番目の1/3オクターブバンドの音響エネルギーレベル
(dB)
j, Cj : それぞれ,表C.1に示す値
jmin, jmax : それぞれ,測定を行った1/3オクターブバンドの最低及び
最高周波数のjの値
C.4 計算に用いるj及びCjの値
C.2及びC.3の計算に用いるj及びCjの値を,表C.1に示す。
――――― [JIS Z 8732 pdf 34] ―――――
32
Z 8732 : 2021
表C.1−1/3オクターブバンド中心周波数に対するj及びCjの値
j 1/3オクターブバンド中心周波数 Cj
Hz dB
1 50 −30.2 a)
2 63 −26.2 a)
3 80 −22.5 a)
4 100 −19.1
5 125 −16.1
6 160 −13.4
7 200 −10.9
8 250 −8.6
9 315 −6.6
10 400 −4.8
11 500 −3.2
12 630 −1.9
13 800 −0.8
14 1000 0.0
15 1250 0.6
16 1600 1.0
17 2000 1.2
18 2500 1.3
19 3150 1.2
20 4000 1.0
21 5000 0.5
22 6300 −0.1
23 8000 −1.1
24 10000 −2.5
注a) これらのCjは,試験室及び測定装置がそれぞれの周波数帯域に
対して十分な性能をもっているときの値である。
――――― [JIS Z 8732 pdf 35] ―――――
次のページ PDF 36
JIS Z 8732:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3745:2012(MOD)
- ISO 3745:2012/AMENDMENT 1:2017(MOD)
JIS Z 8732:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.01 : 音響測定及び雑音除去一般
JIS Z 8732:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1508:2000
- 騒音計のランダム入射及び拡散音場校正方法
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1513-1:2020
- 電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第1部:仕様
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器