JIS Z 8808:2013 排ガス中のダスト濃度の測定方法 | ページ 2

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測定位置の選定・測定点の決定
排ガス温度の測定
水分量の測定
静圧の測定
排ガス組成の測定
全圧の測定
ダクト内の排ガスの性状の把握
動圧の計算(または動圧の測定値)
排ガス密度の計算
排ガス流速の計算
ノズルの内径
等速吸引流量の確定
ダクトの断面積
ダスト試料の採取
吸引ガス量の算出
ダスト量のひょう量
ダスト濃度の算出
湿り排ガス流量の算出
平均ダスト濃度の算出
乾き排ガス流量の算出
ダスト流量の算出
注記1 で囲んだものは測定値を, で囲んだものは計算値を表す。
注記2 破線で囲んだ部分は,平衡形試料採取装置を用いて測定を行う場合である。
注記3 一点鎖線で囲んだ部分は,排ガス流量又はダスト流量を求める場合に必要である。
図1−測定方法の概要

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5 測定位置,測定孔及び測定点

5.1 測定位置

  測定位置は,ダクトの屈曲部分,断面形状の急激に変化する部分などを避け,排ガスの流れが比較的一
様に整流され,測定作業が安全かつ容易な場所を選ぶ。

5.2 測定孔

  測定孔は,内径100150 mm程度のものを測定位置のダクト壁面に,図2に示すように設け,測定時以
外は適当な蓋で密閉しておく。測定孔の位置は,円形断面のダクトの場合は,図3に示すように,各測定
点を含む直交する直径線上に定め,長方形及び正方形断面のダクトの場合は,図4及び図5に示すように,
各測定点を含む直線上に上下又は左右に定める。その他の断面形状のダクトに対する測定孔は,上記の方
法に準じて定める。
なお,挿入する器具と測定孔との隙間は,耐熱材などを用いて密閉する。
図2−測定孔の構造例

5.3 測定点

  測定位置に選んだダクトの測定断面の形状及び大きさに応じて,次の規定に従って適当数の等面積に区
分し,その区分面積ごとに測定点を選ぶ。
なお,測定断面周辺にダストなどの堆積物がある場合は,それを除した部分を測定断面とする。
a) 円形断面の場合 図3のような測定断面において互いに直交する直径線上の,表1に示す位置に測定
点を選ぶ。ダクトの直径が4.5 mを超える場合には,20点までとする。

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図3−円形断面の測定点の例
表1−円形断面の測定点
適用ダクト直径 半径区分数 測定点の数 測定点のダクト中心からの距離(m)
2R(m) r1 r2 r3 r4 r5
1以下 1 4 0.707R − − − −
1を超え 2以下 2 8 0.500R 0.866R − − −
2を超え 4以下 3 12 0.408R 0.707R 0.913R − −
4を超え 4.5以下 4 16 0.354R 0.612R 0.791R 0.935R −
4.5を超えた場合 5 20 0.316R 0.548R 0.707R 0.837R 0.949R
b) 長方形及び正方形断面の場合 測定断面を図4及び図5に示すように,一辺の長さlが1 m以下の範
囲で4個以上の等断面積の長方形又は正方形に区分し,その中心に測定点を選ぶ。適用寸法及び測定
点の取り方は,表2のとおりとする。ただし,ダクトの断面積が20 m2を超える場合には,測定点の
数は一般に20点までとし,等断面積に区分する。
また,測定断面において流れが非対称となる場合は,非対称方向に区分する一辺の長さは,それと
垂直な方向の一辺の長さより小さく取り,測定点の個数をそれぞれ増加する。
図4−長方形断面の測定点の例 図5−正方形断面の測定点の例
(測定点数12の場合) (測定点数16の場合)

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表2−長方形及び正方形断面の測定点の取り方
適用ダクト断面積A(m2) 区分された一辺の長さl(m)
1以下 l≦0.5
1を超え 4以下 l≦0.667
4を超え 20以下 l≦1
c) その他の形状の断面の場合 a)又はb)に準じて測定点を選ぶ。
注記1 小規模ダクト(断面積0.25 m2以下)の場合は,断面内の中心点を測定点としてもよい。
注記2 測定断面において,8.3の規定によって流速の分布が比較的対称とみなすことができた場
合には,水平ダクトでは,垂直の対称軸に対して片側をとり,垂直ダクトでは1/4の断面
をとり,測定点の数をそれぞれ1/2,1/4に減らしてもよい。
注記3 あらかじめこの規格によって求めたダスト濃度分布の測定結果が得られており,その中の
1か所又は数箇所の測定点で平均のダスト濃度が求められることが確認されている場合は,
その測定点を代表点として測定してもよい。

6 排ガス温度の測定

6.1 測定点

  測定点は,5.3の規定によって選定する。ただし,温度分布が比較的平たんであることが確認されている
場合は,測定点の数を減らしてもよい。

6.2 測定装置

  測定装置には,JIS B 7411又はJIS Z 8704に規定する温度計を用いる。

6.3 測定方法

  測定方法は,測定装置を測定孔から挿入し,測定点に合わせる。温度の測定は,JIS Z 8704又はJIS Z 8705
による。
なお,排ガス温度は,各測定点で測定した温度の平均値とする。

7 排ガス中の水分量の測定

7.1 吸湿管による方法

7.1.1  測定点
測定点は,5.1に規定する測定位置で,ダクト断面の中心部に近い点を選ぶ。
7.1.2 水分試料採取装置
水分試料採取装置は,次に示す水分試料採取部,ガス吸引部及び吸引流量測定部からなる。図6にその
構成例を示す。この採取装置の全ての接合部にガス漏れがあってはならない。

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図6−水分試料採取装置の構成例
a) 水分試料採取部 水分試料採取部は,次に示す吸引管,吸湿管及び冷却水槽からなる。
1) 吸引管 先端に無アルカリガラス繊維などを充して,排ガスを吸引するときに,ダストが混入し
ないようにしたもので,硬質ガラス製又は金属製のものを用いる。
2) 吸湿管 JIS R 3503に規定する共通すり合わせU字管,又はJIS M 8813に規定する吸収器に,JIS K
8125に規定する塩化カルシウム(水分測定用)などの吸湿剤を充し,吸湿剤の飛散を防ぐため無
アルカリガラスウール又はシリカウールを詰めたもので,一般に2個の吸湿管を用いる。
3) 冷却水槽 吸湿管を冷却するために用いる。
b) ガス吸引部 ガス吸引部は,次に示すSO2吸収瓶,ミスト除去瓶,吸引装置,及び吸引流量調節弁か
らなる。
1) O2吸収瓶 JIS K 8230に規定する過酸化水素を約10倍に希釈して吸収液(1+9)とする。吸引装
置などが硫黄酸化物などによって腐食するおそれがある場合に用いる。
2) ミスト除去瓶 ガラス繊維又は脱脂綿を充した瓶で,SO2吸収液の同伴を防ぐために用いる。
3) 吸引装置 排ガスを吸引する装置で,ダクト内の負圧,試料採取装置各部の抵抗に十分打ち勝ち,
所要の流量でガスを吸引できる吸引ポンプ,ブロワなどを用いる。吸引装置の吐出側には,必要に
応じて流量計保護のための油ミスト除去器を設ける。
4) 吸引流量調節弁 排ガスの吸引流量を加減するために用いるもので,吸引装置又はガス吸引部の適
当な箇所に設ける。
c) 吸引流量測定部 吸引流量測定部は,次に示す積算流量計及び積算流量計によって校正された面積流
量計,並びに絞り機構などの瞬間流量計からなる。積算流量計は吸引ガス量の測定に,瞬間流量計は
吸引流量の確認に用いる。
1) 積算流量計 湿式又は乾式のガスメーターを用いる。ただし,乾式ガスメーターを用いる場合には,
その前でガスを乾燥しなければならない。
なお,ガスメーターは,定期的に校正しておかなければならない。
2) 面積流量計又は絞り機構 JIS B 7551に規定する面積流量計又はJIS Z 8762-1に規定する絞り機構

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