JIS A 1171:2016 ポリマーセメントモルタルの試験方法 | ページ 3

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次に,ポリマーセメントモルタルを型枠の上端まで詰め,上記と同様に突き棒を用いて突き,最
後に残りのポリマーセメントモルタルによって約5 mmの盛り上げをして,湿空養生室に静置する。
湿空養生室に静置する場合には,供試体を覆うなどして,供試体表面からの水の蒸発を防ぐ。突き
数は,各層15回を標準とするが,材料の分離が生じるおそれがあるときは,10回ずつ突く。
2) 接着強さ試験及び接着耐久性試験に用いる供試体は,基板の研磨した面の中央部に,図3に示すよ
うに,内のり寸法40 mm×40 mm×10 mmの金属製又はプラスチック製型枠を置いてテープなどで
固定し,水湿しを行った後,5.4で調製したポリマーセメントモルタルを,6.4.1 c) に示すへらを用
いて,塗り付けるように充し成形する。
単位 mm
図3−供試体作製用型枠(例)
3) 促進中性化試験及び塩化物イオン浸透試験に用いる供試体は,5.4で調製したポリマーセメントモル
タルを,表2に示す寸法の供試体が得られる型枠にJIS A 1132の4.3.2(突き棒を用いる場合)に従
って詰めて成形する。
なお,ポリマーセメントモルタルは2層詰めとする。
4) 湿度試験に用いる供試体は,5.4で調製したポリマーセメントモルタルを,表2に示す寸法の供試体
が得られる型枠の中に6.4.1 c) に示すへらを用いて,塗り付けるように充し成形する。
ポリマーセメントモルタルを詰めてから適切な時期に,供試体をいためないように注意して,型
枠の上の盛り上げを削り取り,押し付けずに軽くなでて,表面を平滑にする。
注記 適切な時期とは,型枠上の盛り上げの削り取りが容易で,かつ,削り取りがポリマーセメ
ントモルタルの硬化反応に著しい影響を及ぼすことのない時期をいう。一般に,セメント
混和用ポリマーの種類,セメントの種類及びポリマーセメントモルタルの配合によって異
なり,型枠に詰めてから15時間程度であるが,速硬性のものではそれよりも短い時間と
なる。
b) 養生 供試体は,成形後,湿空養生室で48時間経過した後,脱型してから,温度20±2 ℃の水中で5
日間養生し,さらに,一般養生室で21日間養生することを標準とする。ただし,長さ変化率試験用供
試体は,7.8によって養生する。
なお,ポリマーセメントモルタルの用途を考慮して,温湿度条件及び養生期間を適宜設定して養生
してもよい。この場合には,温湿度条件及び養生期間を記録しておく。

7.3 曲げ強さ及び圧縮強さ試験

7.3.1  試験用機械器具
曲げ強さ試験機及び圧縮強さ試験機は,JIS R 5201の11.2.4(圧縮強さ試験機)及び11.2.5(曲げ強さ試

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験機)に規定するもの又はこれらと同等の性能をもつものとする。
7.3.2 試験の準備
供試体は,養生が終わった直後の状態で試験ができるように準備しなければならない。
注記 ポリマーセメントモルタルの強さが供試体の乾燥状態などによって変化する場合もあるので,
養生を終わった直後の状態で試験を行う必要がある。
7.3.3 曲げ強さの試験方法
曲げ強さ試験は,JIS R 5201の11.6(測定)及び11.7(計算)に規定する方法によって行う。曲げ強さ
は,3個の供試体の平均値を小数点以下1桁に丸めて示す。
7.3.4 圧縮強さの試験方法
圧縮強さ試験は,曲げ強さ試験を行った一組3個の供試体の折片6個について,曲げ強さ試験の直後に
行う。供試体を成形したときの両側面を加圧面とし,載荷用加圧板を用いて,供試体中央部に毎秒800±
50 Nの荷重速度で載荷して最大荷重を求める。供試体の圧縮強さを次の式によって求め,小数点以下1桁
に丸めて示す。圧縮強さは,6個の供試体の平均値を小数点以下1桁に丸めて示す。
P
c
1 600
ここに, 圧縮強さ(N/mm2)
P : 最大荷重(N)

7.4 接着強さ試験

7.4.1  試験の準備
供試体を水平に置き,供試体の表面に接着剤を塗り,図4に示す上部引張用ジグを静かに載せ,軽く擦
り付けるようにして接着し,周りにはみ出した接着剤を丁寧に取り除く。上部引張用ジグを接着した供試
体を,試験室内に24時間静置する。
なお,接着剤は,供試体に浸透しない高粘度のもので,24時間以内に硬化が終了するものとし,例えば,
無溶剤形の二液性エポキシ樹脂接着剤などがよい。

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図4−接着強さ試験用供試体及び上部引張用ジグ(例)
7.4.2 試験方法
供試体の基板に,下部引張用ジグ(図5)を鋼製当て板(図6)を介して取り付け,毎分1 5002 000 N
の荷重速度で,供試体の鉛直方向に載荷して最大荷重を求める。試験後,各供試体の破壊状況を記録する。
供試体の接着強さを次の式によって求め,小数点以下1桁に丸めて表す。接着強さは,5個の供試体の平
均値を小数点以下1桁に丸めて示す。
T
a
1 600
ここに, 懿 接着強さ(N/mm2)
T : 最大荷重(N)

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図5−接着強さ試験装置(例)
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図6−鋼製当て板(例)

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7.5 接着耐久性試験

7.5.1  試験の準備
供試体は,7.2.4 b) による養生の終了3日前に,図7に示すように,基板の4側面及び上面,並びにポ
リマーセメントモルタルの4側面を,シールして密封する。シールは,エポキシ樹脂塗料,ポリウレタン
樹脂塗料,アルミニウムはく(箔)のテープなどによる。
単位 mm
図7−接着耐久性試験用供試体
7.5.2 試験方法
供試体を温度20±2 ℃の水中に18時間浸せきした後,直ちに温度−20±3 ℃の恒温器中で3時間冷却
し,次いで,温度50±3 ℃の恒温器中で3時間加温する1サイクルを24時間とする温冷繰返し操作を10
回繰り返す。
繰返し操作の途中で試験を中断する場合,加温3時間終了後とし,一般養生室で静置し,試験期間は4
週間を超えてはならない。
10回の温冷繰返し操作後,試験室に2時間静置した後,基板に達するように,ポリマーセメントモルタ
ル周囲の基材面のシール材料に切込みを入れ,接着強さ試験を7.4.2に従って行う。

7.6 吸水率試験

  供試体を温度80±2 ℃で48時間乾燥し,デシケーター内で冷却してから質量を量る。次に,供試体を
温度20±2 ℃の静水中に浸せきし,48時間経過した後に取り出して,供試体の各面を湿布で手早く拭き,
直ちに質量を0.1 gまで量る。供試体の吸水率を次の式によって求め,小数点以下1桁に丸めて表す。吸水
率は,3個の供試体の平均値を小数点以下1桁に丸めて示す。
W1 W0
Wa 100
W0
ここに, Wa : 吸水率(%)
W0 : 乾燥後の質量(g)
W1 : 吸水後の質量(g)

7.7 透水量試験

7.7.1  試験の準備
透水量試験用供試体は,温度80±2 ℃で48時間乾燥し,デシケーター内で冷却する。
7.7.2 試験方法
デシケーター内で冷却した供試体両面の中央部径5 cm以上を軽くブラシをかけて表皮部を除き,質量を
量る。その後,JIS A 1404の7.6(透水試験)によって供試体に100 kPaの水圧を1時間加えた後,質量を
0.1 gまで量る。供試体の透水量を次の式によって求める。透水量は,3個の供試体の平均値を小数点以下
1桁に丸めて示す。

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