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3.8
弾性復元性(elastic recovery)
変形を与える外力を除いたとき,初期の形状及び寸法に戻ろうとするシーリング材の性質。
3.9
スランプ(slump)
垂直面の目地からシーリング材が垂れ下がる現象,又ははみ出す現象。
3.10
可使時間(application life)
2成分形シーリング材を練り混ぜた後,決められた温度で十分に目地に施工することができる時間。
3.11
指触乾燥時間(skin over time)
シーリング材表面を指で触った際に,シーリング材が指先に付着しなくなるまでの時間。
3.12
硬化(cure)
シーリング材が液状又はペースト状から,塑性体又は弾性体へ移る不可逆的な変化。
3.13
バックアップ材(back-up material)
シーリング材の充深さと裏面の形状を確保するために,目地に装する材料。
4 試験用被着体
4.1 アルミニウム被着体
アルミニウム被着体は,JIS H 4000若しくはJIS H 4100に規定するアルミニウム合金,又はこれらにJIS
H 8601に規定する陽極酸化皮膜を施したもの。
注記 陽極酸化皮膜を施した場合と,施さない場合とで接着性に差が出る場合がある。
4.2 モルタル被着体
モルタル被着体は,JIS R 5210に規定する普通ポルトランドセメントを用いてJIS R 5201の11.5(供試
体の作り方)に従って調製したモルタルを,型枠を用いて成形し,24時間後に脱型して,13日間常温で水
中養生後,温度23±2 ℃,湿度(50±5)% RHの環境に14日間以上静置したもの。ただし,被着面は,
成形したときの底面又は側面とする。
4.3 ガラス被着体
ガラス被着体は,JIS R 3202に規定するフロートガラス。
なお,JIS A 5758に規定する高モジュラスの試料を試験するときには,ガラス被着体の補強にアルミニ
ウム板を用いるとよい。
5 試験
5.1 スランプ試験
5.1.1 試験器具
試験器具は,次による。
a) 溝形容器 溝形容器の材質は耐食性金属とし,形状は,図1又は図2による。
溝形容器の材質は,黄銅,ステンレスなどの耐食性金属とするが,アルミニウム合金を用いてもよ
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い。ただし,アルミニウム合金を用いる場合は,JIS H 4000若しくはJIS H 4100に規定するもの,又
はこれらにJIS H 8601に規定する陽極酸化皮膜を施したものを使用する。
b) ポリエチレン製シート 厚さ0.5 mm以下で溝形容器の内底を覆う幅をもつもの。
c) 空気循環式恒温器 器内温度を50±2 ℃及び70±2 ℃に調節できるもの。
d) 恒温器 器内温度を5±2 ℃に調節できるもの。
e) 金属製直尺 JIS B 7516に規定する1級で最小目盛0.5 mmのもの。
5.1.2 試験体の作製
試験体の作製は,温度23±2 ℃の環境下で行い,次による。また,試験体を作製する数量は,試験温度
ごとに,3個とする。
a) 5.1.1 a) に規定する溝形容器の内底に5.1.1 b) に規定するポリエチレン製シート1片を敷き,折り返し
て外側で固定する。
なお,溝形容器は,洗浄し乾燥したものを用いる。
b) 5.1.1 a) に規定する溝形容器の内側に,あらかじめ温度23±2 ℃に24時間以上静置したシーリング材
(以下,試料という。)を充する。ただし,試料を充するときの注意事項は,次による。
1) 試料を5.1.1 a) に規定する溝形容器の内面に,空気の巻き込みを避けるため押し付けるように充
する。
2) 試料の表面を5.1.1 a) に規定する溝形容器の上面及び両端と同一になるように,へらなどで平滑に
ならす。
3) 溝形容器の外側に折り返したポリエチレン製シートの固定を解除する。
5.1.3 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験温度は,5 ℃,50 ℃及び70 ℃とする。
b) スランプ縦試験は試験体作製後,直ちに試験体を図1に示すように鉛直に懸垂して,a) に規定する試
験温度で24時間養生し,各試験体の試料が,5.1.1 a) に規定する溝形容器の溝部分の下端から垂れ下
がった先端までの距離を,温度23±2 ℃の環境下で5.1.1 e) に規定する金属製直尺を用いて測定する。
なお,試験温度が50 ℃及び70 ℃の場合は,5.1.1 c) に規定する空気循環式恒温器を用い,試験温
度が5 ℃の場合には,5.1.1 d) に規定する恒温器を用いる。
c) スランプ横試験は試験体作製後,直ちに試験体を図2に示すように水平にして,a) に規定する試験温
度で24時間養生し,各試験体の試料が,5.1.1 a) に規定する溝形容器の端部から水平方向にはみ出た
距離を,5.1.1 e) に規定する金属製直尺を用いて測定する。
なお,試験温度が50 ℃及び70 ℃の場合は,5.1.1 c) に規定する空気循環式恒温器を用い,試験温
度が5 ℃の場合には,5.1.1 d) に規定する恒温器を用いる。
d) 各試験体の測定値,及び測定値を四捨五入によって整数に丸めた平均値を記録する。
e) 試料が溝形容器から滑り落ちた場合には,溝形容器の内面をシーリング材製造業者の指示に従って処
理を施し,試験をやり直す。
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単位 mm 単位 mm
注a) この寸法は,0でもよい。 注a) この寸法は,0でもよい。
図1−スランプ縦試験 図2−スランプ横試験
5.2 弾性復元性試験
5.2.1 試験器具
試験器具は,次による。
a) 被着体 箇条4に規定するいずれかの被着体とし,形状及び寸法は,図3による。ただし,被着体は,
次に示すような方法で,被着面を清浄にする。
1) アルミニウム被着体 メチルエチルケトンなどの溶剤で洗浄し,清浄な綿布などで拭く。
2) モルタル被着体 被着面を磨き1),付着した粉末などはブラシなどを用いて除去する。
3) ガラス被着体 メチルエチルケトンなどの溶剤で洗浄し,清浄な綿布などで拭く。
注1) IS R 6252のP150の研磨紙などを用いるとよい。
b) 試験体作製用スペーサー シーリング材が接着しない材質又は表面をふっ素樹脂系テープなどで離型
処理したものとし,形状及び寸法は図3による。
c) 変形保持用スペーサー 試験体の目地幅を15.0±0.1 mm,19.2±0.1 mm及び24.0±0.1 mmに保持でき
るアルミニウム板などの変形しないものを用いる。
d) せん断変形試験に用いる変形保持用スペーサー 試験体の長さ方向にせん断変形を3.6±0.1 mm生じ
させ,固定できるアルミニウム板などの変形しないものを用いる。
e) 離型板 試験体の作製に用いるポリエチレン製フィルムなどで離型処理した板状のもの。
f) ノギス JIS B 7507に規定する最小目盛0.1 mm以下のノギス。
g) 引張試験機 引張速度を5.5±0.7 mm/minに調節できるもの。
h) 空気循環式恒温器 器内温度を70±2 ℃に調節できるもの。
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単位 mm
a) アルミニウム被着体及びガラス被着体
b) モルタル被着体
図3−弾性復元性試験体
5.2.2 試験体の作製
試験体の作製は,次による。また,試験体を作製する数量は,目地幅の各条件ごとに3個とする。
なお,せん断変形試験を行う場合には,せん断変形試験用に3個作製する。
a) 5.2.1 e) に規定する離型板の上に,5.2.1 a) に規定する被着体と5.2.1 b) に規定する試験体作製用スペ
ーサーとを組み合わせて,図3のa) 及びb) に示す試料充用スペースを作る。
b) あらかじめ温度23±2 ℃に24時間以上養生した試料を,a) に規定するスペースに充する。
なお,試料を充するときの注意事項は,次による。
1) プライマーを使用する場合は,シーリング材の製造業者の指示に従う。
2) 試料を,空気の巻き込みを防ぐため被着面に押し付けるように充する。
3) 試料を,5.2.1 a) に規定する被着体及び5.2.1 b) に規定する試験体作製用スペーサーの上面と同一に
なるように,平滑にならす。
c) 試験体を硬化養生するために,試験体は図4に示すように,試料が硬化又は乾燥しやすいように静置
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し,5.2.1 e) に規定する離型板を可能な限り速やかに取り除く。
なお,5.2.1 b) に規定する試験体作製用スペーサーは,取り付けたままとする。
図4−養生中の試験体の静置方法(アルミニウム被着体及びガラス被着体の例)
5.2.3 試験体の養生
試験体は,次のいずれかの条件によって養生する。
a) 養生 試験体を温度23±2 ℃,湿度(50±5)% RHの条件で28日間養生する。
b) 養生 A養生後,次に示すサイクルを3回繰り返す。このサイクルを3),4),1),2) の順に行って
もよい。
なお,B養生後の試験体は,温度23±2 ℃,湿度(50±5)% RHに24時間以上静置しなければな
らない。
1) 5.2.1 h) に規定する空気循環式恒温器を使用して温度70±2 ℃に3日間養生する。
2) 温度23±2 ℃の水中に1日間養生する。
3) 5.2.1 h) に規定する空気循環式恒温器を使用して温度70±2 ℃に2日間養生する。
4) 温度23±2 ℃の水中に1日間養生する。
5.2.4 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験は,温度23±2 ℃,湿度(50±5)% RHの条件で行う。
b) 弾性復元性は,次の手順による。
1) 試験体から5.2.1 b) に規定する試験体作製用スペーサーを外し,目地幅を試験体両端部で,5.2.1 f)
に規定するノギスを用いて1回ずつ測定し,両端部の平均値を初期の目地幅(l0)とする。次に,
試験体を5.2.1 g) に規定する引張試験機に取り付け,5.5±0.7 mm/minの速度で目地幅が25 %,60 %
又は100 %の伸び率2)になるまで伸長する。目地幅を試験体両端部で,5.2.1 f) に規定するノギスを
用いて測定し,両端部の平均値を伸長時の目地幅(l1)とする。
注2) 伸び率は,初期の目地幅(12.0 mm)に対する伸長率を表しており,そのときの目地幅は
25 %が15.0 mm,60 %が19.2 mm,100 %が24.0 mmを示す。
2) 5.2.1 c) に規定する変形保持用スペーサーを用いて,規定の伸長時の目地幅に伸長した状態で試験体
を24時間保持する。次に,5.2.1 c) に規定する変形保持用スペーサーを外し,試験体を,図5に示
すように,試験体を滑りやすくした平板(フロートガラス板など)上に静置する。1時間経過後に
目地幅を試験体の両端部で5.2.1 f) に規定するノギスを用いて測定し,両端部の平均値を復元時の
目地幅(l2)とする。
3) 弾性復元率(Re1)は,式(1)によって計算し,各試験体の計算値及び計算値を四捨五入によって整数
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JIS A 1439:2016の引用国際規格 ISO 一覧
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- ISO 10590:2005(MOD)
- ISO 10591:2005(MOD)
- ISO 11431:2002(MOD)
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- ISO 8394-2:2010(MOD)
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- ISO 9047:2001(MOD)
JIS A 1439:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.50 : 結合材.シーリング材
JIS A 1439:2016の関連規格と引用規格一覧
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