JIS A 5914:2018 建材畳床

JIS A 5914:2018 規格概要

この規格 A5914は、タタミボード及び/又は押出法ポリスチレンフォーム断熱材を材料として製造した建材畳床について規定。

JISA5914 規格全文情報

規格番号
JIS A5914 
規格名称
建材畳床
規格名称英語訳
Non straw TATAMIDOKO
制定年月日
1990年7月1日
最新改正日
2018年8月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.060.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
改訂:履歴
1990-07-01 制定日, 1992-03-01 改正日, 1997-02-20 改正日, 2002-02-20 確認日, 2004-08-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2013-03-21 改正日, 2017-10-20 確認日, 2018-08-20 改正
ページ
JIS A 5914:2018 PDF [17]
                                                                                   A 5914 : 2018

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類・・・・[2]
  •  5 品質・・・・[3]
  •  5.1 外観・・・・[3]
  •  5.2 寸法・質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔・・・・[3]
  •  5.3 性能・・・・[4]
  •  6 構造・・・・[4]
  •  7 材料及び製造・・・・[5]
  •  7.1 材料・・・・[5]
  •  7.2 製造・・・・[6]
  •  8 試験・・・・[6]
  •  8.1 試験の一般条件・・・・[6]
  •  8.2 数値の丸め方・・・・[6]
  •  8.3 外観・・・・[6]
  •  8.4 寸法,糸間隔及び質量の測定・・・・[6]
  •  8.5 含水率・・・・[7]
  •  8.6 たわみ試験・・・・[7]
  •  8.7 局部圧縮試験・・・・[8]
  •  9 熱抵抗試験及び熱抵抗の表示値・・・・[9]
  •  10 検査・・・・[10]
  •  11 製品の呼び方・・・・[11]
  •  12 表示・・・・[12]
  •  附属書A(規定)熱抵抗の算出・・・・[13]
  •  附属書B(規定)畳床の製造に使用する縫糸・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 5914 pdf 1] ―――――

A 5914 : 2018

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
建材・住宅設備産業協会(J-CHIF)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して
日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した
日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 5914:2013は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成31年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS A 5914:2013によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 5914 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 5914 : 2018

建材畳床

Non straw TATAMIDOKO

序文

  この規格は,1990年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2013年に
行われたが,その後の使用状況の多様化及び引用規格JIS A 9521:2017(建築用断熱材)の改正に対応する
ために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,タタミボード及び/又は押出法ポリスチレンフォーム断熱材を材料として製造した建材畳
床(以下,畳床という。)について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1412-2 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部 : 熱流計法(HFM法)
JIS A 5905 繊維板
JIS A 9521 建築用断熱材
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS P 3401 クラフト紙
JIS Z 1533 ポリオレフィンクロス用フラットヤーン
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
日本農林規格(JAS) 普通合板

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
保護材
タタミボードの繊維の毛羽立ち及びその飛散を防止するため,その表面に使用する保護材料。
3.2
補強材

――――― [JIS A 5914 pdf 3] ―――――

2
A 5914 : 2018
畳床K形,N形の表面の耐圧性などを強化するために使用される板状の材料。
3.3
クッション材
畳床K形及びN形のクッション性をよくするために,最上層部に取り付ける材料。
3.4
裏面材
畳床の裏面を強化するために,裏面で取り付けるシート状の材料。
3.5
かまち(框)
畳の横方向(幅方向)の端面で,畳表を畳床の裏面に巻き込んで取り付けられる側の端面部。
3.6
かまち補強材
かまちの端面を補強するために用いられる材料。
3.7
縦糸
畳床の長手方向と同方向に縫われた糸。
3.8
取っ手
畳を持ちやすくするために,畳床裏面に取り付けたひも(紐)。

4 種類

  畳床の種類は,材料,構造及び標準寸法によって,次のとおり区分する。
a) 材料及び構造による区分 材料及び構造による区分は,表1による。
表1−材料及び構造による区分
区分 記号 材料及び構造 参照図
I形 KT-I タタミボード(TB)を主な材料として構成したもの。 図1
II形 KT-II タタミボード(TB)と押出法ポリスチレンフォーム断熱材図2
(PS)とを主な材料として,2層に構成したもの。
III形 KT-III タタミボード(TB)と押出法ポリスチレンフォーム断熱材図3
(PS)とを主な材料として,3層に構成したもの。
K形 KT-K 図4
押出法ポリスチレンフォーム断熱材(PS)を主な材料として
構成したもので,裏面にかまち補強材をもつもの。
N形 KT-N 図5
押出法ポリスチレンフォーム断熱材(PS)を主な材料として
構成したもの。
b) 標準寸法による区分 標準寸法による区分は,表2による。

――――― [JIS A 5914 pdf 4] ―――――

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A 5914 : 2018
表2−標準寸法による区分
単位 mm
区分 記号a)
2000×1000×50 100W
1850×940×50 94W
1820×910×50 91W
1820×910×55
注a) 100Wは本間(京間),94Wは三六間(中京間),91W
は五八間(江戸間,関東間)の標準寸法に該当する。

5 品質

5.1 外観

  畳床の外観は,四隅がほぼ直角で使用上支障となる反り,ねじれ,欠け,糸切れがあってはならない。
また,裏面材にしわなどがあってはならない。

5.2 寸法・質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔

  寸法・質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔は,次による。
a) 寸法の許容差 寸法の許容差は,表3による。ただし,注文品の長さ及び幅は,受渡当事者間の協定
とし,その寸法の許容差は,表3による。
表3−寸法の許容差
単位 mm
記号 長さ 幅 厚さ
標準寸法 許容差 標準寸法 許容差 標準寸法 許容差
100W 2000 ±30 1000 ±15 50 ±2
94W 1850 940 50
91W 1820 910 50
55
b) 質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔 質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔は,表4による。
表4−質量の許容差,縦糸の間隔及び縫目間隔
区分 タタミボード 畳床1枚の質量 縦糸 縫目 (参考)
の厚さ kg の 間隔 単位面積当たりの
間隔 質量kg/m2
mm 100W 94W 91W a) 許容差 mm mm 厚さ50 mm製品
I形 50以上 24.5 21.5 20.5 ±15 % 50 60 12.3
II形 10(10×1枚) 7.0 6.1 5.8 以下 以下 3.5
15(15×1枚) 9.2 8.0 7.6 4.6
20 11.5 10.0 9.5 5.7
(10×2枚,20×1枚)
25(10+15) 13.5 12.0 11.5 6.8
III形 20(10+10) 11.5 10.0 9.5 5.7
25(10+15) 13.5 12.0 11.5 6.8
K形 − 5.5 5.0 4.5 2.7
N形
注a) タタミボードの厚さ5 mm増しで,畳床55 mmの場合,91Wの質量は,表4の10 %増しとする。

――――― [JIS A 5914 pdf 5] ―――――

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JIS A 5914:2018の関連規格と引用規格一覧