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5.3 性能
畳床の性能は,箇条8に規定する試験を行い,表5を満足しなければならない。
なお,熱抵抗値(m2・K/W)を表示する場合は,箇条9に示す試験又は算出によって熱抵抗値を求めた
とき,表示値を満足しなければならない。
表5−性能
区分 含水率 たわみ量a) 局部圧縮量
% mm mm
I形 13以下 6.0以下 4.0以下
II形 8.0以下
III形
K形 − 12.0以下
N形
注a) たわみ量については,タタミボードの厚さが,II形は
10 mm及び15 mm,III形は20 mmの場合に適用する。
6 構造
畳床の構造は,図1図5による。
図1−畳床I形の構造
図2−畳床II形の構造
――――― [JIS A 5914 pdf 6] ―――――
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図3−畳床III形の構造
図4−畳床K形の構造
図5−畳床N形の構造
7 材料及び製造
7.1 材料
畳床に用いる材料は,次のとおりとし,畳床の種類に応じて使用する。
a) タタミボード 畳床に使用するタタミボードは,JIS A 5905に規定するタタミボード又はそれと同等
以上の性能をもつものとし,その厚さは,10 mm,15 mm及び20 mmの組合せとする。
b) 押出法ポリスチレンフォーム断熱材 畳床に使用する押出法ポリスチレンフォーム断熱材は,JIS A
9521の6.8(密度)に規定する試験を行い,密度が27 kg/m3以上で,その熱伝導率は,JIS A 9521の
5.1(特性)に規定する値又はそれと同等以上の性能をもつものとする。さらに,JIS A 9521の附属書
C(燃焼性試験方法)に規定する試験を行い,燃焼性試験に合格したものとする。押出法ポリスチレ
ンフォーム断熱材の厚さは,20 mm,25 mm,30 mm,35 mm,40 mm,45 mm及び50 mmの組合せと
する。
――――― [JIS A 5914 pdf 7] ―――――
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c) 裏面材 畳床に用いる裏面材は,JIS Z 1533に規定するフラットヤーン1種又は2種で,密度は縦,
横とも10本/25.4 mmに平織して,JIS P 3401に規定するクラフト紙3種に圧着したもの又はこれと
同等以上の性能をもつものとする。
d) 保護材 畳床I形III形に使用する保護材は,保護効果,クッション性及び通気性をもち,虫害のお
それがない不織布,保護紙などとする。
e) クッション材 畳床K形及びN形に使用するクッション材は,引裂きに強く適切なクッション性をも
ち,虫害のおそれのないものとする。
f) 補強材 補強材及びかまち補強材は,合板,プラスチック板,厚紙などで,使用に適したものとする。
合板を使用する場合は,日本農林規格に定める普通合板2類の性能を満たし,ホルムアルデヒドの放
散量はF☆☆☆☆等級とし,その厚さは2.3 mm以上とする。
g) 縫糸 畳床に使用する縫糸は,附属書Bに規定する糸又はそれらと同等以上の性能をもつ縫糸とする。
ただし,これらの糸に害虫予防などのための薬剤を含浸又は浸透させたものは使用しないものとする。
7.2 製造
畳床I形III形は図1図3のとおりとし,7.1のa) d) に規定する材料を組合わせ,畳床K形及びN
形は図4及び図5のとおりとし,7.1のb),c),e),f) などの材料を組み合わせ,それぞれ7.1のg) に規
定する縫糸を用いて製造する。
なお,取っ手は,必要に応じて取り付ける。
8 試験
8.1 試験の一般条件
試験の一般条件は,JIS Z 8703に規定する標準温度状態15級(20 ℃±15 ℃)及び標準湿度状態20級
[(65±20) %]による。
8.2 数値の丸め方
数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Bによって四捨五入とする。
8.3 外観
平面状態に試験体を置き,約1 m離れたところから目視によって観察する。
8.4 寸法,糸間隔及び質量の測定
寸法,糸間隔及び質量の測定は,次による。
a) 長さは,図6に示すAB及びCDの2か所を1 mm以上の精度をもつ測定器で測定し,その平均値で
表す。また,測定結果は,整数にする。
なお,タタミボードと押出法ポリスチレンフォーム断熱材の長さが異なる場合,最大の長さの位置
で測定する。
b) 幅は,図6に示すEF及びGHの2か所を1 mm以上の精度をもつ測定器で測定し,その平均値で表す。
また,測定結果は,整数にする。
なお,タタミボードと押出法ポリスチレンフォーム断熱材の幅が異なる場合,最大の幅の位置で測
定する。
c) 厚さは,図6に示すJ,K,L及びMの4点の縫目間隔のほぼ中心を0.5 mm以上の精度をもつ測定器
で測定し,その平均値で表す。また,測定結果は,整数にする。
なお,測定器が畳床に接する部分は,直径約50 mmの円盤とする。
――――― [JIS A 5914 pdf 8] ―――――
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単位 mm
図6−寸法の測定箇所
d) 糸間隔 縦糸の間隔は,畳床のほぼ中央部で,縦糸11本間の長さを糸の中心で,1 mm以上の精度を
もつ測定器で測定し,10で除した値とする。また,測定結果は,整数にする。
e) 縫目間隔 縫目間隔は,畳のほぼ中央部で,糸目11か所間の長さを縫目の中心で,1 mm以上の精度
をもつ測定器で測定し,10で除した値とする。また,測定結果は,整数にする。
f) 質量 試験体の質量を0.1 kg以上の精度をもつ測定器で,0.1 kg単位まで測定する。また,測定結果
は,小数点以下1桁にする。
8.5 含水率
タタミボードを使用した畳床の含水率の測定は,畳床の表面から,電気抵抗式水分計1) によって行うも
のとし,測定点は1枚につき図7に示す5点とし,含水率は1 %単位で表す。測定点の全てが,表5で規
定する含水率を満たさなければならない。
注1) 畳床用に校正された測定器
単位 mm
図7−含水率の測定点
8.6 たわみ試験
たわみ試験は,図8に示すように,試験体のほぼ中央部分をスパン450 mmで,支点棒によって水平に
支持する。ただし,試験体の両端部は,拘束しないように支持材で水平に支える。この時点のたわみ量を
0.0 mmとする。
スパン450 mmの中央に加圧棒(JIS G 3452に規定する呼び径80の鋼管)を介して600 Nの荷重を加え,
――――― [JIS A 5914 pdf 9] ―――――
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載荷30分後に,スパン中央部の試験体裏面両端のたわみ量を測定する。
たわみ量の測定は,JIS B 7503に規定するダイヤルゲージ又はこれと同等以上の性能をもつ測定器具に
よって0.1 mm単位まで測定する。
たわみ量は,次の式によって求める。
Y1Y2
Y
2
ここに, Y : 載荷30分後のたわみ量(mm)
Y1,Y2 : 載荷30分後の測定点におけるたわみ量(mm)
図8−たわみ試験
8.7 局部圧縮試験
局部圧縮試験は,次による。
a) 試験装置 試験装置は,図9に示すものとする。圧入棒は,直径25 mmの鋼製丸棒で,その軸に直角
に切り取ったものとし,畳床表面に垂直に圧入されるように適切なガイドを設けたものとする。圧入
深さの測定器は,JIS B 7503に規定するダイヤルゲージ又はこれと同等以上の性能をもつ測定器具と
し,圧入棒の左右にそれぞれ1個,計2個を取り付ける。
b) 試験方法 試験体を平らな状態に置いた後,図9に示すようにガイド付ダイヤルゲージを設置する。
ダイヤルゲージの初期値(又は目盛をゼロ)を読んでから,圧入棒の上端におもりを静かに載せ,圧
入棒と畳床との接触面に200 Nの荷重が加わるようにする。
載荷30秒後の圧入棒の変位を2個のダイヤルゲージで0.1 mm単位まで読み取り,その平均値をも
って局部圧縮量とする。試験は,畳床表面の任意の3か所で行い,局部圧縮量は,測定値のうちの最
大値をもって表す。
なお,スピンドル先端と畳床表面との間に,厚さ3 mmで大きさ約30 mm×30 mmの板ガラスを挟
むものとする。
――――― [JIS A 5914 pdf 10] ―――――
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JIS A 5914:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5914:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1412-2:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
- JISA5905:2014
- 繊維板
- JISA9521:2017
- 建築用断熱材
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISG3452:2019
- 配管用炭素鋼鋼管
- JISP3401:2000
- クラフト紙
- JISZ1533:1995
- ポリオレフィンクロス用フラットヤーン
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態