JIS B 0251:2008 メートルねじ用限界ゲージ | ページ 3

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通り側ねじ挟みゲージを調整プラグ上に置いたとき,ゲージをわずかに動かしてもよい。
7.1.7 止り側ねじ挟みゲージ
止り側ねじ挟みゲージの機能,管理及び使い方は,次による。
a) 機能 止り側ねじ挟みゲージは,工作物ねじの有効径の最小許容寸法を検査する。それは,テーラー
の原理に従っている[図10 a) 参照]。
b) 管理 止り側ねじ挟みゲージは,規定の調整プラグでセットしなければならない。
c) 使い方 止り側ねじ挟みゲージは,工作物ねじの最初の2山を除き,工作物を通り抜けてはならない。
そのときの検査は,調整プラグで調整したときと同じ条件で,工作物ねじの円周上に等配した少なく
とも3か所で行わなければならない。図10 b) に対応するゲージのねじ山形であれば,軸方向にゲー
ジを1ピッチずつ移動させて検査しなければならない。
7.1.8 止り側ねじ挟みゲージ用調整プラグ
止り側ねじ挟みゲージ用調整プラグの機能及び使い方は,次による。
a) 機能 ねじ挟みゲージの止り側アンビルは,調整プラグでセットする。
c) 使い方 止り側ねじ挟みゲージは,その自重又は規定の作動荷重のもとで調整プラグを通り抜けなけ
ればならない。通り抜けられないか又はすき間があれば,止り側ねじ挟みゲージのアンビルを調整し
なければならない。
止り側ねじ挟みゲージを調整プラグ上に置いたとき,ゲージをわずかに動かしてもよい。
7.1.9 固定式又は調整式止り側ねじリングゲージ
固定式又は調整式の止り側ねじリングゲージの機能,管理及び使い方は,次による。
a) 機能 止り側ねじリングゲージは,工作物ねじの実際の有効径が規定の最小許容寸法を超えているか
どうかを検査するためのものである。止り側ねじリングゲージによる検査は,剛性工作物の検査では
テーラーの原理に対応していない。非剛性工作物の場合には,テーラーの原理からの逸脱は,工作物
に柔軟性があるという理由から重要ではない。
b) 管理 規定寸法に従って作られた固定式止り側ねじリングゲージは,通り側及び止り側点検プラグで
検査し,また,定期的に摩耗点検プラグで監視しなければならない。止り側点検プラグを用いない場
合は,他の方法で止り側ねじリングゲージの有効径の最大許容寸法を超えていないことを保証する処
置を取らなければならない。
調整式止り側ねじリングゲージは,規定の調整プラグでセットし,また,定期的に摩耗点検プラグ
で監視しなければならない。
c) 使い方 止り側ねじリングゲージは,過大な力を加えることなく手で工作物ねじにねじ込んだとき,
両端に入ってもよいが,ねじの2回転を超えてはならない。ねじが2回転を超えたかどうかは,ゲー
ジを抜くときに決定する。ゲージが工作物にねじの2回転を超えてねじ込むことができれば,ねじは
仕様を満足していない。止り側ねじリングゲージは,3山以下のねじ長さの工作物には完全に通り抜
けてはならない。
7.1.10 固定式止り側ねじリングゲージ用通り側又は止り側点検プラグ
固定式止り側ねじリングゲージ用通り側又は止り側の点検プラグの機能及び使い方は,次による。
a) 機能 通り側及び止り側点検プラグは,固定式止り側ねじリングゲージの有効径の限界の検査に用い
る。通り側点検プラグは,固定式止り側ねじリングゲージの逃げの直径が小さ過ぎないことを確認す
る。止り側ねじリングゲージ用摩耗点検プラグを用意していれば,止り側点検プラグはなくてもよい。
c) 使い方 通り側点検プラグは,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,対応する固定式止り

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側ねじリングゲージを通り抜けなければならない。
止り側点検プラグは,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,固定式止り側ねじリングゲ
ージの両端に入ってもよいが,ねじの1回転を超えてはならない。ねじが1回転を超えたかどうかは,
点検プラグを抜くときに決定する。
7.1.11 調整式止り側ねじリングゲージ用調整プラグ
調整式止り側ねじリングゲージ用調整プラグの機能,管理及び使い方は,次による。
a) 機能 完全なフランクの部分と切り取ったフランクの部分を連続してもつ調整プラグは,調整式止り
側ねじリングゲージを規定の有効径にセットするのに用いる。止り側ねじリングゲージを調整した後,
7.1.10に規定したように,止り側点検プラグで検査する場合は,2倍の長さの調整プラグを使用する必
要はない。
b) 管理 止り側ねじリングゲージは,完全なフランクをもつ調整プラグの部分でセットしなければなら
ない。
c) 使い方 調整プラグの完全なフランクをもつ部分は,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,
止り側ねじリングゲージを通り抜けなければならない。
調整プラグの切り取ったフランクをもつ部分を止り側ねじリングゲージにねじ込んだとき,調整プ
ラグと止り側ねじリングゲージとの間に感知できるすき間があってはならない。すき間があれば,製
造業者の仕様に従って,正しい形状及び寸法にラッピングし,調整しなければならない。
7.1.12 固定式又は調整式止り側ねじリングゲージ用摩耗点検プラグ
固定式又は調整式の止り側ねじリングゲージ用摩耗点検プラグの機能及び使い方は,次による。
a) 機能 摩耗点検プラグは,止り側ねじリングゲージの有効径が摩耗限界を超えていないことを確かめ
るために用いる。それは,規定の摩耗限界における止り側ねじリングゲージの有効径を具体化したも
のである。止り側ねじリングゲージ用止り側点検プラグの用意があれば,摩耗点検プラグはなくても
よい。
c) 使い方 摩耗点検プラグは,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,止り側ねじリングゲー
ジの両端に入ってもよいが,ねじの1回転を超えてはならない。ねじが1回転を超えたかどうかは,
摩耗点検プラグを抜くときに決定する。1回転を超えてねじ込むことができる場合は,止り側ねじリ
ングゲージはもはや仕様を満足していない。
7.1.13 工作物の外径用ゲージ
工作物の外径用ゲージの機能及び使い方は,次による。
a) 機能 工作物ねじの外径は,プレーン挟みゲージ又はプレーンリングゲージで検査する。非剛性工作
物の最大実体寸法の検査に対しては,プレーン通り側リングゲージを用いることが望ましく,プレー
ン挟みゲージは,真円度に誤差の欠陥を伴わない方法で作られた工作物にだけ用いることを推奨する。
c) 使い方 プレーン通り側挟みゲージは,その自重又は規定の作動荷重のもとで,工作物ねじを通過し
なければならない。プレーン止り側挟みゲージは,工作物ねじを通過してもよいが,ねじの切りはじ
めから2ピッチ長さ以内の部分だけに限る。そうでなければ,工作物はその仕様を満足していない。

7.2 工作物めねじ用ゲージ

7.2.1  通り側ねじプラグゲージ
通り側ねじプラグゲージの機能,管理及び使い方は,次による。
a) 機能 通り側ねじプラグゲージは,めねじの総合寸法を検査する(総合有効径のゲージによる検査)。
これは,工作物の有効径にみかけ上の減少をもたらすピッチ誤差,ねじ山の半角誤差及び形状偏差を

――――― [JIS B 0251 pdf 12] ―――――

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考慮に入れた有効径(総合有効径)の最大実体寸法(最小許容寸法)を検査することによって行う。
さらに,このゲージは直線フランクの長さが適切であるかどうか,すなわち,工作物ねじ山形の谷底
の丸み付けがねじのフランクに干渉していないことを検査する。めねじの内径は,検査しない。
通り側ねじプラグゲージによる検査は,本質的にテーラーの原理に従っている。
b) 管理 通り側ねじプラグゲージの摩耗限界までの寸法は,使用の頻度に応じた間隔で,ゲージの再測
定によって監視しなければならない。通り側ねじプラグゲージの摩耗限界までの寸法は,測定によっ
て発見される。測定の代わりに,調整プラグを備えた摩耗点検ゲージ(ねじ挟みゲージ)を用いても
よい。しかしながら疑義が生じた場合には,正しく行われた測定によって得た寸法を優先する。
c) 使い方 通り側ねじプラグゲージは,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,工作物ねじの
全長を通り抜けなければならない。これが不可能な場合は,工作物ねじはその仕様を満足していない。
7.2.2 止り側ねじプラグゲージ
止り側ねじプラグゲージの機能,管理及び使い方は,次による。
a) 機能 止り側ねじプラグゲージは,実際の有効径が規定の最大許容寸法を超えているかどうかを検査
する。止り側ねじプラグゲージは,おおよそテーラーの原理に従って検査する。
b) 管理 止り側ねじプラグゲージは,摩耗に対して定期的に検査することを推奨する。
c) 使い方 止り側ねじプラグゲージは,過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき,工作物ねじの
両端に入ってもよいが,ねじの2回転を超えてはならない。ねじが2回転を超えたかどうかは,ゲー
ジを抜くときに決定する。ゲージが工作物にねじの2回転を超えてねじ込むことができる場合は,ね
じの仕様を満足していない。
止り側ねじプラグゲージは,3山以下のねじ長さの工作物には完全に通り抜けてはならない。
7.2.3 内径用ゲージ
内径用ゲージの機能及び使い方は,次による。
a) 機能 工作物ねじの内径は,プレーン通り側及び止り側プラグゲージで検査する。球面端ゲージ及び
棒ゲージの使用は,許されない。
c) 使い方 プレーン通り側プラグゲージは,過大な力を加えることなく手で挿入したとき,工作物ねじ
を通り抜けなければならない。
プレーン止り側プラグゲージは,両端に入ってもよいが,ねじの切りはじめから1ピッチ長さ以内
の部分に限る。

8 ゲージの直径に対する公差域(図1及び図2参照)

  ピッチ誤差及び/又はねじ山の半角誤差(箇条12に示した許容差)をもつ通り側又は止り側のねじリン
グゲージは,総合有効径をもっている。それは,単独有効径より小さい。単独有効径が,更にある量(関
係するねじのピッチ誤差及びねじ山の半角誤差の直径当量)だけねじリングゲージの単独有効径より小さ
ければ,それはピッチ誤差及びねじ山の半角誤差のない通り側点検プラグにねじ込むことができるだけで
ある。また,通り側点検プラグが,そのリングゲージのそれらと反対の符号のピッチ誤差及び/又はねじ
山の半角誤差をもつ場合には,ねじリングゲージを点検プラグにねじ込むためには,点検プラグの単独有
効径は,更に他のある量だけ小さくなければならない(使用者と製造業者は,ねじリングゲージが測定か
又は点検プラグによる検査かのいずれによるかの同意が必要である。)。
ねじリングゲージの単独有効径は,点検プラグで検査するよりもどちらかといえば直接測定するかもし
れない。直接測定で合格として受け入れたねじリングゲージを,可能な限り通り側点検プラグでも合格と

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して受け入れることを保証するために,通り側点検プラグの単独有効径公差域は,ねじリングゲージの単
独有効径公差域よりm量だけ下に移す必要がある(図1参照)。表8に規定するm量の値は,関係する点
検プラグ及びねじリングゲージのピッチ及びねじ山の半角に予想される平均誤差の有効径当量の合計に相
当する。
同様に,工作物おねじ(ピッチ誤差及び/又はねじ山の半角誤差をもつねじ)の単独有効径は,おねじ
をこのゲージにねじ込めるためには,ねじリングゲージの単独有効径よりも小さくしなければならない。
通り側ねじプラグゲージを工作物めねじにねじ込むとき,工作物おねじに通り側ねじリングゲージをね
じ込むときに示したような同じ配慮が必要である。ピッチ及びねじ山の半角の偏差は,各々の場合に要求
する総合有効径の誤差の原因となる。これは,はめ合わせた工作物の単独有効径の間に相違(当量)が存
在することを意味する。
図1−おねじ用ゲージの有効径に対する公差域(図解)

――――― [JIS B 0251 pdf 14] ―――――

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図2−めねじ用ゲージの有効径に対する公差域(図解)

9 プレーンゲージに対する公差域(図3及び図4参照)

  プレーン挟みゲージ用基準円盤の公差域は,JIS B 7420の要求事項に従って選ばなければならない。
図3−おねじの外径用プレーンゲージ及びプレーン挟みゲージ用基準円盤に対する公差域(図解)

――――― [JIS B 0251 pdf 15] ―――――

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JIS B 0251:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1502:1996(MOD)

JIS B 0251:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0251:2008の関連規格と引用規格一覧