この規格ページの目次
JIS B 0261:2004 規格概要
この規格 B0261は、JIS B 0251,JIS B 0254,JIS B 0255,その他これらに準じる一条ねじで対称形のねじ山をもつ平行ねじ用ゲージのうち,ねじプラグゲージ及びねじリングゲージの測定方法について規定。
JISB0261 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0261
- 規格名称
- 平行ねじゲージ―測定方法
- 規格名称英語訳
- Parallel screw thread gauges -- Measuring method of gauges
- 制定年月日
- 1955年3月5日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 21.040.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械計測 2021, ねじ I 2020, ねじ II 2020
- 改訂:履歴
- 1955-03-05 制定日, 1957-06-26 改正日, 1960-06-24 改正日, 1961-01-01 改正日, 1964-02-01 確認日, 1965-04-01 改正日, 1968-04-01 改正日, 1971-04-01 確認日, 1974-03-01 確認日, 1977-02-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1986-07-01 確認日, 1992-02-01 改正日, 1997-02-20 確認日, 2004-02-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 0261:2004 PDF [10]
B 0261 : 2004
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本精密測定機器
工業会(JMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 0261:1992は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,引用規格との整合性の確認,測定項目,測定箇所,測定要領,測定機器などについて
改正を行った。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 0261には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定)並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの場合の三針法による有効径計
算式
附属書2(規定)本体の表2を用いない場合の三針法による有効径計算式
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 0261 pdf 1] ―――――
B 0261 : 2004
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器・・・・[1]
- 5. ねじプラグゲージの有効径測定方法・・・・[3]
- 6. ねじプラグゲージのピッチ測定方法・・・・[4]
- 7. ねじプラグゲージのねじ山の半角測定方法・・・・[4]
- 8. ねじリングゲージの内径測定方法・・・・[4]
- 附属書1(規定)並目ねじよりもピッチが粗い又は山数が少ないねじの場合の三針法による有効径計算式・・・・[6]
- 附属書2(規定)本体の表2を用いない場合の三針法による有効径計算式・・・・[7]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 0261 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0261 : 2004
平行ねじゲージ−測定方法
Parallel screw thread gauges−Measuring method of gauges
1. 適用範囲
この規格は,JIS B 0251,JIS B 0254,JIS B 0255,その他これらに準じる一条ねじで対称
形のねじ山をもつ平行ねじ用ゲージのうち,ねじプラグゲージ及びねじリングゲージ(以下,ねじゲージ
という。)の測定方法について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 0251 メートルねじ用限界ゲージ
JIS B 0254 管用平行ねじゲージ
JIS B 0255 ユニファイねじ用限界ゲージ
JIS B 0271 ねじ測定用三針及びねじ測定用四針
JIS B 0659-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状 : 輪郭曲線方式;測定標準−第1部 : 標準片
JIS B 7153 測定顕微鏡
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7506 ブロックゲージ
JIS B 7520 指示マイクロメータ
JIS B 7725 ビッカース硬さ試験−試験機の検証
JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験−試験機の検証
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0101による。
4. 測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器
ねじゲージの測定項目,測定箇所,測定要領及び測定
機器を表1に示す。
なお,これ以外の測定を必要とする場合には,適宜の方法による。
――――― [JIS B 0261 pdf 3] ―――――
2
B 0261 : 2004
表 1 測定項目,測定箇所,測定要領及び測定機器
測定する
測定項目 測定箇所(1) 測定要領 測定機器(2)
ねじゲージ
ねじプラグ 外径 指示マイクロメータ又は外側マ·JIS B 7520に規定す
ゲージ イクロメータによって,測定する指示マイクロメータ
る。 (3)又はJIS B 7502
に規定する外側マイク
ロメータ(3)
·JIS B 7506に規定す
る1級のブロックゲー
ジ
有効径 先,中,元の3か所の1方向。
5.による。 ·測長機器(目量1
ただし,止り側は先,元の2 以下)
か所の1方向でもよい。 ·JIS B 7506に規定す
なお,幾何偏差の影響が無 る1級のブロックゲー
視できない場合は,測定方向 ジ
を追加する。 ·JIS B 0271に規定す
るねじ測定用三針及び
ねじ測定用四針
ピッチ 6.による。 JIS B 7153に規定する
測定顕微鏡又はピッチ
測定機器
先から元へすべてのピッチ。
山の半角 7.による。 JIS B 7153に規定する
谷の径及 測定顕微鏡
谷の径は,測定しない。形状は,
び谷底の 測定顕微鏡で拡大し,確認する。
形状
1か所
ねじリング 有効径, 点検ゲージを用いて点検するこJIS B 0251,JIS B 0254
ゲージ ピッチ, とで,有効径,ピッチ,山の半又はJIS B 0255に規定
山の半角 − 角及び谷の径の測定に代える。する点検ゲージ
及び谷の
径
内径 内径測定機器又は8.に
直接測定,通り·止り点検又は,
− はめあい点検による。 よるプレーンプラグゲ
ージ
谷底の逃 目視で確認する。疑義がある場JIS B 7153に規定する
げ − 合は,鋳型などをとり,測定す測定顕微鏡
る。
ねじプラグ 表面粗さ ゲージ面 比較用表面粗さ標準片との比較JIS B 0659-1附属書1
ゲージ 観察によることで測定に代え に示す比較用表面粗さ
及び る。 標準片
ねじリング 硬さ できるだけゲージ部に近い1JIS Z 2244に規定するビッカーJIS B 7725に適合した
ゲージ か所以上 ス硬さ試験方法よる。又は,JIS Z
ビッカース硬さ試験機
2245に規定するロックウェル硬又はJIS B 7726に適合
さ試験方法によってもよい。 したロックウェル硬さ
試験機
注(1) ここに示す測定箇所をとることができない場合には,これに代わる適切な箇所を選定する。
(2) ここに示した測定機器に限らないが,これと同等以上のものでなければならない。
――――― [JIS B 0261 pdf 4] ―――――
3
B 0261 : 2004
(3) マイクロメータのスピンドルの直径と測定するねじのピッチとが同程度の場合は,ブロックゲージ又はこれと
同程度の測定板を介して外側距離を測定して求める。
5. ねじプラグゲージの有効径測定方法
ねじプラグゲージの有効径の測定方法は,一般に三針法による。
測定しようとするねじのピッチ又は山数(25.4 mmにつき)に応じてJIS B 0271に規定するねじ測定用
三針(以下,三針という。)を選び,図1に示すように各々ねじ溝にあてがい,針の外側距離Mを測定す
る。
2本側の針は必ずしも図1のように隣り合っている必要はないが,1本側の針に対して対称の位置にする。
また,平均表示針径に近い針を通常1本側に置く。
図 1 三針法によるねじプラグゲージの有効径測定
有効径は,次の式によって算出する。ただし,JIS B 0251及びJIS B 0255に規定する並目ねじよりもピ
ッチが粗い又は山数が少ないねじは,附属書1の式による。
1 P
E M dm 1
sin 2 tan
2 2
ここに, E : 有効径(mm)
M : 針の外側距離(mm)
dm : 平均表示針径(mm)
α : ねじ山の角度(度)
P : ピッチ(mm)
三針法でねじプラグゲージの有効径を測定する場合の測定力及び三針と測定機器の測定端面との接触長
さは,表2による。ただし,測定精度の低下,その他不都合が生じるおそれのない場合は,表2によらな
くてもよいが,その場合は,附属書2の式による。
表 2 三針法における測定力及び三針と測定端面との接触長さ
三針と測定端面
ピッチ 山数 測定力
との接触長さ
mm (25.4 mmにつき) N
mm
0.20.5 8048 1.72.3
46
0.61 4424 4.45.4
1.254 206 68
8.810.8
4.56 54 810
――――― [JIS B 0261 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 0261:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.040 : ねじ山 > 21.040.01 : ねじ山一般
JIS B 0261:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0101:2013
- ねじ用語
- JISB0251:2008
- メートルねじ用限界ゲージ
- JISB0254:2011
- 管用平行ねじゲージ
- JISB0255:1998
- ユニファイねじ用限界ゲージ
- JISB0271:2018
- ねじ測定用針
- JISB0659-1:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;測定標準―第1部:標準片
- JISB7153:1995
- 測定顕微鏡
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7506:2004
- ブロックゲージ
- JISB7520:1981
- 指示マイクロメータ
- JISB7725:2010
- ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正
- JISB7725:2020
- ビッカース硬さ試験―試験機の検証及び校正
- JISB7726:2017
- ロックウェル硬さ試験―試験機及び圧子の検証及び校正
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法