5
B 1755 : 1999 (ISO 6336-5 : 1996)
表面硬化歯車では,すべての有効歯面面積の0.5%又は一つの歯の有効歯面面積の4%がピッチングを起こ
したとき,試験歯車は破損したと見なす(5)。
注(3) 他の試験条件のもとで得られたデータは,基準条件に合うように修正している。ここで重要な
ことは, 椀 [ 荷条件に対する材料の許容接触圧力ではなく,ISO 6336-2の計算法に従
って得られる,歯車の許容接触圧力の上限に対応するものである。この上限とは,歯の材料が
所定の負荷繰返し数の間,進行性のピッチングを起こすことなく耐え得る接触圧力である。
(4) 原文はworking flank areaで使用可能な全歯面面積を指す。
(5) これらの割合は,試験歯車の評価に用いたものであり,製品としての歯車の限界として意図し
たものではない。
5.3 曲げ応力値, 椀
5.3.1 許容応力値(曲げ), 椀 6) 許容応力値(曲げ) 椀 基準試験歯車の試験結果から求め
のである(ISO 6336-3参照)。この値は,曲げ応力の限界値を与えるものであるが,これは,材料,熱処
理及び試験歯車歯元すみ肉部の表面粗さの影響を受ける。
注(6) SO 6336-5の5.3において, 椀 歛圀 椀愀 攀 戀攀
なる語が用いられている。ここでのnominal stress numbersという表現は, 椀 譲
諸元の歯車についての実験結果を基にして求められたものであるのに対し,ISO-6336で計算さ
れる歯車の諸元は一般にこの実験に用いられた歯車諸元と異なるのを考慮して,nominalという
制約語を冠したものと推測される。しかし,規格全体をみた場合,特に歯の接触に関する許容
応力 椀 このような制約語を冠せず,単にallowable stress numberなる表現を用いている
など,整合がとれていない。そこで,内容からみて,規格内容の理解に混乱が生じないよう,
この規格では,5.3.1のnominal stress numbersに対し“許容応力値”,5.3.2のallowable stress number
に対し”材料許容応力値”の用語を使用する。
5.3.2 材料許容応力値(曲げ), げに対する材料許容応力値 (熱処理を含めて)材料が弾性
体であるとした場合の,切欠きのない試験片の基本的曲げ強さであり,次の式で表される。
椀
基準試験歯車に対しては,応力補正係数は,YST=2.0である。ほとんどの材料については,3×106の応
力繰返し数を長寿命強さ (longlife strength) の範囲の始まりと考える(ISO 6336-3に定めた寿命係数を参
照)。
図2,図4,図7,図8,図11,図12,及び図14に示す 椀 次に示すような基準運転条件
及び諸元をもつ基準試験歯車に対する値である[5.2の注(5)参照]。
・ねじれ角 拿 0(Y 拿 1)
・モジュール m=3−5mm (YX=1)
・応力補正係数 YST=2.0
・切欠きパラメータ qST=2.5(Y 攀 1)
・歯元すみ肉部の十点平均粗さ(7) Rz=10 YRrelT=1)
・歯車の精度等級 JIS B 1702-1の47級
・基準ラック JIS B 1701-1による
・歯幅 b=1050mm
・荷重係数 KA=KV=KF 拿 KF 懿 1
注(7) SO 6336-5では,peak-to-valley roughnessとなっている。
――――― [JIS B 1755 pdf 6] ―――――
6
B 1755 : 1999 (ISO 6336-5 : 1996)
5.3.3 両振り曲げ 図2,図4,図7,図8,図11,図12及び図14に示した許容応力値は,歯に一方向
の繰返し負荷を加えた場合に対するものである。最大荷重での両振り負荷が作用する場合は,
小さくすることが必要となる。最も厳しい場合(例えば,負荷の繰返しごとに最大荷重の反転が起きる中
間歯車の場合)には, 椀 数0.7を乗じなければならない。荷重反転の回数がこれほど頻繁
でない場合には,歯車寿命中の予想反転回数に応じた係数を選ぶこともできる。この方法に対する指針に
ついては,適切な文献を参考にするとよい。
5.4 椀 椀 び ラフ 図114に示されている範囲を超える硬さに対する許容応力値
当事者間の協定による。
図1 焼きならし構造用鋼及び鋳鋼の許容応力値(接触)(6.2.1参照)
――――― [JIS B 1755 pdf 7] ―――――
7
B 1755 : 1999 (ISO 6336-5 : 1996)
図2 焼きならし構造用鋼及び鋳鋼の許容応力値(曲げ)(6.2.1参照)
――――― [JIS B 1755 pdf 8] ―――――
8
B 1755 : 1999 (ISO 6336-5 : 1996)
備考 ブリネル硬さHB<180は,組織内にフェライトの割合が大きいことを示している。歯車では,この状態は推奨
できない。
図3 鋳鉄 : 許容応力値(接触)
――――― [JIS B 1755 pdf 9] ―――――
9
B 1755 : 1999 (ISO 6336-5 : 1996)
備考 ブリネル硬さHB<180は,組織内にフェライトの割合が大きいことを示している。歯車では,この状態は推奨
できない。
図4 鋳鉄 : 許容応力値(曲げ)
――――― [JIS B 1755 pdf 10] ―――――
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JIS B 1755:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6336-5:1996(IDT)
JIS B 1755:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.200 : 歯車
JIS B 1755:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0102:1999
- 歯車用語―幾何学的定義
- JISB1701-1:2012
- 円筒歯車―インボリュート歯車歯形―第1部:標準基準ラック歯形
- JISB1702-1:2016
- 円筒歯車―精度等級―第1部:歯車の歯面に関する誤差の定義及び許容値
- JISG0551:2013
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG0551:2020
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG0552:1998
- 鋼のフェライト結晶粒度試験方法
- JISG0555:2003
- 鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法
- JISG0555:2020
- 鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法
- JISG0557:2019
- 鋼の浸炭硬化層深さ測定方法
- JISG0559:2019
- 鋼の炎焼入及び高周波焼入硬化層深さ測定方法
- JISG0561:2011
- 鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)
- JISG0561:2020
- 鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)
- JISZ2343:1992
- 浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類