JIS B 9657:2004 飲料加工機械の安全及び衛生に関する設計基準

JIS B 9657:2004 規格概要

この規格 B9657は、飲料加工機械及び附属装置に限定した特定の安全及び衛生に関する設計のための要求事項について規定。

JISB9657 規格全文情報

規格番号
JIS B9657 
規格名称
飲料加工機械の安全及び衛生に関する設計基準
規格名称英語訳
Design rules for safety and sanitation of drink making machinery
制定年月日
1990年7月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.110, 67.260
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1990-07-01 制定日, 2001-08-20 確認日, 2004-03-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 9657:2004 PDF [31]
                                                                                   B 9657 : 2004

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本食品
機械工業会(JFMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から社団法人日本食品機械工業会の団体規格(飲料加工
機械の安全・衛生設計に関する業界基準 1998)を基に作成した工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)であ
る。
これによって,JIS B 9657:1990は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 9657 pdf 1] ―――――

B 9657 : 2004

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 機種別の安全及び衛生に関する要求事項・・・・[3]
  •  4.1 サニタリーポンプ(遠心式ポンプ及び容積式ポンプ)・・・・[3]
  •  4.2 貯蔵タンク・・・・[6]
  •  4.3 サイロタンク・・・・[9]
  •  4.4 プロセスタンク・・・・[12]
  •  4.5 アセプティック・サージタンク・・・・[14]
  •  4.6 ホモゲナイザ・・・・[15]
  •  4.7 プレート式熱交換器・・・・[16]
  •  4.8 プレート式殺菌装置・・・・[17]
  •  4.9 表面かき取式熱交換器・・・・[19]
  •  4.10 直接加熱装置・・・・[22]
  •  4.11 定位置洗浄装置・・・・[23]
  •  4.12 分離板形遠心分離機・・・・[24]
  •  4.13 デカンタ形遠心分離機・・・・[24]
  •  4.14 S形遠心分離機・・・・[25]
  •  4.15 パルパ・フィニッシャ・・・・[26]
  •  4.16 スクリュープレス・・・・[26]
  •  4.17 ベルトプレス・・・・[26]
  •  4.18 液膜流下形濃縮機・・・・[27]
  •  4.19 カーボネータ・・・・[28]
  •  4.20 飲料抽出機・・・・[28]
  •  4.21 ハンマクラッシャ・・・・[28]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 9657 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 9657 : 2004

飲料加工機械の安全及び衛生に関する設計基準

Design rules for safety and sanitation of drink making machinery

1. 適用範囲

1.1   この規格は,飲料加工機械及びその附属装置(以下,飲料機械という。)に限定した特定の安全及び
衛生に関する設計のための要求事項について規定する。
なお,JIS B 9960-1,JIS B 9650-1,JIS B 9650-2,ISO 12100-1及びISO 12100-2に含まれず,拡張が必
要な事項を取り扱う。
1.2 この規格は,動力,加熱及び制御に何らかのエネルギーを使用し,商用の食料品又はその原料を量
産する工場などの作業場所で使用する飲料機械を対象とするものであり、家庭,レストランなどのちゅう
(厨)房で使用する飲料機械には適用しない。また,この規格において扱っていないその他の飲料機械に
は,JIS B 9650-1及びJIS B 9650 -2に規定する要求事項を適用する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2401 Oリング
JIS B 8266 圧力容器の構造−特定規格
JIS B 9650-1 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第1部 : 安全設計基準
JIS B 9650-2 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第2部 : 衛生設計基準
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部 : 一般要求事項
JIS C 0920 電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級
JIS C 4034-5 回転電気機械−第5部 : 外被構造による保護方式の分類
JIS G 3447 ステンレス鋼サニタリー管
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
ISO 12100-1 Safety of machinery−Basic concepts, general principles for design−Part 1 : Basic terminology
and methodology
ISO 12100-2 Safety of machinery−Basic concepts, general principles for design−Part 2 : Technical
principles

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 9650-1の3.(定義)及びJIS B 9650-2の3.(定義)
によるほか,次による。
a) 飲料加工機械 牛乳,乳飲料,果汁飲料,清涼飲料などアルコール分を含まない飲み物(以下,飲料
という。)の一般的な製造工程で使用する機械の総称。サニタリーポンプ,貯蔵タンク,サイロタンク,

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2
B 9657 : 2004
プロセスタンク,アセプティック・サージタンク,ホモゲナイザ,プレート式熱交換器,プレート式
殺菌装置,表面かき取式熱交換器,加熱冷却装置,凍結装置,直接加熱装置,定位置洗浄装置,分離
板形遠心分離機,デカンタ形遠心分離機,S形遠心分離機,パルパ・フィニッシャ,スクリュープレ
ス,ベルトプレス,液膜流下形濃縮機,カーボネータ,飲料抽出機及びハンマクラッシャがある。
b) サニタリーポンプ 食品の原液,半食品,食品を移送するために,JIS B 9650-2の衛生要求事項を満
たしたサニタリー構造で設計されたポンプ。主として,遠心力を利用して,食品を移送する遠心式ポ
ンプ,ロータなどを回転させ,定量的に食品を移送する容積式ポンプがある。
c) 貯蔵タンク 内部に動力で動くかくはん機をもち,食品を一定の温度で貯蔵する横形タンク及び内側
の高さが3 m以下の立形タンク。
d) サイロタンク 内部に動力で動くかくはん機をもち,食品を一定の温度で貯蔵する内側の高さが3 m
を超える立形タンク。
e) プロセスタンク 内部に動力で動くかくはん機をもち,食品の加熱,溶解,発酵などに使用するタン
ク。
f) アセプティック・サージタンク 食品の充てん前に殺菌処理又は滅菌処理後の一時的な保持,貯蔵な
どに使用するタンク。
g) ホモゲナイザ 食品に含まれる諸成分の粒子を破壊及び微細化し,均質にする機械。
h) プレート式熱交換器 波形模様をもつ伝熱板を,ガスケットを介して重ね合わせた構造の熱交換器。
i) プレート式殺菌装置 プレート式熱交換器をもち,食品を高温で連続的に加熱殺菌及び冷却する装置。
j) 表面かき(掻)取式熱交換器 供給された液体原料をジャケット付きのシリンダ内で加熱又は冷却し,
シリンダ内部の回転軸に設けたスクレーパでシリンダ内壁面をかき取り,更にダッシャで混合し急速
な加熱冷却を行う装置,又は内部に動力で動くロータをもち,ロータに設けられたプレートでシリン
ダ内壁面に付着したものをかき取りながら濃縮果汁などを冷却して凍結する装置。
k) 直接加熱装置 食品中に高温高圧の蒸気を吹き込んで,食品を加熱殺菌する機械。
l) 定位置洗浄(CIP)装置 被洗浄体(機械)を分解することなく,食品が接触する面(以下,食品接
触部という。)をあらかじめ定められた手順によって洗浄及び殺菌する装置。これは,薬剤タンク,洗
剤ポンプ及び加熱装置で構成する。スプレーノズルには,CIPスプレーボール,ディッシュなどがあ
る。また,CIPを備えた機械装置をCIP仕様と呼ぶ。
m) 分離板形遠心分離機 回転体内部にかさ(笠)状の分離板をもち,連続的に牛乳からクリームを分離
又は牛乳,果汁などに含まれる残留物を分離除去する機械。
n) デカンタ形遠心分離機 内部にスクリューコンベヤをもち,連続的に豆汁,果汁などから固形物を分
離する機械。
o) S形遠心分離機 比重差のわずかな場合に強大な遠心力を作用させ,比重差の拡大を図り,短時間の
うちに極めて容易に分離・清澄を行う機械。
p) パルパ・フィニッシャ 円筒形スクリーンの内面に回転するブレードをもち,流動性原料を供給し,
果肉汁分及び繊維,果皮などの固形分に裏ごし分離する機械。パルパは,荒裏ごしをし,フィニッシ
ャは,仕上げ裏ごしを行う機械。
q) スクリュープレス 果実を圧搾し,搾汁する機械。細孔をもつ円筒とその内部に回転スクリューをも
ち,スクリューは進行方向に次第に狭くして,漸次 圧力が加わるような構造で,スクリュー末端には,
加圧バルブを装着し,搾りを調節できる機構をもつ機械。搾汁原料を,円筒の細孔から流出させ,か
す(滓)を,スクリュー末端から連続的に排出させる。

――――― [JIS B 9657 pdf 4] ―――――

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B 9657 : 2004
r) ベルトプレス 破砕した果実を圧搾し,搾汁する機械。ろ(濾)布上に供給された果実を,メインド
ラムと下部加圧ローラとで加圧搾汁し,残った固形物は,スクレーパでかき取り,排出する。ろ布は,
機械内部で洗浄し,水分を吸引した後,初めの工程に戻して,連続運転をする機械。
s) 液膜流下形濃縮機 脱気,予熱,濃縮及び復水の機能をもち,果汁又は牛乳を加熱管内に薄膜状で流
下させながら濃縮する装置。
t) カーボネータ 炭酸食品を製造する装置。炭酸ガスをタンク中で吸収する方式と配管内に炭酸ガスを
吹き込む方式とがある。
u) 飲料抽出機 タンク内部にかくはん装置及びろ過装置をもち,原料素材(コーヒー豆,茶葉類)中の
エキス分を熱水で抽出し,抽出かすをろ過分離する機械。
v) ハンマクラッシャ ハウジング内部に回転する多数のハンマをもち,原料(青果など)を砕く機械。

4. 機種別の安全及び衛生に関する要求事項

4.1 サニタリーポンプ(遠心式ポンプ及び容積式ポンプ)

4.1.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。
a) ポンプ本体と伝動部との接続空間は,作業者の手及び指が回転部分に触れない構造とする。
b) メカニカルシールは,安全弁的機能を具備する。
c) 運転中にボルトなどによる締付部が,緩まない構造とする。
d) 遠心式ポンプの場合,ポンプ本体の締付けにクランプバンドを使用するとき,締付けの反力ではねな
い構造とする。
e) 容積式ポンプの場合,ポンプ本体に逃がし弁の機能を組み込むか又は逃がし弁を附属する。
4.1.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) 食品接触部の表面は,少なくともJIS G 4305で規定するステンレス鋼シートNo.4仕上げと同等以上
で平滑とする。
b) ポンプ及び分解できない附属品の食品接触部は,CIP仕様の構造とする。また,点検・検査のために,
容易に接近及び取外しができる構造とする。
c) 移送する食品による汚染及びポンプ外面へのちり(塵),ほこり(埃)のたい(堆)積による非衛生を,
適切な方法で,容易に,かつ,確実に清掃又は洗浄できる構造とする。
d) 食品接触部のステンレス鋼に電着コーティングする場合は,5 上の厚さとし,その表面がステン
レス鋼と異なるとき,電着コーティングは50 上の厚さがあるものとする。
e) コーティングとして使用するセラミック材料は,80 上の厚さとする。
f) プラスチック材料をコーティングとして使用する場合は,125 上の厚さとする。
g) シャフトシールの食品接触部の部品は,分解でき,点検・検査並びに洗浄するために接近できる設計
とし,シャフトシールはメカニカルシールとする。
h) 軸封部にシール水を使用する場合は,飲用に適した水を使用する。
i) 食品接触部の内角が135°以下の場合は,次の場合を除き,半径3 mm以上とする。
1) 3 mmより小さい半径は,シール部分及びロータとボディとのすき(隙)間のような欠くことので
きない機能的理由を要求されるときに,使用することができる。また,この場合でも半径は,0.8 mm
より大きいものとする。ただし,圧入部及び焼ばめ部並びに平滑なシーリング表面の交点にある半
径は除く。
2) ガスケット溝又はガスケット保持溝の半径は,JIS B 2401で規定する8.4 mmのOリング用のもの

――――― [JIS B 9657 pdf 5] ―――――

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JIS B 9657:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9657:2004の関連規格と引用規格一覧