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C 2103 : 2013
JC.5 内部乾燥性
JC.5.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 平底皿 平底皿は,ガラス製で,内径約60 mm,深さ約20 mmのものとする。
b) 恒温槽 恒温槽は,規定の温度に保持できる熱風循環式のものとする。
JC.5.2 方法
試料を平底皿に6 mmの深さまで入れ,これを恒温槽中で規定の温度及び時間で加熱してから取り出し
たものを試験片とする。次に,直ちにこの試験片に深さが内底に達するように,また,長さが中心を通っ
て周辺に及ぶように十字形に切込みを付け,これが2030 ℃になったとき,ガラスの内底からピンセッ
トで約0.02 m/sの速さで内容物を30 mm引き上げて5 秒間保っても,糸状につながらないかどうかを調
べる。
JC.5.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験条件[温度(℃)及び時間(h)]
b) 試験結果(糸状につながらないかどうか)
JC.6 低温屈曲性
JC.6.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 恒温水槽 恒温水槽は,5 ℃±1 ℃に保持できるものとする。
b) 丸棒 丸棒は,直径3 mmのものとする。
JC.6.2 試験片
試験片は,6.1によって作製したものを用いる。
JC.6.3 試験片の厚さの測定
試験片の厚さの測定は,約150 mm×約300 mmの試験片の端部から約40 mmの部分を除いた内側を一
部分に偏ることなく,10か所測定を行い,その平均値を試験片の厚さとする。
JC.6.4 方法
JC.6.3の厚さを測定した場所から,大きさ約30 mm×約90 mmの試験片を3枚とり,それぞれについて
5 ℃±1 ℃の水中で,直径3 mmの丸棒に沿って約3秒間で180度折り曲げて,塗膜にひびが入っていな
いかどうかを目視で調べる。
JC.6.5 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験片の厚さ(mm)
b) 試験結果(塗膜のひびの有無)
JC.7 発泡性
JC.7.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 鉄皿 鉄皿は,図JC.1に示す内径60 mm,深さ約7 mmのもの。
――――― [JIS C 2103 pdf 26] ―――――
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C 2103 : 2013
単位 mm
図JC.1−鉄皿
b) 恒温槽 恒温槽は,規定の温度に保持できる熱風循環式のものとする。
c) 水平な台
JC.7.2 方法
JC.7.1 a) の鉄皿を水平にし,じんあいの混入がないように注意して試料を正確に3 mmの深さまで入れ,
恒温槽中でも水平な台の上に置いて水平に保ちながら,規定の温度及び時間で加熱してから取り出し,泡
立ちの有無を調べる。
JC.7.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験条件[温度(℃)及び時間(h)]
b) 試験結果(泡立ちの有無)
JC.8 熱変化性
JC.8.1 装置
装置は,恒温槽を用い,恒温槽は,80 ℃±3 ℃に保持できる熱風循環式のものとする。
JC.8.2 方法
JC.4.2.1 b) の硬化乾燥の終わった試験片の周囲約5 mmを切り捨てた後,これを80 ℃±3 ℃の恒温槽
中に1時間つるして加熱し,塗膜の軟化による膨れ又は縮みがないかどうかを調べる。
JC.8.3 報告
報告には,試験結果(塗膜の変化の有無)を報告する。
JC.9 常温での固着力(ストラッカ法)
JC.9.1 試験片
電機バインド用すずめっきピアノ線で,目視できずがない真っすぐな直径1.2 mm,長さ50 mm±1 mm
及び約100 mmのものを用いる。粗粒を全く含まない塗料用べんがら,粘土,けいそう土,軽質酸化マグ
ネシウムなどの研磨材を水でぬらし,これでピアノ線をよく磨いて,さび,その他の付着物を落とし,流
水中でよく洗ってから,汚れがない布などで水を拭き取り,約100 ℃の恒温槽中で乾かした後,デシケー
タ(固形乾燥剤入り)中に保存しておく。50 mmのピアノ線及び100 mmのピアノ線を2本ずつ取り,図
JC.2に示すように,長い方のピアノ線2本の一端を突き合わせ,その接点を中心に短い方のピアノ線を両
側に沿わせ,その上をJIS C 3102に規定する直径約0.2 mmの軟銅線で片道10回ずつ,往復で20回,軽
く巻き止める。この巻き止めた接合部に原液のままの試料をはけで十分に塗布し,水平の位置で室温に約
――――― [JIS C 2103 pdf 27] ―――――
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C 2103 : 2013
30分間放置した後,既定の条件によって乾燥する。
単位 mm
図JC.2−ピアノ線の試験片
JC.9.2 方法
JB.1.1 a) の引張試験機を用い,つかみの間隔を100150 mmとして,50200 mm/minの速さで引っ張
って,試験片の接点を引き離したときの荷重を固着力とする。
この試験は,5個の試験片について行い,その平均を求める。
JC.9.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験の種類
b) 試験条件[試験機の種類,温度(℃)及び引張速度(mm/min)]
c) 固着力(N)
JC.10 耐アーク性
JC.10.1 装置
装置は,次による。
a) 電気回路 電気回路は,電極間に商用周波数で12.5 kVの開放電圧を,表JC.1の順序に従って加える
ことができる図JC.3に示すものとする。
――――― [JIS C 2103 pdf 28] ―――――
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C 2103 : 2013
表JC.1−耐アーク性試験における通電段階の順序
電流 操作 開閉の時間 各段階の継続時間 全経過時間
mA 秒 秒
− S1投入 Ta調整 − − −
Sm投入
10 表示灯が消えた瞬間に 1秒間閉,143秒間開 60 60
S81投入,ストップウォ4
ッチ作動
10 S41投入 1秒間閉,43秒間開 60 120
4
10 S21投入 1秒間閉,41秒間開 60 180
4
10 S10投入 連続閉 60 240
20 S20投入 連続閉 60 300
30 S30投入 連続閉 60 360
40 S40投入 連続閉 60 420
A : 電流計 V : 電圧計 M : 電動機
E : 電極部 C : 接触器 S : スイッチ
L : 表示ランプ Tv : 高電圧変圧器 Ta : 可変比単巻変圧器
R : 抵抗器 I : 断続開閉器
図JC.3−耐アーク性試験回路
b) 電極 電極は,直径2.4 mm,長さ20 mmのタングステン棒の先端を,軸に対して30度±1度になる
ように磨いた図JC.4に示すものとする。
c) 電極装置 図JC.4に示すように2個の電極先端が同一平面上にあって電極の軸がともに水平面に対し
て35度傾き,更に先端のだ円形面の短軸が水平で,両電極の先端が6.35 mm±0.05 mm離れ,試験片
にかかる荷重をそれぞれ50 g±5 gに保持できるような電極装置。
d) ストップウォッチ ストップウォッチは,精度0.2秒以上のものとする。
e) マイクロメータ マイクロメータは,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ又はこれと同等以上
の精度をもつものとする。
――――― [JIS C 2103 pdf 29] ―――――
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単位 mm
図JC.4−耐アーク性試験の電極装置
JC.10.2 試験片
試験片は,直径100 mm,厚さ3.0 mm±0.25 mmの円盤に成形した,試験面が平滑なものを用いる。
JC.10.3 前処理
+4
試験片の前処理は,20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±5)%で(90 −2 )時間行う。
JC.10.4 方法
試験片の中央部の厚さを0.01 mmまで測る。試験片及び両電極の位置並びに両電極の先端距離が正確で
あるかどうかを確かめる。
処理後の試験片を水平にし,試験片のアーク発生位置は,端から10 mm以上,既に試験した部分から
10 mm以上離す。
通風を遮断し,スイッチS1を閉じ,可変比単巻変圧器Taによって電極間に12.5 kVの開放電圧を与える
ように調整する。スイッチSmを閉じると,表示灯Lが点滅する。表示灯が消えた直後にストップウォッ
チを始動し,同時にスイッチS81を閉じる。試験片が1分間でアークによって破壊しないときは引き続き
1 を閉じ,更に1分間で破壊しないときには表JC.1の通電段階の順序に従って1分間ごとにスイッチ21
S S ,
4
S10,S20,S30及びS40を閉じる。試験片が破壊し,アークが消滅したときにストップウォッチを止め,スイ
ッチS1を開く。試験開始からアーク消滅までの時間を1秒の単位まではかり,耐アーク性時間とする。こ
の場合,試験は,温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±5)%で行う。試験は,試験片1枚について5か所行
い,最高値及び最低値を捨て,残りの3個の平均値を求める。
JC.10.5 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験片の厚さ(mm)
b) 耐アーク性(秒)
――――― [JIS C 2103 pdf 30] ―――――
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JIS C 2103:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60464-2:2001(MOD)
- IEC 60464-2:2001/AMENDMENT 1:2006(MOD)
JIS C 2103:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2103:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7525-1:2018
- 浮ひょう―第1部:密度浮ひょう
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC2138:2007
- 電気絶縁材料―比誘電率及び誘電正接の測定方法
- JISC2139:2008
- 固体電気絶縁材料―体積抵抗率及び表面抵抗率の測定方法
- JISC2305-3-1:2010
- 電気用プレスボード及びプレスペーパー―第3-1部:個別製品規格―プレスボード
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISC3216-4:2019
- 巻線試験方法―第4部:化学的特性
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK2265-2:2007
- 引火点の求め方―第2部:迅速平衡密閉法
- JISK2265-4:2007
- 引火点の求め方―第4部:クリーブランド開放法
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-2-2:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度
- JISK5600-2-4:2014
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
- JISK5600-5-1:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
- JISK5600-5-2:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第2節:耐カッピング性
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5601-1-2:2008
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
- JISK5601-5-1:2006
- 塗料成分試験方法―第5部:塗料中の揮発性有機化合物(VOC)の測定―第1節:ガスクロマトグラフ法
- JISK7117-1:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法
- JISK7117-2:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法
- JISZ2911:2018
- かび抵抗性試験方法