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C 2103 : 2013
附属書JB
(規定)
固着力の測定方法
(ツイストコイル法及びヘリカルコイル法)
JB.1 ツイストコイル法
JB.1.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 引張試験機 引張試験機は,定速緊張形引張試験機又はこれに準じるものとする。
b) 恒温槽 恒温槽は,設定温度を維持することができるものとする。
JB.1.2 試験片
試験片は,図JB.1に示すようなコイル巻線装置を用いて,公称線径0.315 mmのエナメル線をランダム
に100回巻いた後,装置から外し,コイルが広がらないよう巻線の各端部を巻き付ける。これを図JB.2
に示すように長円形に引き伸ばし,図JB.3に示すコイルねじり装置を用いて,コイルをその長軸の方向に
対して2回転させ,直径7 mm,長さ8590 mmのツイストコイルを作り,垂直にして5分±1分間ワニ
スに浸せきする。最高1 mm/sの速さでゆっくりと引き上げ,水平に1015分間除滴し,供給者の推奨す
る条件又は取り決めた仕様によって水平な状態で硬化させる。2回以上処理する場合は,処理ごとに前の
処理とは反対の向きにしてコイルを垂直に浸せき,除滴及び硬化する。
単位 mm
図JB.1−コイル巻線装置
図JB.2−長円形のコイル
――――― [JIS C 2103 pdf 21] ―――――
20
C 2103 : 2013
単位 mm
図JB.3−コイルねじり装置
JB.1.3 試験条件
試験片を25 ℃±4 ℃の室内に,その温度に達するのに十分な時間放置したものについて,同じ温度で
JB.1.4の方法で行う。
JB.1.4 方法
JB.1.1 a) の引張試験機を用い,図JB.4に示すように支点間距離を50 mm±0.5 mmにし,約1分間で破
壊に到達するようにクロスヘッド速度を調整する。試験片の中央部に荷重を加え,破壊したときの荷重を
もって固着力とする。この試験は,5個の試験片について行う。
単位 mm
図JB.4−試験方法
JB.1.5 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験の種類
b) 試験条件[引張試験機の種類,エナメル線の詳細,温度(℃)及びクロスヘッド速度(mm/min)]
c) 固着力(中央値),最高値及び最低値(N)
――――― [JIS C 2103 pdf 22] ―――――
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C 2103 : 2013
JB.2 ヘリカルコイル法
JB.2.1 試験片
試験片は,適正な巻線装置を用いて,公称線径1 mmのエナメル線を,直径6.3 mm±0.1 mm又は,5.0 mm
±0.1 mmのマンドレルに電線と電線とが接触するように緊密に巻き付け,長さ75 mm±2 mmの図JB.5に
示すヘリカルコイルを作り,垂直にして60秒±10秒間ワニスに浸せきする。最高1 mm/sの速さでゆっく
りと引き上げ,水平に1015分間除滴し供給者の推奨する条件,又は取り決めた仕様によって水平な状態
で硬化させる。2回以上処理する場合は,処理ごとに前の処理とは反対の向きにして,コイルを垂直に浸
せき,除滴,硬化する。
単位 mm
図JB.5−ヘリカルコイル試験片
JB.2.2 方法
JB.1.1 a) の引張試験機を用い,受渡当事者間の協定がない場合は,図JB.6に示すように支点間距離を
44 mm±0.5 mmにし,約1分間で破壊に到達するようにクロスヘッド速度を調整する。試験片の中央部に
荷重を加え,破壊したときの荷重をもって固着力とする。この試験は5個の試験片について行う。
単位 mm
図JB.6−試験方法
JB.2.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験の種類
b) 試験条件[引張試験機の種類,エナメル線の詳細,温度(℃)及びクロスヘッド速度(mm/min)]
c) 固着力(中央値),最高値及び最低値(N)
――――― [JIS C 2103 pdf 23] ―――――
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C 2103 : 2013
附属書JC
(参考)
IECによらない試験方法
この附属書は,基礎として用いたIEC規格にはないが,参考として記載するものであり,規定の一部で
はない。
JC.1 外観
JC.1.1 器具
器具は,次による。
a) 試験管 試験管は,JIS R 3503に規定する胴外径12 mmのものとする。
b) 金属板 金属板は,6.1.1に規定するものとする。
JC.1.2 方法
方法は,次による。
a) 液状試料の外観 JC.1.1 a) の試験管に深さ30 mm以上になるまで液状試料を入れ,JIS Z 8723に規定
する自然昼光照明の下で側面から透かして見て,濁り及び不純物の有無を調べる。
b) 乾燥塗膜の外観 JC.1.1 b) の金属板に試料を塗り,長さ方向につるし,約30分間室内に放置してか
ら,規定の温度及び時間で乾燥した塗膜について平滑さ,泡,穴及び光沢を調べる。
JC.1.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 液状試料の外観(濁り及び不純物の有無)
b) 乾燥塗膜の外観(塗膜の状況)
JC.2 酸値
JC.2.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 化学はかり 化学はかりは,感量0.1 mgのものとする。
b) ビュレット ビュレットは,JIS R 3505に規定するものとする。
c) 三角フラスコ 三角フラスコは,JIS R 3503に規定する容量300 mlのものとする。
JC.2.2 試薬
試薬は,次による。
a) IS K 8001によって標定した0.1 mol/L(N/10)水酸化カリウム水溶液
b) IS K 8102に規定するエタノール
c) IS K 8150に規定する塩化ナトリウム
d) IS K 8271に規定するキシレン
e) IS K 8799に規定するフェノールフタレイン
JC.2.3 方法
試料5 gを300 m1の三角フラスコにとって質量を1 mgまではかり,これにエタノールとキシレンとの
当容量混合液50 mlを加えて溶解した後,塩化ナトリウム飽和水溶液25 ml及び固体塩化ナトリウム23 g
――――― [JIS C 2103 pdf 24] ―――――
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C 2103 : 2013
を加えてよく振り混ぜる。次にフェノールフタレインの1 %エタノール溶液を数滴加え,振り混ぜながら
N/10水酸化カリウム水溶液を滴下し,下部の水溶液が淡紅色になるまで加えて終点とする。
別に,溶剤及び塩化ナトリウムを同様にフラスコにとって,空試験を行う。
JC.3 薄めやすさ
JC.3.1 器具
器具は,容器を用い,容器は,適切な容量の透明なものとする。
JC.3.2 方法
試料2容量及び規定のシンナ1容量を適切な容器に入れて,25 ℃±5 ℃でよくかき混ぜて,均等に薄め
られるかどうかを調べる。
JC.3.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) シンナの名称
b) 試験結果(薄められるかどうか)
JC.4 乾燥時間
JC.4.1 方法
装置は,規定の温度に保持できる熱風循環式の恒温槽とする。
JC.4.2 方法
方法は,JC.4.2.1及びJC.4.2.2による。
JC.4.2.1 自然乾燥ワニスの場合
6.1によって試料を塗布した試験片を室内につるし,直ちに乾燥時間の測定を始める。
a) 指触乾燥時間 試験片の中央部を軽く指先で挟んでみて,試料が指先に付着しなくなるまでの時間を
測定する。
b) 硬化乾燥時間 試験片の中央部を軽く指先で挟んでみて,へこみができず,かつ,塗膜を指先でこす
ってみて,膜面にきずが付かなくなるまでの時間を測定する。
JC.4.2.2 加熱乾燥ワニスの場合
6.1によって試料を塗布した試験片を室内に約30分間つるした後,規定の温度の恒温槽中につるし乾燥
する。
試験片を恒温槽から取り出し,室温に放冷してから,その中央部を指先で強く挟んでみて,へこみがで
きず,かつ,塗膜を指先でこすってみて,膜面にきずが付かなくなるまでの加熱時間を測定する。
JC.4.3 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 自然乾燥ワニスの場合 次の事項を記載する。
1) 試験条件[温度(℃)及び湿度(%)]
2) 指触乾燥時間(h)
3) 硬化乾燥時間(h)
b) 乾燥加熱ワニスの場合 次の事項を記載する。
1) 試験条件[温度(℃)]
2) 硬化乾燥時間(h)
――――― [JIS C 2103 pdf 25] ―――――
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JIS C 2103:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60464-2:2001(MOD)
- IEC 60464-2:2001/AMENDMENT 1:2006(MOD)
JIS C 2103:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2103:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7525-1:2018
- 浮ひょう―第1部:密度浮ひょう
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC2138:2007
- 電気絶縁材料―比誘電率及び誘電正接の測定方法
- JISC2139:2008
- 固体電気絶縁材料―体積抵抗率及び表面抵抗率の測定方法
- JISC2305-3-1:2010
- 電気用プレスボード及びプレスペーパー―第3-1部:個別製品規格―プレスボード
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISC3216-4:2019
- 巻線試験方法―第4部:化学的特性
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK2265-2:2007
- 引火点の求め方―第2部:迅速平衡密閉法
- JISK2265-4:2007
- 引火点の求め方―第4部:クリーブランド開放法
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-2-2:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度
- JISK5600-2-4:2014
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
- JISK5600-5-1:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
- JISK5600-5-2:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第2節:耐カッピング性
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5601-1-2:2008
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
- JISK5601-5-1:2006
- 塗料成分試験方法―第5部:塗料中の揮発性有機化合物(VOC)の測定―第1節:ガスクロマトグラフ法
- JISK7117-1:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法
- JISK7117-2:1999
- プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂―回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法
- JISZ2911:2018
- かび抵抗性試験方法