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C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
8 表示及び取扱説明書
8.1 一般表示
この要件は,安全増防爆構造 “e” に適用するJIS C 60079-0の27.の要求事項を補足する。電気機器は,
JIS C 60079-0の27.によるほか,次の事項を追加して表示する。
a) 定格電圧及び定格電流,又は定格電力
注記 力率が1以外の電気機器は,定格電圧,定格電流及び定格電力のすべてを表示する。
b) 回転電気機械及び交流電磁石では必要な場合,拘束電流比IA/IN,時間tE
c) 通電部分をもつ計器及び変流器では,短絡電流ISCの値
d) 照明器具では,使用するランプの技術データ。例えば,電気定格及び必要なら寸法
e) 一般的な接続箱では,次のいずれかの定格
− 定格最大消費電力
− 各端子サイズ,導体の許容数及びサイズ,並びに最大電流の構成する一組の値
f) 使用上の制限。例えば,きれいな環境でだけ使用
g) 要求される場合は,特別な保護装置の特性。例えば,温度制御のための又は厳しい始動条件のための
保護装置の特性及び特別な電源条件。例えば,インバータの電源条件
h) 5.7による電池は,次の事項
− セル構造のタイプ
− セルの数及び公称電圧
− 定格容量に対応する放電持続時間
5.7.1.1の注記で予測できるような安全に対する処置が行われていない場合,電池の収納箱には次の表示
を付ける。
“警告−危険場所で充電しないこと”
8.2 使用上の取扱説明書
電池の充電場所に表示するため,使用上の取扱説明書(保守のための取扱説明書)を各電池に添付しな
ければならない。これらは,充電,使用及び保守について必要な取扱説明書のすべてが含まれていなけれ
ばならない。
使用上の取扱説明書には,少なくとも次の内容を含まなければならない。
− 製造業者又は供給者の名前若しくはその登録商標
− 製造業者の形式識別表示
− セルの数及び電池の公称電圧
− 定格容量及びそれに対応する放電持続時間
− 充電の取扱説明
− 電池の安全操作に関する他の条件。例えば,充電中にふたを持ち上げることについての制限。充電の
終了後,ガスの放出があるためふたを閉じる前の最少時間,電解液面のチェック,電解液及び水の補
充についての仕様,取付け位置。
電池が指定した器具で,この適用のために特別に設計された充電器で充電されない場合,電池の収納箱
には次の表示を付ける。
“警告−電池の充電については取扱説明書を参照すること”
a) 5.9の追加要件を適用する抵抗加熱デバイス及び抵抗加熱ユニットでは,運転温度
b) 端子では,導体範囲,定格電流及び定格電圧
――――― [JIS C 60079-7 pdf 46] ―――――
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C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
注記 表示スペースが制限されている場合,この内容は取扱説明書に表示してもよい。
8.3 据付説明書
据付説明書には,少なくとも次の内容が含まれていなければならない。
a) 製造業者が締付トルクの値を指定する場合,指定トルク値
b) 種々の寸法の電線をつなぎ込むのに必要な接続方法を,一目で分かる場合を除き,明確に示すための
適切な表示又は取扱説明書
c) 配線方法が明らかでない場合,端子構造に対して導体の適切な取付けについての取扱説明書
d) 電線の絶縁被覆をはがす方法
――――― [JIS C 60079-7 pdf 47] ―――――
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C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
附属書A
(規定)
かご形電動機−試験及び計算の方法
序文
この附属書は,かご形電動機の試験及び計算の方法について規定する。
A.1 定格運転中に到達する固定子及び回転子の温度上昇及び電動機の拘束時に発生する温度上昇を決定
しなければならない。
可能な限り,類似電動機の比較測定及びモデルの調査を用い,計算の精度を確認する。
A.2 定格運転時の固定子及び回転子の巻線の温度上昇は,IEC 60034-1によって決定する。
A.3 電動機拘束時の温度上昇は,次のように実験によって決定する。
A.3.1 初めに周囲温度にある電動機を拘束し,定格電圧及び定格周波数を印加する。
A.3.2 通電開始の5秒後に測定した固定子電流を,拘束電流IAとする。
A.3.3 回転子かご(バー及びリング)の温度上昇は,温度上昇速度に比べて小さい時定数の熱電対及び測
定計器によって測定するか,温度検出器又は他の手段によって測定する。これらの測定中に得られる温度
によって最高温度を決定する。
注記 個々の回転子バーの温度上昇は,固定子巻線相の帯域の空間高調波に関し,その位置によって
変化する。この変化は,低い空間高調波の電動機では20 %以上となることがあり,更に大きく
なることもある。実際,一般の設計の電動機では,熱電対を電気角で90度離して2個の回転子
バーに取り付けた場合,一方の回転子バーに対して,高い方の温度上昇が10 %程度高いことが
ある。
A.3.4 固定子の平均温度上昇は,抵抗測定によって決定し,巻線の温度上昇とする。
A.3.5 電動機の拘束試験を,定格電圧より低い電圧で実施した場合,拘束電流(A.3.2参照)は,直接,
測定された値をその電圧の比に比例して増加させる。温度上昇は2乗に比例して増加させる。飽和の影響
がある場合は,これを考慮する。
A.4 電動機拘束時の温度上昇は,次のように算出する。
A.4.1 短絡した回転子の温度を算出するとき,温度上昇はかごの熱容量を考慮する場合と同じように,バ
ー及びリングに発生する熱を考慮したジュール熱効果から算出する。バーにおける熱の分布は,表皮効果
の影響を考慮する。鉄への熱伝達は裕度をみてもよい。
A.4.2 電動機拘束時の固定子巻線の時間と温度上昇との比, t/ は,次の式で算出する。
a j2 b
t
ここに, j : 拘束電流密度,単位A/mm2
a : K / (A/mm2)2で係数(銅の場合,a=0.006 5)
b : 0.85(含浸した巻線からの熱放散を考慮した低減係数。)
――――― [JIS C 60079-7 pdf 48] ―――――
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C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
A.5 時間tEは,次のように決定する(図A.1参照)。
許容温度Cから,最高周囲温度A(通常は40 ℃)と定格運転時の温度上昇ABとを引く。この差BC
から,(測定又は算出した)電動機の拘束試験の温度上昇速度から時間tEを決定する。
回転子と固定子とは,別々の計算を行う。二つの値の小さい方が,相当する温度クラスに対する電動機
の時間tEとする。
A.6 厳しい始動条件用に設計された電動機又は特別な保護装置(例えば,巻線の温度を監視する装置)
付きの電動機は,保護装置とともに試験する。
A.7 インバータとそれに組み合わせる保護装置とのユニットを構成する電動機は,電動機とインバータ
との組合せによって与えられる運転条件範囲において,関連する許容温度を超えないことを確認するため
試験しなければならない。
記号
A 最高許容周囲温度 θ 温度
B 定格運転時の温度 1 定格運転時の温度上昇
C 許容温度(4.8参照) 2 拘束試験中の温度上昇
t 時間
図A.1−時間tEを決定する方法の説明図
――――― [JIS C 60079-7 pdf 49] ―――――
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附属書B
(規定)
抵抗加熱デバイス又は抵抗加熱ユニットの特定の仕様についての形式試験
序文
この附属書は,抵抗加熱デバイス又は抵抗加熱ユニットの特定の仕様の形式試験について規定する。
B.1 機械的応力を受ける抵抗加熱デバイス
JIS C 60079-0の23.4.3.1の容器によって機械的に保護されていない加熱ケーブル及びテープのように,
可とう性の抵抗加熱デバイスは,IEC 62086-1に規定する押しつぶし及び低温曲げ試験に適合しなければ
ならない。
B.2 液体に浸して使う抵抗加熱デバイス又はユニット
間浸す。適合性は,6.8.3 a)
液体に浸すサンプル又はサンプルの部分は,深さ5050
及びb) の絶縁の完全性の試験によって証明する。
注記 この試験は,水以外の液体に浸すか又は500 Paを超える圧力で浸されるとき,抵抗加熱デバイ
ス又はユニットの適合性を証明することを意図していない。
B.3 吸湿性の絶縁材料をもつ抵抗加熱デバイス又はユニット
防湿性を確保している部分は,相対湿度90 %以上,温度80±2 ℃で4週間放置する。水をふきとり乾
かした後,サンプルの適合性を,水の浸せき(漬)を除き6.8.3 a) 及びb) の絶縁の完全性の試験によって
証明する。
JIS C 60079-0の23.2によって作成する資料には,抵抗加熱デバイス又はユニットのシール方式及び材料
を指定する。
B.4 抵抗加熱デバイスの許容温度の証明(熱トレースケーブル,ユニット,パネル及びシステム以外)
B.4.1 試験は,B.4.2,B.4.3又はB.4.4の手順によって実施する。
B.4.2 5.9.12の保護システムによる保護を施した抵抗過熱ユニット
試験は,電気抵抗の許容差のマイナス側で,10 %の過電圧に対応する器具の出力で実施する。
注記 5.9.12の保護システムによって保護される,ただし,保護システムなしで試験する加熱ユニッ
トは,運転条件が試験中に模擬される場合だけ,器具として認定してもよい。そのほかの場合,
加熱ユニットは,Exコンポーネントとしてみなされるだけで,それが使われる電気器具の追加
認証を必要とする。
B.4.2.1 温度を検知する保護システム
保護システムによって許容される最高温度は,操作できないようにする追加調節デバイスによって決定
する。安定した温度にするため,熱時定数を考慮する。
B.4.2.2 温度及び他の一つ以上のパラメータを検知する保護システム
最高温度は,他のパラメータを検知するデバイスによって,許容する最も厳しい条件を考慮してB.4.2.1
のように決定する。
――――― [JIS C 60079-7 pdf 50] ―――――
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JIS C 60079-7:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60079-7:2001(IDT)
JIS C 60079-7:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.260 : 特殊条件で使用する電気設備 > 29.260.20 : 爆発性雰囲気で作動する電気装置
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- シール形ニッケル・カドミウムアルカリ蓄電池