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24.2 衝撃試験器で試験品に打撃を加える。附属書Aに試験器の指針及び説明を示す。試験器を,図7に
示す。
24.2.1 アクセサリは,通常の使用で生じる打撃を受けた後に,表示している保護等級を完全に維持するの
に十分な強度をもたなければならない。
これらの試験で試験品に加える打撃は,機器用インレットの取付フランジ又はおす接点には当たらない
ように意図している。試験器は,実際の使用で生じるように24.2.2に従って,加える打撃を調節する。
24.2.2 図7に示す衝撃試験器で,各試験品に5回打撃を加える。
最初の4回の打撃は,アクセサリを通常の使用状態のように垂直板に取り付けて加える。その板と平行
に振れるように振り子を取り付ける。振り子が自由につり下がったときに衝撃面がアクセサリの側面にち
ょうど触れるように,振り子の衝撃面を配置する。接触点は,実質的にアクセサリの側面の幾何学的中心
又はその面の適切な突出部とする。振り子を引き上げた後,放して,打撃を加える。次いで,取付面に対
して垂直の軸を中心にアクセサリを90°回転し,必要であれば打撃面との関係を調整する。次いで,2回
目の打撃を加える。
連続して2回,90°回転して同一手順を繰り返し,打撃を合計4回加える。
振り子が試験品の取付板から最も突出した部分に当たるように,振り子が作る平面を取付板の平面に対
して垂直にして,5回目の打撃を加える。
打撃は,表12に規定する衝撃エネルギーとする。
表12−衝撃エネルギー
定格電流 エネルギー
A
推奨定格電流 その他の定格 J
16 49以下 1
32
63 50125 2
125
− 126199 3
250 200800 4
315
400
630
800
24.2.3 コンセント及び機器用インレットの試験品は,それぞれ通常の使用状態のように剛性取付板に固定
し,電線の引込口は開いたままにし,カバー及び外郭の固定ねじは,表15に規定するトルク値の2/3のト
ルクで締め付ける。コンセントの蓋は,通常は閉じたままにする。機器用インレットの附属のキャップは
取り付ける。
試験後,試験品はこの規格の要求事項を満足しなくなる損傷があってはならず,特にいかなる部分も外
れたり,緩んだりしてはならない。
保護等級がIPX7以上のアクセサリは,箇条18に規定する関連する試験に耐えなければならない。
熱可塑性材料製の外郭をもつアクセサリは,19.4の試験に耐えなければならない。
注記 感電又は水気に対する保護に悪影響を及ぼさない小さな欠け,亀裂及びくぼみは,無視する。
疑義がある場合,箇条18及び箇条19の関連する試験を行う。
――――― [JIS C 8285 pdf 41] ―――――
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24.3 電線交換形アクセサリには,タイプ1の場合は表10,又はタイプ2の場合は表3Aに規定する最小
断面積の最軽量タイプの可とう電線を取り付ける。
電線非交換形アクセサリは,納入状態で試験する。
長さ約2 250 mmの自由な電線の端を図8に示すとおりに壁の床上750 mmのところに固定する。
電線が水平になるように試験品を保持し,次いで,試験品をコンクリート床に落下させる。これを8回
行い,毎回電線を固定箇所で45°回転させる。
試験後,試験品はこの規格の要求事項を満足しなくなる損傷があってはならず,特に,いかなる部分も
外れたり,緩んだりしてはならない。
保護等級がIPX7以上のアクセサリは,箇条18に規定する関連する試験に耐えなければならない。
熱可塑性材料製の外郭をもつアクセサリは,19.4の試験に耐えなければならない。
注記 感電又は水気に対する保護に悪影響を及ぼさない小さな欠け,亀裂又はくぼみは無視する。
24.4 電線非交換形アクセサリは,図9に示すものと同様の試験器で曲げ試験を行う。
試験器の振動部材がその行程の中間にあるときに,試験品に入る位置の可とう電線の軸が垂直になり,
振動の軸を通るように,試験器の振動部材に試験品を固定する。
試験器の振動部材が全行程を移動したときに可とう電線の横移動が最小限になるように,振動部材を配
置する。
電線には,表13に規定する力が加わるようにおもりを付ける。
表13−曲げ試験で加える力
定格電流 力
A N
20以下 20
21以上32以下 25
導体間の電圧を定格電圧にして,アクセサリの定格電流に等しい電流を導体に通す。
曲げ回数を20 000回,曲げの速度を毎分60回として,振動部材を角度90°(垂直線に対して45°ずつ)
で前後に移動させる。
試験後,試験品はこの規格の要求事項を満足しなくなる損傷があってはならない。
注記 1回の曲げとは,前方又は後方への1回の運動である。
[対応国際規格の,定格電流が32 Aを超えるアクセサリ試験の詳細(検討中)の注記を削除
した。]
24.5 直径(mm)がパッキングの内径以下の最も近い整数に等しい円筒金属棒をねじ込みグランドに取り
付ける。次いで,適切なスパナでグランドを締める。その場合,表14に規定する力を,スパナでグラン
ドの軸から25 cm離れた箇所に1分間加える。
表14−グランドの締付け力
試験棒の直径 力
N
mm 金属グランド 成形材料製グランド
20以下 30 20
20を超え 30以下 40 30
30を超える 50 a) 40 a)
注a) これらの値は,暫定値である。
――――― [JIS C 8285 pdf 42] ―――――
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試験後,グランド及び試験品の外郭は,この規格の要求事項を満足しなくなる損傷があってはならない。
25 ねじ,通電部及び接続部
25.1 電気的又はその他の接続部は,通常の使用で生じる機械的応力に耐えなければならない。
接触圧力を伝えるねじ及びアクセサリを接続するときに操作する,呼び径が3.5 mm未満のねじは,金
属ナット又は金属インサートにねじ込まなければならない。
適否は,目視検査,並びに接触圧力を伝える又はアクセサリを接続するときに操作するねじ及びナット
は,次の試験によって判定する。
ねじ又はナットを次のとおりに締めて緩める。
− 絶縁材のねじ部とかん合するねじは,10回
− ナット及びその他のねじは,5回
絶縁材のねじ部とかん合するねじは,毎回完全に外してから再び差し込む。
ねじ又はナットの取外しと差込みは,絶縁材のねじ部が摩擦による温度上昇をあまり受けない速度で行
う。
端子ねじ及びナットを試験する場合,コンセント及び機器用インレットには非可とう(単線又はより線)
の,また,プラグ及びコネクタには可とうの,表3又は表3Aに規定する最大断面積をもつ銅導体を端子
に取り付ける。
適切なドライバ又はスパナを用いて試験を行う。締めるときに加える最大トルクは,表15に規定するト
ルク値に等しくする。ただし,押出し加工した部分の長さが金属の厚さの80 %を超える場合,押出しによ
って得られる穴のねじ部とかん合するねじは,トルク値を20 %引き上げる。
端子ねじについて,製造業者が表15に規定する値よりも大きなトルク値を指定している場合は,その指
定トルク値を試験に用いる。
表15−ねじの締付トルク
メートル ねじ部の呼び径 トルク
標準値 N・m
mm I II III
2.5 2.8以下 0.2 0.4 0.4
3.0 2.8を超え 3.0以下 0.25 0.5 0.5
− 3.0を超え 3.2以下 0.3 0.6 0.6
3.5 3.2を超え 3.6以下 0.4 0.8 0.8
4.0 3.6を超え 4.1以下 0.7 1.2 1.2
4.5 4.1を超え 4.7以下 0.8 1.8 1.8
5.0 4.7を超え 5.3以下 0.8 2.0 2.0
6.0 5.3を超え 6.0以下 1.2 2.5 3.0
8.0 6.0を超え 8.0以下 2.5 3.5 6.0
10.0 8.0を超え 10.0以下 − 4.0 10.0
12.0 10.0を超え 12.0以下 − − 14.0
14.0 12.0を超え 15.0以下 − − 19.0
16.0 15.0を超え 20.0以下 − − 25.0
20.0 20.0を超え 24.0以下 − − 36.0
24.0 24.0を超える − − 50.0
――――― [JIS C 8285 pdf 43] ―――――
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表15−ねじの締付トルク(続き)
トルクの列I 締めたときに穴から突出しない頭なしねじ及びねじの直径よりも幅の広
い刃をもつドライバでは締めることができないねじに適用する。
トルクの列II ドライバで締めるその他のねじ及びナットに適用する。
トルクの列IIIドライバ以外の手段で締めることができるねじ及びナットに適用する。
締付ねじ又はナットを緩めた後,次に接続するときは,新品の導体を用いる。
ねじがドライバで締めるための手段とともに六角頭をもち,トルクの列IIと列IIIとの数値が異なる場
合は,最初に列IIIに規定するトルク値を六角頭に適用し,次いで別の試験品セットを用いて列IIに規定
するトルク値をドライバで加えて,試験を2回行う。列IIと列IIIとの数値が同一の場合には,ドライバ
による試験だけを行う。
締付ねじ又はナットに関する試験後,締付装置には,その後の使用に悪影響を及ぼす変化があってはな
らない。
注記1 マントル端子の場合,規定するねじ部の呼び径は,溝付きスタッドの公称径である。
[対応国際規格の,ドライバを用いずにナットを締め付けるマントル端子及び10 mmを超
える公称直径のマントル端子に対してのトルク値に関する規定(検討中)の注記を削除した。]
アクセサリを接続するときに操作するねじ又はナットには,端子ねじ又はナット,組立ね
じ,カバーの固定用ねじなどを含むが,ねじ込み電線管の接続部及びコンセント又は機器用
インレットを取付面に固定するためのねじは含まない。
ドライバの刃の形状は,供試ねじの頭に合ったものとする。
ねじ及びナットは,急激に締めない。
注記2 カバーの損傷は,無視する。
なお,ねじ込み接続部は,箇条21及び箇条24に規定する試験によって部分的に検査して
いる。
25.2 絶縁材のねじ部とかん合し,アクセサリを接続するときに操作するねじは,3 mmにねじの公称径の
3分の1を加えた値又は8 mmのいずれか短い方以上のかん合長さをもたなければならない。
ねじ付き穴へのねじの適正な差込みを確保しなければならない。
適否は,目視検査,測定及び手による試験によって判定する。
注記 適正な差込みには,例えば,固定するもののくぼみによるねじの案内,ねじ付き穴のくぼみ,
又は先端部のねじ山を除去したねじの使用によってねじの斜め差込みを防止するものを含む。
25.3 電気的接続部は,絶縁材料の収縮又はたわみを補正する十分な弾性が金属部にある場合を除き,絶
縁材を通じて接触圧力が伝わらないように設計しなければならない。ただし,絶縁材がセラミック,純マ
イカ又は同等の適した特性をもつその他の材料の場合を除く。
適否は,目視検査によって判定する。
注記 寸法安定度に関する材料の適否を考慮する。
25.4 電気的及び機械的接続部の役目をするねじ及びリベットは,緩まない構造でなければならない。
適否は,目視検査及び手による試験によって判定する。
注記 スプリングワッシャで十分な固定を行うことができる。
リベットの場合は,非円形軸部又は適切なノッチで十分である。
加熱すると軟化するシーリングコンパウンドは,通常の使用でねじりを受けないねじ接続部
についてだけ十分な固定を行う。
――――― [JIS C 8285 pdf 44] ―――――
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25.5 端子以外の導電部の材質は,次のいずれかでなければならない。
−銅
− 50 %以上の銅を含む合金
− 耐食性及び機械的特性が銅と同等以上のその他の金属
適否は,目視検査及び必要であれば化学分析によって判定する。
注記 端子に関する要求事項は,箇条11に含まれている。
25.6 通常の使用で滑り作用を受ける接点は,耐食性の金属製でなければならない。
コンタクトチューブの弾性を確保するスプリングは,耐食性のある金属製又は適切に耐食保護したもの
でなければならない。
適否は,目視検査及び必要であれば化学分析によって判定する。
注記 耐食性又は耐食保護の適切性を確認するための試験は,検討中である。
26 沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離
26.1 沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離は,表16に規定する数値(mm)
以上でなければならない。
表16−沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離
アクセサリの絶縁電圧
V
50 50を 415を 500を 690を
以下 超え 超え 超え 超え
415以下 500以下 690以下 1 000
以下a)
沿面距離 : mm
1 異極の充電部間 3 4 6 10 16
2 充電部と次との間 :
− 可触金属部
− 接地極,固定ねじ及びこれに類する器具
− プラグのかん合面にあり,接地極から分離,隔離して
いるねじ以外の外部組立ねじ 3 4 6 10 10
空間距離 : mm
3 異極の充電部間 2.5 4 6 8 8
4 充電部と次との間 :
− 下記5に掲げていない可触金属部
− 接地極,固定ねじ及びこれに類する器具
− プラグのかん合面にあり,接地極から分離,隔離して
いるねじ以外の外部組立ねじ 2.5 4 6 8 8
5 充電部と次との間 :
− 絶縁材で裏打ちしていない金属外郭
− コンセントのベースを取り付けている面 4 6 10 10 10
6 充電部とコンセントのベースの導体くぼみの底との間 4 5 10 10 10
シーリングコンパウンドを通しての絶縁距離 : mm
7 2.5 mm以上のシーリングコンパウンドで覆われた充電
部とコンセントのベースを取り付けている面との間 2.5 4 6 6 6
8 2 mm以上のシーリングコンパウンドで覆われた充電部
とコンセントのベースの導体くぼみの底との間 2.5 4 5 5 5
注a) 沿面距離は,JIS C 60664-1に従ってもよい。
――――― [JIS C 8285 pdf 45] ―――――
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JIS C 8285:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60309-1:1999(MOD)
- IEC 60309-1:1999/AMENDMENT 1:2005(MOD)
- IEC 60309-1:1999/AMENDMENT 2:2012(MOD)
JIS C 8285:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.120 : 電気付属部品 > 29.120.30 : プラグ,ソケット-コンセント,結合器
JIS C 8285:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2814-2-2:2009
- 家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISH8610:1999
- 電気亜鉛めっき
- JISH8617:1999
- ニッケルめっき及びニッケル-クロムめっき
- JISH8619:1999
- 電気すずめっき