JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 18

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E.11.101.2 電線接続端子は,電線を容易かつ確実に接続できなければならない。
二つ以上の電線を一つの取付部に締め付ける場合は,それぞれの電線の間にナット又は座金を用いて締
め付ける。座金を用いる場合,座金の大きさは大頭丸平小ねじの頭径以上とする。
速結端子をもつ接続器には,接続できる電線の種類,直径及び差し込む導体の長さ(ストリップゲージ)
を表面の見やすい箇所又は端子近傍に容易に消えない方法で表示しなければならない。ただし,機器用で
ある旨の表示がある接続器は表示しなくてもよい。
E.11.101.3 電線を端子ねじの頭部で直接に締め付ける構造の端子ねじは,次による。
a) 機械器具に組み込む接続器を除き,大頭丸平小ねじ,溝付六角頭小ねじ又はこれらと同等以上の締付
効果があるねじ。大頭丸平小ねじ及び溝付六角頭小ねじの頭径は,JIS C 8303の附属書B(巻締ねじ
端子のねじの寸法)による。ただし,溝付六角頭小ねじの呼び径が6 mmのねじの頭径は,13±0.5 mm
とする。
b) 機械器具に組み込む接続器は,なべ小ねじ,丸平小ねじ又はこれらと同等以上の締付効果があるねじ。
c) 端子ねじの頭部で覆う端子金具の面積は,a)及びb)それぞれのねじの頭部の面積以上とする。
E.11.102 ヒューズ取付端子
定格電流が15 Aを超える接続器は,ヒューズ取付端子があってはならない。
E.12 構造
E.12.101 ヒューズ又はヒューズ抵抗器を取り付ける接続器
E.12.101.1 ヒューズ又はヒューズ抵抗器を取り付ける接続器は,ヒューズ交換のときに,手,又はドラ
イバなどの工具が充電している部分に触れず,かつ,確実に取り付けることができなければならない。
E.12.101.2 非包装ヒューズを取り付ける端子は,ヒューズを容易に取り付けることができる皿形座金そ
の他の座金をもつ構造でなければならない。
E.12.101.3 非包装ヒューズの可溶体の中心部付近と器体との間の空間距離は,4 mm以上でなければな
らない。
注記 器体には,ヒューズが溶断したとき,可溶体が垂れ下がる方向,又はばね方式のばねの動作方
向にあるヒューズ取付基板,抵抗器,発熱体,整流器,器内配線なども含まれる。
E.12.101.4 ヒューズ締付ねじの呼び径及びねじに附属する皿形座金の底面の直径は,表E.3によらなけ
ればならない。
表E.3−定格電流,ヒューズ締付ねじの呼び径及び皿形座金の底面の直径
定格電流a) ヒューズ締付ねじの呼び径 皿形座金の底面の直径
A mm mm
7以下 3 以上 3.5 未満 6 以上
3.5 以上 6.5 以上
7を超え 15以下 3.5 以上 4 未満 6.5 以上
4 以上 7.5 以上
注a) 電源電線を収納する巻取機構をもつ接続器の定格電流は,12.9.2による。
E.12.101.5 皿形座金を用いる場合,ヒューズ取付面の大きさは,表E.3による皿形座金の底面の直径以
上の大きさでなければならない。
E.12.101.6 ヒューズ締付ねじの中心間距離は,次のいずれかによらなければならない。
− 糸ヒューズを取り付ける接続器は,20 mm以上

――――― [JIS C 8300 pdf 86] ―――――

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− 糸ヒューズ以外のヒューズを取り付ける接続器は,適切に取り付けることができる距離
E.12.101.7 ヒューズ取付部の近傍又は接続器の銘板に電流ヒューズは定格電流を,温度ヒューズは定格
動作温度を,容易に消えない方法で表示しなければならない。ただし,取り換えることができないヒュー
ズの場合は表示をしなくてもよい。
注記1 取り換えることができないヒューズとは,修理のとき発見できない箇所にあるヒューズ,又
は器体,部品などを破壊しなければ取り出せないヒューズを意味している。
注記2 銘板とは,接続器の銘板,結線表示板,プリント配線板などを意味し,ヒューズ自体への表
示は,銘板表示には含まれない。
E.12.101.8 ヒューズ抵抗器の発熱によって,その周囲の充物,プリント配線板などが炭化又はガス化
し,発火することがあってはならない。
注記 発火することがない材料には,陶磁器,ガラスなどがある。
E.12.102 差込接続器
E.12.102.1 引掛形の差込接続器は,電線がよじれることによって刃と刃受けとの正常な接触位置から刃
が容易に抜け出ない構造でなければならない。
E.12.102.2 防水形で,蓋をもつ差込接続器の蓋は,鎖などでつながなければならない。
E.12.102.3 中性極又は接地側極(接地側の電線を接続する極)をもつ差込接続器は接地側である旨の表
示を,接地極をもつ差込接続器は接地用である旨の表示を,その極に接続する端子の近傍に容易に消えな
い方法で,次によって表示しなければならない。
a) 端子の近傍には,刃又は刃受穴の近傍を含む。
b) 接地側である旨の表示は,N又はWとする。
c) 接地用である旨の表示は,保護アース,保護接地,PEの文字又は の記号を表示する。
注記 接地,接地端子,アース,E,Gの文字及び の記号も同等の表示とみなされている。
d) 一体成形の接続器は,刃及びその極に接続してある電線に,又は刃受穴の近傍及びその極に接続した
電線に表示する。ただし,延長コードセットの電線を除く。
E.12.102.4 平形差込プラグ又はコードコネクタボディで定格電流が15 A以下の電線取付部の幅は,6.0
mm以上とする。また,電線を端子ねじの頭部で直接に締め付ける場合,端子ねじの孔の中心から端子の
先端までの長さは,大頭丸平小ねじの頭部の半径以上とする。
E.12.102.5 差込接続器の寸法及び形状は,a)又はb)による。
a) 差込プラグ,コンセント,マルチタップ,コードコネクタボディ,アダプタ,及びその他の差込接続
器の寸法は,表E.4,表E.5及び表E.6の右欄に規定する図の寸法とし,1)8)による。ただし,アイ
ロンプラグ及び器具用差込プラグの寸法は,b)による。
1) 2枚合わせの刃は,次による。
1.1) 刃の厚さは,2枚合わせた状態で測定し,厚さは,1.5±0.15 mmとする。また,それぞれの厚さは,
0.6 mm以上とする。
1.2) 刃の根元は,広がらないように器体内に入っている構造とする。
2) 刃の取付寸法は,コンセントとの接触面の刃の根元の箇所で測定を行う。幅及び厚さは,刃の根元
から先端の面取りした部分を除くほぼ全長の2/3の箇所で測定を行う。
3) 平刃のボッチ穴の面取りは,両側とする。平刃受けのボッチは,刃の接する面のいずれか,又は両
側とする。引掛形の平刃のボッチ穴の面取り及び刃受けのボッチは,それぞれ外側とする。
注記 直線形の“−”及び“”の刃を平刃という。

――――― [JIS C 8300 pdf 87] ―――――

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4) 器体に刃及び刃受けをもつマルチタップ,その他の差込接続器又はアダプタで,刃受穴に極性の区
別をもつ差込接続器は,刃に極性の区別を設け,かつ,接地側の刃受穴と接地側の刃とを同じ極と
する。
5) 刃の先端部には,刃受穴に差し込みやすいように丸み,面取りなどを施す。図E.1,図E.5,図E.6,
図E.7,図E.10,図E.11,図E.14又は図E.15に示す導電極の刃の先端に面取りを施す場合は,2
枚合わせ刃を除き,刃先先端部の厚さが0.9 mm以下となる面取りを施す。刃の先端部の面取りを
例1に示す。
例1
6) 接地極は,刃受金具の沈む深さの規定によらない。
注記 “沈む”とは,外郭の受口面から奥まった個所に配置することを意味している。
7) 機器用である旨の表示をしている機械器具に組み込むコンセントは,極性の区別を省略してもよい。
8) 刃受穴の面取りは,次による。
8.1) 本体と蓋との突合せ面にある刃受穴の短片側は,面取りの規定によらない。該当箇所を例2に示
す。
例2
8.2) 外表面から差込口(刃受穴)が沈んでいる差込接続器で,刃受穴の面取りは,例3に示す刃の案
内溝でもよい。
例3
b) )に規定する寸法以外の差込接続器の寸法は,次による。
1) )に規定する差込接続器に接続して用いることができない寸法としなければならない。
注記 接続して用いることができない寸法とは,同形の差込接続器を押し込んだとき導電部に接
するまで入らないことを意味している。
2) 刃受金具の沈む深さは,外郭の受口面から5 mm以上とする。ただし,次の2.1)2.3)による場合を
除く。また,接地極は,刃受金具の沈む深さの規定によらない。

――――― [JIS C 8300 pdf 88] ―――――

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2.1) 刃受穴の直径又は短辺が3 mm以下のアイロンプラグ,器具用差込プラグ並びに定格電流が10 A
以下のコンセント及びコードコネクタボディは,1.2 mm以上の深さとしてもよい。
2.2) 刃受穴の直径又は短辺が3 mmを超え5 mm以下のアイロンプラグ,器具用差込プラグ並びに定格
電流が10 A以下のコンセント及びコードコネクタボディは,1.5 mm以上の深さとしてもよい。
2.3) 刃受穴の直径又は短辺が5 mmを超えるアイロンプラグ,器具用差込プラグ並びに定格電流が10 A
以下のコンセント及びコードコネクタボディは,3 mm以上の深さとしてもよい。
3) 機器用である旨の表示をしている機械器具に組み込むコンセントは,極性の区別を省略してもよい。
表E.4−差込プラグ
差込プラグ 寸法
極配置 定格電流 定格電圧
A V
1) 15以下 125 図E.1
2) 15以下 125 図E.1又は図E.2
3) 15以下 125 図E.5
4) 15以下 250 図E.6
5) 15以下 250 図E.7
6) 15以下 125 図E.8
7) 15以下 125 図E.9
8) 20以下 125 図E.10
9) 20以下 125 図E.11
10) 20以下 250 図E.14
11) 20以下 250 図E.15

――――― [JIS C 8300 pdf 89] ―――――

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表E.5−コンセント又はコードコネクタボディ
コンセント又はコードコネクタボディ 寸法b)
極配置 定格電流 定格電圧
A V
1) 15以下 125 図E.1 a) )又は図E.2
2) 15以下 125 図E.3
3) 15以下 125 図E.4
4) 15以下 125 図E.5
5) 15以下 250 図E.6
6) 15以下 250 図E.7
7) 15以下 125 図E.8
8) 15以下 125 図E.9
9) 20以下 125 図E.10
10) 20以下 125 図E.11
11) 20以下 125 図E.12
12) 20以下 125 図E.13
13) 20以下 250 図E.14
14) 20以下 250 図E.15
注a) 定格電圧が125 V以下の2極のコンセント又はコードコネクタボディで,刃受穴に扉をもち,扉が刃
を抜いたときに自動的に閉まる構造の場合,刃受穴の幅は,図E.1に示す寸法によらなくてもよい。
b) コードコネクタボディ及び機械器具に組み込むコンセントは,極性の区別をもたなくてもよい。
c) タイムスイッチ用である旨の表示をしてある機器用コンセントで,次の示す例は,図E.1の極配置と
して扱う。

――――― [JIS C 8300 pdf 90] ―――――

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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯