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C 8300 : 2019
附属書J
(規定)
開閉試験
この附属書は,開閉試験及び判定基準について規定する。
J.1 点滅器及び接続器の開閉試験
点滅器及び接続器は,J.1.1の試験条件においてJ.1.2の試験を行ったとき,J.1.3の基準によらなければ
ならない。ただし,光電式自動点滅器はJ.3,電子応用機械器具に組み込む点滅器はJ.4による。二重定格
の場合は,それぞれの定格ごとに試験品を取り換えて試験を行う。多段切換え式の点滅器の試験は,一つ
の回路に負荷を接続して行う。
J.1.1 試験条件
J.1.1.1 表I.2による太さの絶縁電線を試験品に接続し,使用状態に取り付け,定格電圧に等しい電圧を
加える。ただし,表J.1に規定する開閉試験9の電圧は,100 Vとする。固定して用いるものを除く配線器
具,及び電灯器具を含む機械器具に組み込む配線器具は,試験品の定格電流と同等以上の許容電流をもつ
コード又はキャブタイヤケーブルを接続してもよい。
J.1.1.2 試験品の電源側端子における電圧降下は,試験電流が定格電流の1.5倍以下の場合,無負荷時に
おける電源側端子の電圧の2.5 %以下,定格電流の1.5倍を超える場合,無負荷時における電源側端子の電
圧の15 %以下とする。電源側端子における電圧降下は,試験電流が定常状態に達したときの実効値の値と
する。
J.1.1.3 開閉試験の種類ごとの試験条件は,表J.1による。
表J.1−開閉試験の種類及び試験条件
開閉試験の 試験条件
種類 電流 負荷の力率 1分間の開閉回数 総開閉回数
回 回
開閉試験1 定格電流に等しい電流 0.750.8 約20 5000
開閉試験2 定格電流の1.5倍の電流 0.750.8 約20 100
開閉試験3 定格電流に等しい電流 0.951 約20 5000
開閉試験4 定格電流の1.5倍の電流 0.951 約20 100
開閉試験5 定格電流の1.5倍(1.25倍)a)の電流 0.951 約20 100
開閉試験6 定格電流に等しい電流 0.951 約3 1000
開閉試験7 定格電流の1.5倍の電流 0.951 約3 100
開閉試験8 定格電流に等しい電流 0.750.8 約20 10000
開閉試験9 b) 定格電流に等しい電流 0.951 約3 100
開閉試験10 c)定格電流の8倍の電流 0.30.4 約6 5
開閉試験11 d)定格電流の6倍の電流 0.30.4 約6 100
開閉試験12 定格電流に等しい電流 0.650.75 約20 5000
注a) 括弧内の数値は,定格電流が30 Aを超える接続器に適用する。
b) 開閉試験9においては,負荷にはJIS C 7501に規定する200 Wの白熱電球を用い,点灯時間2秒
以内,消灯時間30秒以上として試験を行う。負荷の白熱電球は,電流の調整に必要な限度におい
て,これ以下の消費電力の白熱電球としてもよい。また,負荷は,白熱電球と同等の特性をもつ負
荷としてもよい。
――――― [JIS C 8300 pdf 146] ―――――
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C 8300 : 2019
表J.1−開閉試験の種類及び試験条件(続き)
注c) 開閉試験10においては,閉路の直後に開路する。
d) 開閉試験11においては,開路するとき回路に通電しない。
J.1.2 試験
J.1.2.1 タイムスイッチ,リモートコントロールリレー又は電動機操作用である旨の表示がある点滅器以
外の点滅器は,表J.1による開閉試験1を行い,その後に開閉試験9を行い,次に開閉試験2を行う。接
続器に附属する点滅器も同様の試験を行う。
注記 電灯器具を含む機械器具に組み込む点滅器で,定格電流が7 Aを超える点滅器は,開閉試験9
において白熱電球負荷の電流を7 Aとしてもよい。
J.1.2.2 定格電流が20 A以下の接続器は,表J.1の開閉試験3を行い,その後に開閉試験4を行う。ただ
し,引掛形,ロックナット式,抜止式又は差込引掛形の接続器は,J.1.2.4による。
J.1.2.3 図E.2の差込引掛形の接続器は,差込形の差込プラグを用いて表J.1による開閉試験3を行い,
その後に図E.2の引掛形差込プラグによって開閉試験4を行う。
J.1.2.4 J.1.2.2及びJ.1.2.3以外の接続器は,表J.1による開閉試験5を行う。
J.1.2.5 タイムスイッチは,表J.1による開閉試験6を行い,その後に開閉試験7を行う。差込機構をも
つタイムスイッチの差込機構について行う開閉試験6の総開閉回数は,5 000回とし,1分間の開閉回数は
約20回の割合とする。
J.1.2.6 リモートコントロールリレーは,表J.1による開閉試験8を行い,その後に開閉試験9を行い,
次に開閉試験2を行う。操作用電磁コイルの通電時間は,1回の開閉の操作について1秒以内とする。
J.1.2.7 電動機操作用である旨の表示がある点滅器は,表J.1による開閉試験10を行い,その後に開閉試
験11を行い,次に開閉試験12を行う。
J.1.3 基準
短絡,接点の溶着,又はその後の使用を損なうほどの電気的若しくは機械的な損傷若しくは故障が生じ
てはならない。
J.2 開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチの開閉試験
開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチは,J.2.1の試験条件においてJ.2.2による試験を行ったとき,J.2.3
の基準によらなければならない。二重定格の場合又は適用電動機の定格容量及び定格電流を表示する場合
は,それぞれの定格ごとに試験品を取り換えて試験を行う。開閉器の試験は,一つの回路に負荷を接続し
て行う。
J.2.1 試験条件
J.2.1.1 表I.2による太さの絶縁電線を試験品に接続し,使用状態で,定格電圧に等しい電圧を加える。
固定して用いるものを除く配線器具,及び電灯器具を含む機械器具に組み込む配線器具は,試験品の定格
電流と同等以上の許容電流をもつコード又はキャブタイヤケーブルを接続してもよい。
J.2.1.2 試験品の電源側端子における電圧降下は,試験電流が定格電流の1.5倍以下の場合,無負荷時に
おける電源側端子の電圧の2.5 %以下,定格電流の1.5倍を超える場合,無負荷時における電源側端子の電
圧の15 %以下とする。電源側端子における電圧降下は,試験電流が定常状態に達したときの実効値の値と
する。
J.2.1.3 開閉試験の種類ごとの試験条件は,表J.2による。
――――― [JIS C 8300 pdf 147] ―――――
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表J.2−開閉試験の種類及び試験条件
開閉試験の 試験条件
種類 電流 負荷の力率 1分間の 総開閉回数
開閉回数
回 回
開閉試験1 b) 定格電流が25 A以下の開閉器は150 A,定格電 0.450.5 約4 手動で35
流が25 Aを超える開閉器は定格電流の6倍の電 自動遮断で15
流
開閉試験2 定格電流の1.5倍の電流 0.750.8 約6 100
開閉試験3 定格電流に等しい電流 0.750.8 約10 5000
(1000)a)
開閉試験4 c) 定格電流の10倍(8倍)a)の電流 0.30.4 約6 5
(約4)a)
開閉試験5 d) 定格電流の10倍(8倍)a)の電流 0.30.4 約6 100
(約4)a) (50)a)
開閉試験6 定格電流に等しい電流 0.650.75 約20 5000
(1000)a)
開閉試験7 c) 定格電流の10倍の電流 0.60.7 約6 5
開閉試験8 d) 定格電流の10倍の電流 0.60.7 約6 100
開閉試験9 定格電流に等しい電流 0.30.4 約20 5000
自動遮断しない開閉器の場合,使用率は50 %以下として試験を行う。
注記 使用率は50 %以下とは,例えば,開閉試験2において,開閉回数は1分間当たり6回なので,通電時間は60
秒/6回(10秒/回)となるが,自動遮断しない開閉器の場合,通電時間の50 %以下(5秒以下)として試
験を行うことを意味している。
注a) 括弧内の数値は,表J.3による大きさの開閉接触部をもつ開放ナイフスイッチ及び開閉接触部が刃形の開閉
器に適用する。
b) 開閉試験1で,1分間以内に開閉できない開閉器は,リセットできる最小の時間で開閉する。また,開閉試験
1で,個別引外しの配線用遮断器は,各極ごとに自動遮断を行う。
c) 開閉試験4及び開閉試験7においては,閉路の直後に開路する。
d) 開閉試験5及び開閉試験8においては,開路するときに回路に通電しない。
表J.3−開閉接触部の大きさ
単位 mm
定格電流 開閉接触部の大きさ
刃の公称厚さ 刃の接触部分の 刃受け及びヒンジ 刃受け及びヒンジ
の最小値 幅の最小値 クリップの公称厚さのクリップの接触部分の
最小値 幅の最小値
15 A以下 1.6 10 1.0 10
15 Aを超え 30 A以下 2.0 12 1.2 12
30 Aを超え 60 A以下 2.6 16 1.4 16
60 Aを超え 3.2 20 1.8 20
J.2.2 試験
J.2.2.1 電磁開閉器操作用スイッチ以外で定格電流を表示する過電流引外し装置をもつ開閉器は,表J.2
による開閉試験1を行い,その後に開閉試験3を行う。
J.2.2.2 電磁開閉器操作用スイッチ以外で定格電流を表示する過電流引外し装置をもたない開閉器は,表
J.2による開閉試験2を行い,その後に開閉試験3を行う。
J.2.2.3 適用電動機の定格容量を表示する開閉器は,表J.2の開閉試験のうち開閉試験4を行い,その後
――――― [JIS C 8300 pdf 148] ―――――
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に開閉試験5を行い,次に開閉試験6を行う。
J.2.2.4 定格電流を表示する電磁開閉器操作用スイッチは,表J.2による開閉試験7を行い,その後に開
閉試験8を行い,次に開閉試験9を行う。
J.2.3 基準
短絡,接点の溶着,又はその後の使用を損なうほどの電気的若しくは機械的な損傷若しくは故障が生じ
てはならない。
J.3 光電式自動点滅器の開閉試験
光電式自動点滅器は,J.3.1の試験条件においてJ.3.2の試験を行ったとき,J.3.3の基準によらなければ
ならない。二重定格の場合は,それぞれの定格ごとに試験品を取り換えて試験を行う。
J.3.1 試験条件
J.3.1.1 表I.2による太さの絶縁電線を試験品に接続し,使用状態で,定格電圧に等しい電圧を加える。
固定して用いるものを除く配線器具,及び電灯器具を含む機械器具に組み込む配線器具は,試験品の定格
電流と同等以上の許容電流をもつコード又はキャブタイヤケーブルを接続してもよい。
J.3.1.2 試験品の電源側端子における電圧降下は,無負荷時における電源側端子の電圧の2.5 %以下とす
る。電源側端子における電圧降下は,試験電流が定常状態に達したときの実効値の値とする。
J.3.1.3 J.3.2.1及びJ.3.2.2は,それぞれ別の試験品で行う。
J.3.2 試験
J.3.2.1 JIS C 7501に規定する100 Wの白熱電球を負荷として,試験品に定格電流に等しい電流を流し,
採光面に点灯又は消灯できる照度を与え,開閉操作を連続して2 000回行う。開閉で1回と数える。負荷
は,白熱電球と同等の特性をもつ負荷としてもよい。
J.3.2.2 試験品に定格電圧に等しい電圧を加え,定格電流に等しい電流を流し,採光面に点灯又は消灯で
きる照度を与え,開閉操作を連続して2 000回行う。開閉で1回と数える。遅れ力率は,約0.6とし,負荷
は抵抗器とリアクトルとを直列に接続する。
J.3.3 基準
短絡,接点の溶着,又はその後の使用を損なうほどの電気的若しくは機械的な損傷若しくは故障が生じ
てはならない。
J.4 電子応用機械器具に組み込む点滅器の開閉試験
電子応用機械器具に組み込む点滅器は,J.4.1の試験条件においてJ.4.2の試験を行ったとき,J.4.3の基
準によらなければならない。二重定格の場合は,それぞれの定格ごとに試験品を取り換えて試験を行う。
J.4.1 試験条件
J.4.1.1 試験品のラグ端子には直径1 mmの絶縁電線を,コネクタ端子には適合するコネクタを,その他
の端子には表I.2による太さの絶縁電線を接続し,試験品を使用状態にする。次に,定格周波数に等しい
周波数で,かつ,定格電圧に等しい電圧を加える。
J.4.1.2 試験品の電源側端子における電圧降下は,無負荷時における電源側端子の電圧の2.5 %以下とす
る。電源側端子における電圧降下は,試験電流が定常状態に達したときの実効値の値とする。
J.4.1.3 試験に用いる負荷は,試験品が閉路した時から,定格周波数が50 Hzの場合は1/200秒以内及び
定格周波数が60 Hzの場合は1/240秒以内に突入電流の値が最大となるようなJIS C 7501に規定する白熱
電球とする。負荷は,白熱電球と同等の特性をもつ負荷としてもよい。
――――― [JIS C 8300 pdf 149] ―――――
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C 8300 : 2019
J.4.2 試験
J.4.2.1 定格電流の1.5倍の電流を流し,毎分約10回の割合で連続して100回開閉を行う。開閉で1回と
数える。突入電流は,表J.4による値以上とする。
表J.4−突入電流
単位 A
試験品の定格電流 突入電流
1 27
2 51
3 71
4 91
5 111
J.4.2.2 定格電流に等しい電流を流し,毎分約10回の割合で連続して10 000回開閉を行う。開閉で1回
と数える。突入電流は,表J.5による値以上とする。
表J.5−突入電流
単位 A
試験品の定格電流 突入電流
1 18
2 35
3 51
4 65
5 78
J.4.3 基準
短絡,接点の溶着,又はその後の使用を損なうほどの電気的若しくは機械的な損傷若しくは故障が生じ
てはならない。
――――― [JIS C 8300 pdf 150] ―――――
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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1115:2015
- すりわり付きタッピンねじ
- JISB1122:1960
- ボルト・ナット検査
- JISB1122:2015
- 十字穴付きタッピンねじ
- JISB1123:1952
- リベット検査
- JISB1123:2015
- 六角タッピンねじ
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC3010:2019
- 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8360:1984
- リモコンリレー及びリモコンスイッチ
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯