JIS C 8369:2012 光電式自動点滅器 | ページ 5

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形の場合は4 000回とする。
2) 過負荷試験は,JIS C 8306:1996の10.210.5及び10.6の表3の(b)及び(d)による(ただし,開閉の
速さを除く。)。
3) 開閉の回数は,開閉で1回と数える。
注記1 PCスイッチを照射する光源は,指定しない。
注記2 “照度1 000 lx以上を1分間以上与える”とは,“PCスイッチが消灯動作する照度及び照
射時間を1分間以上設ける”ことを意味し,“照度1 lx以下を1分間以上与える”とは,“PC
スイッチが点灯動作する照度及び照射時間を1分間以上設ける”ことを意味する。
b) 長時間試験 長時間試験は,PCスイッチを暗室内の試験槽内で使用状態に取り付け,試験用負荷とし
て小形電球などを接続し,更にPCスイッチとの距離が約0.3 mとなる位置に,光源としてJIS C 7604
に規定するH100の水銀ランプを置く。試験槽は温度60 ℃±5 ℃,湿度90 %95 %で8時間加温加
湿し,16時間常温常湿に放置する24時間(1日)を1サイクルとする操作を行うとともに,光源は1
時間点灯し,1時間消灯する操作(PCスイッチが2形で,消灯照度に1時間を超えて遅延する構造の
場合,それに対応する時間による。)を繰り返す。
以上の操作を,連続して一般形の場合は10日間,長寿命形の場合は20日間行い,引き続き常温常
湿で2時間放置する。

8.9 温度上昇試験

  温度上昇試験は,定格電流に等しい電流を通じ,各部の温度上昇がほぼ一定となったとき,熱電温度計
によって測定する。ただし,巻線の場合,温度上昇値は抵抗法によって測定し,次の式によって求める。
R2 R1
T (2345. t1 ) t1 t2
R1
ここに, T : 温度上昇値(K)
t1 : 最初の周囲温度(℃)
t2 : 最終の周囲温度(℃)
R1 : t1 ℃における巻線の抵抗値(Ω)
R2 : 温度が一定になったときの巻線の抵抗値(Ω)
234.5 : 銅巻線用定数。アルミニウムの場合,229とする。
注記 抵抗法は,巻線を構成する銅又はアルミニウムの温度による電気抵抗の変化を利用して巻線の
平均温度を測定する方法である。初期の巻線抵抗値及び温度上昇が一定となったときの巻線抵
抗値から算出するが,試験中に周囲温度が変動した場合には,温度差を補正する。

8.10 遅動性試験

  遅動性試験は,定格電圧でPCスイッチに8.5.1 f)の試験用負荷を接続し,1 lx以下の状態から1 000 lx
以上の照度に瞬時に上げ,その状態を0.2秒間維持する。その間,試験用負荷が消灯してはならない。

9 検査

9.1 形式検査

  形式検査は,同一製品につき,次の項目について行い,箇条5箇条7に適合しなければならない。た
だし,g)の試験は,別の試料で行ってもよい。
a) 構造
b) 絶縁抵抗
c) 耐電圧

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d) 点滅動作
e) 消費電流
f) 防水
g) 点滅持久性
h) 温度上昇
i) 遅動性

9.2 受渡検査

  受渡検査は,同一製品につき,次の項目について行い,箇条5箇条7に適合しなければならない。た
だし,受台はa),c)の試験だけでよい。
なお,受渡当事者間の協定によって,その一部を省略してもよい。
a) 構造
b) 絶縁抵抗
c) 耐電圧
d) 点滅動作

10 表示

  PCスイッチ及び受台の見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次に示す事項を表示しなければならな
い。
a) Cスイッチ PCスイッチは,次による。
1) 形式
2) 定格電圧(V)
3) 定格電流(A)
4) 採光面を表す文字又は記号
5) 製造年
− 製造年だけを表示する場合は,西暦年の4桁又は下2桁と“年製”とを組み合わせて表示する。
例1 2011年製,又は11年製
− 製造年とロット番号とを組み合わせて表示する場合は,西暦年の4桁又は下2桁の後に“年”又
は“製造年”を表示し,続けてロット番号を表示する。
例2 2011年○○○,11年○○○,2005年製○○○,又は05年製○○○
6) 製造業者名又はその略号
b) 受台 受台は,次による。
1) 区分
2) 定格電圧(V)
3) 定格電流(A)
4) 採光面を表す文字又は記号
5) 製造年
注記 製造年の例は,a) 5)に同じ。
6) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS C 8369 pdf 22] ―――――

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11 使用上及び保守上の注意事項

  PCスイッチには,通常,取扱説明書などに次のような趣旨を記載する。
a) 使用上の注意事項 PCスイッチを設置する場合には,次の事項に留意する。
注記1 照明器具にPCスイッチを組み込む場合の注意点は,附属書Bを参照する。
1) 樹木,建築物などの陰になる場所には取り付けない。
2) Cスイッチで点滅する照明器具からの光又は他の光源からの光の影響のない箇所に取り付ける。
3) 振動及び落下衝撃を与えない。
4) Cスイッチの透光性カバーを汚さない。
5) 誤接続事故防止のため,負荷側の電線接続は先に行い,電源側の電線接続は後に行う。
b) 保守上の注意事項 PCスイッチの保守を行う場合には,次の事項に留意する。
注記2 PCスイッチの点検項目及び適正交換時期については,附属書Aを参照する。
1) 昼間に点灯している場合は,PCスイッチの寿命又は故障が原因であることが多く,この場合には
PCスイッチの交換を行う。
2) 透光性カバーの清掃は,年1回程度の頻度で行うことが望ましい。
3) 分離方式PCスイッチを交換するときには,負荷の電圧・電流を確認し,適切な形式の製品を使用
する。

――――― [JIS C 8369 pdf 23] ―――――

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附属書A
(参考)
光電式自動点滅器の点検項目及び適正交換時期
A.1 概要
PCスイッチは,使用中に動作特性(点灯照度及び消灯照度)が変化する。特に,バイメタル式で受光素
子に光導電セルを使用している1P形(一般形)は,一般的に変化率が大きく,使用年数とともに動作照
度が徐々に上昇する傾向があり,継続して使用すると,動作特性がますます変化し相当明るくなっても消
灯しなくなる場合がある。また,接点の消耗などによって開閉接点が溶着し,全く消灯しなくなる場合も
ある。
これらの動作特性の変化は,現在の技術では避けられないものであり,定期的な点検及び交換を行うの
がよい。
A.2 点検項目及び点検方法
次の事項について,日常,照明器具のランプ交換時,透光性カバーの清掃などの機会を利用し,目視に
よって点検するのが望ましい。
a) 照明器具が,朝明るくなっても点灯していたり,夜暗くなっても点灯しなかったりしていないか。
b) Cスイッチの取付け姿勢は,正常か。
c) 透光性カバーなど外郭に,ひび,変形などがないか。
d) 口出線に,変色,ひびなどがないか。
A.3 適正交換時期
製造業者が行った,多数のPCスイッチについての点滅耐久動作試験の結果,一般の場所で使用した場
合の適正交換時期は,おおむね表A.1のとおりである。
表A.1−適正交換時期
単位 年
動作照度 形式
1P形 1L形,2形,3形
適正交換時期 PCスイッチ 45 810
受台 1015
A.4 耐用年限
適正交換時期を超えてPCスイッチを使用すると,PCスイッチの動作特性が,更に変化することに加え,
外部及び内部の絶縁物などの劣化が進み,安全上これ以上使用すると危険がある。この時期を耐用年限と
呼び,一般の使用場所では10年15年である。
海岸などの塩害を受ける場所は,耐用年限が一般の使用場所と比べ,1/2から数分の一に短縮する。
注記 塩害は海岸に近いところだけでなく,河川沿いの地域では河口から数kmのところまで及び,
数十kmのところで問題を生じた例もある。

――――― [JIS C 8369 pdf 24] ―――――

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附属書B
(参考)
照明器具に光電式自動点滅器を組み込む場合の設計上の注意点
B.1 照明器具設計上の注意点
照明器具にPCスイッチを組み込む場合,5.3の点滅動作及び表3の動作照度を参考に,照明器具の目的
に合った動作照度のものを選んで設計する必要がある。
また,PCスイッチの採光面の向きが,照明器具の構造設計上の理由によって,正規の方向(鉛直面方向)
と異なるため又は照明器具自身の光による誤動作を防止するため,遮光パッキンが必要となる場合もある。
このような場合,実際の動作照度は,正規の鉛直面方向で捉えたときのPCスイッチの動作照度から大
幅に変化していることが多く,次のような現象となることがある。
a) 採光面が下向き(路面方向)の場合 点灯照度及び消灯照度が大きくなる方向で,夕方は早く点灯動
作し,朝方はなかなか消灯動作しない傾向となり,電力の無駄使いになる。
b) 採光面が上向き(天空面)の場合 点灯照度及び消灯照度が小さくなる方向で,夕方の点灯動作は遅
くなり,朝方の消灯動作は早くなる傾向となり,夕方の安全面で問題になる場合がある。
c) 誤動作防止用の遮光パッキンを取り付けている場合 PCスイッチの受光面に入ってくる光の入射量
が少なくなるため,点灯照度及び消灯照度が大きくなる方向で,a)の場合よりも,更に動作が緩慢に
なり,雨の日などには消灯動作をしない現象になることも考えられ,電力の大幅な無駄使いになる。
照明器具にPCスイッチを組み込む場合は,これらの点について十分注意して設計し,照明器具の実際
の動作照度を確認しておく必要がある。
B.2 照明器具取扱説明書へのPCスイッチ適正交換時期の記載
表A.1に示した適正交換時期を照明器具の取扱説明書などに記載し,取扱者(施工者,管理者,使用者
など)の注意を喚起し,PCスイッチの寿命による照明器具の昼間の点灯を防止することが望ましい。

――――― [JIS C 8369 pdf 25] ―――――

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JIS C 8369:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8369:2012の関連規格と引用規格一覧