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が生じるおそれがない場合を除く。
2) 2 Nの力を加えたとき,可動部に接触するおそれがあってはならない。ただし,危険が生じるおそ
れがない場合を除く。
3) 被覆をもつ電線を固定する場合,貫通孔を通す場合,又は2 Nの力を電線に加えたときに,ほかの
部分に接触するときは,被覆を損傷してはならない。ただし,危険が生じるおそれがない場合を除
く。
4) 接続器によって接続したものは,5 Nの力を接続した部分に加えたとき,外れてはならない。ただ
し,2 N以上,5 N未満の力を加え外れた場合において,危険が生じるおそれがない場合を除く。
5) 可動する部分に接続するものは,表9の使用形態のものにあっては,可動範囲において,それぞれ
5秒間に1回の割合で,表9の回数(往復で1回とする。)折り曲げたとき配線が短絡せず,素線の
断線率が30 %以下でなければならない。また,9.7.2の絶縁耐力試験を行ったとき,これに適合し,
かつ,各部に異常が生じてはならない。ただし,危険が生じるおそれがない場合を除く。
表9−折曲げ回数
使用形態 回数(回)
使用時に人を介さないで屈曲を受けるもの 50 000
使用時に,人の操作によって,屈曲を受けるもの 5 000
使用時に,位置,高さ,方向などを調整するために,人の操作を介して動かすもの1 000
使用者などによる保守,点検などの場合において,屈曲を受けるもの 50
d) 電線の取付部は,次の事項に適合しなければならない。
1) 電線を確実に取り付けることができる構造でなければならない。
2) 複数の電線を一つの取付部に締め付ける場合は,それぞれの電線の間にナット又は座金を用いなけ
ればならない。ただし,圧着端子その他の器具によって確実に取り付けることができる場合を除く。
3) コード取付端子のねじは,コード以外に兼用してはならない。ただし,コードを取り付け又は取り
外した場合であっても,コード以外のものが脱落するおそれがない場合を除く。
7.5 部品
7.5.1 コード
コードは,表10に規定するコード又はこれらと同等以上の特性でなければならない。その公称断面積は,
0.75 mm2以上とし,掃除機の最大負荷電流よりも大きい許容電流とする。また,有効長さは,表10に規
定する値以上とする。
表10−コードの種類及び有効長さ
単位 m
定格消費電力 コードの種類 コードの有効長さ
W
300以下のもの JIS C 3301及びJIS C 3306に規定する平形コード又はJIS C 3.9
3301に規定する袋打コード
300を超え JIS C 3301及びJIS C 3306に規定する平形コード 4.9
500以下のもの
500を超えるもの JIS C 3301及びJIS C 3306に規定するキャブタイヤコード
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7.5.2 差込接続器
差込接続器は,次の事項に適合しなければならない。
a) コードに接続する差込接続器は,JIS C 8303に適合しなければならない。
b) 器体とコードとを接続する接続器の保持力は,560 Nとする。
7.5.3 コード巻取機構
コードリール式のものは,コードの終端部に容易に取れない方法で黄色及び赤色の印を設け,かつ,コ
ードを全て引き出したとき,赤印は器体の外に完全に出ていなければならない。コードの有効長さは,図
4に示す。
図4−コードの有効長さ
7.5.4 スイッチ
電磁式のものを含み,送風用電動機の始動に用いるスイッチは,動作が確実で,容易に故障を起こさず,
かつ,6.8の規定に適合しなければならない。
8 材料
材料は,次の事項に適合しなければならない。
a) 主要な部分は,耐久性をもつものとする。
b) 器体の材料は,通常の使用状態における温度に耐えるものとする。
c) 電気絶縁物及び熱絶縁物は,これに接触又は近接する部分の温度に十分に耐え,かつ,吸湿性が少な
いものとする。ただし,吸湿性の熱絶縁物であって,通常の使用状態で危険が生じない場合を除く。
d) アークが達するおそれがある部分に用いる電気絶縁物は,アークによって有害な変形,有害な絶縁低
下などの変質が生じないものとする。
e) ステンレス鋼を除き,鉄及び鋼には,めっき,塗装,油焼き,その他の適切なさび止めを施したもの
とする。ただし,酸化することによって危険が生じるおそれがない部分に用いる場合を除く。
f) 電源電線用の端子ねじの材料は,銅,銅合金,ステンレス鋼,又はこれらと同等以上の耐腐食性をも
つめっきを施した,鉄若しくは鋼(ステンレス鋼を除く。)とする。
g) 導電材料は,次による。
1) 刃及び刃受けの部分は,銅又は銅合金とする。ただし,平形接続端子(ファストン端子)及びヒュ
ーズクリップは,刃及び刃受けに含まない。
2) 1)以外の導電材料は,銅,銅合金,ステンレス鋼又はこれらと同等以上の電気的,熱的及び機械的
な安定性をもつものとする。ただし,めっきを施さない鉄又は鋼,弾性を必要とする部分,その他
の構造上やむを得ない部分に用いるものであって,危険が生じるおそれがない場合を除く。
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h) 器体の部品及び構造材料は,ニトロセルロース系セルロイド,その他これに類する可燃性物質であっ
てはならない。
i) 器体の部品の材料は,ポリ塩化ビフェニルを含有したものは用いてはならない。
9 試験方法
9.1 試験条件
試験条件は,特別な規定がない限り,室温20±15 ℃,相対湿度(65±20)%,及び大気圧86106 kPa
とする。
9.2 構造試験
構造試験は,箇条7,箇条8及び箇条12による。
9.3 電圧変動試験
電圧変動試験は,定格周波数の定格電圧を加え標準負荷状態で運転し,電圧を定格電圧の1.1倍まで上
げ,次に定格電圧の0.9倍まで下げて運転の継続を行う。
9.4 始動試験
始動試験は,定格周波数で定格電圧の0.9倍の電圧を加え,標準負荷状態で始動を行う。
9.5 消費電力試験
消費電力試験は,定格周波数の定格電圧を加え標準負荷状態で連続運転し,消費電力の値がほぼ一定と
なったときの消費電力を測定する。
9.6 温度試験
温度試験は,定格周波数の定格電圧を加え標準負荷状態で連続運転し,表11の測定箇所の温度がほぼ一
定となったとき,表11の測定方法によって温度を測定する。コード巻取機構をもつものは,コードを有効
長さの1/5を引き出した状態で運転する。
なお,電気的速度調整装置をもつものは,その速度調整装置のノッチを最高速度及び最低速度に設定し,
それぞれ試験を行う。機械的な風量調整装置をもつものは,最小風量でも測定を行う。
温度試験の前に9.7.1の絶縁抵抗試験を行う。次に,上記のとおり温度試験を行い,温度試験の後に9.7.1
の絶縁抵抗試験及び9.7.2の絶縁耐力試験を行う。
表11−温度の測定方法
測定箇所 測定方法
巻線 抵抗法
整流体
ヒューズクリップの接触部
使用中に人が操作するものを除き,持ち運び用の取っ手
使用中に人が操作する取っ手(握り部) 熱電温度計法
スイッチなどのつまみ及び押しボタン
人が容易に触れるおそれがある外郭
コード巻取機構内部の電源電線各層の表面
9.7 絶縁試験
9.7.1 絶縁抵抗試験
絶縁抵抗試験は,9.6の温度試験の前後において,直流500 Vの絶縁抵抗計を用いて充電部と器体の表面
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との間の絶縁抵抗を測定する。
9.7.2 絶縁耐力試験
絶縁耐力試験は,9.6の温度試験に引き続き行う9.7.1の絶縁抵抗試験の後に,充電部と器体の表面との
間に,定格電圧が100 Vのものは1 000 V,200 Vのものは1 500 V,それ以外のものは,定格電圧の2倍
の電圧に1 000 Vを加えた電圧で,周波数が50 Hz又は60 Hzの正弦波交流電圧を1分間加える。10.2の
製品検査の場合は,上記試験電圧の1.2倍の電圧を1秒間加えることによって,これに代えることができ
る。
9.8 吸込仕事率試験
吸込仕事率試験は,附属書Aによる。
9.9 耐過速度試験
耐過速度試験は,定格周波数の定格電圧を加え吸込口を全閉し,連続3分間運転,及び定格電圧の1.3
倍の電圧を加え,連続30秒間運転する。
9.10 スイッチ試験
スイッチ試験は,次による。
a) 開閉試験 開閉試験は,表12に示す条件で行う。
表12−開閉試験の条件a)
項目 試験電圧 周波数 試験電流 負荷の力率 1分間の開閉回数 開閉回数
V Hz A
試験1 定格電圧 定格周波数 最大負荷電流 0.750.8 約20 連続5 000
b) c)
試験2 定格電圧 定格周波数 約4 CO d) 5
注記 回数は,開閉の操作をもって1回と数える。
注a) 試験は同一のもので行い,試験1の後に続けて試験2を行う。
b) 定格周波数で定格電圧の1.2倍の電圧において,電動機を拘束したときの電流。
c) 注b) の状態のときの力率。
d) Oは,閉路動作(C)に続いて,猶予なく遮断動作(O)を行うことを示す。
b) 温度試験 温度試験は,a)の試験の後,定格周波数の定格電圧を加え,スイッチに最大負荷電流を通
じ,各部の温度がほぼ一定になったとき,熱電温度計法によって接触子の温度を測定する。
9.11 コード折曲げ試験
コード折曲げ試験は,次による。
a) 本体とコードとの接続部の折曲げ試験 本体とコードとの接続部の折曲げ試験は,接続器を用いない
で接続するコードが掃除機を貫通する部分を,図5 a)に示す試験装置の可動板の中心と一致させ,か
つ,コードが可動範囲の中央で折り曲げられずに鉛直になるように本体を取り付け,コードの先端に
500 gのおもりをつるし,可動板を右方向に60°回転させてこれを元に戻す(これを1回とする。)。
次に,左方向に60°回転させてこれを元に戻す(これを1回とする。)。この操作を毎分約40回の速
さで,2 000回繰り返す。この場合,コードが平形コードでは,図5 b)の矢印方向に,その他のもので
は,最も曲がりやすい方向について行う。ただし,コードリール式のものは除く。
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単位 mm
注記 回数の数え方は,1−2をもって1回,3−4をもって1回と数える。
a) コード折曲げ試験装置 b) 平形コードの折曲げ方向
図5−コード折曲げ試験
b) コード付き一体成形差込プラグのコード接続部の折曲げ試験 コード付き一体成形差込プラグのコ
ード接続部の折曲げ試験は,コード付き一体成形差込プラグを,図6に示す試験装置の可動板の中心
とコード貫通部とを一致させ,かつ,コードが可動範囲の中央で折り曲げられずに鉛直になるように
取り付け,コードの先端に500 gのおもりをつるし,可動板を右方向に60°回転させてこれを元に戻
す(これを1回とする。)。次に左方向に60°回転させてこれを元に戻す(これを1回とする。)。この
操作を毎分約40回の速さで,5 000回繰り返す。この場合,コードが平形コードでは,図5 b)の矢印
方向に,その他のものでは,最も曲がりやすい方向について行う。
単位 mm
注記 回数の数え方は,1−2をもって1回,3−4をもって1回と数える。
図6−コード折曲げ試験装置
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JIS C 9108:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.080 : 清掃機具
JIS C 9108:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5705:2016
- ビニル系床材
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
- JISK7202-2:2001
- プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ8731:2019
- 環境騒音の表示・測定方法