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C 9108 : 2017
10.2 製品検査
製品検査は,製品ごとに次の検査項目について,検査しなければならない。ただし,検査は合理的な抜
取方式によってもよい。
a) 外観検査
b) 絶縁耐力検査
c) 通電検査
注記1 製品検査とは,既に形式検査で適合したものと同じ設計及び製造にかかわる製品の受渡しの
とき,必要と認められる品質項目に適合するものであるかどうかを判断するための検査をい
う。
注記2 外観検査とは,目視によってその外観に異状がないことを確認するための検査をいう。
注記3 絶縁耐力検査とは,掃除機の絶縁性を確認するための検査をいい,6.5 b)の規定に適合してい
ることを確認する。
注記4 通電検査とは,その掃除機を使用される状態で,異状がないことを確認するための検査をい
う。
11 製品の呼び方
製品の呼び方は,名称,種類及び定格消費電力による。
例 電気掃除機,床移動形 1 000 W
12 表示
12.1 製品表示
製品には,見やすい位置に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 種類
b) 定格電圧(V),及び定格電圧が125 Vを超えるものの場合に限り,相数
c) 定格周波数(Hz)
d) 定格消費電力(W)
e) 吸込仕事率(W)
f) 製造年又はその略号
g) 製造番号又はロット番号
h) 製造業者名又はその略号
i) 質量
12.2 包装表示
製品を包装する場合には,1包装ごとに見やすい位置に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなけ
ればならない。
a) 種類
b) 製造業者名又はその略号
13 使用上の注意事項
使用上,特に注意する事項がある場合には,本体,下げ札,取扱説明書などに明記しなければならない。
――――― [JIS C 9108 pdf 26] ―――――
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C 9108 : 2017
附属書A
(規定)
吸込仕事率の測定方法
この附属書は,この規格における吸込仕事率の測定方法について規定する。
A.1 測定状態
測定状態は,標準測定状態とする。
A.2 測定方法
吸込仕事率の測定方法は,次による。
a) 測定条件は,室温t1±2 ℃,相対湿度(60±20)%,大気圧101.3±2.66 kPaとする。
なお,試験時の室温は,式(A.1)から求める。
P0 20)
(1+0.003 67 1
t1 1 (A.1)
101.3 0.003 67
ここに, t1 : 測定室内の空気密度が標準状態(室温20 ℃,相対湿度
75 %,大気圧101.3 kPa)のときの空気密度約1.2 kg/m3
と同等になるように調整した室温(℃)
P0 : 試験時の大気圧(kPa)
b) 標準測定状態で定格周波数の定格電圧を加え,機械式,電気式などの風量調整装置を備えたものは,
最大風量となるように調整し,温度がほぼ一定となるまで(約30分間)連続運転した後,図A.2の測
定装置に気密を保つように接続する。次に,風量制御バルブを開から閉の方向へ順次0.4°の角度で回
し,各バルブ角度で停止してから4秒後に,風量及び真空度を測定する。測定は,各バルブの角度ご
とに3秒間に30回(0.1秒間隔で)行い,各々の平均値を求めて測定値とする。
なお,測定時間は,5分間以内とし,かつ,空気力学的動力の最大値前後の測定点数がほぼ均等に
なるようにする。
注記1 気密を保つとは,測定装置と掃除機との接続部から空気の漏れがない状態である。ただし,
接続部と試験装置とを接続するときに気密を保てない場合は,測定ジグを使用してもよい。
c) 風量は,超音波風量計及びピトー管式風量計のいずれかを用いて測定し,各々次のように求める。た
だし,ピトー管式風量計は,測定精度が低いため,消費電力,電流,風量,真空度,回転数などを自
動的に検出して消費電力を制御するものでは,超音波風量計を用いて測定する。
1) 超音波風量計 図A.3に示す装置によって風量を測定する。
2) ピトー管式風量計 風量は,ピトー管式風量計に接続したマノメータの読みから,式(A.2)によって
算出する。
――――― [JIS C 9108 pdf 27] ―――――
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C 9108 : 2017
Q .0060 7K hd (A.2)
ここに, Q : 風量(m3/min)
K : 試験時の空気の状態が標準状態と異なる場合の空気密度の
差に対する補正係数 K / o
ρ : 標準状態(室温20 ℃,相対湿度75 %,大気圧101.3
kPa)のときの空気密度 ρ≒1.2 kg/m3
ρo : 試験時の状態における空気密度(kg/m3)
.1293 Po
o
t kg/m3
1 .0003 67 o 101.3
to : 試験時の室温(℃)
hd : 風量測定用マノメータの読み(Pa)
d) 真空度は,真空度測定装置に接続したマノメータの読みから,式(A.3)によって算出する。
hs f hm (A.3)
.067
f m
2
Dm o / K
ここに, hs : 真空度(Pa)
hm : マノメータの読み値(Pa)
f : 真空度補正係数
Dm : 空気密度係数
e) 空気力学的動力は,風量制御バルブの角度ごとの風量及び真空度の測定値によって算出する。
f) 空気力学的動力の算出値11点の中から最大値を選出し,この最大値を含む連続する5点の測定点の風
量及び真空度の測定値によって回帰直線を求める。次に回帰直線式から空気力学的動力曲線を算出し,
回帰区間内の空気力学的動力曲線の最大値(Pm)を求める。ただし,5点の中に不連続点がある場合
は,これを除き最大値を含む,不連続でない5点を代替して使用する(図A.1参照)。
注記2 不連続点とは,回帰直線の重相関係数を著しく低下させてしまう測定点をいう。
g) 風量測定装置の吸込口先端の周囲200 mm以内には,障害物を置かない。また,この範囲内には測定
値に影響を与えるような気流(本体の排気を含む。)があってはならない。
h) 測定時の電圧は,変動しないように安定化電源を使用する。
i) 本体は,風量制御バルブを閉めたとき移動しないように固定する。
j) 伸縮する延長管は,最大に伸ばした状態で測定する。
k) ホースは,運転停止時のホース自然長に合わせて曲がりがないように支持する。
l) ホース及び延長管は,真空度測定装置の接続中心に合わせて接続し,運転時に曲がり及び移動のない
ように支持する。
m) 補正係数の演算は,有効数字4桁以上で行う。
n) 吸込仕事率は,原則3回の測定結果を平均する。ただし,更に2回測定し,最大値と最小値とを除い
た3回を平均してもよい。
なお,各測定は連続して行い,測定の間隔は,消費電力がほぼ一定となるように,1分以上あける
ことが望ましい。
o) 消費電力の最大値は,b)の測定間隔にて測定したものとする。
――――― [JIS C 9108 pdf 28] ―――――
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C 9108 : 2017
図A.1−掃除機の風量,真空度及び空気力学的動力(例)
A.3 測定装置
測定装置の構成は,図A.2のとおりとし,その仕様は,A.3.1A.3.3による。
A.3.1 風量測定装置
A.3.1.1 超音波風量計
超音波風量計は,図A.3に記載する寸法とし,その仕様は,次による。
− 測定方式 : 超音波パルス伝ぱ時間逆数差演算方式
− 測定範囲 : 03 m3/min
− 測定精度 : ±1 %(フルスケール)
− 平均化時間 : 0.2 s(測定速度 20回/秒)
――――― [JIS C 9108 pdf 29] ―――――
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C 9108 : 2017
図A.2−吸込仕事率測定装置
――――― [JIS C 9108 pdf 30] ―――――
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JIS C 9108:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.080 : 清掃機具
JIS C 9108:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5705:2016
- ビニル系床材
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
- JISK7202-2:2001
- プラスチック―硬さの求め方―第2部:ロックウェル硬さ
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ8731:2019
- 環境騒音の表示・測定方法