JIS C 9335-2-17:2021 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-17 部:毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器の個別要求事項

JIS C 9335-2-17:2021 規格概要

この規格 C9335-2-17は、定格電圧が250 V以下の,家庭用及びこれに類する用途のベッド又は人体を暖める電気毛布,パッド,衣服,ソフトあんか,その他の可とう電熱機器の安全性について規定。

JISC9335-2-17 規格全文情報

規格番号
JIS C9335-2-17 
規格名称
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-17 部 : 毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器の個別要求事項
規格名称英語訳
Household and similar electrical appliances -- Safety -- Part 2-17:Particular requirements for blankets, pads, clothing and similar flexible heating appliances
制定年月日
2005年6月20日
最新改正日
2021年3月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60335-2-17:2012(MOD), IEC 60335-2-17:2012/AMENDMENT 1:2015(MOD), IEC 60335-2-17:2012/AMENDMENT 2:2019(MOD)
国際規格分類

ICS

13.120, 97.040.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2005-06-20 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2020-10-20 確認日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS C 9335-2-17:2021 PDF [56]
                                                                               C 9335-2-17 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 一般要求事項・・・・[5]
  •  5 試験のための一般条件・・・・[5]
  •  6 分類・・・・[7]
  •  7 表示,及び取扱説明又は据付説明・・・・[7]
  •  8 充電部への接近に対する保護・・・・[10]
  •  9 モータ駆動機器の始動・・・・[10]
  •  10 入力及び電流・・・・[10]
  •  11 温度上昇・・・・[11]
  •  12 (規定なし)・・・・[13]
  •  13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧・・・・[13]
  •  14 過渡過電圧・・・・[14]
  •  15 耐湿性等・・・・[14]
  •  16 漏えい電流及び耐電圧・・・・[15]
  •  17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護・・・・[16]
  •  18 耐久性・・・・[16]
  •  19 異常運転・・・・[16]
  •  20 安定性及び機械的危険・・・・[19]
  •  21 機械的強度・・・・[19]
  •  22 構造・・・・[26]
  •  23 内部配線・・・・[28]
  •  24 部品・・・・[28]
  •  25 電源接続及び外部可とうコード・・・・[29]
  •  26 外部導体用端子・・・・[30]
  •  27 接地接続の手段・・・・[30]
  •  28 ねじ及び接続・・・・[30]
  •  29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁・・・・[30]
  •  30 耐熱性及び耐火性・・・・[31]
  •  31 耐腐食性・・・・[33]
  •  32 放射線,毒性その他これに類する危険性・・・・[33]
  •  附属書・・・・[41]
  •  附属書A(参考)製品検査の試験・・・・[41]

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――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 1] ―――――

           C 9335-2-17 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  附属書AA(規定)断熱材仕様・・・・[43]
  •  附属書BB(規定)毛布の機械的強度試験装置・・・・[44]
  •  附属書CC(規定)衣服・・・・[47]
  •  参考文献・・・・[51]
  •  附属書JAA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[52]

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                                                                              C 9335-2-17 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電機工業会(JEMA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本
産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS C
9335-2-17:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 9335規格群(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性)は,約100規格に及ぶ部で構成されて
いるが,この規格では省略した。
  なお,全ての部の構成は,JIS C 9335-1の“まえがき”に記載されている。

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                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 9335-2-17 : 2021

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-17部 : 毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器の個別要求事項

Household and similar electrical appliances-Safety-Part 2-17: Particular requirements for blankets, pads, clothing andsimilar flexible heating appliances

序文

 この規格は,2012年に第3版として発行されたIEC 60335-2-17,2015年に発行されたAmendment 1及
び2019年に発行されたAmendment 2を基とし,我が国の配電事情を考慮し,技術的内容を変更して作成
した日本産業規格である。ただし,追補(amendment)については,編集し,一体とした。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAAに示す。
  この規格は,JIS C 9335-1と併読する規格である。
  この規格の箇条などの番号は,JIS C 9335-1と対応している。JIS C 9335-1に対する変更は,次の表現を
用いた。
− “置換”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す
    る。
− “追加”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。
− “修正”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に修正することを意味する。
  変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 9335-
1の引用項目及び箇所は,この規格の作成時に最新版として発効されていたJIS C 9335-1:2014を参照して
いる。このため,この規格の発効以降に発効されたJIS C 9335-1を参照する場合は,その引用項目及び箇
所が異なる場合があることに注意しなければならない。
  JIS C 9335-1に追加する細分箇条番号は,JIS C 9335-1の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,図
番号及び表番号は,“101”からの連続番号を付ける。追加する附属書番号は,AA,BBなどと記載する。

1 適用範囲

置換(箇条1の全てを,次に置き換え適用する。)
  この規格は,定格電圧が250 V以下の,家庭用及びこれに類する用途のベッド又は人体を暖める電気毛

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           2
C 9335-2-17 : 2021
布,パッド,衣服,ソフトあんか,その他の可とう電熱機器(以下,機器という。)の安全性について規定
する。
  この規格は,機器に附属した制御装置にも適用する。
  通常,家庭で用いない機器でも,美容室内,又は低い周囲温度において使用するように意図された機器
のような,一般大衆への危険源となる機器も,この規格の適用範囲である。
  衣服に対する要求事項及び試験は,附属書CCに示す。
  この規格では,住宅の中及び周囲で,機器に起因して人が遭遇する共通的な危険性を可能な限り取り扱
う。ただし,通常,次の状態については想定しない。
− 次のような人(子供を含む。)が監視又は指示のない状態で機器を安全に用いることができない場合
  · 肉体的,知覚的又は知的能力の低下している人
  · 経験及び知識の欠如している人
− 子供が機器で遊ぶ場合
  注記1 子供は,親又は保護者によって十分に教育されていて,機器を安全に用いる能力があるとみな
          すときには,監督なしに機器を用いるのに十分な年齢であるとみなす。
  注記2 この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
          − 車両搭載用機器,船舶搭載用機器又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要にな
              る場合もある。
          − 厚生関係機関,労働安全所管機関,その他の当局によって,追加要求事項を規定する場合
              がある。
  注記3 この規格は,次の機器への適用は意図していない。
          − 腐食性又は爆発性の雰囲気(じんあい,蒸気,ガス)が存在するような特殊な状況にある
              場所で用いる機器
          − 金属製又はセラミック材製のものといった剛性ベッド温暖器
          − ウォータベッド用ヒータ(JIS C 9335-2-66)
          − 動物ふ卵及び飼育用電熱器具(JIS C 9335-2-71)
          − 足温器及び電熱マット(JIS C 9335-2-81)
          − 特に医療監督の下で用いるように意図された機器(IEC 60601-2-35)
  注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          IEC 60335-2-17:2012,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-17: Particular
              requirements for blankets, pads, clothing and similar flexible heating appliances+Amendment
              1:2015+Amendment 2:2019(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こ
          とを示す。

2 引用規格

  引用規格は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条2(引用規格)による。
    JIS C 3010 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項

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                                                                                             3
                                                                               C 9335-2-17 : 2021
    JIS C 8283-1:2019 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ−第1部 : 一般要求事項
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60320-1:2001+AMD1:2007,Appliance couplers for
            household and similar general purposes−Part 1: General requirements
    JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部 : 通則
    JIS K 6400-2 軟質発泡材料−物理特性−第2部 : 硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO 2439,Flexible cellular polymeric materials−Determination
            of hardness (indentation technique)
    JIS L 0001 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
    JIS L 2001 綿ふとんわた
    ISO 3758,Textiles−Care labelling code using symbols
    ISO 7000:2014,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)による。
3.1.9 置換(3.1.9全てを,次に置き換え適用する。)
通常動作(normal operation)
  次の条件の下で機器を運転したときの状態
− 毛布,パッド及びソフトあんかは,断熱シートの間に入れる。
− キルト掛布団は,断熱シートに載せるが,覆わない。
− マットレスは,断熱シートで覆う。
  注釈1 断熱材の仕様は,附属書AAに示されているもの,又は厚さが約5 cmの綿ふとん(JIS L 2001
          に規定する綿ふとんわたの1級,2 kg/m2仕上げ)を用いる。
  可とう部は,床上が300 mm以上に位置する厚さが20 mmの合板で支える。合板の寸法は,断熱材の全
面積を十分に支えることができる寸法とする。断熱シートの寸法は,縁が加熱域の輪郭から100 mm以上
延びる寸法とする。
  作動させるときに手で持つ制御装置及びコードスイッチは,合板から離れてつり下げるように配置する。
その他の制御装置は,合板から離れた支持面上に置く。
追加
3.101
可とう部(flexible part)
  電熱素子,導電性繊維,自動温度調節器,その他の全ての通電部とともに機器の不変的な外郭をなす全
ての材料層
  注釈1 可とう部が着脱式カバー内にある場合もある。
3.102
毛布(blanket)
  ベッド(ふとん)を暖めるための寝具の一部をなすように意図された事実上平らな可とう部からなる機
器

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C 9335-2-17 : 2021
3.103
敷毛布(underblanket)
  ベッド(ふとん)の就寝者の下に敷くように意図された毛布
3.104(定義なし)
3.105
掛毛布(overblanket)
  ベッド(ふとん)の就寝者の上に掛けるように意図された毛布
3.106
キルト掛布団(duvet)
  ベッド(ふとん)の就寝者の上に掛けて,追加寝具なしに用いるように意図され,電熱素子及び/又は
導電性繊維が補助熱を与えるキルト掛毛布
3.107
パッド(pad)
  各面の加熱域が0.3 m2以下の可とう部からなり,人体の一部を暖めるように意図された機器。パッド
が,円筒形,又は同様の形状の場合,加熱域の限界は,0.6 m2とする。
3.108
マットレス(mattress)
  ベッド(ふとん)を暖めるための布張りの可とう部を含む,人体を支えるための機器
  注釈1 この機器を床上に置いて,マットと呼ぶことがある。
3.109
被制御機器(controlled appliance)
  機器を標準運転したときに温度の変化を感知し,自動的に平均入力を制御するPTC特性の電熱素子又
は類似の装置を可とう部に内蔵した機器
3.110
電熱素子(heating element)
  他の一体形導体と一緒になったコア及び絶縁体を含む電熱導体
3.111
加熱域(heated area)
  電熱素子又は導電性繊維製品の外周内に囲われた可とう部の区域
  この区域は,電熱素子の隣接経路間の平均距離の0.5倍の幅をもつ,周辺外の縁を含む。
  電熱素子の折返し部と隣接電熱素子との間の平均距離が,電熱素子の隣接経路間の平均距離以下である
場合,加熱域はこの折返し部の長さを含む。
  毛布又はマットレスに二つの別個の加熱域がある場合,二つの区域間の表面は,二つの電熱素子間の距
離が電熱素子の隣接経路間の平均距離の1.5倍以下である場合,いずれも加熱域の一部とみなす。
3.112
耐湿機器(moisture-proof appliance)
  湿潤状態で用いるのに適した可とう部をもつ機器

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                                                                                             5
                                                                               C 9335-2-17 : 2021
3.113
接着外郭(bonded enclosure)
  接着剤又は溶接によって反対面が結合されている可とう部の外郭
3.114
制御装置(control unit)
  機器の平均入力を調節又は調整することが可能な,可とう部の外部にある装置。ただし,入力を調整す
るための部品を内蔵していない多位置コードスイッチは含まない。
  注釈1 制御装置は,電源コード又は相互接続コード端に組み込んでもよい。
3.115
巻き布(Wrap)
  人体を温かく維持するために,人体にまとうように意図された可とう部からなる機器
3.116
導電性繊維(electro-conductive textile)
  何らかの関連する絶縁体と一緒になった炭素,又はその他の導電物質を組み入れた材質のもので,加熱
表面を得ることを目的として一対の電極に接続されている繊維
3.117
PTC特性の電熱素子(heating element with PTC characteristics)
  温度が特定範囲上限まで上昇したとき,抵抗が急激に非直線的に増大する導電材によって分離された一
対の導体からなる電熱素子
3.117A
ソフトあんか(flexible anka)
  主として寝具の中に入れて用い,足下を暖めるもので,機器本体の外部の材料が繊維,ゴム,その他こ
れらに類するものであって,発熱部又は機器本体全体が柔軟性をもつもの

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
5.2  置換(“試験は,機器1台について行い,”で始まる段落を,注記3は除いて次に置き換え適用する。)
  試験は,機器A及び機器Bに識別した二つの機器に対して実施する。
  注記101A 対応国際規格では,Modification(修正)としているが,規格利用者の利便性を考慮し,この
            規格では,置換とした。
追加(注記1の前に,次を追加し適用する。)
  箇条19の試験後,試験を続行するために,更なる機器が必要になった場合,機器は,21.10221.107を
考慮し,あらかじめ十分に調整したものを用いる。

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 8] ―――――

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C 9335-2-17 : 2021
  接着外郭をもつ機器については,21.108及び21.111の試験用に追加の機器が必要である。その他の機器
については,21.111の試験用に長さが15 mの電熱素子が必要である。
  21.110の試験を行う耐湿パッドについては,五つの追加の機器及び1 m2の外郭材料が必要である。
  可とう部の接続部の絶縁に熱収縮材料を使用している場合,30.102の試験用に長さが150 mm以上の試
料が必要である。
  19.112の試験用に追加の機器が必要な場合がある。
  30.101の試験用にパッドの追加の試料が必要な場合がある。
  導電性繊維を含む可とう部及び24 Vを超える動作電圧をもつ機器の場合,21.113.2の試験には追加の試
料が必要になることがあって,また,21.113.1の試験では長さが1 mのシート絶縁が必要となる。
5.3  置換(5.3全てを,次に置き換え適用する。)
  試験を行う順序は,次のとおりである。
    機器A : 箇条7,22.11,箇条8,22.112,箇条10,21.10221.107,22.108,箇条13,箇条15,箇条16,
            箇条17,箇条20,25.15,25.16,箇条19(19.111を除く),21.108,22.18,箇条30,箇条31
            及び箇条32。箇条13,箇条15及び箇条16の試験は,24 V以下の定格電圧をもつクラスIII
            機器又は24 V以下の動作電圧をもつクラスIII構造には実施しない。
    機器B : 箇条10,箇条11,19.111,箇条21(機器Aで行わなかった試験),箇条22(機器Aで行わな
            かった試験),箇条23,箇条24,箇条25(機器Aで行わなかった試験),箇条26,箇条27,
            箇条28,箇条29及び箇条14
  洗濯可能な機器の可とう部は,試験開始前に取扱説明書に従って2回洗濯する。
  機器の構造からみて,特定の試験を適用できないことが明らかな場合,その試験は行わない。
5.5  追加(“機器又は可動部は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  機器の可とう部に着脱式カバーが付いている場合,そのカバーを付けるか又は付けないか,いずれか不
利な方で試験を行う。ただし,キルト掛布団は着脱式カバーなしで試験する。
  マットレスが着脱式になった個別の可とう部をもつ構造の場合,着脱式可とう部は,敷毛布として試験
する。
  電熱素子が溝内を移動できる場合,個々の経路が最も不利な位置になるように操作する。
5.6  追加(“電圧切換スイッチを”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  直流専用の機器を試験するときには,機器の運転に対して考えられる極性の影響を考慮する。
5.7  置換(“試験は風の影響が”で始まる段落を,次に置き換え適用する。)
  制御する毛布及びマットレスについては,15 ℃±5 ℃の周囲温度で,箇条10,箇条11,及び箇条19の
試験を行う。
  注記101A 5.2の注記101Aと同じ。

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                                                                               C 9335-2-17 : 2021
5.8.1 追加(“交流専用機器は”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  直流専用機器は,直流で試験する。
追加
5.8.101 被制御機器には,モータ駆動機器について規定されているとおりに電圧を印加する。
5.12 修正(注記を次に修正し適用する。)
  “25 %”を“10 %”に置き換える。
追加
5.101  キルト掛布団及び巻き布は,掛毛布として試験する。

6 分類

  分類は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。
6.1  置換(“適否は,”で始まる段落の前の二つの段落を,次に置き換え適用する。)
  機器は,クラスII又はクラスIIIでなければならない。
  注記101A 5.2の注記101Aと同じ。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据
付説明)による。
7.1  置換(“− 定格入力又は定格電流”で始まる細別を,次に置き換え適用する。)
  機器には,定格入力を表示しなければならない。機器に電源への接続手段が二つある場合は,定格入力
は,回路ごとに個別に記載しなければならず,その情報は,単一のラベルに表示しなければならない。
  定格入力は,各回路の2倍の定格入力で表示する。定格入力を表示する他の方法を使用することで誤解
が生じない場合,合計値で示すことも可能である。
  クラスIII構造の部分には,機器の定格電圧を表示してはならない。
  注記101A 5.2の注記101Aと同じ。
追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  可とう部及び着脱式カバーには,製造業者又は責任ある販売業者の名称,商標又は識別マークを表示し
なければならない。
  着脱式カバーには,それを用いるように意図されている機器のモデル名又は形式を表示しなければなら
ない。
  着脱式制御装置と併用する機器の可とう部には,用いる制御装置の形式を表示しなければならない。

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C 9335-2-17 : 2021
  着脱式変圧器を用いる機器の可とう部には,用いる変圧器の形式を表示しなければならない。
  可とう部には,次の趣旨を表示しなければならない。
− ISO 7000の記号0790(2004-01),又は“取扱説明書を読む。”の文言
− 図102に示す記号,又は“ピンを刺さないこと。”の文言
− “幼児(0歳児3歳児)は用いない。”の記号,又は類似の文言
− ISO 7000の記号3114(2011-10)又はJIS L 0001の表6(ドライクリーニング処理の記号)の記号,及
    びISO 7000の記号3124(2011-10)若しくはJIS L 0001の表1(洗濯処理の記号)の記号
− 毛布,及びマットレスの意図した向き(どのようにベッドに置かれようと,機器が11.101に適合する
    場合には,この表示は不要である。)
  PTC特性の電熱素子をもたない敷毛布は,図101に示す記号又は“折り畳んで又はしわ(皺)にして使
用しないこと。”旨を表示しなければならない。
  着脱式カバーには,次を表示しなければならない。
− ISO 7000の記号0790(2004-01)
− 図102に示す記号
  毛布の可とう部及び着脱式カバーには,ISO 3758又は,JIS L 0001による適切な洗濯記号を表示しなけ
ればならない。
  非着脱式の可とうコードをもつ洗濯可能な機器には,ISO 7000の記号3125(2011-10)又は,JIS L 0001
の表1による“手洗い”の記号を表示しなければならない。洗濯ができない機器には,ISO 7000の記号
3123(2011-10)又はJIS L 0001の表1による“水洗い禁止”の記号を表示しなければならない。
7.6  追加(“電源の種類の記号は,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
            ISO 7000の記号3114(2011-10)又は        ドライクリーニング禁止
            JIS L 0001の表6の記号
           ISO 7000の記号3123(2011-10)又は        水洗い禁止
           JIS L 0001の表1の記号
           ISO 7000の記号3124(2011-10)又は        漂白処理禁止
           JIS L 0001の表2(漂白処理の記号)の記号
           ISO 7000の記号3125(2011-10)又は        手洗いする
           JIS L 0001の表1の記号
           幼児(0歳児3歳児)には用いない旨の記号
7.12 追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  取扱説明書は,次の事項を含めて記載しなければならない。
  “重要な説明書 将来の使用に備えて保管してください。”
  図101若しくは図102に示す記号又は7.6に追加した記号を用いる場合は,これらの説明を加えて記載
しなければならない

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                                               C 9335-2-17 : 2021
  毛布の取扱説明書には,敷毛布又は掛毛布の区別を記載しなければならない。
  取扱説明書には,機器の連続使用に関する制御装置の適切な設定について記載しなければならない。
  パッドに関する取扱説明書には,例えば,使用者が寝込んでしまうことによって,機器の長時間に及ぶ
使用が起こり得る場合,制御装置を,連続使用に対する推奨設定に調節することが望ましい旨を記載しな
ければならない。毛布及びマットレスの取扱説明書には,制御装置を推奨設定より高い温度に設定した状
態にして就寝する場合,使用者が皮膚のやけど又は熱中症を起こす可能性がある旨を記載しなければなら
ない。
  着脱式制御装置又は着脱式変圧器をもつ機器の取扱説明書には,必ず機器に表示された形式のものを用
いなければならない旨を記載しなければならない。
  キルト掛布団の取扱説明書には,用いる着脱式カバーの長さ及び幅を記載しなければならない。
  取扱説明書には,次の趣旨を記載しなければならない。
− 用いないときには,次のように(必要な指示を入れる。)保管しなければならない。
− 機器を保管する場合,機器が冷めてから折り畳むようにする。
− 保管中は,機器の上に物を置いて機器にしわが生じるようにしない(毛布及びパッドだけ)。
− 機器を頻繁に検査して,摩耗又は損傷の痕跡がないか確認しなければならない。このような痕跡があ
    った場合,機器が誤用されていた場合,又は機器が機能しない場合,再度スイッチをオンにしないで
    機器を供給者に修理を依頼する。
− この機器は,病院での医療用に意図したものではない。
− ぬれている場合には使用しない。ただし,耐湿機器又はクラスIII機器にはこの記載は適用しない。
− この機器は,熱に無感覚な人,又は過熱に反応できない極めてぜい(脆)弱な人が使用してはならな
    い。
− この機器は,3歳未満の子供は,過熱に反応できないため,使用してはならない。
  敷毛布の取扱説明書には,次のいずれかの趣旨を記載しなければならない。
− 機器は,調整可能なベッド上で使用しないことが望ましい。
− 機器を調整可能なベッド上で使用する場合は,毛布及びコードが挟まれる又はしわになることがない
    ことを確認する。
  取扱説明書には,親又は保護者によって事前に制御を設定していない限り,又は子供が安全に制御を操
作する方法を適切に教えられていない限り,3歳以上の子供が機器を使用してはならない旨を記載しなけ
ればならない。
  洗濯できない機器の取扱説明書には,例えば,湿ったスポンジを使用するなどで,どのように清掃でき
るかを記載しなければならない。
  洗濯可能な機器には,洗濯の指示を表示しなければならない。着脱できないコードを取り付けた洗濯可
能な機器の取扱説明書には,洗濯時,スイッチ又は制御装置を湿らせてはならない旨,及び乾燥時,スイ
ッチ又は制御装置内に水が確実に流れ込まないようにコードを配置しなければならない旨を記載しなけれ
ばならない。
7.14 修正(“適否は,目視検査”で始まる段落の後に続けて,次の文を追加し適用する。)

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 12] ―――――

           10
C 9335-2-17 : 2021
  ただし,可とう部及び着脱式カバーの表示の試験には,石油の代わりに,液体洗剤を用いる。
追加(“この規格の,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  可とう部の文字の高さは,2.5 mm以上でなければならない。
  図101及び図102に示す記号及び幼児(0歳児3歳児)は用いない旨の記号の高さは,15 mm以上で
なければならない。
  “重要な説明書 将来の使用に備えて保管してください。”旨の文の文字の高さは,4 mm以上でなけれ
ばならない。
  適否は,測定によって判定する(ISO/IEC Guide 37参照)。
7.15 追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  着脱式カバーの表示に必要な記号は,カバーを装着した後,外部から視認できなければならない。
  IEC 60417の記号5018(2006-10)は,適宜,IEC 60417の記号5172(2003-02)又はIEC 60417の記号
5180(2003-02)の隣りに配置しなければならない。
追加
7.101  着脱式制御装置には,参照番号又は他の識別手段を表示しなければならない。
  適否は,目視によって判定する。

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)
による。
8.1.2 追加(注記の後に,次を追加し適用する。)
  注記101A コード付きの着脱式の制御装置は,コードセットとみなす。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では適用しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。
10.1 修正(表1の許容値を,次のとおり修正して適用する。)
  表1の負の許容値を−20 %とする。電源への接続手段を二つもつ機器の場合は,表1に規定する入力の
許容値を超えているか否かは,回路ごとに個別に測定する。

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 13] ―――――

                                                                                            11
                                                                               C 9335-2-17 : 2021
追加
10.101 PTC特性の電熱素子を内蔵する機器の入力は,温度の上昇につれて大幅に低下しなければならな
い。
  適否は,次の試験によって判定する。
  機器に定格電圧を印加して,通常動作で運転する。この間は制御の回路を短絡し,定常状態が確立され
たとき,入力は,初期値から50 %以上低下していなければならない。

11 温度上昇

  温度上昇は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.2 置換(“その他の電熱機器及び”で始まる段落を,次に置き換え適用する。)
  合板の土台は,試験枠の壁から離して置く。
  注記101A 5.2の注記101Aと同じ。
追加(“機器の運転中に電源コードを”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  長辺の長さが1 m未満の敷毛布及びキルト掛布団(PTC特性の電熱素子をもつ敷毛布は除く。)は,折
り畳んで試験する。一端から4分の1の長さの位置でキルト掛布団の全幅にわたって1回折り畳む。
  制御は,連続使用を対象とした最高設定値に調節する。
  PTC特性の電熱素子をもたない巻き布は,折り畳んでも試験する。一重の折り畳みを,最も好ましくな
い場所の可とう部で行う。
11.3 追加(注記4の後に,次を追加し適用する。)
  電熱素子の温度を測定するために使用する熱電対又はそれを含むシースは,長さ10 mm以上にわたって
繊維の糸で取り付ける。
  導電性繊維の表面温度を測定するために使用する熱電対は,薄い接着テープで固定する。
  パッド及びソフトあんかの表面温度の決定に用いる熱電対は,寸法が65 mm×65 mm×0.5 mmの銅板又
は黄銅板に取り付ける。一辺を経路の方向と平行にして,できる限り多数の電熱素子経路を覆うように銅
板又は黄銅板を配置する。可とう部の各外面に三つずつ,六つ以上の場所の温度を測定する。
11.4 追加(注記の後に,次を追加し適用する。)
  クラスIII構造の可とう部をもつ機器には,定格電圧の0.94倍1.06倍で最も不利な電圧を供給する。
11.7 置換(11.7全てを,次に置き換え適用する。)
  機器は,定常状態が確立するまで運転する。
11.8 追加(表3の後に,次を追加し適用する。)
  被制御機器の場合,温度は,表101に規定する値以下でなければならない。

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 14] ―――――

           12
C 9335-2-17 : 2021
  可とう部が導電性繊維で構成されている場合,電熱素子に対する温度上昇は,付加絶縁若しくは強化絶
縁の表面に,又は絶縁がない場合は,導電表面に適用する。
  その他の機器の場合,電熱素子及びパッドの表面の温度上昇は,表102に規定する値以下でなければな
らない。
                                        表101−最高温度
                                       部分                    最高温度
                                                                   ℃
                      毛布,マットレス及びソフトあんかの電熱素子
                        − 熱制御の2回目の作動前                 115
                        − 定常状態下                             95
                      パッドの電熱素子
                        − 熱制御の2回目の作動前                 120 a)
                        − 定常状態下                            100
                      パッドの表面                                50 b)
                        注a) 140 ℃という最高温度が10分間許容される。
                        注b) 最長2時間に対して,温度は50 ℃を超えてもよいが,
                             85 ℃を超えてはならない。この期間は,温度が始めて
                             50 ℃を超えたときから始まる。
                                      表102−最大温度上昇
                                       部分                    温度上昇
                                                                  K a)
                      電熱素子                                    80
                      パッドの表面                                35
                        注a) これらの数値は,機器の標準周囲温度に基づいており,
                             試験中の許容最高周囲温度を考慮している。
  パッドの電熱素子の端が,可とう部に取り付けられた樹脂製シースに入っている場合,表面について規
定する温度又は温度上昇をシースの可触面にも適用する。
追加
11.101 使用者に対する皮膚熱傷又は熱中症の危険なしに毛布,マットレス,又はソフトあんかを運転す
ることが可能でなければならない。
  適否は,次の試験によって判定する。
  11.4に規定するように機器に給電し,定常状態が確立するまで通常動作で操作する。周囲温度を15 ℃
±2 ℃に維持する。連続使用するための最低設定を使用しているときの巻き布を除き,制御装置及びコー
ドスイッチを,連続使用に関して推奨されている最高設定に調整する。
  可とう部の表面の温度を,寸法が300 mm×300 mm×0.5 mmの銅板又は黄銅板の中心に取り付けた熱電
対によって測定する。掛毛布及びマットレスの場合は,銅板又は黄銅板を可とう部の下に置く。敷毛布の
場合は,銅板又は黄銅板を可とう部の上に置く。
  被制御機器の温度は,運転の最初の1時間を通じて50 ℃を超えてはならない。また,温度は,次を超
えてはならない。

――――― [JIS C 9335-2-17 pdf 15] ―――――

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JIS C 9335-2-17:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-17:2012(MOD)
  • IEC 60335-2-17:2012/AMENDMENT 1:2015(MOD)
  • IEC 60335-2-17:2012/AMENDMENT 2:2019(MOD)

JIS C 9335-2-17:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-17:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC4908:2007
電気機器用コンデンサ
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC6691:2019
温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
JISC7709-1:1997
電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JISC8280:2011
ねじ込みランプソケット
JISC8280:2021
ねじ込みランプソケット
JISC8283-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
JISC8283-2-2:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-2部:家庭用及び類似の機器用相互接続カプラ
JISC8283-2-3:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-2-3:2021
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8285:2018
工業用プラグ,コンセント及びカプラ
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8324:2017
蛍光灯ソケット及びスタータソケット
JISC9335-1:2014
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
JISC9730-2-10:2010
家庭用及びこれに類する用途の自動電気制御装置―第2-10部:モータ起動リレーの個別要求事項
JISK6400-2:2012
軟質発泡材料―物理特性―第2部:硬さ及び圧縮応力―ひずみ特性の求め方
JISL0001:2014
繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JISL2001:1980
綿ふとんわた

基本(用語/記号/一般/安全性/数値制御/主軸端・テーパシャンク/加工基準),試験・検査(通則/精度検査),構成部品・周辺機器(一般/取付具/テーブル・パレット/センタ)

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