JIS G 1253:2002 鉄及び鋼―スパーク放電発光分光分析方法

JIS G 1253:2002 規格概要

この規格 G1253は、鉄及び鋼のスパーク放電による発光分光分析方法について規定。

JISG1253 規格全文情報

規格番号
JIS G1253 
規格名称
鉄及び鋼―スパーク放電発光分光分析方法
規格名称英語訳
Iron and steel -- Method for spark discharge atomic emission spectrometric analysis
制定年月日
1963年10月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.100, 77.140.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
金属分析 I 2019, 金属分析 II 2019
改訂:履歴
1963-10-01 制定日, 1967-01-01 確認日, 1970-10-01 改正日, 1973-03-01 改正日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1988-11-01 確認日, 1995-07-01 改正日, 2000-10-20 確認日, 2002-01-20 改正日, 2007-01-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2013-03-21 改正日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS G 1253:2002 PDF [21]
G 1253 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼
連盟 (JISF) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS G 1253 : 1995は改正
され,この規格に置き換えられる。
JIS G 1253には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) スパーク放電発光分光分析装置

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS G 1253 pdf 1] ―――――

                                                                                   G 1253 : 2002

pdf 目次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[2]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 一般事項・・・・[2]
  •  5. 要旨・・・・[2]
  •  6. 装置及び分析条件・・・・[2]
  •  7. 検量線作成用標準物質,検量線校正用試料及び分析試料・・・・[6]
  •  8. 分析試料の調製・・・・[6]
  •  9. 操作・・・・[7]
  •  10. 検量線の作成・・・・[7]
  •  11. 検量線の検定・・・・[9]
  •  12. 検量線の校正・・・・[10]
  •  13. 計算・・・・[12]
  •  附属書(規定) スパーク放電発光分光分析装置・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS G 1253 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
G 1253 : 2002

鉄及び鋼−スパーク放電発光分光分析方法

             lron and steel−Method for spark discharge atomic emission
spectrometric analysis

1. 適用範囲

 この規格は,鉄及び鋼のスパーク放電による発光分光分析方法について規定し,表1に示
した各成分の定量に適用する。ただし,窒素の定量は,鋼だけに適用する。
備考 この規格における鉄とは銑鉄,鋳鉄などを,鋼とは炭素鋼,低合金鋼,高合金鋼などをいう。
表1 適用する成分及び定量範囲
定量範囲
成分
% (m/m)
炭素 0.001 以上 5.5 以下
けい素 0.002 以上 6 以下
マンガン 0.003 以上 30 以下
りん 0.000 5以上 1.0 以下
硫黄 0.000 2以上 0.5 以下
ニッケル 0.002 以上 40 以下
クロム 0.002 以上 40 以下
モリブデン 0.001 以上 10 以下
銅 0.001 以上 6 以下
タングステン 0.01 以上 25 以下
バナジウム 0.001 以上 6 以下
コバルト 0.001 以上 20 以下
チタン 0.000 5以上 3 以下
アルミニウム 0.001 以上 5 以下
ひ素 0.001 以上 0.3 以下
すず 0.000 6以上 0.3 以下
ほう素 以上
0.000 05 0.5 以下
窒素 0.001 以上 0.15以下
鉛 0.001 以上 0.5 以下
ジルコニウム 0.001 以上 1 以下
ニオブ 0.001 以上 2 以下
マグネシウム 0.001 以上 0.2 以下
カルシウム 0.000 1以上 0.01以下
タンタル 0.02 以上 0.2 以下
アンチモン 0.008 以上 0.5 以下
セレン 0.003 以上 0.1 以下
テルル 0.003 以上 0.1 以下
ランタン 0.002 以上 0.05以下
セリウム 0.005 以上 0.05以下

――――― [JIS G 1253 pdf 3] ―――――

2
G 1253 : 2002

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0417 鉄及び鋼−化学成分定量用試料の採取及び調製
JIS G 1201 鉄及び鋼−分析方法通則
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0212 分析化学用語(光学部門)
JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門)
JIS R 6001 研削といし用研磨材の粒度

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0116,JIS K 0211,JIS K 0212及びJIS K 0215に
よるほか,次による。
a) 発光強度測定値 発光強度法の場合は,発光分光分析法で求めた定量成分の発光強度。強度比法の場
合は,定量成分の発光強度と内標準元素(一般に鉄)の発光強度との比。
b) 定時間積分法 発光強度測定において,発光したスペクトル線強度を一定時間積算した後,ディジタ
ル信号値に変換して定量する方法。
c) パルス分布測定法(PDA法) 発光強度測定において,1パルスごとの発光強度をディジタル信号値
に変換し,測定した全パルスの信号値を統計処理した数値(平均値,中央値など)を用いて定量する
方法。
d) や(冶)金的履歴 分析試料の化学組成が同一であっても,金属組織や析出物・介在物の形態によっ
て,発光強度測定値に影響を及ぼすような,溶湯試料の凝固速度,熱処理・圧延・鍛造などにおける
加熱温度などの履歴。

4. 一般事項

 分析に必要な一般事項は,JIS G 1201及びJIS K 0116による。

5. 要旨

 試料を切断又は切削した後,研削又は研磨して平面状に仕上げ,発光分光分析装置の試料支持
台に取り付けて電極とし,対電極として銀又はタングステンを用いてスパークを発生させ,スペクトル線
を分光器によって分光し,定量成分のスペクトル線強度を測定する。

6. 装置及び分析条件

6.1   発光分光分析装置 発光分光分析装置は,附属書(規定)の1.2によるほか,次による。
a) 対電極 径17mmの銀棒又はタングステン棒の先端を,20120°の円すい(錐)状又は径1mmの
平面をもたせた円すい台状に電極成形機で成形して用いる。
b) アルゴン 酸素,炭化水素,窒素その他の不純物が少ない99.99% (m/m) 以上のもの。アルゴンの純
度は定量値に大きな影響を与えるので,ボンベで装置に供給する場合には,ボンベのロットが変更に
なった場合や,残量が少なくなった場合は,12.によって定量結果を確認する。
6.2 装置の調整 装置の調整は,附属書(規定)の1.3による。
6.3 装置性能基準 装置性能基準は,次による。
a) 6.2によって調整した発光分光分析装置は,併行精度及び感度が適切になるように分析条件(分析線,
励起条件,測光条件など)を設定する。

――――― [JIS G 1253 pdf 4] ―――――

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G 1253 : 2002
b) 併行精度は,表2及び表3に示す併行標準偏差許容値以下とする。
なお,併行精度とは,均質な試料,例えば,機器分析用鉄鋼標準物質を9.の手順に従って連続して
少なくとも6回以上の発光強度を測定し,測定ごとに定量値を求め,その定量値の標準偏差をいう。
c) 装置性能基準のチェックは,期間を定めて定期的に行い,分析条件を変更した場合,又は装置の修理,
調整など装置の状態が変わる場合には,必ず行う。
表2 併行標準偏差許容値(鋼)
単位 % (m/m)
成分 成分含有率の範囲 併行標準偏差許容値(1)
炭素 0.013 以上 0.14 未満 (0.013 08×C%+0.000 45)
3.0×
0.14 以上 0.49 以下 (0.001 98×C%+0.002 01)
3.0×
けい素 0.10 以上 1.42 以下 (0.009 40×Si%−0.000 38)
3.0×
マンガン 0.12 以上 1.79 以下 (0.005 08×Mn%+0.000 11)
3.0×
りん 0.004 以上 0.038以下 3.0× (0.012 57×P%+0.000 09)
硫黄 0.002 以下 0.041以下 3.0× (0.026 30×S%+0.000 06)
ニッケル 0.015 以上 4.00 未満 3.0× (0.005 98×Ni%+0.000 34)
4.00 以上 20.6 以下 3.0× (0.007 40×Ni%−0.005 33)
クロム 0.011 以上 3.3 未満 3.0× (0.004 13×Cr%+0.000 43)
3.3 以上 15.0 未満 3.0× (0.001 48×Cr%+0.009 20)
15.0 以上 25.6 以下 3.0× (0.008 20×Cr%−0.091 60)
モリブデン 0.010 以上 2.43 以下 3.0× (0.006 03×Mo%+0.000 16)
銅 0.024 以上 0.49 以下 3.0× (0.007 19×Cu%+0.000 25)
バナジウム 0.010 以上 0.40 以下 3.0× (0.004 13×V%+0.000 09)
コバルト 0.013 以上 0.27 以下 3.0× (0.002 44×Co%+0.000 29)
チタン 0.012 以上 0.10 以下 3.0× (0.009 27×Ti%+0.000 01)
ひ素 0.005 以上 0.046以下 3.0× (0.004 74×As%+0.000 24)
すず 0.006 以上 0.066以下 3.0× (0.008 75×Sn%+0.000 08)
ほう素 0.001 4 以上 0.007以下 3.0× (0.004 73×B%+0.000 03)
窒素 0.001 以上 0.15 以下 3.0× (0.009 99×N%+0.000 39)
ジルコニウム 0.008 以上 0.039 以下 3.0× (0.020 45×Zr%+0.000 06)
ニオブ 0.010 以上 0.050 以下 3.0× (0.003 08×Nb%+0.000 26)
カルシウム 0.000 6 以上 0.002 9 以下 3.0× (0.022 23×Ca%+0.000 02)
注(1) 各成分の元素記号%は,その各成分について6.3b)で併行精度を求める際に得られる定量値 [%
(m/m) ] の平均値を意味する。
表3 併行標準偏差許容値(鉄)
単位 % (m/m)
成分 成分含有率の範囲 併行標準偏差許容値(1)
炭素 2.2 以上 4.32 以下 3.0× (0.005 01×C%+0.002 9)
けい素 0.32 以上 1.60 未満 3.0× (0.006 09×Si%+0.001 7)
1.60 以上 3.44 以下 3.0× (0.014 59×Si%−0.011 8)
マンガン 0.18 以上 2.42 以下 3.0× (0.003 92×Mn%+0.001 3)
りん 0.010 以上 0.57 以下 3.0× (0.010 40×P%+0.000 3)
硫黄 0.003 以下 0.23 以下 3.0× (0.032 82×S%+0.000 2)
ニッケル 0.03 以上 5.27 以下 3.0× (0.008 26×Ni%+0.000 1)
クロム 0.02 以上 2.11 以下 3.0× (0.006 42×Cr%+0.000 2)
銅 0.02 以上 2.11 以下 3.0× (0.046 70×Cu%+0.000 3)
チタン 0.009 以上 0.17 以下 3.0× (0.018 66×Ti%−0.000 1)

――――― [JIS G 1253 pdf 5] ―――――

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