JIS K 0557:1998 用水・排水の試験に用いる水 | ページ 2

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させないように注意する。電気伝導率を変化させる要因としては,大気との接触による二酸化
炭素などの溶解と,確認しようとする水と直接接触する試料導入管,温度制御用の恒温槽及び
検出器などからの不純物の溶出とがある。
不純物の溶出が少ない材質には,ステンレス鋼,ほうけい酸ガラス,ポリエチレン,四ふっ
化エチレン樹脂などがある。汚れが付着・吸着するとこれが溶出して汚染の原因の一つとなる
ので,配管の材質及び検出器は不純物及び汚れが付着しにくいもので,洗浄しやすい構造のも
のを使用する。
d) 測定 測定は次のとおり行う。
1) IS K 0552の4.2(間欠測定法)による。A2,A3及びA4の水には,この方法を適用することはで
きない。

5.2 有機体炭素 (TOC)

   有機体炭素 (TOC) の試験は,JIS K 0551による。

5.2.1 TOC自動計測器による試験

 水精製装置の出口水を5.1.1によってTOC自動計測器に導入し,JIS
K 0551の4.1(燃焼酸化−赤外線式TOC自動計測法)又は4.3(湿式酸化−赤外線式TOC自動計測法)に
よって試験(7)する。
なお,この試験の検量線の作成に用いる水は,4.の備考4.及び備考6.に規定するもの,又はこれと同等
の質のものを用いる。
注(7) IS K 0551に規定されたTOC自動計測器又はTOC分析装置のほかにJIS K 0101の20.[有機体
炭素 (TOC)]の備考4.に示すTOC分析装置を用いてもよい。

5.2.2 TOC分析装置による試験

 水精製装置の出口水を試料容器に採取して試験する場合に適用する。
試験は,試料採取後直ちに行う(6)。
a) 試料容器 試料容器は,ほうけい酸ガラス製,四ふっ化エチレン樹脂製などの気密容器を用いる。
b) 試料容器の洗浄方法 試料容器の洗浄は,次のとおり行う。
1) 硝酸 (0.2mol/l) (JIS K 8541に規定する硝酸とA1の水を用いて調製する。)で洗う。
2) 5.1.2b)の2)4)による。
c) 試料採取 5.1.2 c)による(4)(5)。
備考 汚染の心配がなく,直ちに分析装置に試料を注入できる場合には,水精製装置の出口水を,直
接マイクロシリンジなどで採取してもよい。
d) 試験 試験は,次のとおり行う。
1) IS K 0551の4.2(燃焼酸化−赤外線式TOC分析法)又は4.4(湿式酸化−赤外線式TOC分析法)
によって試験(7)する。
なお,この試験の検量線の作成に用いる水は,4.の備考4.及び備考6.に規定するもの,又はこれ
と同等の質のものを用いる。

5.3 亜鉛

 亜鉛の試験は,JIS K 0553による。水精製装置の出口水を試料容器に採取して試験する。こ
の試験は,試料採取後直ちに行う(6)。
a) 試料容器 試料容器は,石英ガラス製,ポリエチレン製,ポリプロピレン製,ポリスチレン製などの
気密容器を用いる。
b) 試料容器の洗浄方法 試料容器の洗浄は,次のとおり行う。
1) 試料容器に硝酸 (0.2mol/l) (JIS K 8541に規定する硝酸とA1の水を用いて調製する。)を満たし,
密栓して16時間以上放置した後,A1の水で洗浄する。
2) 5.1.2b)の2)4)による。

――――― [JIS K 0557 pdf 6] ―――――

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c) 試料採取 試料採取は,次のとおり行う。
1) 5.1.2c)の操作を行った後,試料1lについて硝酸 (1+1) [JIS K 8541に規定する硝酸(更に高品質
の硝酸を用いてもよい。)とA3の水を用いて調製する。]1mlを加える。栓を試料で十分に洗浄し
た後,密栓する。
備考 5.2.2c)の備考による。
d) 試験 試験は,次のとおり行う。
1) IS K 0553の9.[亜鉛 (Zn)]によって試験する。
備考 金属元素を試験する場合には,試料採取操作で試料が汚染されないように注意する。使用する
器具の材質,形状及び洗浄方法,試薬中の不純物,環境中の粉じんなどに留意し,操作時には
大気との接触をできるだけ少なくする。

5.4 シリカ

 シリカの試験は,JIS K 0555による。水精製装置の出口水を試料容器に採取して試験する。
この試験は,試料採取後直ちに行う(6)。
a) 試料容器 試料容器は,ポリエチレン製,ポリプロピレン製,ポリスチレン製などの気密容器を用い
る。
b) 試料容器の洗浄方法 5.1.2b)による。
c) 試料採取 5.1.2c)による。
d) 試験 試験は,次のとおり行う。
1) IS K 0555による。

5.5 塩化物イオン

 塩化物イオンの試験は,JIS K 0556による。水精製装置の出口水を試料容器に採取
して試験する。この試験は,試料採取後直ちに行う(6)。
a) 試料容器 5.1.2a)による。
b) 試料容器の洗浄方法 5.1.2b)による。
c) 試料採取 5.1.2 c)による(4)(5)。
備考 5.2.2c)の備考による。
d) 試験 試験は,次のとおり行う。
1) IS K 0556の5.[塩化物イオン (Cl−)]によって試験する。

5.6 硫酸イオン

 硫酸イオンの試験は,JIS K 0556による。水精製装置の出口水を試料容器に採取して
試験する。この試験は,試料採取後直ちに行う(6)。
a) 試料容器 5.1.2a)による。
b) 試料容器の洗浄方法 5.1.2b)による。
c) 試料採取 5.1.2c)による(4)(5)。
備考 5.2.2c)の備考による。
d) 試験 試験は,次のとおり行う。
1) IS K 0556の10.[硫酸イオン (SO42-)]によって試験する。

6. 結果の表示

 試験結果の表示は,次による。
a) 同一の項目に対し二つ以上の試験方法がある場合には,用いた試験方法を付記する。
関連規格 JIS K 8005 容量分析用標準物質

――――― [JIS K 0557 pdf 7] ―――――

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付表1 引用規格
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0551 超純水中の有機体炭素 (TOC) 試験方法
JIS K 0552 超純水の電気伝導率試験方法
JIS K 0553 超純水中の金属元素試験方法
JIS K 0555 超純水中のシリカ試験方法
JIS K 0556 超純水中の陰イオン試験方法
JIS K 1107 高純度窒素
JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8574 水酸化カリウム(試薬)
JIS K 8780 ピロガロール(試薬)
JIS T 9107 手術用ゴム手袋

――――― [JIS K 0557 pdf 8] ―――――

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平成8年度JIS K 0557改正原案作成調査委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) ◎ 並 木 博 工学院大学工学部応用化学科
(委員) ○ 西 出 徹 雄1) 通商産業省工業技術院標準部消費生活規格課
乾 敏 一2) 通商産業省環境立地局産業施設課
中 村 栄 子 横浜国立大学教育学部化学教室
○ 畑 野 浩3) 環境庁水質保全局水質規制課
石 橋 無味雄 国立衛生試験所薬品部第三室
土 屋 悦 輝 東京都立衛生研究所環境保健部環境衛生研究科
○ 坂 本 勉 財団法人日本規格協会
山 村 修 蔵 財団法人日本規格協会
○ 松 本 保 輔 財団法人化学品検査協会化学標準部技術第二課
○ 梅 崎 芳 美 社団法人産業公害防止協会
藤 井 賢 三 社団法人日本環境測定分析協会(ムラタ計測器サービス株式会社技術本部)
伊 藤 尚 美 社団法人日本分析機器工業会(株式会社島津製作所分析機器事業部マーケッチィング部)
○ 嶋 貫 孝 社団法人日本分析化学会
平 井 信 次 日本試薬連合会
狩 野 久 直 日本錬水株式会社研究所半導体グループ
○ 久 島 俊 和 オルガノ株式会社総合研究所分析センター
川 瀬 晃 セイコー電子工業株式会社科学機器事業部
黒 木 祥 文 日本ミリポア株式会社ラボラトリーウォーター事業部研究開発部
○ 玉 川 伸 也 栗田工業株式会社ニューテクノ事業部テクノリサーチセンター
米 倉 茂 男 元東京都立工業技術センター無機化学部
岩 崎 岩 次 社団法人日本工業用水協会
(関係者) 秋 本 孝 社団法人日本工業用水協会
飛 渡 祥 弘 社団法人日本工業用水協会
本 郷 秀 昭 社団法人日本工業用水協会
◎ : 小委員会委員長,○ : 小委員会委員
1)
: 発足当初は,岡林哲夫繊維化学規格課
2)
: 発足当初は,相澤 徹
3)
: 実施計画書提出時は,参画していた。
文責 : 坂 本 勉

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JIS K 0557:1998の関連規格と引用規格一覧