JIS K 5663:2003 合成樹脂エマルションペイント及びシーラー | ページ 3

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K5
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参考表 1 合成樹脂エマルションペイント
663
試 験 片 試 験 日 数 (日)
: 2
項目
項 目
0
番号
0
材質 寸法(mm)枚数(枚) 1 2 3 4 5 6 7 8 9以上
3
7.4 容器の中の状態
容器の中での状態− − −
試料 1 6 24
7.5 塗装作業性 500×200×3
フレキシブル板
見本品 1
試料 1 18 6 18 6 18 6 24
7.6 低温安定性 500×200×3
フレキシブル板
見本品1
7.7 乾燥時間 ガラス板 200×100×2 2
7.8 塗膜の外観 − − −
24
7.9 隠ぺい率 170×144
隠ぺい率試験紙 1
6 120 96 2
7.10耐水性 150×70×3
フレキシブル板 2
48 2
6 120
18 2 (1種)
7.11耐アルカリ性 150×70×3
フレキシブル板 2
(2種)
2
硬質塩化ビニル
硬質塩化ビニル 16
7.12耐洗浄性 2
シート又はフィ 430×170×0.4
ルム シート
試料 2 6 120 240 1
7.13促進耐候性 150×70×3
フレキシブル板
見本品 2
試料 4 6 168336 12 か月
7.14 300×150×4
屋外暴露耐候性フレキシブル板
見本品 4
備考1.記号の説明 : 塗り付け,
: サンプリング, : 判定, : 放置, : 試験片の共用, : その他の操作
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2.試験日数欄の数字は、時間(h)を示す。
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――――― [JIS K 5663 pdf 11] ―――――

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附属書(規定)合成樹脂エマルションシーラー

1. 適用範囲

 この附属書は,主として建築物のコンクリート,セメントモルタルなどの内外装仕上げ塗
りの下塗りに使用される合成樹脂エマルションシーラー(以下,シーラーという。)について規定する。
備考 本シーラーには,ホルムアルデヒド系防腐剤,ユリア系樹脂,フェノール系樹脂及びメラミン
系樹脂のいずれをも含まないものとする。
参考 いずれの素地についても塗装前に素地調整を必要とする。
2. 品質 シーラーの品質は,4.によって試験し,附属書表1の規定に適合しなければならない。
附属書表 1 品質
項目 品質
容器の中での状態 かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になるものとする。
塗装作業性 はけ塗りに支障があってはならない。
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
乾燥時間
2時間以内
(表面乾燥)
低温安定性 −5℃に冷やしたとき変質してはならない。
低温造膜性 5℃で塗膜形成に異常があってはならない。
上塗り適合性 上塗りに支障があってはならない。
耐水性 水に96時間浸したとき異常があってはならない。
耐アルカリ性 水酸化カルシウムの飽和溶液に48時間浸したとき異常があってはならない。
3. 見本品 見本品は,JIS K 5600-1-8に規定する区分によって,附属書表2による。
附属書表 2 見本品の区分
見本品の区分 見本品の
試験項目 観察項目
形態 設定方式 品質水準 有効期限
塗膜の外観 表面の平滑性
(はけ塗り) はけ目の程度 塗膜見本 社内見本品 中心見本品 原則1年
4. 試験方法
参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
数は,附属書参考表1による。また,この試験には,試料が約600 ml必要である。
4.1 サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
4.2 試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
4.3 試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
4.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験を行う場所は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,直射日
光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス,蒸気及びほこりなどがなく,通風の少ない室内とす
る。

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b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定するブースを用いても差し支えない。
4.3.2 試験片の作製
a) 試験板は,JIS K 5600-1-4による。
備考 ほかに規定がない場合は,表面調整を行った繊維強化セメント板(1)とする。大きさは,150×70
×3mmとする。
注(1) 繊維強化セメント板は,JIS A 5430に規定するフレキシブル板とする。周辺をやすりで削って
平らにし,角を丸め,全面を流水で洗ってから互いに重なり合わないように立て掛けて,7日
間以上乾燥する。乾燥した試験板は,乾いたガーゼで表面をふき,試験に用いる。このとき,
モルタル水分計で測定した含水率の指標が10%(質量割合)以下であることを確認する。
b) 試料の薄め方は4.4,4.8以外の試験に用いる試料を,製品仕様で表示される割合(2)で水を加えてよく
かき混ぜ,2時間おいてから用いる。
注(2) 薄める水の割合の範囲について製造業者が指定しているときは,その範囲の中央の値をとる。
c) 試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,はけ塗りとし,JIS K 5600-1-5による。1回ごとの塗付け
量は,100cm2当たり1.2±0.2mlとする。
d) 乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,“自然乾燥の場合”とし,塗り終わった試験片の保持は,JIS K
5600-1-1の表1による。
4.4 容器の中での状態 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2 a)(液状の場合)による。
4.5 塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)によるほか,次のとおりと
する。
4.5.1 はけ塗り はけ塗りは,JIS K 5600-1-5によるほか,次のとおりとする。
a) 試験板は,繊維強化セメント板 (500×200×3mm) を用いる。塗付け量は,100cm2当たり1.2±0.2ml
とし,試験は標準状態で行う。
b) 判定は,塗り付けの際に,はけの運びが困難でないときは,“はけ塗りに支障があってはならない。”
とする。
4.6 塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は,
4.5の試験が終わった試験片を24時間おいた後,拡散昼光の下で目視によって塗面を観察し,つぶ,へこ
み,しわ,膨れ,割れ,穴及びはじきがなく,塗膜見本と比べてはけ目の程度が大きくなく,一様な塗膜
であるときは,“塗膜の外観が正常である。”とする。
4.7 乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2によるほか,次のとおりとする。
4.7.1 試験片の作製 試験板は,溶剤洗浄によって調整(3)したガラス板 (200×100×2mm) を用い,すき
間100 プリケータを用いて試料を塗ったものを試験片とする。
注(3) 溶剤洗浄による調整は,JIS K 5600-1-4の6.3.3(溶剤洗浄による調整)に規定する方法とする。
備考 ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス及び磨きガラスとする。
4.7.2 操作 2時間後に表面乾燥性の試験を行う。
4.7.3 判定 表面乾燥状態の評価によって行い,表面乾燥しているとき乾燥時間は“2時間以内”とする。
4.8 低温安定性 低温安定性の試験は,JIS K 5600-2-7の4.(低温安定性)による。ただし,低温条件,
低温恒温器,塗装作業性の試験条件及び判定は,次のとおりとする。
a) 低温条件は,−5±2℃とする。
b) 低温恒温器は,温度−5±2℃に保持できるもの。

――――― [JIS K 5663 pdf 13] ―――――

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c) 塗装作業性の試験条件は,−5±2℃で16時間の貯蔵を終了した試料の容器のふたを開け,よくかき混
ぜた後,4.5に従ってはけで塗り付けて作業性を評価する。
d) 判定は,試料が容易に一様になり,塗装作業性と塗膜の外観に異常がないとき,“−5℃に冷やしたと
き変質しない。”とする。
4.9 低温造膜性
4.9.1 操作 操作は,JIS K 5600-1-1の4.3.4b)(低温乾燥)によるほか,次のとおりとする。
a) 5±1℃に保持した恒温器(4)の中に,試料と繊維強化セメント板 (150×70×3mm) 及びはけを2時間以
上入れておく。
b) 試料などの温度が5℃に達したことを確認した後,取り出して,直ちに同時に取り出したはけで一様
に塗り付ける。ただし,塗付け量は,100cm2当たり1.2±0.2mlとし,乾燥時間は24時間とする。
c) 恒温器から取り出して,4.6によって塗膜の外観を調べ,JIS K 5600-1-1の4.3.5 c)(硬化乾燥)によっ
て乾燥の程度を調べる。
注(4) 恒温器は,JIS K 5600-1-1の3.2.2 b)(恒温器)に規定する恒温器とする。
4.9.2 判定 塗膜が硬化乾燥しており,かつ塗膜の外観が正常であるときは,“5℃で塗膜形成に異常がな
い。”とする。
4.10 上塗り適合性 上塗り適合性の試験は,JIS K 5600-3-4によるほか,次による。
4.10.1 試験片の作製 試験片は,4.5による塗装作業性の評価で規定に合格したものを用い,5時間乾燥
させたものとする。
なお,原状試験片は,4.5で用意した繊維強化セメント板(1) (500×200×3mm) を表面調整した後,本体
に規定する合成樹脂エマルションペイント1種を,規定される方法で塗装,乾燥したものとする。
4.10.2 操作 4.10.1で用意した試験片に,本体に規定する合成樹脂エマルションペイント1種を,規定さ
れる方法で塗り重ね,作業性に支障がないかを調べる。その後,24時間乾燥した後,拡散昼光の下で試験
片と原状試験片との塗面の外観を肉眼で調べ,はじき,割れ,穴,膨れ及びはがれがなく原状試験片と比
べて,粘着及びしわの程度が大きくないとき,“上塗りに支障がない。”とする。
4.11 耐水性 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
4.11.1 試験板の作製
a) 試験板は,繊維強化セメント板 (150×70×3mm) とする。
b) 試験板の片面に4.3.2の方法によって試料を一様に塗り付ける。
c) 塗り付け後,120時間乾燥し,試験板の裏面及び周辺を融解したパラフィン(5)で塗り包み,試験片と
する。試験片は2枚作製する。
注(5) IS K 2235に規定する石油ワックスで融点5565℃のものとする。
4.11.2 操作 操作は,手順Aとし,次による。
a) 適切な容器を用意し,約150mmまでの深さまで脱イオン水を入れて,温度を23±1℃に保つ。
b) 脱イオン水の中に試験片を糸でつるして約120mmの深さまで浸し,96時間浸せきする。
4.11.3 判定 試験片を取り出した直後,及び2時間放置した後,目視によって観察し,試験片2枚の塗膜
に,しわ,割れ,膨れ及びはがれを認めないときは,“水に96時間浸したとき異常がない。”とする。
4.12 耐アルカリ性 耐アルカリ性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.によるほか,次による。
4.12.1 試験板の作製 試験片の作製は,4.11.1による。
4.12.2 操作 操作は,手順Aとし,次による。
a) 適切な容器を用意し,約150mmの深さまで,JIS K 8575で規定する水酸化カルシウムを用いて調製

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した水酸化カルシウム飽和溶液を入れて,温度を23±1℃に保つ。
b) 水酸化カルシウム飽和溶液の中に試験片を糸でつるして約120mmの深さまで浸し,48時間浸せきす
る。
4.12.3 判定 試験片を取り出した直後,及び2時間放置した後,目視によって観察し,試験片2枚の塗膜
に,膨れ,割れ,はがれ,穴及び軟化を認めないときは,“水酸化カルシウムの飽和溶液に48時間浸した
とき異常がない。”とする。
5. 検査 検査は,4.によって試験し,附属書表1に適合しなければならない。
6. 表示 シーラーの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 名称
b) 正味質量又は正味容量
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月又はその略号
e) 製造番号又はロット番号
f) 薄め方(水と塗料の割合)
g) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(F☆☆☆☆)
参考 F☆☆☆☆は,塗装から7日後におけるJIS K 5601-4-1の3.(デシケータ法)による放散量が
0.12mg/L以下であることを示す。

――――― [JIS K 5663 pdf 15] ―――――

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JIS K 5663:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5663:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA5430:2018
繊維強化セメント板
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK3302:1985
固形洗濯石けん
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-5:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-7:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第7節:貯蔵安定性
JISK5600-3-2:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JISK5600-3-4:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第4節:製品と被塗装面との適合性
JISK5600-4-1:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-4-6:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
JISK5600-5-11:2014
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第11節:耐洗浄性
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5600-7-6:2002
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
JISK5600-7-7:2008
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
JISK5600-8-6:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK6734:2000
プラスチック―硬質ポリ塩化ビニルシート―タイプ,寸法及び特性―第2部:厚さ1mm未満のシート
JISK8575:2018
水酸化カルシウム(試薬)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISZ1524:2009
包装用布粘着テープ
JISZ1525:2004
包装用ポリ塩化ビニル粘着テープ
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8721:1993
色の表示方法―三属性による表示