JIS K 5670:2003 アクリル樹脂系非水分散形塗料

JIS K 5670:2003 規格概要

この規格 K5670は、建築物のコンクリート面やセメント・モルタル面,プレキャストコンクリート,押出し成形板などの塗装に使用するアクリル樹脂系非水分散形ワニスを用いた塗料について規定。

JISK5670 規格全文情報

規格番号
JIS K5670 
規格名称
アクリル樹脂系非水分散形塗料
規格名称英語訳
Non aqueous dispersion acrylic paint
制定年月日
2003年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

83.140, 87.040, 91.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
2003-03-20 制定日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 5670:2003 PDF [8]
                                                                                   K 5670 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料工業会(JPMA)/財団法人
日本規格協会(JSA)から団体規格(JPMS-24)を元に作成した工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべ
きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 5670 pdf 1] ―――――

K 5670 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 品質・・・・[2]
  •  5. 見本品・・・・[2]
  •  6. 試験方法・・・・[2]
  •  6.1 サンプリング・・・・[2]
  •  6.2 試験用試料の検分及び調整・・・・[2]
  •  6.3 試験の一般条件・・・・[2]
  •  6.4 試験片の作製・・・・[2]
  •  6.5 容器の中での状態・・・・[3]
  •  6.6 塗装作業性・・・・[3]
  •  6.7 塗膜の外観・・・・[3]
  •  6.8 乾燥時間・・・・[3]
  •  6.9 隠ぺい率・・・・[3]
  •  6.10 耐水性・・・・[3]
  •  6.11 耐アルカリ性・・・・[4]
  •  6.12 促進耐候性・・・・[4]
  •  7. 検査・・・・[4]
  •  8. 表示・・・・[4]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 5670 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5670 : 2003

アクリル樹脂系非水分散形塗料

Non Aqueous Dispersion Acrylic Paint

1. 適用範囲

 この規格は,主として建築物のコンクリート面やセメント・モルタル面,プレキャストコ
ンクリート,押出し成形板などの塗装に使用するアクリル樹脂系非水分散形ワニスを用いた塗料(以下,
塗料という。)について規定する。
備考 塗料には,ホルムアルデヒド系防腐剤,ユリア系樹脂,フェノール系樹脂及びメラミン系樹脂
のいずれをも含まないものとする。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 5430 繊維強化セメント板
JIS K 2235 石油ワックス
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第8節 : 見本品
JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第1節 : 塗り面積(はけ塗り)
JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第1節 : 隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部 : 塗膜の化学的性質−第1節 : 耐液体性(一般的方法)
JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第7節 : 促進耐候性 (キセノンラ
ンプ法)
JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第6節 : 白亜化の等級
JIS K 5960 家庭用屋内壁塗料
JIS K 8575 水酸化カルシウム(試薬)
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。

――――― [JIS K 5670 pdf 3] ―――――

2
K 5670 : 2003

4. 品質

 品質は,6.によって試験を行い,表1を満足しなければならない。
表 1 品質
項目 品質
容器の中での状態 かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になるものとする。
塗装作業性 はけ塗り及びローラブラシ塗りに支障があってはならない。
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
乾燥時間(半硬化乾燥) 5時間以内とする。
隠ぺい率 %
90以上
[白及び淡彩(1)]
耐水性 水に浸しても異常がないものとする。
耐アルカリ性 アルカリに浸しても異常がないものとする。
促進耐候性 塗膜に,割れ・はがれ・膨れがなく,色の変化の程度が見本品に比べ
て大きくなく,白亜化の等級が1以下とする。
注(1) 淡彩とは,白エナメルを主成分として作った塗料の塗膜に現れる灰色・桃色・クリーム色・うす
い緑色・水色などのようなうすい色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上9未満のものをいう。

5. 見本品

 見本品は,JIS K 5600-1-8に規定する区分によって,表2とする。
表 2 見本品
見本品の区分
試験項目 観察項目 見本品の有効期限
形態 設定方式 品質水準
塗膜の外観 色・つや・むら・しわ・塗膜見本 協定見本品 中心見本品
へこみ・はじき 又は 又は 又は
原則1年
塗料見本 社内見本品 限度見本品
促進耐候性 色の変化 塗料見本 社内見本品 限度見本品

6. 試験方法

    参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
数は,参考表1による。また,この試験には試料が約500ml必要である。

6.1 サンプリング

 サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。

6.2 試験用試料の検分及び調整

 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。

6.3 試験の一般条件

 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1及びJIS K 5600-1-6によるほか,次による。
6.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験を行う場所は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,直射日
光を受けず,養生及び試験にガス・蒸気・ほこりなどによる影響がなく,通風の少ない室内とする。
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,5.3(色観察ブースの人工照明)
に規定するブースを用いても差し支えない。

6.4 試験片の作製

6.4.1  試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。
備考 ほかに規定がない場合は,表面調整を行った繊維強化セメント板(2)とする。大きさは,150×70
×3mmとする。
注(2) 繊維強化セメント板は,JIS A 5430に規定するフレキシブル板とする。試験板は,周辺
をやすりで削って平らにし,次に角を丸め,全体を流水で洗ってから互いに重なり合わ

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K 5670 : 2003
ないように立て掛けて,7日間以上乾燥する。乾燥した試験板は,乾いたガーゼで表面
をふき,試験に用いる。このとき,モルタル水分計で測定した含水率の指標が10%以
下であることを確認する。
6.4.2 試料の塗り方 試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-3-1のはけ塗り又はJIS K
5960の附属書1のローラブラシ塗りによる。塗付け量は,100cm2について1.0±0.1mlとする。必要があ
れば,その製品の製造業者が指定するシンナーを用いて,試料の10%(質量)以下で薄めてもよい。ただ
し,混合した試料は,毎回よくかき混ぜた後直ちに塗る。
6.4.3 乾燥方法 乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-1の3.3.8 a)(自然乾燥の場合)と
し,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1による。

6.5 容器の中での状態

 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2 a)(液状塗料の場合)によ
る。

6.6 塗装作業性

 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3 a)(1回塗りの場合)による。ただし,試
験板は6.4.1によって調整したフレキシブル板(500×200×3mm)とし,6.4.2によって,試験板の片面に
はけ塗り及びローラブラシ塗りする。評価は,いずれの塗り方においても特に困難を感じないとき,“はけ
塗り及びローラブラシ塗りに支障がない。”とする。

6.7 塗膜の外観

 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4によるほか,次による。
6.7.1 試験片の作製 6.6の方法によって評価の終わった試験片を,24時間水平に置いたものを試験片と
する。
6.7.2 判定 判定は,目視によって観察し,割れ・はがれ・膨れを認めず,見本品に比べて,色・つやの
差異が少なく,むら・しわ・へこみ・はじきの程度が大きくないとき,“塗膜の外観が正常である。”とす
る。

6.8 乾燥時間

 乾燥時間の試験は,6.4.3によるほか,次による。
6.8.1 試験片の作製 溶剤洗浄によって調整したガラス板(200×100×2mm)の片面に,すき間100
のフィルムアプリケータを用いてシンナーを加えない試料を塗ったものを試験片とする。フィルムアプリ
ケータの形状は,JIS K 5960の附属書2(アプリケータ塗装)による。
備考 ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス及び磨き板ガラスとする。
6.8.2 操作 乾燥は,JIS K 5600-1-1の4.3.4 a)(常温乾燥)とし,5時間後に乾燥状態の試験を行う。
6.8.3 判定 判定は,JIS K 5600-1-1の4.3.5 b)(半硬化乾燥)によって行い,塗膜が半硬化乾燥している
とき,乾燥時間は“5時間以内”とする。

6.9 隠ぺい率

 隠ぺい率の試験は,JIS K 5600-4-1の方法B(隠ぺい率試験紙)によるほか,次による。
6.9.1 試験片の作製 隠ぺい率試験紙を平らなガラス板の上に水平に固定し,6.8の方法によって塗り付
け,48時間水平に置いたものを試験片とする。試験片は1枚作製する。
6.9.2 操作 試験片の白地と黒地の上の塗膜の各4か所について,三刺激値Yを測定し,それぞれの平均
値YW(白地上)とYB(黒地上)を求める。
6.9.3 計算 平均値YWとYBから試験片の隠ぺい率を求める。YB/YWを百分率で計算し,JIS Z 8401によ
って整数2けたに丸める。

6.10 耐水性

 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
6.10.1 試験片の作製 試験板は,フレキシブル板(150×75×3mm)とし,6.4の方法で塗り付けたものを
試験片とする。試験片は2枚とする。塗装後5日間標準状態で乾燥し,次に試験板の裏面及び周辺を融解
したパラフィン(3)又はそれに代わる物で被覆したものを試験片とする。

――――― [JIS K 5670 pdf 5] ―――――

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JIS K 5670:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5670:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA5430:2018
繊維強化セメント板
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-3-1:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第1節:塗り面積(はけ塗り)
JISK5600-4-1:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5600-7-7:2008
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
JISK5600-8-6:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
JISK5960:2003
家庭用屋内壁塗料
JISK8575:2018
水酸化カルシウム(試薬)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8721:1993
色の表示方法―三属性による表示