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K 5981 : 2006
i) 耐酸性 耐酸性は,表10による。
表 10 耐酸性
水準 M1 M2 M3 M4
試験時間 h 48 120 240 500
膨れ評価点 大きさ2より小さく,かつ,密度2よりまばらでなければならない。
外観 割れ,はがれ,軟化などの異常があってはならない。
j) 耐おもり落下性 耐おもり落下性は,表11による。
表 11 耐おもり落下性
水準 G1 G2 G3
熱硬化性粉体塗料 デュポン式 落下高さcm 30 50 50
おもりの質量 g 500 500 1 000
外観 素地に達する割れ,はがれがあってはならない。
水準 F1 F2 F3
熱可塑性粉体塗料 落球式 落下高さcm 40 80 120
外観 素地に達する割れ,はがれがあってはならない。
5. 試験方法
5.1 試験の一般条件
試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1による。
a) 試験片の作製 試験片は,JIS K 5600-1-4によるほか,次による。
1) 製品から試料を取ることができる場合,試料は,通常,製品の平面部位から取り,150×70 mmの
試験片を作る。
2) 製品から直接試料を取ることができない場合,その製品と同一の材質及び厚さの金属板を基板とし
て,同一条件で塗装前処理を行い,同一条件で塗装及び加熱乾燥して試験片(150×70 mm)とする。
ただし,同一の材質及び厚さ,同一条件での塗装前処理,同一条件での塗装及び加熱乾燥が困難
と受渡当事者間で定めた場合は,受渡当事者間の協定によって試験片の作製条件を決めることがで
きる。
b) 試験場所の条件 試験を行う場所は,特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)で,直
射日光を受けず,試験にガス,蒸気,ほこりなどによる影響がなく,通風の少ない室内とする。試験
片は,試験場所に1時間以上置いてから試験を行う。
5.2 外観
塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4によるほか,次による。
a) 操作 外観の試験は,塗膜を拡散昼光(3)の下で目視によって観察する。
注(3) 拡散昼光は,JIS-K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,拡散昼光を用いることが
できない場合は,5.3(色観察ブースの人工照明)に規定するブースを用いてもよい。
b) 外観の決定 ピンホール,膨れ,割れ,はがれ,しわ,色むら,つやむら,はじき,つぶなどがなく,
見本品と比べて,色・つやの差異が少ないときは,“塗膜の外観が正常である。”とする。
5.3 塗膜の厚さ
塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7による。
a) 操作 操作は,次による。
1) 測定器は,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータとする。
備考 素材の種類・形状から最適のものを受渡当事者間の合意で決めることができる。
素材の種類によって,次のような測定器がある。
――――― [JIS K 5981 pdf 6] ―――――
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K 5981 : 2006
鉄鋼・鋳鉄・亜鉛めっき : 外側マイクロメータ,電磁微厚計,
アルミニウム・アルミダイカスト : 外側マイクロメータ,渦電流式微厚計,
ステンレス鋼 : 外側マイクロメータ,渦電流式微厚計,電磁微厚計
2) 測定は,その測定器に決められた方法による。測定器の調整には,同一素材で測定する膜厚に近似
の基準板を選定する。
3) 測定する箇所は,最低2か所とする。ただし,その測定位置は,受渡当事者間で決めることができ
る。
b) 塗膜厚さの決定 それぞれの試験片の測定値の平均値を,塗膜の厚さとする。
5.4 耐食性
耐食性試験は,JIS K 5600-7-1によるほか,次による。
a) 操作 操作は,次による。
1) 耐中性塩水噴霧性試験片は2枚とし,周辺及び裏面は,ポリエステル粘着テープ(4),又はこれに代
わるもの(5)で包む。
注(4) ポリエステル粘着テープとしては,JIS C 2338の種類A1種が相当する。
(5) 注(4)のポリエステル粘着テープと同等以上のシーリング性能をもつシール材。
2) 試験が終わったとき,試験片を取り出して水洗し,室内に2時間放置する。
3) IS Z 1522に規定するセロハン粘着テープ(テープ幅18 mm)をカット線の上に長辺に沿ってはり
付ける。指先でこすって圧着し,テープの端を持って手元に向かって急速に引っ張りテープをはが
す。
b) 耐食性の決定 評価は,試験片2枚のカット線の周りの片側はがれ幅について行い,それぞれの最大
値をはがれ幅とする。試験片2枚共に4. c)の規定を満足している場合,その水準に該当する(6)。
注(6) 塗膜が堅い,厚いなどの理由によって,さび又は膨れによる塗膜の浮きが目視で明らかに認め
られる場合で,テープによるはがしを行ってもはがれないときには,カット線の片側のさび又
は膨れの発生の最大幅として評価する。
備考 耐食性試験は,JIS K 5600-7-9によってもよい。
5.5 促進耐候性試験
促進耐候性試験は,JIS B 7753に規定するサンシャインカーボンアーク灯式耐候
性試験機を用いて,次によって行う。
a) 操作 操作は,次による。
1) 耐候性試験片は2枚,原状試験片は1枚とし,周辺及び裏面は,ポリエステル粘着テープ(4),又は
これに代わるもの(5)で包む。
2) ブラックパネル温度計の示度は,63±3 ℃とする。
3) 噴霧の時間は,120分間照射中に18分間とする。
4) 照射中の乾燥期間中の相対湿度は,(50±5) %RHとする。
b) 促進耐候性の決定 評価は,次による。
1) 2枚の試験片の光沢保持率,色差及び外観について試験を行い,試験片2枚共に4. d)の規定を満足
している場合,その水準に該当する。
2) 光沢保持率は,JIS K 5600-4-7によって照射前及び照射後の光沢を測定し,次の式によって求める。
G2
G 100
1
ここに, G : 光沢保持率
G1 : 試験前の60°鏡面光沢度
――――― [JIS K 5981 pdf 7] ―――――
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G2 : 試験後の60°鏡面光沢度
また,素材の影響による方向性があるときは,同じ場所について互いに直角の方向から測定し,
それぞれの値を平均して,その場所の鏡面光沢度とする。
3) 色差は,測色色差計を用いて測定し,次のハンターの色差式による色差を求める。
EH ( L) 2 ( a) 2 ( b) 2 一
ここに, EH : ハンターの色差式による色差
L a bハンターの色差式における明度指数及び色座標の差
L,a及びbの値は,標準の光Cを用い,JIS Z 8722に規定する三刺激値 X,Y, Z から次の式に
よって計算する。
L 10Y2/1
a 17(5.102.X Y/) Y2/1
b (0.7Y .0847Z/) Y2/1
ここに, L : ハンターの明度指数
a,b : L a b表色系の色座標
X,Y,Z : 三刺激値
なお,色差の測定は,受渡当事者間の合意で,JIS K 5600-4-6によってもよい。
4) 外観は,塗膜を拡散昼光(3)の下で,目視によって観察する。
なお,促進耐候性試験は,受渡当事者間の合意で,JIS K 5600-7-7によってもよい。
5.6 耐湿性
耐湿性の試験は,JIS K 5600-7-2の5.によるほか,次による。
a) 操作 耐湿性試験片は2枚,原状試験片は1枚とし,周辺及び裏面は,ポリエステル粘着テープ(4)又
はそれに代わるもの(5)で包む。
b) 耐湿性の決定 2枚の試験片の付着性,膨れ及び外観について評価を行い,試験片2枚共に4. e)の規
定を満している場合,その水準に該当する。
耐湿性試験後の付着性は,4. g)と同様にして碁盤目評価点を求める。
付着性試験は耐湿性試験が終わってから室内に2時間放置後行う。膨れの評価は,JIS K 5600-8-2
による。
外観は,塗膜を拡散昼光(3)の下で,目視によって観察をする。
5.7 引っかき硬度
引っかき硬度の試験は,JIS K 5600-5-4による。
判定は,JIS K 5600-5-4の9.6による。
5.8 付着性
付着性の試験は,JIS K 5600-5-6による。
判定は,JIS K 5600-5-6の8.による。
5.9 耐アルカリ性
耐アルカリ性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.(方法1)によるほか,次による。
a) 操作 操作は,次による。
1) 耐アルカリ性試験片は2枚,原状試験片は1枚とし,その周辺及び裏面は,ポリエステル粘着テー
プ(4)又はこれに代わるもの(5)で,アルカリ溶液に侵されないもので包む。
アルカリ溶液は,JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムをイオン交換水で5 質量/容量%に調
製したものを用いる。浸せき温度は,23±2 ℃とする。
2) 試験片を取り出して流水で静かに洗い,水を振り切った後,室内に2時間放置する。
――――― [JIS K 5981 pdf 8] ―――――
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b) 耐アルカリ性の決定 2枚の試験片の膨れ及び外観について評価を行い,試験片2枚共に4.h)の規定
を満足している場合,その水準に該当する。
膨れ評価点は,JIS K 5600-8-2による。
外観は,塗膜を拡散昼光(3)の下で,目視によって観察する。
なお,試験片の周辺10 mm以内は,評価の対象としない。
5.10 耐酸性
耐酸性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.(方法1)によるほか,次による。
a) 操作 操作は,次による。
1) 耐酸性試験片は2枚,原状試験片は1枚とし,その周辺及び裏面は,ポリエステル粘着テープ(4)又
はこれに代わるもの(5)で,酸溶液に侵されないもので包む。酸溶液は,JIS K 8951に規定する硫酸
をイオン交換水で5 質量/容量%に調製したものを用いる。
浸せき温度は,23±2 ℃とする。
2) 試験片を取り出して流水で静かに洗い,水を振り切った後,室内に2時間放置する。
b) 耐酸性の決定 2枚の試験片の膨れ及び外観について評価を行い,試験片2枚共に4. i)の規定を満足
している場合,その水準に該当する。
膨れ評価点は,JIS K 5600-8-2による。
外観は,塗膜を拡散昼光(3)の下で目視によって観察する。
なお,試験片の周辺10 mm以内は,評価の対象としない。
5.11 耐おもり落下性
耐おもり落下性の試験は,JIS K 5600-5-3によるほか,次による。
a) 操作 操作は,次による。
1) 熱硬化性粉体塗膜の試験は,JIS K 5600-5-3の6.による。
2) 熱可塑性粉体塗膜の試験は,JIS K 5600-5-3の5.による。
b) 耐おもり落下性の決定 2枚の試験片の外観について評価を行い,試験片2枚共に4. j)の規定を満足
している場合,その水準に該当する。外観は,目視による。
6. 表示
送り状,荷札などに次の事項を表示しなければならない。
a) 粉体塗料の種類(小区分を含む。)
b) 塗装前処理の種類
JIS K 5981:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5981:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7753:2007
- サンシャインカーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- JISC2338:2012
- 電気絶縁用ポリエステル粘着テープ
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-4-6:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
- JISK5600-4-7:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度
- JISK5600-5-3:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
- JISK5600-5-4:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
- JISK5600-5-6:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第6節:付着性(クロスカット法)
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5600-7-1:1999
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第1節:耐中性塩水噴霧性
- JISK5600-7-2:1999
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第2節:耐湿性(連続結露法)
- JISK5600-7-7:2008
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
- JISK5600-7-9:2006
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第9節:サイクル腐食試験方法―塩水噴霧/乾燥/湿潤
- JISK5600-8-2:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
- JISK5601-1-1:1999
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
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- 硫酸(試薬)
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- セロハン粘着テープ
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色