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K 6385 : 2012
防振ゴムを加振したときの変位と力との周波数応答関数で,変位の振幅Xと力の振幅Fとの比(H=X/F)
(図9参照)。
3.11
モビリティー,Hv(mobility)
防振ゴムを加振したときの速度と力との周波数応答関数で,速度の振幅Vと力の振幅Fとの比(Hv=V/F)。
3.12
イナータンス,Ha(inertance)
防振ゴムを加振したときの加速度と力との周波数応答関数で,加速度の振幅Aと力の振幅Fとの比(Ha
=A/F)。
3.13
へたり(set)
防振ゴムに力を加えて変形した後,力を除去しても元の形状に戻らなくなる現象。
a) ブロックタイプ b) 円筒タイプ
図1−代表的な防振ゴムとその負荷方向
4 試験項目
試験項目は,表1による。
――――― [JIS K 6385 pdf 6] ―――――
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表1−試験項目
特性 試験の種類 適用試験箇条
静的ばね特性 静的ばね特性試験 6
動的特性 動的性質測定試験 7.2
共振周波数測定試験(動吸振器) 7.3
緩衝特性試験(緩衝ゴム) 7.4
硬さ 硬さ試験 8
強度 破壊試験 9.2
非破壊試験 9.3
耐熱老化性 熱老化試験 10
耐オゾン性 静的オゾン劣化試験 11.2
動的オゾン劣化試験 11.3
耐久性 定変位耐久試験 12.2
定力(定荷重)耐久試験 12.3
衝撃耐久試験 12.4
共振耐久試験 12.5
耐塩害性 塩水浸せき試験 13.2
塩水噴霧試験 13.3
耐液性 浸せき試験 14
5 試験の一般条件
5.1 試験室の標準温度
試験室の標準温度は,JIS K 6250の6.1(試験室の標準温度)に規定する23±2 ℃とする。ただし,熱
帯又は亜熱帯地方では,27±2 ℃とする。また,試験条件を室温と指定した場合,試験室の温度は,535 ℃
とする。この規格では,湿度については規定しないが,記録として残すことが望ましい。
5.2 試料又は試験片の加硫後の処理
試料又は試験片の定義は,JIS K 6200によるが,防振ゴム又は防振ゴムから切り出したゴム片とする。
これらは,試験項目に状態調節の時間が規定されている場合は,その時間を含み,加硫後16時間以上経過
したものでなければならない。
5.3 試料又は試験片の数
試料又は試験片の数は,1個とする。ただし,試験目的によって複数個にしてもよい。
6 静的ばね特性試験
6.1 一般
この試験は,静的状態における,防振ゴムの力(荷重)とたわみとの関係を測定し,静的ばね定数を算
出するために行う。
なお,ねじり又はこじりを扱う場合には,“力(荷重)”,“変位”又は“たわみ”と書いてある部分をそ
れぞれ“トルク”,“ねじり角”又は“こじり角”と読み替える。
6.2 試験装置
試験装置は,JIS K 6272に規定する引張試験機などで,試験力(試験荷重)の上限がその容量の20100 %
にあるものを用いなければならない。試験装置の力(荷重)測定の許容差は,その容量の20100 %で指
示値の±1 %とする。
――――― [JIS K 6385 pdf 7] ―――――
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なお,たわみ測定の許容差は,試料又は試験片の最大たわみの±1 %とすることが望ましい。また,試
料又は試験片を試験装置に取り付ける場合,試料又は試験片の受け台の剛性は,十分大きくし,静的特性
を正確に測定できるようにする。
6.3 試料又は試験片の状態調節
試料又は試験片は,試験開始前,少なくとも3時間以上,試験室の標準温度下に置かなければならない。
6.4 試験条件
試験条件は,次による。
なお,試験温度は,受渡当事者間で指定のない場合は標準温度とする。
a) 試験力(試験荷重)及びたわみの範囲 力(荷重)又はたわみの上下限の範囲の目安は,静的ばね定
数の算出範囲の1.22倍の範囲に設定することが望ましい。
なお,片振りの場合の下限値はゼロとする。静的ばね特性試験を行う場合,縦軸に力(荷重)F,
横軸にたわみxをとり,直交座標系でF−xの関係を連続的に記録することが望ましい。
b) 試験の変位速度 試験の負荷・除荷の変位速度は,負荷・除荷の1サイクルがおおむね12分となる
ように試験装置の変位速度を設定し,試験成績書に記録する。試験速度の例を,次に示す。
1,2,3,5,10,20,30,50又は100 mm/分
6.5 試験方法
試験方法は,次の3種類とする。
a) 往路方式 測定を行う前に,前もって,試料又は試験片に力(荷重)ゼロから試験力(試験荷重)又
は試験たわみの上限まで,負荷・除荷を測定時と同じ条件下で2回繰り返す。その後,直ちに力(荷
重)−たわみの測定を行う(図2参照)。このとき,3回目の力(荷重)ゼロの点をたわみゼロとする。
b) 往復路方式 測定を行う前に,前もって,試料又は試験片に力(荷重)ゼロから試験力(試験荷重)
又は試験たわみの上限まで,負荷・除荷を測定時と同じ条件下で2回繰り返す。その後,直ちに力(荷
重)−たわみの測定を行う[図3 a)及びb)参照]。このとき,3回目の力(荷重)ゼロの点をたわみゼ
ロとする。
c) 両方向負荷方式 測定を行う前に,前もって,試料又は試験片に力(荷重)ゼロから正逆両方向のそ
れぞれの試験力(試験荷重)又は試験たわみの上下限まで,負荷・除荷を測定時と同じ条件下で2回
繰り返す。その後,直ちに力(荷重)−たわみの測定を行う[図4 a)及び b)参照]。このとき,1回目
の力(荷重)ゼロの点をたわみゼロとする。
6.6 静的ばね定数の算出
静的ばね定数Kの算出方法は,次による。
なお,算出範囲は,図2図4におけるx1x2又はF1F2の範囲とし,その範囲内に変曲域を含まない
ようにx1,x2,F1及びF2を設定する(図5参照)。
a) 往路方式 往路方式による静的ばね定数Kは,F−x記録上の2点(F1,x1)及び(F2,x2)から,次
の式(1)によって算出する(図2参照)。
F2−F1
K= (1)
x2−x1
ここに, K : 静的ばね定数(N/mm)又は(N・m/rad)
F : 力(荷重)(N)又はトルク(N・m)
x : たわみ(mm)又はねじり角,こじり角(rad)
b) 往復路方式 往復路方式による静的ばね定数Kは,次によって算出する。
――――― [JIS K 6385 pdf 8] ―――――
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1) 算出範囲を力(荷重)で指定する場合 力(荷重)F1での平均たわみをx1,力(荷重)F2での平均
たわみをx2として,式(1)によって算出する[図3 a)参照]。
なお,平均たわみx1は,図3 a)において,負荷及び除荷時力(荷重)F1のたわみx11及びx12の平
均値である。
2) 算出範囲をたわみで指定する場合 たわみx1での平均力(平均荷重)をF1,たわみx2での平均力
(平均荷重)をF2として,式(1)によって算出する[図3 b)参照]。
なお,平均力(平均荷重)F1は,図3 b)において,負荷及び除荷時たわみx1の力(荷重)F11及
びF12の平均値である。
c) 両方向負荷方式 両方向負荷方式による静的ばね定数K は,往復路方式と同じ方法で算出する[図4
a)及びb)参照]。
図2−往路方式による力(荷重)−たわみ曲線
a) 力(荷重)で指定する場合 b) たわみで指定する場合
図3−往復路方式による力(荷重)−たわみ曲線
――――― [JIS K 6385 pdf 9] ―――――
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a) 力(荷重)で指定する場合 b) たわみで指定する場合
図4−両方向負荷方式による力(荷重)−たわみ曲線
a) 往復路方式 b) 両方向負荷方式
図5−変曲域がある場合の算出設定範囲
6.7 記録
次の事項を記録する。
a) 試料又は試験片の数,形状及び寸法
b) 試験方法の種類
c) 試験装置の名称
d) 試験温度,必要な場合は試験湿度
e) 試験機の変位速度
f) 力(荷重)を加える方向
g) 力(荷重)F−たわみxの関係,及び力(荷重)又はたわみの上下限
h) 静的ばね定数算出範囲[力(荷重)の範囲又はたわみの範囲]
――――― [JIS K 6385 pdf 10] ―――――
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JIS K 6385:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.160 : 振動,衝撃及び振動の測定
JIS K 6385:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6253-1:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第1部:通則
- JISK6253-2:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD~100 IRHD)
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JISK6253-4:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第4部:IRHDポケット硬さ
- JISK6253-5:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第5部:硬さ試験機の校正及び検証
- JISK6257:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6259:2004
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐オゾン性の求め方
- JISK6272:2003
- ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様
- JISK6394:2007
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―動的性質の求め方―一般指針
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法