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K 7070 : 1999
a) 樹脂質量含有率の測定 8.4 a)の樹脂質量含有率測定用試験片を用いて,JIS K 7052によって,樹脂質
量含有率を測定する。
b) 硬さの測定 8.4 a)のバーコル硬さ測定用試験片を用いて,JIS K 7060によって,10か所のバーコル
硬さを測定し,その平均値を記録する。
c) 外観検査 8.4 b)の試験板を1枚用い,目視によって試験板の色,表面の状態及び試験液の外観を記録
する。
d) 厚さの測定 外観検査に用いた試験板について,図4に示す9か所の測定場所における厚さを0.01mm
まで測定し,その平均値を算出する。
図4 厚さの測定位置
e) 質量の測定 厚さを測定した試験板の質量を1mgまで測定する。
f) 曲げ強さ及び曲げ弾性率の測定 8.4 b)の試験板を1枚用い,図5に示すように15×100mmの,5個
一組の曲げ試験片を切断し,JIS K 7055に規定する3点曲げ試験方法によって,曲げ強さ及び曲げ弾
性率を測定し,その平均値を記録する。
図5 曲げ試験片の切断方法及びバーコル硬さの測定位置
――――― [JIS K 7070 pdf 6] ―――――
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K 7070 : 1999
10.2 浸せき後の試験 浸せき後の試験は,次のとおり行う。ただし,試験中に試験板が崩壊した場合,
その時点をもって試験を終了する。
a) 外観,厚さ,質量及びバーコル硬さの測定 外観,厚さ,質量及びバーコル硬さの測定は,次のとお
り行う。
1) 浸せき期間終了ごとに,試験液から試験板を取り出し,直ちに水などですすぎ,乾いたガーゼ又は
ろ紙で水分を吸い取る。
2) 続いて10.1のc)と同様に外観を検査する。試験板の外観変化については,表1に示す項目について,
その有無を記録する。
表1 外観変化の項目
1 ひび割れ,割れ
2 はく離
3 変色・脱色
4 膨れ
5 損耗
6 白化
7 膨潤
8 溶出
9 ピンホール,ピット
10 崩壊
3) 10.1 d)及びe)と同様に厚さ及び質量を速やかに測定し,それぞれの平均値を記録する。
4) 曲げ試験用試験板のバーコル硬さを測定する。バーコル硬さは,図5に示すように,端から約20mm
付近で,曲げ試験に影響を与えない場所の10か所で測定し,その平均値を記録する。
5) 試験液の変色,濁り,沈殿物生成の有無などを記録する。
b) 曲げ強さ及び曲げ弾性率の測定 10.2 a)のバーコル硬さの測定を終了した100×130mmの試験板を,
図5に示すように15×100mmの大きさで5個一組の曲げ試験片となるように切断し,10.1のf)と同様
に曲げ強さ及び曲げ弾性率を測定する。
11. 計算
a) 曲げ強さ及び曲げ弾性率の保持率 各浸せき期間中の試験片の曲げ強さ及び曲げ弾性率の保持率は,
次の式(1)及び(2)によって算出する。浸せき後の試験片の曲げ強さ及び曲げ弾性率の計算に用いる厚さ
は,浸せき前の試験片の厚さによる。
S2
S= 100 (1)
S1
ここに, S : 曲げ強さの保持率 (%)
S1 : 浸せき前の試験片の曲げ強さ (MPa)
S2 : 浸せき後の試験片の曲げ強さ (MPa)
E2
E= 100 (2)
E1
ここに, E : 曲げ弾性率の保持率 (%)
E1 : 浸せき前の試験片の曲げ弾性率 (MPa)
E2 : 浸せき後の試験片の曲げ弾性率 (MPa)
b) バーコル硬さの保持率 各浸せき期間中の試験板のバーコル硬さの保持率は,次の式(3)によって算出
する。
――――― [JIS K 7070 pdf 7] ―――――
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K 7070 : 1999
H2
H= 100 (3)
H1
ここに, H : 曲げ強さの保持率 (%)
H1 : 浸せき前の試験板のバーコル硬さ(図3参照)
H2 : 浸せき後の試験板のバーコル硬さ(図5参照)
c) 厚さの変化率 各浸せき期間中の試験板の厚さの変化率は,次の式(4)によって算出し,増加をプラス
(+),損失をマイナス (−) の記号で表す。
t2 t1
T= 100 (4)
t1
ここに, T : 厚さの変化率 (%)
t1 : 浸せき前の試験板の厚さ (mm)
t2 : 浸せき後の試験板の厚さ (mm)
d) 質量の変化率 各浸せき期間中の試験板の質量の変化率はJIS K 7114の6.(計算と結果の表し方)に
準じるものとし,次の式(5)によって算出し,増加をプラス (+),損失をマイナス (−) の記号で表す。
M2 M1
M= 100 (5)
M1
ここに, M : 質量の変化率 (%)
M1 : 浸せき前の試験板の質量 (mg)
M2 : 浸せき後の試験板の質量 (mg)
12. 試験結果の表し方 試験結果の表し方は,JIS K 7051の6.(試験結果の表し方)による。
13. 報告 報告には,必要に応じて次の事項を記入する。
a) 試験の名称,規格番号
b) 積層板の製造業者,製作者名及びロット番号
c) 試験した材料の樹脂,硬化剤,促進剤,強化材など及びそれらのロット番号
d) 積層板の積層構成
e) 積層板の硬化条件
f) 浸せき前の試験板の色及び表面状態などの外観,厚さ,質量,樹脂含有率及びバーコル硬さ並びに切
り出した試験片の曲げ強さ及び曲げ弾性率
g) 試験液名,濃度及び温度
h) 試験の開始年月日
i) 各浸せき期間に対する次のデータ
1) 浸せき後の試験板の外観変化
2) 浸せき後の試験片の曲げ強さ及び曲げ弾性率並びに曲げ強さ及び曲げ弾性率の保持率
3) 浸せき後の試験板のバーコル硬さ及びバーコル硬さの保持率
4) 浸せき後の試験板の厚さ及び厚さの変化率
5) 浸せき後の試験板の質量及び質量の変化率
6) 浸せき前後の試験液の外観変化
j) 試験期間におけるi)の2)から5)までの保持率又は変化率を浸せき時間を変数として示したグラフ
k) その他,特記すべき事項
関連規格 ASTM C581 Practice for Determining Chemical Resistance of Thermosetting Resins Used in Glass
――――― [JIS K 7070 pdf 8] ―――――
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K 7070 : 1999
Fiber Reinforced Structures, Intended for Liquid Service
ASTM D543 Resistance of Plastics to Chemical Reagent
FRPS C001 接触圧成形による強化プラスチック製耐食機器に関する製品基準
(繊維強化プラスチックの耐薬品性試験方法)改正原案作成専門委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 北 條 英 光 日本大学生産工学部管理工学科
邉 吾 一 日本大学生産工学部機械工学科
○ 津 田 健 東京工業大学工学部化学工学科
宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学医用器材研究所
橋 本 進 財団法人日本規格協会
西 出 徹 雄 通商産業省基礎産業局化学課
福 永 健 文 通商産業省生活産業局住宅産業窯業建材課
八 田 勲 通商産業省工業技術院標準部材料規格課
冨 川 水 門 千代田化工建設株式会社分析・材料技術センター
○ 中 村 寿 和 日揮株式会社技術開発本部技術研究所材料技術部
塚 田 信 世 日本ソーダ工業会技術部門
○ 波多江 正 和 日本製紙連合会技術環境部
○ 阿 曽 隆 幸 日本ポリエステル株式会社技術開発本部エンジニアリング部
○ 松 原 満 冨士レジン工業株式会社技術部
○ 長谷川 隆 武田薬品工業株式会社複合材料部
○ 矢 田 光 広 昭和高分子株式会社東京研究所
(事務局) 北 村 達 人 社団法人強化プラスチック協会
備考 ○印は,分科会委員も兼ねる。
JIS K 7070:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.120 : 強化プラスチック
JIS K 7070:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK7010:1995
- 繊維強化プラスチック用語
- JISK7051:1987
- ガラス繊維強化プラスチックの試験方法通則
- JISK7052:1999
- ガラス長繊維強化プラスチック―プリプレグ,成形材料及び成形品―ガラス長繊維及び無機充てん材含有率の求め方―焼成法
- JISK7055:1995
- ガラス繊維強化プラスチックの曲げ試験方法
- JISK7060:1995
- ガラス繊維強化プラスチックのバーコル硬さ試験方法
- JISK7114:2001
- プラスチック―液体薬品への浸せき効果を求める試験方法
- JISR3411:2019
- ガラスチョップドストランドマット