JIS K 7218:1986 プラスチックの滑り摩耗試験方法 | ページ 2

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7.3 試験片の数 試験片の数は,5個とする。
8. 操作 操作は,次のとおりとする。
(1) 試験片の滑り面及び相手材料の滑り面を清浄にする。
(2) 試験片の質量は1mgまで,また寸法は0.01mmまで測定する。
(3) 試験片(3)及び相手材料を試験機に取り付ける。
注(3) 法の角捧試験片を取り付けるときは,角捧試験片の滑り面の対角線方向を法線に合わせる。
(4) 試験条件を設定する。
参考 試験条件を設定するとき,試験材料が数種類又は試験荷重を数条件で試験する場合には,試験
の順序をランダムに採ることによって,相手材料の履歴が試験結果に与える影響を軽減するこ
とができる。
(5) 試験機を始動し,試験を開始する。
参考 滑り面の近くの試験片中又は相手材料中で温度測定を行うと,材料の耐摩耗性を評価するうえ
で,有益な情報が得られる。
(6) 試験が終了したら,試験片を取り出し,試験片の温度が室温になった後,試験片の滑り面を清浄にし
てから,試験片の質量は1mgまで,また寸法は0.1mmまで測定する。
なお,吸湿性のある材料で5.2の試験条件で摩耗試験ができなかった場合には,5.1の状態調節を行
った後,質量を1mgまで測定する。
参考 試験片及び相手材料の滑り面に現れた状態を観察する。
9. 計算
9.1 比摩耗量 A法及びB法の比摩耗量VSA,及びVSBは,次の式(1)によって,また,C法の比摩耗量
VSCは,次の式(2)によって,それぞれ算出する。
V
VSA及びVSB= ・ (1)
P L
3 V
VSC= (2)
2 Pf・L
ここに, VSA,VSB,及びVSC : 比摩耗量 mm3/ (N・km) [{mm3/ (kgf・km)}]
V : 摩耗量 mm3
P : 試験荷量 N [{kgf}]
L : 平均滑り距離 km
Pf : 最終試験荷重 N [{kgf}]
備考 摩耗量は,次の式(3)によって算出する。
WaWb
V= (3)
103
ここに, V : 磨耗量 mm3
Wa : 試験前の試験片の質量 mg
Wb : 試験後の試験片の質量 mg
試験片の密度(4) g/m3
注(4) 密度は,JIS K 7112(プラスチックの密度と比重の測定方法)によって測定する。
9.2 試験結果 試験結果は,個々に算出して,その結果の平均値をJIS Z 8401(数値の丸め方)によっ
て,有効数字3けたに丸める。

――――― [JIS K 7218 pdf 6] ―――――

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9.3 試料標準偏差 試料標準偏差を必要とするときは,次の式(4)によって算出し,JIS Z 8401によって
有効数字2けたに丸める。
2
(x x)
s= (4)
n 1
ここに, s : 試料標準偏差
x : 個々の測定値
n : 測定値の数
x : 測定値の平均値
10. 報告 報告には,必要に応じて次の事項を記入する。
(1) 試験した材料の種類,等級及び製造業者名
(2) 試験片の作製方法
(3) 試験片の状態調節の温度,湿度及び時間
(4) 試験片の形状及び寸法
(5) 試験片の数
(6) 試験片の滑り面の粗さ
(7) 相手材料の材質及び滑り面の粗さ
(8) 試験方法の種類及び試験条件
(9) 比摩耗量,必要があれば試料標準偏差,試験片及び相手材料の滑り面に現れた状態など
(10) 試験室の温度及び湿度
(11) 試験年月日
(12) その他必要とする事項

――――― [JIS K 7218 pdf 7] ―――――

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附属書 滑り摩耗試験機
1. 要旨 この附属書は,規格の本体で述べているプラスチックの滑り摩耗試験に用いる3種類の滑り摩
耗試験機(以下,試験機という。)について規定する。
2. 試験機の基本性能 試験機の基本性能は,附属書表のとおりとする。
附属書表 試験機の基本性能
試験方法 試験速度v 試験荷重P
m/s (cm/s) N [{kgf}]
0.5±0.025 10±0.1 [{1.02±0.01}],50±0.5 [{5.1±0.05}],
A法
(50±2.5) 150±1 [{15.3±0.1}],300±2 [{30.6±0.2}]
0.8±0.04 10±0.1 [{1.02±0.0l}],40±0.4 [{4.1±0.04}],
B法
(80±4) 100±1.0 [{10.2±0.1}]
0.63±0.03 3133
C法
(63±3) [{3.23.4}]
3. 試験機の機能及び構造
3.1 A法試験機 A法試験機は,機台及び機枠,回転軸及びそれを回転させる伝動部,試験片取付け部,
試験片を押し付ける負荷装置などで構成する(附属書図1参照)。
附属書図1 A法試験機の一例

――――― [JIS K 7218 pdf 8] ―――――

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(1) 機台及び機枠 機台及び機枠は,十分な剛性をもち,回転軸の伝動部を支持するもので,試験時に振
動を起こさない堅ろうな構造とする。
(2) 回転軸 回転軸は,次のとおりとする。
(a) 回転軸は,試験片取付けガイド及び試験片回り止めを備え,試験片にかかる規定の加圧荷重に耐え
る十分な剛性をもち,円滑に回転し,回転速度のむらがなく振動などを起こさないものとする。
(b) 回転軸の心振れの範囲は,0.005mm以下とする。
(c) 回転軸の回転速度は,試験片の滑り面における平均滑り速度で,0.5±0.025m/sとする。
(3) 試験片取付け部 試験片取付け部は,回転軸側試験片取付け具の軸心と固定側試験片取付け具の軸心
とが一致し,その構造は次のとおりとする。
(a) 回転軸側試験片取付け具は,試験片取付けガイド(内径ガイド)及び回り止め溝を備え,試験時に
振動及び滑りが起こらないものとする。
(b) 固定側試験片取付け具は,試験片が回らないよう固定ピンを備え,回転による心振れが起こらない
よう軸受ガイドを備え,回転方向と垂直方向の摩擦抵抗がなく,荷重が正しく負荷され,回転によ
って振動を生じないものとする。
(4) 負荷装置 負荷装置は,回転する試験片端面に相手材料を押し付ける装置で,固定側試験片取付け具
及びおもり,スプリング,油圧装置などで構成され,試験中の回転運動によって振動を起こさないも
のとする。
また,試験中に滑り面にかかる荷重が変化しないものとする。
3.2 B法試験機 B法試験機は,機台及び機枠,回転円板及びそれを回転させる伝動部,試験片取付け
部,上下しゅう動用軸受,試験片を回転円板上に加圧する負荷装置などで構成する(附属書図2参照)。
附属書図2 B法試験機の一例

――――― [JIS K 7218 pdf 9] ―――――

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(1) 機台及び機枠 機台及び機枠は,十分な剛性をもち,回転円板の回転軸を支持するもので,試験時に
振動を起こさない堅ろうな構造とする。
(2) 回転円板 回転円板は,次のとおりとする。
(a) 回転円板は,水平,かつ,円滑に回転し,試験片が規定の試験荷重で回転円板に加圧されたとき,
それに耐える十分な剛性をもつものとする。
(b) 回転軸を支持する軸受は,試験時に生じる力に対して十分な剛性をもち,回転円板を円滑に回転し,
振動を起こさないものとする。
(c) 回転円板の滑り面の粗さは,JIS B 0601に規定する中心線平均粗さ (Ra) で約0.8 刀
(d) 回転円板の水平面の振れの範囲は,0.5mm以下とする。
(e) 回転円板の回転速度は,試験片の滑り面における速度で0.8±0.04m/sとする。
(3) 試験片取付け部 試験片取付け部は,次のとおりとする。
(a) 試験片取付け部は,試験片を回転円板上に垂直に接触させることができるもので,その一端に試験
片取付け具をもち,他端に加圧用おもりを備え,回転円板の回転運動によって振動を起こさず,ま
た,回転しないものとする。
(b) 試験片取付け具の中心から,回転円板の回転中心までの距離は,102±0.5mmとする。
(c) 試験片取付け部は,上下に円滑にしゅう動ずることができ,そのしゅう動抵抗は小さいものとする。
(4) 上下しゅう動用軸受 上下しゅう動用軸受は,試験片取付け具を上下に円滑にしゅう動させることが
でき,上下しゅう動用軸受と試験片取付け部とのはめあいは,十分に緊密なもので,両者間に大きな
動きが生じ振動を起こさないものする。
(5) 負荷装置 負荷装置は,回転円板に試験片を押し付ける装置で,試験片取付け部及びおもりで構成さ
れ,試験中の回転運動によって振動を起こさないものとし,試験中に滑り面にかかる荷重が変化しな
いものとする。
3.3 C法試験機 C法試験機は,機台及び機枠,回転円板とそれを回転させる回転軸,試験片の固定装
置,試験片を回転円板円周面に加圧する負荷装置,滑り距離に応じて荷重を増加させる装置などで構成さ
れる(附属書図3参照)。

――――― [JIS K 7218 pdf 10] ―――――

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