JIS K 7218:1986 規格概要
この規格 K7218は、プラスチックの滑り摩耗試験方法について規定。
JISK7218 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7218
- 規格名称
- プラスチックの滑り摩耗試験方法
- 規格名称英語訳
- Testing methods for sliding wear resistance of plastics
- 制定年月日
- 1986年2月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021
- 改訂:履歴
- 1986-02-01 制定日, 1992-02-01 確認日, 1999-10-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7218:1986 PDF [14]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7218 1986
プラスチックの滑り摩耗試験方法
Testing Methods for Sliding Wear Resistance of Plastics
1. 適用範囲 この規格は,プラスチックの滑り摩耗試験(以下,摩耗試験という。)方法について規定す
る。
備考1. プラスチック材料の滑り摩耗特性を比較する場合は,試験片の作製方法,試験片の形状,試
験方法,評価方法などを同一条件として行うものとする。
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位系によるものであって,
参考として併記したものである。
引用規格 :
JIS B 0601 表面粗さの定義と表示
JIS B 7502 外側マイクロメータ
JIS B 7503 0.01mm目盛ダイヤルゲージ
JIS B 7509 0.001mm目盛ダイヤルゲージ
JIS B 7733 圧縮試験機
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS H 4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の捧及び線
JIS K 5108 鉛丹(顔料)
JIS K 6900 プラスチック用語
JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態
JIS K 7112 プラスチックの密度と比重の測定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
関連規格 : JIS B 0021 幾何公差の図示方法
JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS K 6900(プラスチック用語)によるほか、次
のとおりとする。
(1) 滑り摩耗 一つの物体が他の物体上を転がることなく滑る場合に働く抵抗力(摩擦)によって,物体
がその表面から漸次離脱していくこと。
(2) 摩耗試験 所定の摩耗試験機を用いて,試験片を摩耗させ,摩耗量を測定すること。
(3) 摩耗量 摩耗試験によって離脱した試験片の体積。
(4) 比摩耗量 単位滑り距離,単位荷重当たりの摩耗量。
(5) v値 面間接触圧力 (p) と速度 (v) の積。
――――― [JIS K 7218 pdf 1] ―――――
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3. 摩耗試験方法の種類 摩耗試験方法の種類は,次のとおりとする。
(1) 法 角板,円板又は中空円筒のプラスチック試験片を一定荷重の下で,金属製又は他の材質の中空
円筒相手材料の端面に接触させ,そのいずれかを回転させて,プラスチック試験片を摩耗する方法[図
1(A)参照]。
(2) 法 丸棒又は角棒状のプラスチック試験片の軸に直角の端面を一定荷重の下で回転する金属製又は
他の材質の円板に対して垂直に接触させ,プラスチック試験片を摩耗する方法[図1(B)参照]。
(3) 法 板状のプラスチック試験片を一定応力の下で,回転する金属製又は他の材質の円板の円周面に
接触させ,プラスチック試験片を摩耗する方法[図1(C)参照]。
図1 摩耗試験方法の一例
――――― [JIS K 7218 pdf 2] ―――――
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4. 試験条件 試験条件は,表のとおりとする。
表 試験条件
試験速度 試験荷重 滑り距
pv値(1)
試験方法 v P 離L 備考
kPa・m/s [{kgf/cm2・cm/s}]
m/s (cm/s) N [{kgf}] km
10±0.1 [{1.02±0.01}]
0.5±0.02550±0.5 [{5.1±0.05}] 25 [{25.5}],125 [{127}],
接触面積が一定
A法 3
(50±2.5)150±1 [{15.3±0.1}] 375 [{382}],750 [{765}]双方連続摩擦
300±2 [{30.6±0.2}]
10±0.1 [{1.02±0.01}]
0.8±0.04 400 [{408}],1 600 [{1 632}],
接触面積が一定
B法 40±0.4 [{4.1±0.04}] 3
(80±4) 4 000 [{4 079}] 相手断続摩擦
100±1 [{10.2±0.1}]
0.63±0.03 接触面積が増大
C法 3133 [{3.23.4}] 0.4 2 500 [{2 549}]
(63±3) 相手断続摩擦
注(1) 法のpv値は,摩擦面積が約0.08cm2の場合
5. 試験片の状態調節並びに試験温度及び湿度
5.1 試験片の状態調節 試験片の状態調節は,原則として,JIS K 7100(プラスチックの状態調節及び試
験場所の標準状態)の標準温度状態2級及び標準湿度状態2級(温度23±2℃及び相対湿度50±5%)にお
いて88時間(2)以上行う。
注(2) 測定値が88時間以上状態調節した場合と88時間以下状態調節した場合とで変わらないことが確
認できれば,状態調節時間を短縮してもよい。
5.2 試験温度及び湿度 試験は,原則として,5.1と同じ温度及び湿度(温度23±2℃及び相対湿度50±
5%)の室内で行う。
6. 試験機及び測定器具
6.1 試験機 試験機は,附属書(滑り摩耗試験機)による。
6.2 測定器具
6.2.1 はかり はかりは,試験片の質量を1mgまで測定できるもの。
6.2.2 ダイヤルゲージ ダイヤルゲージは,試験片の寸法測定及び試験機の検査に用いるためのもので,
JIS B 7503(0.01mm目盛ダイヤルゲージ)及びJIS B 7509(0.001mm目盛ダイヤルゲージ)に規定するも
の又はこれと同等以上の精度をもつもの。
6.2.3 マイクロメータ マイクロメータは,試験片の寸法を測定するためのもので,JIS B 7502(外側マ
イクロメータ)に規定するもの又はこれと同等以上の精度をもつもの。
6.2.4 その他の寸法測定器具 0.01mm以上の精度で測定できるもの。
7. 試験片及び相手材料
7.1 試険片及び相手材料の形状・寸法
7.1.1 A法 A法の試験片及び相手材料の形状・寸法は,次のとおりとする。
(1) 試験片は,縦30mm,横30mm,厚さ25mmの角板試験片,直径40mm,厚さ25mmの円板試験
片又は外径25.6mm,内径20mm,長さ15mmの中空円筒試験片とする[図2(a)及び(b)参照]。
――――― [JIS K 7218 pdf 3] ―――――
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(2) 相手材料は,外径25.6mm,内径20mm,長さ15mmの中空円筒とする[図2(b)参照]。試験片と接触
する滑り面の表面粗さは,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)に規定する中心線平均粗さ (Ra) で約
0.8 刀
(3) 相手材料の材質は,原則として,JIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)に規定するS 45 Cとする。相
手材料の測定面の硬さは,ロックウェルC硬さで,HRC 1225とする。
なお,他の材質を用いるときは,当事者間の協定による。
図2 A法の試験片及び相手材料の形状・寸法
備考 図中の幾何公差は,相手材料が金属の場合に適用する。
7.1.2 B法 B法の試験片及び相手材料の形状・寸法は,次のとおりとする。
(1) 試験片は,直径5mm,長さ30mmの丸捧試験片又は縦4.43mm,横4.43mm,長さ30mmの角棒試験
片とする[図3(a)参照]。
(2) 相手材料の寸法は,外径300mmで,厚さ3mm以上の円板とし,その中心に内径20mmの穴をもつも
のとする[図3(b)参照]。試験片と接触する円板の滑り面の表面粗さは,JIS B 0601に規定する中心線
平均粗さ (Ra) で約0.8 刀
(3) 相手材料の材質は,原則として,JIS G 4051に規定するS 45 Cとする。相手材料の測定面の硬さは,
ロックウェルC硬さで,HRC 1225とする。
なお,他の材質を用いるときは,当事者間の協定による。
――――― [JIS K 7218 pdf 4] ―――――
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K 7218 1986
図 3 B法の試験片及び相手材料の形状・寸法
7.1.3 C法 C法の試験片及び相手材料の形状・寸法は,次のとおりとする。
(1) 試験片は,縦30mm,横50mmで,厚さ48mmの板状試験片とする[図4(a)参照]。
(2) 相手材料は,外径30mm,厚さ3mmの円板とし,その中心に内径16mmの穴をもつものとする[図
4(b)参照]。試験片と接触する円板(又は円筒)の滑り面の表面粗さは,JIS B 0601に規定する中心線
平均粗さ (Ra) で約0.8 刀
(3) 相手材料の材質は,原則として,JIS G 4051に規定するS 45 Cとする。相手材料の測定面の硬さは,
ロックウェルC硬さでHRC 1225とする。
なお,他の材質を用いるときは,当事者間の協定による。
図4 C法の試験片及び相手材料の形状・寸法
7.2 試験片の作製 試験片は,関連規格又は当事者間の協定する条件に従って,射出,圧縮,トランス
ファー成形などによって作製するか,又は成形した板,棒などから機械加工によって作製する。この場合,
試験片の滑り画の表面祖さは,JIS B 0601に規定する中心線平均粗さ (Ra) で約0.8 刀
――――― [JIS K 7218 pdf 5] ―――――
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JIS K 7218:1986の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 7218:1986の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7509:1974
- 0.001mm目盛ダイヤルゲージ
- JISB7733:1997
- 圧縮試験機 ― 力の検証方法
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISH4040:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
- JISK5108:1999
- 鉛丹(顔料)
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7112:1999
- プラスチック―非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方